触媒栓の寿命
※当社販売の触媒栓は古河電池製です。
他社互換製品には適合致しません。
1.触媒栓の構造
2.触媒栓の寿命
触媒栓の信頼できる使用期間は、良好な使用状態において
3〜5年です。
(1) 密閉反応効率の低下
・ 触媒の濡れ;触媒反応で生成した水蒸気が触媒表面に付着し、触媒の活
性面積を減少させることにより、密閉反応効率が低下します。
・ 触媒の劣化;蓄電池より発生する酸霧やアンチモンにより、触媒が経年と共に
徐々に劣化し、密閉反応効率が低下します。
(2) 構成部品の劣化
触媒の反応は、発熱反応であり、触媒栓は反応量に比例して高温となります。
したがって、触媒栓は高温のしかも酸霧中で常時使用されるので、構成部
品の機械的強度が使用中に低下します。
(3) 防爆性の低下
触媒栓は、多数の触媒を防爆容器に入れて、防爆性を有するふたを接着す
ることにより防爆性を保っています。これは、触媒が500℃に達すると
水素ガスと酸素ガスの混合気は爆発するためです。
接着剤も長期間の使用で、徐々に劣化し気密不良を起こすことが考えられ、
最悪の場合、
蓄電池が爆発する危険性があります。