鎌倉手帳(寺社散策)


鎌倉寺社巡り その7
十六ノ井
〜海蔵寺の謎の井戸:鎌倉〜


編集:岡戸事務所
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十六ノ井のある岩窟
  海蔵寺仏殿の裏のトンネルをくぐると岩窟があって、その中に丸く掘られた穴が縦横4つずつ並んでいる。
 「十六ノ井」と呼ばれているが、何のための穴なのかは判っていない。




海蔵寺にある謎の十六穴




 岩窟内部正面の壁面には、観音菩薩像が安置されている。この像は、1446年(文政6年)に安置された石像といわれ、その以前までは青銅製の観音菩薩像が安置されていたという。観音菩薩像の下には、弘法大師像が安置されている。
 左の壁面には、1306年(嘉元4年)の銘が入った阿弥陀三尊来迎図を刻んだ板碑がはめ込まれていた。現在は鎌倉国宝館に寄託されている。
 16の穴について、『扇谷山海蔵略寺縁起』には、開山が観世音菩薩のお告げによって、井戸が掘り出し、その時に観音菩薩像も出てきたと伝えている。
 一方で、弘法大師が掘ったもので、仏に奉納する水を汲んだ井戸であるとする伝説も残されている。
 また、学者の中には納骨穴ではないかという説もある。
 謎の多い井戸で、詳しいことは解明されていない
 参考までに、宝戒寺裏の滑川沿いで、昭和10年に発見された「紅葉山やぐら」でも、「十六ノ井」と同じ形のものが発見されている。






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