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海蔵寺門前の「底脱ノ井」は、安達泰盛の娘(千代能)が水を汲んだところ、桶の底が抜け、「千代能がいだく桶の底抜けて水たまらねば月もやどらじ」と詠んだことからこの名が付いたという。鎌倉十井の一つに数えられている。
桶の底が抜けたことで頭から水をかぶり、心の底が抜けて、わだかまりが解け、悟りが開けたという解脱の歌らしい。
千代能は金沢顕時(参考:称名寺)に嫁ぎ、顕時の死後は、仏光国師(無学祖元)に参禅し、無着如大と号した。
底脱ノ井には、もう一つ歌が伝わっていて、「賤の女がいただく桶の底ぬけてひた身にかかる有明の月」というもの。これは、上杉家の尼が詠んだものと伝えられている。
一般的には千代能(無着如大)の伝説が広まっている。 |