2006年12月 採集画像日誌




12月2日  Foret de Chantilly (40km north of Paris)

[] パリの北の、城で有名なシャンティイというところの森に初めて出かけてみた

[] カシワ(ナラ)が主体の森のようで、ブナは少なそうだ

[] 馬が駆け足をするので危険に付き通行禁止、という看板

[] どの虫を探そうかと考えているまもなく、コルリの産卵痕は多く見つかる

[] それならば、コルリ成虫探しに専念してみるが、

[] いつものように幼虫しか見つからない・・・

[] 毎度おなじみクロヒラタシデムシの、材の中に潜り込んでのグループ越冬

[] これまた毎度おなじみアカコメツキの一種

[] ピンクの蛹は何だろう。持って帰ってみる。下はデオキノコムシの一種

[] やっと出てくれた、コルリ♂成虫

[] 色を見ると、緑がかっている

[] 次いで濃い銅色のコルリ♀

[] さらに、コルリ♂。ここのコルリは緑っぽいようだ

[] これは、紛らわしくもコルリの蛹室に潜り込むゴミムシ

カシワの大木の幹の上では、ホシカメムシの一種が12月だというのに活動中だった

[] さて、昼食までに戻るためにそろそろ切り上げよう

[] フランスは日本と逆で、青色が高速道路、緑色が一般道(国道)である


12月10日  Foret de Fontainebleau (50km south of Paris)

[] パリ在住の蝶屋さんのO氏親子とフォンテーヌブローの森へ材採集に出かけた

[] 幸先よく、コルリ♂。ここのコルリは深い藍色が多い

[] 採集の狙いは「見つけられるものなら何でも」だったのだが、出会える甲虫の数や種類は多くない

[] エグリゴミムシダマシ近縁種(一つ上の画像)に次いで、ハネカクシが見つかった

[] コルリ材採集の際に必ず出会うアカコメツキ。これだけは多く見つかる

[] 太い材に手を付けると出てくるのが、パラレリの幼虫たち

[] コルリ♂2頭目。コルリ探しに集中している訳ではないのに、こういう時は不思議と見つかる

[] ブナとナラ(カシワ)の深い森と、O氏親子

[] コルリ♂3頭目。この個体の色は、やや緑がかっている

[] そして、コルリ♀。コルリはテンポよく見つかるのだが・・・

[] ようやく見つかったパラレリ成虫。新成虫というよりも、越冬中の個体のようだ

[] ナラの巨木の立枯れの樹皮をO氏が捲ると現れた、小さなコウモリ。他にイノシシにも出会う

[] オサムシなどに出会えなかったのは残念。昼食前にパリへ戻る


12月20日  Bois de Boulogne, Paris

[] 今日は寒いけれど久々の快晴。午前中仕事に出て、午後休暇を取る

[] 日が短いので、ごく近所のブローニュの森へ

[] 密かな狙いはコルリだが、いるわけないか。パラレリの食痕だらけの太い材

[] パラレリ♀とヒラタハナムグリ♀

[] 中型サイズのパラレリ♂

[] 細めの材を削ってみると小さな穴が開き、カミキリの顔が覗いている

[] 慎重に時間をかけて取り出してみると、ゴマフカミキリ(Mesosa nebulosa)

[] 普通種とのことだが、思わぬ初採集に気分はとてもhappy♪


12月24日  Paris, 1e

[] クリスマス・イブのノートル・ダム大聖堂。クリスマス・ツリーが光っている


12月25日  Foret de Meudon (5km south of Paris)

[] クリスマスの日の午後、近場へプチ採集に出かけた。どんより曇り、寒い

[] こんな太い材を起こしてみると、ごくたまに・・・

[] 越冬中のオサムシが見つかることがある。運良くコガネオサムシが2頭

[] この森のコガネオサムシは、前胸がたいへん赤い

[] いろいろな材に手を付けてみる。これはハナムグリの幼虫たち

[] 太めの材にコルリの産卵痕を見つけたので、ちょっと削ると、いきなりビンゴ

[] 薄い色の、ほとんどパリ産♀。コルリ成虫は何故か無心の方が見つかりやすい

[] クリの古い切り株。甲虫の脱出孔がいくつも見られるので、削ってみる

[] ハイイロハナカミキリの一種(Rhagium bifasciatum)の成虫が出た

[] やはりクリを生育木としているようだ

[] また、蛹室内の成虫が見つかる

[] ここにも、いた

[] 結局4頭割り出すことができた。上翅の縁が赤みを帯びていて、なかなか洒落ている


12月31日  Amalfi, South Italy

[] 南イタリアの家族旅行の最終日。甲虫探索を許される時間はこの日の早朝だけ

[] ブドウ材にゴマフカミキリの脱出孔があったが、残念ながら成虫は見つからず

[] 藍色が綺麗なハムシが道端に落ちていたが、すでに息絶えていた

[] 崖の小さな森に入り、ようやく見つけた朽ち木にクワガタ幼虫の食痕が走っている

[] 時間が切迫する中、早速、蛹室内の成虫が見つかってくれた

[] パラレリのようだが、見慣れた北フランス産とはどことなく形が違うように見える

[] 次いで、♀。たまたまなのか、どの個体も小型だ

[] 結局、3♂♂2♀♀(帰宅後調べると、南イタリア産亜種(D.p.truquii)である可能性がある)

[] 遅い朝日がようやく昇ってきた、崖の森の小道の様子

[] 9時までに港のそばのホテルへ戻らなければならず、急いで崖の道を下っていく

[] そして青いバスに乗って、パリへの長い帰路へ