鎌倉手帳(寺社散策)


鎌倉寺社巡り その8
浄 智 寺


編集:岡戸事務所
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〜鎌倉を知って鎌倉観光をより楽しく。〜







=過去・現在・未来の仏さま《浄智寺》=
(臨済宗円覚寺派)

 浄智寺は、鎌倉五山第四位の寺。
 五代執権北条時頼の三男宗政の菩提を弔うため、夫人と子師時が創建した。
 開山に招かれたのは、南洲宏海であったが、任が重いとして、師の大休正念を迎えて入仏供養を行い、既に世を去っていた師の兀菴普寧を開山としたことから、三人の名が連ねられている。兀菴(ごったん)はよく揉め事を起こし、「ゴタゴタ」の語源となった和尚。
 二階に花頭窓のある鐘楼門は珍しく、曇華殿には本尊の三世仏如来坐像(左から過去、現在、未来を意味する阿弥陀、釈迦、弥勒)が安置されている。
 コウヤマキは鎌倉一の大きさを誇る。キキョウやシュウメイギクをはじめとする花の寺としても有名。


雪の浄智寺
鎌倉観音巡礼第31番札所(聖観世音)
鎌倉・江の島七福神(布袋尊)
鎌倉地蔵巡礼第12番札所(聖比丘地蔵)
鎌倉十三仏第6番札所(弥勒菩薩)
開山
南洲宏海 大休正念 兀菴普寧
開基
北条宗政 北条師時
本尊
三世仏如来

参考:鎌倉五山

※木造韋駄天立像(土紋装飾)、木造地蔵菩薩坐像(鎌倉二十四地蔵)は、鎌倉国宝館に寄託。

山内荘と北鎌倉の禅寺(okadoのブログ)



〜浄智寺の開山と開基〜
 浄智寺がいつ創建されたのかは定かではないが、1281年(弘安4年)以降の創建といわれている。
 開山も開基も複雑な寺であるが、開山は兀菴普寧(ごったんふねい)、請待(しょうたい)開山が大休正念(だいきゅうしょうねん)、準開山が南洲宏海(なんしゅうこうかい)ということのようである。
 開山の兀菴普寧は、1260年(文応元年)に宋から日本に来て、五代執権北条時頼に招かれ、建長寺二世となったが、時頼が亡くなると1265年(文永2年)には宋に帰ってしまったという。開基とされる宗政はまだ若く、師時はまだ生まれていないときである。
 創建当時の経緯は定かではないが、若くして亡くなった北条宗政(五代執権北条時頼の三男)の未亡人が、宗政と子師時を開基とし、南洲宏海を開山に招いたが、宏海はまだ若年だからという理由で円覚寺二世の大休正念に供養を行ってもらい、師であった兀菴普寧を開山としたという説が妥当だろうと考えられている。

十代執権北条師時(okadoのブログ)



仏殿(曇華殿)
 本尊三世仏坐像(左から阿弥陀(過去)、釈迦(現在)、弥勒(未来))が安置されている。いずれも袖と裾を台座から垂らした宋風の像で南北朝時代の作といわれている。
 その他、達磨大師像、大休正念像、南洲宏海像が安置され、仏殿背後には、鎌倉観音巡礼第31番札所本尊の聖観音菩薩立像が安置されている。
 鎌倉国宝館に寄託されている木造韋駄天立像は、鎌倉地方独特の土紋を施した像(参考:土紋装飾の仏像)。国の重要文化財に指定されている地蔵菩薩坐像も鎌倉国宝館に寄託されている。
 詳しくは写真をクリック


中国風の鐘楼門

鎌倉一のコウヤマキ(仏殿脇)


除夜の鐘:鎌倉〜除夜の鐘が撞ける寺〜


 浄智寺の盛時には、塔頭が11院あったといわれ、1323年(元享3年)に行われた九代執権北条貞時十三回忌供養には、224人もの人数が参列したと伝えられている。この人数は壽福寺に次ぐ人数で、鎌倉五山の順位と同じく四位の数であったという。
 歴代住持も、一山一寧、夢窓疎石、清拙正澄などの高僧が入山している。
 浄智寺から葛原ヶ岡へと通ずるハイキングコースの「天柱峰」は、浄智寺に住持し、建長寺二十九世も務めた高僧竺仙梵僊(じくせんぼんせん)によって名付けられた。

北条貞時十三回忌供養〜円覚寺〜(okadoのブログ)


◎鎌倉十井「甘露ノ井」
 浄智寺門前の井戸は、水が甘く「不老不死」の水といわれていた。
 現在は道路工事の影響で飲み水としては適さないが、庫裏の裏側には「新しい甘露ノ井」が存在する。元の甘露ノ井と水脈を同じくし、飲用として使用されている(参考:鎌倉十井)。

新しい甘露ノ井

◎狸塚
 浄智寺裏山には、タヌキやハクビシンが生息していて、時々、車にはねられたりして死んでいる。そんなタヌキたちを葬ったのが狸塚。

◎布袋尊
 裏山のやぐらには、鎌倉・江の島七福神の一つに数えられている「布袋尊」が祀られている。

 浄智寺の布袋尊〜布袋和尚と弥勒菩薩〜(okadoのブログ)


鎌倉・江の島七福神




客殿
 浄智寺は、仏殿の傍らや客殿前の庭園をはじめ、境内の小径などの各所に花が植えられ、梅、ロウバイ、ボタン、ハクウンボク、シュウメイギク、ミツマタなどが季節を彩っている。
 一年を通じて人気を集めている寺である。

しゅうめいぎく ハクウンボク
鎌倉のシュウメイギク

フジ サクラ

ミツマタ鐘楼

浄智寺のロウバイ   雪の鎌倉(浄智寺)   浄智寺のミツマタ  ス ス キ



浄智寺のミツマタ 
ハクウンボク(白雲木)〜浄智寺の沙羅双樹〜
秋の浄智寺 
浄智寺のシュウメイギク
浄智寺の八重シュウメイギク2011/10/29
北鎌倉浄智寺のススキ

鎌倉・・・除夜の鐘
鎌倉:雪の浄智寺2012/02/29

鎌倉:浄智寺のタチヒガン〜彼岸桜〜2012/04/08
鎌倉:浄智寺石段のシャガ2012/04/28


★かつて、浄智寺境内には日本画家小倉遊亀や映画監督小津安二郎が住まいした。



森林浴を楽しみながら古道を散策
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葛原ヶ岡・大仏ハイキングコース

浄智寺から葛原ヶ岡を抜けて大仏までのハイキングコース。
浄智寺⇒葛原岡神社源氏山公園大仏切通高徳院(大仏)

 源氏山公園からは銭洗弁財天へと行くコースもある。また、仮粧坂を下れば海蔵寺に至る。

参考:天柱峰のページ

竺仙梵僊の天柱峰(okadoのブログ)



鎌倉の臨済宗の寺  禅〜自身で開く悟り:鎌倉新仏教〜

浄智寺:鎌倉市山ノ内1402  0467(22)3943




山ノ内道の散策  葛原ヶ岡・大仏ハイキングコース:その1
浄智寺〜天柱峰〜葛原ヶ岡〜源氏山公園2011/05/03






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