原則的には反対するものではありませんが、昨今の日本におけるキャッチアンドリリースの流れは、魚族保護に名を借りた、一部のフライ釣り師のエゴイズムの様な気がしてなりません。 単にやり取りを楽しんだあとに放せば良いという感じが見受けられるからです。
本当にキャッチアンドリリースを前提にフライ釣りを考えるならば、使用するタックルから、釣りのスタイル迄、変えないといけないと思います。 使用するタックルを、具体的に申せば、針はバーブレスを使わないこと。 リーダーとティペットは出来るだけ太いものを使うこと。 ロッドも、鱒類の場合は、#5〜6のラインが無理なく扱えるものを選ぶ事が大切だと思います。 キャッチアンドリリースをやるうえで最低の要件だと思います。
このような心使いは、ベテランのフライマンや、プロと呼ばれる人ならば、その理由を、当然の事として知っているはずです。 本当に魚と釣り人の共存を図るということの難しさは、誰もが認めていることだと思います。
これは私見ですが、数年づつ釣り場を交換しながら禁漁にするというのも一つの方法だと思います。 なぜ、こういうタックルになるのか、魚の為を思えば、短時間のうちにすばやく掛けてすぐ放せるように態勢を整えるべきだと思います。
先ず、針はバーブレスの場合外しやすいからと使う人が多いのですが、ということは、外れやすいためにやり取りの時間が長くなります。 フライ釣りの場合、針のあげがあってもなくても、魚からフライを外す時間はほとんど変わらなかった。 これは多くのフィールドテストの結果から得たものです。
但し、何れもペンチ等の道具を使用。リーダーは細ければ細いほど、切られないようにするために長い時間をかけて魚を疲れさせるその結果、人で言えば、息も絶え絶えの状況におちいり魚を弱らせることになる。 とすれば、当然のごとくロッドも必要以上に魚を疲れさせないものに変えていく必要があると思います。
それに付随して自分の手を消毒しているか、また魚に対する傷薬を持っているか、場合によっては簡易の酸素ボンベみたいな物も必要かも知れません。 もっとも先の道具だては、ある程度以上の大きさの魚が掛かるかも知れないとの前提に立って考えているだけで、様々な人の考えがあると思うのですべて正しいと言う訳ではありません。 例えば、絶対に20cm以下の対象魚しか狙わないのだと言う人であれば、おのずと道具立ては違ったものになるでしょう。
それでも、自分自身が魚だとしたらと考えるとまだまだ足りないものがあるかも知れません。
1998.09.07 に fj.rec.fishing に投稿されたキャッチアンドリリース関連の記事(Message-ID:<6t0kno$he3$1@u2.mutugoro.or.jp>)を読むと、キャッチアンドリリースというものが言葉の浸透の段階から内容・質の向上への転換という時期にさしかかってきているように感じます。(1998.09.13)
(注 : fj の過去の記事は http://mitsuko.jaist.ac.jp/fj/ から検索できます。)
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