私の友人が、ドライフライでルアーのように曳き釣りをやって魚を釣っていた人に「ドライフライフィッシングってアクション付けちゃいけないんですってね」と軽い気持ちで言ったところ、その人に「誰がそんなこと決めたんですか」と凄い剣幕で反発されたそうです。
私もフライをやり始めて20年近くになりますが、その頃の雑誌とか文献にはドライフライフィッシングはアクションを付けたりドラッグがかかってもいけない、あくまでも自然に流さなければならないと、ナチュラルドリフトとかメンディングのやり方とかその対策が書いてあったように記憶しています。
最近、James L.Hardy氏にそのことを尋ねた人がいて、その答えは自分の生まれるずっと昔から英国ではそういうルールだったとのことです。 Leon Chandler氏のキャスティングスクールの時はよく話は聞かなかったのですが、米国でもドライフライフィッシングのやり方は英国の場合と似たような状況だったそうです。
私もドライフライを使っての逆引きや、ドラッグが掛かってもそのままにして釣りをやったりしますが、英国で言うところのアトラクターとかルアーと呼ばれるフライを使ったりするのと同種であるとの認識でやっています。
私はドライフライはこういう使い方でなければいけないというこだわりはそんなにありませんが、そういうアクションを付けた釣りをやると、最初の頃は結構釣れますが、ルアーフィッシングと一緒で、だんだんと魚に飽きられるようで、その結果ドライフライフィッシィングに落ち着くみたいです。これは友人達にもニジマスを対象にテストして確認しています。 フライパターンは各人異なるものの、同じフライをテストの間ずっと変えずにやりました。
やったテストの方法は、最初はフライを飛ばせるだけ飛ばして、手元までルアーのように引っ張ってくる。 それが通じなくなると、次はドラッグが掛かりやすいようにキャストして、ドラッグが掛かったらフライをしゃくったりしてアクションをつけてみる。 それも通じなくなったら一般的なドライフライフィッシングに変えるというものです。 ドライフライにもいろいろなテクニックがあるので細かいところは省略しますが、フライの種類を問わず、ウェットにしろニンフにしろストリーマーでさえ自然に流れていった方が魚の喰いがいいようです。
付け加えますと、大きいドライフライ(#6)を、仲間内で「トンボの釣れるキャスティング」と呼ばれるほど非常にゆっくりしたそれでいて力強いループのキャスティングで水面すれすれを這うようにラインを飛ばしたときには、誰もがフライの着水前に結構大きな魚が飛び付くのを確認しています。 本当はもっとテストを重ねて詳しいデータが取れれば良いのですが、魚が釣れればそんなことにこだわらない連中なんで、このテストもお願いしてようやくできたわけです。
結果として、ドライフライは何故アクションを付けてはいけないのだろうか?これが全てではありませんがドライフライフィッシングをやる上で、いくばくかの足しになればと思います。