完治する為の基本的療法


 心・知・体の三面療法

 

1) 知性療法〜精神病理学を学ぶ

私が20余年掛けて研究し完成した人類精神病理学 (Psychopathology of human race)は、人類の歴史を画するものです。この研究は、精神病理が判らずに心理治療ができないまま薬理療法に頼っている統合失調症・そううつ病、認知症、自閉症、てんかん、脱力睡眠発作、幼児共生精神病などに完治の道を拓いただけでなく、混乱する私たち人類社会の病理を摘出し、且つ原理を与える画期的な研究なのです。この精神病理学を学ばずして完治の道はあり得ません。

 

人類の歴史は資本主義に基づく闘争の歴史でした。

軍備、犯罪、侵略戦争、いじめ、世知辛い、個人主義、利己主義、自然破壊、公害、学歴主義、肩書き、業績主義、儲け主義、支配者、奴隷、経営者、使用人、エリート、平社員、落ちこぼれ、差別、土地成金、一獲千金、玉の輿、ギャンブル、宝くじ、戸締り、人を見たら泥棒と思え!・・・・etc.

こうした愛無き思念と仕業が資本主義行為であり、そのシステムが資本主義社会なのです。

 

われわれが社会通念として、こうした思いと行為を日常に受け入れている状況がすでにして精神病理学の対象なのです。詰まるところ資本主義は精神疾患の冷床なのです。本当の命なら、こうした愛無き日常生活は耐えられない筈です。

私が成した人類精神病理学は、個人の精神疾患を生み出す冷床を余すことなく分析すると同時に、この冷床こそは他ならぬ個人の主体性が集合した圧構造物であることを析出したのです。

あなたもこの社会の構造素でありながら、しかし他方ではこの社会によって精神疾患に追い詰められてしまったのです。この二律背反をしっかりと認識することが自力治癒の端緒を拓くのです。

 

この認識に到るために、生物一般の精神構造をまず学び、それから人間の特異な主体性(私意識)の構造を学んで、誤まった価値観と正しい価値観を見抜く眼を養って自分を律する方法を会得します。

自分の中に揺ぎ無い一本の軸線が見えたなら、あなたの家庭生活、学校生活、そして社会生活の実際を吟味分析する作業に取り掛かりましょう。

 

病理構造に病む社会システムと、生活に恩恵をもたらしている物質文明との定義区分は明確にされなければなりません。物質文明そのものは善悪未分であり、享受するに何ら臆するものではありません。物質文明をして正しく享受するシステムをもってすれば、万事OKなのです。

 

*テキスト「人類精神病理学」は、手引と質問付きで有料で販売します。

 

 

 

2) 身体療法〜あなたという意識を支える肉体、そしてこの肉体を維持する空気や食物、命を恵むこれら自然をよく理解し観じ、命をオープンにして生きる

 

精神疾患は自然の中で生きる動植物には基本的に生じません。

 

あなたは文明社会の中でモノや情報に囲まれて生きています。モノの使用や情報の処理は人間独特の主体性によって行われています。主体性は言語の習得によって二次的に派生したものです。

 

文明を維持するためには主体性は必要ですが、あなたの命、あなたの肉体は自然が拵えたものです。あなたという存在が自然の所産であることをしっかりと確認することが、精神疾患から離脱するための第一歩みとなります。

精神疾患に陥る人は、現実の肉体の存在性を忘却しています。原子に始まる自然の仕組みを理論的にも観察的にも理解するとともに、自然としての自分の肉体を取り戻す作業が必要です。

大隈半島なら野生は居ながらにして感得できますが、都市部では自然と接するにいろいろ工夫しなければなりません。座禅・立禅・動禅やヨガなども応用して、肉体をして生きる前面に押し出す工夫をします。

 

 

 

3) 心理(社会)療法〜社会と家族に対するあなたの姿勢(心構え)を確固としたものにします

 

 

生きるということは自然との関係性と、家族や社会を構成する個々人との関係性の、この二つの領分で全とうされます。あなたが精神疾患に陥っているのは、自然との関係性が歪んでいることも然りながら、家族や社会を構成する個々人との関係性の歪みが大きな因子となっています。

 

調和の配慮に欠ける資本主義社会の中で精神疾患を治す為には、家族や社会に対する心構えの再構築が必要不可欠となります。

 

心の在り方は存在する環境世界全体に関係します。正しい心は正しい社会システムと連動しています。だから心を治す為には家族や社会の歪みを是正する作業と重なって来るのです。

 

私は人類精神病理学の序文で理想社会の骨組みを提示しました。私の指導によって、この骨組みに更に肉付けする作業を行い理想社会の具体的設計図を作ります。

 

 

理想社会の文明維持は適所適材を各個人の自主的な自薦によって募るので、あなたは労働意欲に燃えることができるでしょう。

土地や資本など財産の個人所有は無くなります。

十二分に生活ができる消費マネーが平等に分配されます。

広告費や接待費や税金計算などの無駄な事務費や各会社独自の研究費などが不要になり、更に国会や軍隊や司法・警察などの政府機関が廃止縮小されることで国家財政が健全になり、労働時間は資本主義社会の半分以下になるでしょう。

また、もう既に開発されていながら、石油シンジケートによって封印されている限りなく無公害のエネルギーが実用化されます。

“他(ひと)のために端楽(働く)”ことが理想社会ではできるようになります。あなたのために他が端楽いてくれるなら、あなたもそのお返しに他のために端楽きたくなります。

 

こうしたことが理解されるようになると、たとえあなたが生きている間に理想社会が実現しなくとも、次代のために資本主義社会の内部に切り込んで、理想社会の下地づくりに参画したくなるでしょう。こうしてあなたは環境世界諸共に自らを治せる力を得て行くのです。

    参照: 理想社会の骨組み