Dementia 認知症 (自由拡張症候群)
《治療・養護・介護のための新療法による=在宅心理カウンセリング》
1) 定義
脳萎縮性痴呆症は、本能身体が自主的に自殺する精神疾患である。命由来の自然主義から遠く離れて資本主義で生きること濃厚であるならば、若くして、例えば小学生年代でも、この疾患に罹患することが判っている。
主体性は脳機能にその司令塔を置いているので、本能はその司令塔の本丸から攻撃を開始する。攻撃すなわち自死である。
〈自由拡張症候群の存在度による分類〉
(自由力の自由)
│
│
│
┌──────┐ │ ┌──────┐
│ 虚偽症候群 │ │ │ 狂気症候群 │
└──────┘ │ └──────┘
│
│
│
(現実の力の不良) │ (現実の力の良)
───────────────┼───────────────
│0
│
│
┌────────┐ │ ┌───────────┐
│ 判断停止症候群 │ │ │ 根本情態性遮蔽症候群 │
└────────┘ │ └───────────┘
│
│
│
│
(自由力の不自由)
〈自由拡張症候群の脳萎縮性痴呆症・A〉
┌──────────┬──────────┬───────────┐
│ 自由拡張症候群 │ 根本情態性抑止型 │ 主体性強化型 │
├──────────┼──────────┼───────────│
│ │ │主体判断強化 │
│ │根本情態性廃棄 │本能判断廃棄 │
│虚偽症候群 ├──────────┼───────────┤
│ │進行性核上性麻痺 │パーキンソン病 │
├──────────┼──────────┼───────────┤
│ │ │主体判断強化 │
│ │根本情態性破砕 │本能判断破砕 │
│狂気症候群 ├──────────┼───────────┤
│ │ハンチントン舞踏病 │ピック病 │
├──────────┼──────────┼───────────┤
│ │ │主体判断強化 │
│ │根本情態性遮蔽 │本能判断遮蔽 │
│根本情態性遮蔽症候群├──────────┼───────────┤
│ │アルツハイマー症 │アルツハイマー症 │
│ │ 通常型 │ 左半球障害型 │
├──────────┼──────────┼───────────┤
│ │ │主体判断強化 │
│ │根本情態性隔離 │本能判断隔離 │
│判断停止症候群 ├──────────┼───────────┤
│ │老年痴呆症通常型 │老年痴呆症左半球障害型│
│ │ │(プレスビオフレニー)│
└──────────┴──────────┴───────────┘
※{参考資料2}の参照文中の、「主観強化型」を
「主体性強化型」に改めている。
※「根本情態性抑止型」「主体性強化型」の分類は暫定処置である。
上の表を下の表の〈自由拡張症候群の脳萎縮性痴呆症・B〉のカテゴリーに編集し直す。
下の表で、本能統覚型と理性型は空白のままにしているが、こゝには4+4=8つの脳萎縮性痴呆症が当て嵌まる。現在、その作業を鋭意進展中である。
〈自由拡張症候群の脳萎縮性痴呆症・B〉
自由拡張症候群 |
主体統覚型 |
主観型 |
本能統覚型 |
理性型 |
虚偽症候群 |
進行性核上性麻痺 |
パーキンソン病 |
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狂気症候群 |
ハンチントン舞踏病 |
ピック病 |
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根本情態性遮蔽症候群 |
アルツハイマー症 通常型 |
アルツハイマー症左半球障害型 |
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判断停止症候群 |
老年痴呆症通常型 |
老年痴呆症左半球障害型(プレスビオフレニー) |
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※ 「主体統覚型」「主観型」には暫定的に分類している。
※ その他の脳萎縮性痴呆症:
・脊髄小脳変性症(シャイ・ドレーガー症候群、オリーブ橋小脳萎縮症、黒質線条体変性症)
・皮質基底核変性症
・大脳基底核石灰化症
・パーキンソニズム痴呆症候群
・レビー小体型認知症 (びまん性レヴィ小体病)
∴これらの症候群、及びその他の痴呆性症候群のカテゴライズは今後の作業として残される。
2) 発病機序
自由損傷症候群(通常神経症)は、自由拡張症候群(自己主体性)に成るために自立(自律)の努力を傾けるが、失敗して種々の症状に罹患する。自由損傷症候群(神経症)のこのような弱々しさは、自由(所有、支配、権力、翻弄)という目標(目的価値)を獲得するために通過しなければならない根本情態性“不安、絶望、混沌、恐怖”の洗礼に、“おそれ、おののく”故である。
すべての人は大なり小なりこの自由損傷症候群を持っている。人間はその後天的に取得した自由という無制限性を持つことによって、生きる価値の消滅の時空、即ち、生の根拠を見失う”無”に相見える運命を背負ってしまっているからである。”おそれとおののき”はこの”無”の時空から立ち現れてくる。言い換えれば、自由を持つことと引き換えに、死の“不安、絶望、混沌、恐怖”が生きる瞬間毎に纏い付くのである。
自由拡張症候群主体はしかし、その主体性を確立(確律)する際の、“不安、絶望、混沌、恐怖”の根本情態性の
“内観”に於いて、面と立ち向かうのではなく、「逃走」という卑劣な方法を採る。自由損傷症候群(神経症)は根本情態性から楯で身を隠しながら“遁走”するが、自由拡張症候群は根本情態性を打ち壊したり覆いを掛けたりして“逃走する。
この逃走形態には4つあり、「1) 定義」の座標に見るように、存在の力の強度がある順に「狂気症候群」「虚偽症候群」「根本情態性遮蔽症候群」「判断停止症候群」と呼ばれる。 自由損傷症候群(神経症)は、従って序列としては判断停止症候群の下に就いている。
〈自由拡張症候群の存在度〉
(自由力の自由)
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┌──────┐ │ ┌──────┐
│ 虚偽症候群 │ │ │ 狂気症候群 │
└──────┘ │ └──────┘
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(現実の力の不良) │ (現実の力の良)
───────────────┼───────────────
│0
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┌────────┐ │ ┌───────────┐
│ 判断停止症候群 │ │ │ 根本情態性遮蔽症候群 │
└────────┘ │ └───────────┘
│
│
│
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(自由力の不自由)
自由拡張症候群の理想(最満足)は、上の座標の(+・+)域の「狂気症候群」にある。
(+・−)域の「虚偽症候群」はここから転落して「怒り」の様態にあり、(−・+)域の「根本情態性遮蔽症候群」は「呪い」にある。怒りと呪いはともに「最満足(所有の調和))」の理想様態からの方向を異にする転落であるが、意志の自由(満足)を確保している(+・−)域の方が優位にある。
自由拡張症候群の理想というときは、「自由力についての満足」であり、上に見たのはその自由力の満足度合いの比較を「存在度(主体度)」の座標で述べたものである。つまり、一個の主体性の中での存在判断として表わしたものである。
”高価な車を所有している”ことを自慢し合うのは、モノに対する所有力(主体的欲望)の大きさであって、“生身(本能)としての存在自体”の意志の大きさとは無関係である。無形の”地位や肩書きや成績などを誇るのもモノ所有力を示ししている。自由拡張症候群の4タイプの人間をモノを剥ぎ取って並べた場合が「自由力」の比較である。つまり、意志それ自体の様態(自由力の大小)の比較である。
人間主体の自己は本能価値からの自由を標榜して立つ。漢字で“自由”と書く、その本来の意義は「“自”然に“由”る」ことであるが、主体性の自由は「無制限な自由」という意義を旗印にしている。人間の“私”の意識は、それが生じた当初から本能に背くという原罪を負っている。
長じて資本主義的社会環境に染まり、彼自身もこの資本主義的生の営み、つまり“所有・支配・権力・翻弄”の価値観をもって生活を貫くなら、彼は本能(命)に対して罪を行為することになる。なんとなれば、“所有・支配・権力・翻弄”はモノを自己一身に集積する意思表示に他ならないからである。この意志は宇宙の全体調和の理念に真っ向から反する行為であるからである。
資本主義的生活に色濃く染まって生きるなら、命の“感謝・愛・善・美“の意志は押し潰されていく。身体を造っている各細胞の、更にもっと微小なレベル、有機分子←原子から、これに対する反攻の意志が立ち上がる。
そうして、主体の意志が固ければ、もはや命に残された道は全面撤退しかない。そうしなければ、宇宙の自然の調和法則に叛いてしまうからである。撤退すなわち自死の道である。本能は自分から進んで、脳機能を爆破する道を選択する。
脳萎縮性痴呆症は本能の自殺である。