3月5日 Bois de Boulogne
「ブローニュの森にコルリはいるのか?」に再挑戦
ここぞと思う場所でも、産卵痕は見つからない
産卵痕やーい。やはりコルリ生息の手掛かりを見つけるのは難しそうだ
材の下にゴミダマらしき甲虫を発見
気温は低く、春はまだ遠い感じ。この木だけは小さな花を咲かせていた
3月7日
どうやら一昨日観察した甲虫はゴミダマではなくマルガタゴミムシの一種らしい
3月12日 Foret de Marly (25km west of Paris)
寒さがぶり返して氷点下の朝。好天だが遠出はあきらめて、車で30分ほどの場所へ
初めて入るマルリーの森。パリ周辺には森が結構多く保存されている
森の中には車で入れず、入り口近辺で散策開始。樹種はナラ、クリ、ブナ等
3月というのに、寒い寒い。池も凍っている。春の気配は明るい日差しだけだ
材が凍っていると落ち葉が材にくっついて、コルリ採集はとても難しくなる
ようやく見つけたコルリ産卵痕。でも、材がカチンカチンで削れやしない
コルリは早々にあきらめて、オサムシ狙いで材をめくっていると、小さな甲虫が
洒落た色と形だけれど、何だろう。キノコムシの一種??
太めの朽ち枝の下に、ギョギョッ。恐ろしいムシが
動きはてんで鈍いが、スゴイ迫力である
その近くの朽ち枝を割ってみると、ありふれた黒いゴミムシ
これも画像集の記録用に撮影
さらに割ると、ポロっと。コガネオサムシが出てくれた!
近場にもいるんだ。記念写真をもう1枚。以前の採集個体よりも前胸が赤い気がする
さらに、もう1頭出た。なかなか調子良し
これは、緑銅色のゴミムシ
ありふれた種のように思えるが、こうして見ると結構綺麗だ
以上の虫たちが見つかった朽ち枝。コガネオサムシは案外とショボい朽ち木に入っている
体が冷えてきたので、そろそろ帰宅。帰りの道すがらの、欧州っぽい風景
先ほどと同じ森の別の場所。太い材が気になったので、ちょっと寄り道
これは、いかにも奴らの材。奴らは、太い材を好むのだ
ちょっと削ると、早速出た。やけに大きく見えるが…
なんと、中歯型のオオクワガタ?
測ってみると、トホホ。これでも3センチに届かない(28mm)
最後にクワガタ採集記らしくなったところで本当に終了。帰途に見かけた、落書き付の電車
3月16日
先日見つけたキノコムシと思われる甲虫は、デオキノコムシの一種と判明
3月18日 Foret de Meudon (5km south west of Paris)
短時間だけ近場のムドンの森へ。好天だが気温は10度を切っていて春を感じられない
今日はクワガタ狙いではない。まずは朽ち木から先日も見つけたヒラタゴミムシ
今日の狙いは小さな崖でのオサムシ採集。早速、ハネカクシが現われた
次いで、シデムシ。朽ち木の中以外でも越冬するようだ
うぅ、モンスズメバチ。そっとしておこう
このような苔むしたところは、どうだろう
崖を崩すというより苔をめくると、おぉ、いたいた
こんな近場にもコガネオサムシ。もしかしたら、関東のアオオサ並みの普通種か
引き続いて、もう一頭。初めての崖オサ採集を達成
さらに近づいて、穴に収まっているところを記念写真でも
こんどは、マルクビゴミムシの一種。頭に小さなクモが乗っかっている
この穴はオサムシの抜けた跡なのか、空っぽ。欲を言えば別のオサムシも見てみたいのだが
また朽ち木に戻ると、シデムシの集団越冬
これはナガゴミムシ(プテロ)の一種だろう。プテロは亜種の数が多くマニア向けの虫らしい
昆虫画像集を作るのに種の同定がたいへんなため、昆虫全種に詳しい図鑑を購入
フランスではめずらしく写真による図鑑のため、なかなか便利そうだ
3月19日 Courcy aux Loges (100km south of Paris)
長女のリッチな同級生の別荘に招待いただいた。城館である! 馬もいる!
館の居間は、このとおり。すべて270ha(!)の敷地内での狩りの獲物だそうな
実際に敷地内の森に入ると、実物の大きな鹿たちが!
敷地内の森には、当然コルリもいる
ムラサキオサムシもいる。フラッシュのせいもあるが、青っぽい個体だ
ようやく春が来て、チョウも動き出した。ヒオドシチョウの他、キチョウを確認
庭の大きな木の下でトランプに興じる子供たち。あぁ、欧州の風景なり
3月24日 Bois de Boulogne
暖かさに誘われて、昼休みに散歩。ヤナギ系?の花に群がるハチを上手く撮れない
当地のオオイヌノフグリは、日本よりも大きめだ。パリにも、ようやく春が来た
3月25日 Bois de Boulogne/Paris 9e, 2e
あいにくの小雨模様。昨日見つけて気にかかったカシワの古い切り株へ
何か別のものが出てきてほしかったのだが・・・
出てくるのは、やはりパラレリ・・・
太い切り株の中は新旧の食痕だらけ。パラレリ以外が見つかりそうにないので、終了
口直しにデザートでもいかがでしょう
カフェオレもどうぞ(ちなみに、喫茶店で出てくるものはカフェクレームという)
3月26日 Foret de Meudon (5km south west of Paris)
家を抜け出し、ムドンの森へ1時間勝負。曇天ながら気温は20度近い
今年初めてのナナホシテントウ。春を告げる虫の一つだ
何かいないかと朽ち木を割ってみると、なんと、コルリ@ほとんどパリ産
このとおり、直径20cmほどの材。こんな太い材にコルリがいるとはちょっと驚き
既成観念に囚われず、いろいろと試してみるものである
同じ材から♂が2頭目。コルリは太い材の一部だけに食い入っていたようだ
朽ちた切り株の周辺の土を崩すと、コガネオサムシが現われた
そのアップ。コガネオサムシは亜種が多いらしいが、パリ周辺では普通種か
残念ながら時間切れ。ムドンの森は、近場ながら結構広く、深い
3月28−31日 Santiago (etc), Chile
チリのサンチャゴに出張。丘の上から街を一望。遠くに山がかすんで見える
乾いた土地のせいか、なかなか虫に出会わない。ようやくヒメアカタテハが見つかる
イースター島から持ってきた本物のモアイ像とのこと。若者の待ち合わせ場所ではない
チリはワイン作りが盛ん。車窓から見えるワイン畑