10月1日 Paris, 16e/Juvisy (15km south of Paris)
朝一番で今日の凱旋門賞の馬券を買ってきた
そして、パリ在住日本人蝶屋のO氏とともに、昨日に引き続き昆虫フェアへ
日曜の午前であるが、まあまあの人の入りだ
仏産ツヤハダクワガタ。欲しいというより、採りに行ってみたいという思いが募る
今日もじっくりいろいろな昆虫を見て回る
このオサムシを買ってしまった。これは前胸部が青だが、緑のものは高かった
O氏は希少なアゲハ系の蛹を物色している
ちっぽけな一採集者としては、昆虫の種類のあまりの多さに圧倒されてしまうのみである
記念に買って帰ったポスター
オサムシは店の人のミスで符節が取れてしまったので、もう一つサービスしてくれた
凱旋門賞では、ディープインパクトは最後に抜かれてしまい残念だった。4歳馬では世界一?
10月7日 A la maison
「くわ馬鹿」次号用の原稿を3本仕上げた。その中の未公開画像をちょっと早めに公開
イッカク♂の蛹、8月に野外で見つけたものである。さて、明日から9日間出張で不在します
10月14日 Bunkyo, Tokyo
東京出張の週末、千駄木まで足を運んでクヌギの植わった洒落た建物を訪問
奥本大三郎氏が今春オープンした「虫の詩人の館」(ファーブル昆虫館)である
入場は無料。一階には、標本、ビデオ、書籍等が展示されている
地下には、ファーブルの生家をそっくりに模した部屋の展示がある
そこは、奥本氏のファーブルへの思い入れに満ちているかのようであった
10月15日 Mukougaoka-Yuen/Ikuta, Kawasaki
生田緑地へ行くために向ヶ丘遊園駅を降りて歩くと、アサガオがまだ咲いていた
川沿いの遊歩道にて
この時期でも、甲虫は探せば見つかる。ヒメアカボシテントウ
遊歩道の上を足早に歩くヒメサビキコリ
pk氏がボランティアをされている、生田緑地の月例昆虫観察会に参加
池のほとりで。トンボの種類は恥ずかしながら自分にはさっぱりわからない
昆虫はもう少ない時期だが、みんな目を凝らして探す。ハラビロカミキリ(ピンボケ御免)
緑地内の湿地帯にナガサキアゲハ♂がいた。自分は初遭遇。遠い写真で残念
さすがに、秋。目立つ昆虫は、カマキリ、バッタ、イナゴたち
実に不思議な姿をした、アゲハモドキの幼虫。何かに擬態しているのだろうか
観察会の解散前。その後pk氏他の方々とファミレスでゆっくり話をしながら昼食
10月20日 Fontainebleau (50km south of Paris)
休暇を取って、フォンテーヌブローの森へ。黄葉にはまだ早い
狙いはコルリクワガタ。材の中に幼虫は見つかるが、成虫が見つかるのはコメツキばかり
10月下旬になろうというのに、センチコガネが活動中
ようやくコルリ成虫が見つかる。ピッタリの蛹室ではないので、いったん羽脱した個体か?
大きめの♀であった
次いで、材に貼り付いている♂成虫が見つかる。材を割ったはずみで出てきたのか?
倒木を持ち上げると、青いオサムシ(Carabus intricatus)
これは紫色のオサムシ(Carabus violaceus purpurascens)
やっと、3頭目のコルリ(♂)。蛹室を作る食痕がずいぶんと古く見える
これもいったん羽脱して、再び蛹室に潜り込んだのではないだろうか。自信はないけれど
秋が進行中。キノコ狩りの車がところどころに止まっている
バルビゾン村の外観が素敵なレストラン。秋らしい雰囲気だ
10月21日 Courcy aux Loges (100km south of Paris)
長女が友人の別荘(3月19日日誌参照)に他の友人たちと泊りに行くので、送って行った
相変わらず、豪勢な応接間である。立派な牡鹿はすべて敷地内の獲物とのこと
ついでに敷地内の森に入らせてもらったが、めぼしい虫は見つからず
材を起こすと、大きなサラマンダー(サンショウウオに近い仲間)がいて驚いた
10月28日 Paris 7e
パリの街中で、こんな絵葉書(カード)を見つけた
10月29日 Auvers sur Oise (15km north-west of Paris)
妻と二人で、オーヴェル・シュル・オワズという、画家のゴッホのゆかりの地を訪れた
この町の教会。上の画像の看板にあるゴッホの有名な絵の題材となった教会である
ゴッホ晩年の下宿屋。すでに精神異常だった彼は、この屋根裏部屋で自殺してしまう
このところ異様に暖かい日が続き、アブラナ(科の植物)も狂い咲きしてしまったようだ
10月末に花の上でハチ・アブ以外の昆虫が見られるのは、めずらしいのではないだろうか
カメムシの他に、ナナホシテントウまで活動していた
オーヴェル城。このときだけ薄日が差した。城の中は印象派の説明展示となっていた