はっくる物語10


 4月某日、宮城県仙台市で開催されたDWAセミナーに参加したときの感想などを述べてみたいと思います。

 某体育館に集合して始まったセミナーのインストラクターは、小平高久・内田和宏の両氏がつとめました。 セミナーの参加者にはFLYを全然やった事がないYさん夫婦とか、色々な人が20人程集まったようです。 キャスティングの練習をはじめてしばらくすると、福島から来た顔なじみのT君が、#7ラインのロッドを振ってみて
「あまり、面白いロッドじゃないね」
「どうして」
「適当に振っても飛んじゃうから」
「それはラインの重さだけで飛ばしているからじゃないの? もっとロッドを曲げてラインをコントロールしてみたら、面白くなるんじゃないかな。私は、ロッドの種類、ラインの番手などに、こだわらず、同じようにラインコントロールができるキャスティングをするように心掛けているよ」
「ああ、そうか。そうだね。そういうことだね。そんなことを考えもしないで、飛ばしていたんだ」
とあらためて振ってみて、T君なりにその面白さがわかってきたようでした。

 午後からのセミナーは有料釣り場に会場を移して、実際に魚釣りを楽しむことになりました。 一緒に行ったN君などは、30匹以上掛けた(それ以上は数えるのが面倒臭くなって、数えていない)ようです。 全くフライをやった事が無いYさん夫婦も小平さんをはじめ、いろんな人の指導を受けながら釣りをやっていました。 Yさんには小平さんが付きっきりで指導していたので2〜3匹のニジマスを掛けていました。

 小平さんと私が用足しから帰ってきたら、Yさんが魚を掛けているらしいのですがなかなか上げないのでおかしいなと思い、近くによってみたらでかい魚が掛かっていて取り込めずにいました。 そんな時に限って誰もランディングネットらしき物を持ってきている人はいませんでした。 そうこうしているうちに誰かが走って行き、車から小さいランディングネットを持ってきたので、ようやく取り込む事ができました。 なんと45cmはあるニジマスの大物でした。 釣り場の管理人がやってきて「こんなの日曜日には滅多に掛からないのに」と感心していました。

 巷ではビギナーズラックと言って、揶揄するようですが、私の数少ない経験を申せば、同じ所に繰り返しフライを落としていると、そのうちに形の良い魚が掛かるようです。 先に小さい魚を掛けていると、大きな魚は警戒して喰わない様ですが、喰わないことによって、どうもフラストレーションが溜ってくるようです。 それでしばらくすると、我慢しきれなくなってフライに食い付くのだと思います。 特に大きなフライを使っていると、その傾向はますます強まるようです。 友達に同じやりかたを試してもらったら、かなりの確率で同様の結果が出たそうです。

 はたから眺めてみても、なかなか楽しいセミナーだったと思います。 いずれにしろ、Yさん夫婦はフライ中毒になるのも時間の問題だろうというのが、仲間うちでの結論のようでした。


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