300グラムを越える重さのがあったので持っているだけでも疲れましたが、意外なことに20ヤードを超えるDT7Fのラインコントロールを楽々とこなしてしまうロッドでした。 実際に使ってみると15匹出て来た魚のうち12匹はほとんど向こう合わせで針がかりしましたが、普通のロッドのときのように合わせた魚は皆逃してしまいました。 早合わせだったようで、逃がした魚はフライを探すかのように何度もジャンプを繰り返していました。 このロッドでの合わせは不要だったようです。
しかしながらこのロッドは私には重過ぎて長時間のキャスティングには耐えられなかったので、釣り方を変えたところ、キャスティングをしなくても釣りになることに気付きました。 10ヤード程度であれば、餌釣りのように手を回して打ち返すとラインが飛びましたし、合わせはほとんど必要がなく、流れのままにドライフライをドラッグのかかる寸前まで流していくと、ロッドティップが、自重と川の流れにラインが引っ張られ、元に戻ろうとするときに魚が勝手に掛かるようです。 そうやっているうちにいつのまにか10数匹釣りあげてしまいました。
また、後日、ニジマス釣りに行ったとき、何を間違えたのか80cmの鮭が#8のドライフライに掛かってしまいましたが、このロッドは至極簡単に寄せてしまいました。 もっとも魚は寄せるなりすぐ、大慌てで川に戻しましたが!!!
HARDYのロッドに詳しい人に聞いてみたら、フライロッドにはキャスティングを重視したものと、魚を掛けることに重点を置いたものがあるそうで、Popeはシートラウトを掛けるために作られたロッドではないかということでした。 英国ではシートラウトをシートラウトフライというウエットフライを大きくしたようなフライを流して釣るそうで、Popeはそういった釣りをするためのロッドらしく、ほとんどキャスティングすることなしに釣りをするためノーキャストロッドと呼ばれているそうです。
ある方から「Popeはシートラウトを掛けるために作られたロッド」と書いた部分に対して「PopeはDry Fly用に作られたものではないでしょうか?」との質問を頂きました。
1915年のAnglers' Guidesを見ると、確かにDry Fly用の竿との説明があります。 一方、Popeが最後に載った1969年のカタログを見ると「シートラウト、大型の鱒、グリルス用」と説明されています。
この「はっくる物語」で「Popeはシートラウトを〜」と書いたのは、メーカーが公表した最新(この場合は1969年)の説明が現時点で最も正しいものだと考えたからです。(1998.09.13)
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