2007年1月 採集画像日誌




1月2日  Foret de Meudon (5km South of Paris)

[] 朝のうちに近場のムドンの森へ材探しに出かけた

[] まず、気になっていたヤナギの幹にカミキリの羽脱孔がないかチェックしたが、見つからず

[] 今年の初採集は・・・

[] コメツキムシだった。クシコメツキの仲間だろう

[] 未採集のカミキリの遺骸が見つかる。近場でも出会えていない種はまだまだ多い

[] とりあえず、適当に見繕って持ち帰り。ハエやアブばかり出てきたらどうしよう

[] 同じ材から採った2頭が、触覚などから異なる種にも見える。コメツキは見分けが難しい


1月7日  Foret de Meudon (5km South of Paris)

[] 崩した体調と天気が回復してきたので、近場のムドンの森へ散策に出た

[] 主目的はカミキリムシの材拾い。ここはクリが中心の林だが、良い材があるだろうか

[] それらしき食痕を確認して・・・

[] 材を集める。材集めは始めたばかりで勝手が分からないので、きわめてイイカゲンだ

[] 樹皮をめくると、こんなゴミムシダマシがいたり、

[] 材を起こすと、こんなデオキノコムシがいたりする。でも、どれも既確認種だ

[] これでは何だか達成感が得られないので、コルリクワガタでも探そう

[] コルリは薄い場所だが、どうだろう。うーん、これはハナノミの一種だ

[] 堅めの材と格闘していると、コルリ成虫が出てくれた。なかなか勘良し

[] 薄緑のメタリックな色の♀。♀の色は変化に富むが、こんな薄い色は2度目

[] 脚と腹の裏は、ヨーロッパコルリにはめずらしくオレンジ色

[] ナラ材の地面から浮いた所に産卵マークの連打!

[] 慎重に削っていくと、こんどは青い♂が出た(ピンボケ容赦)

[] これまで採集した中で最小個体。でも、乾燥した材でよく羽化まで育ったものだ

[] 色の違いを見るために並べてみた。おいおい、喧嘩するなよ

[] 集めた材はこんな感じ。果たして、春になって何かが出てくるのだろうか


1月14日  Foret de Fontainebleau (50km South of Paris)

[] フォンテーヌブローの森に朝8時30分に到着。まだ薄暗いが、暖冬のため寒くない

[] 今日の狙いは、マツ材でのカミキリ探しと、河川沿いのヤナギ林探し

[] 何かの脱出孔が見られるマツの倒木の樹皮を捲ると、いきなりビンゴ!

[] ハイイロハナカミキリの一種(Rhagium inquisitor)。狙いが的中し、初採集

[] 周辺の材を含め、結局これ1頭のみ。しかし、これで当地のRhagium4種を制覇

[] 何となくコルリも出しておかないと気が済まないので、1頭だけ・・・

[] フォンテーヌブロー産らしい深い藍色ではなかった

[] マツの切り株の脱出孔も気になる

[] 見つかったのはアカコメツキ。コルリ材にいる種より大きい(最大15mm。Ampedus sanguineusか)

[] 森の中を競技用自転車の練習車が行き交う。昼までに帰るために、そろそろヤナギ林探しへ

[] なかなかの好天だ

[] これはセーヌ川のパリから50kmほど上流地点。日本のような河川敷は見られない

[] ハクチョウに餌をやっている親子たち

[] ようやく辿り着いた、雰囲気のある河川沿いの林。果たしてジャコウカミキリはいるのか?

[] 材から出た、また別の種のアカコメツキ(Ampedus sanguinolentus)

[] 今日は下見のみ。カミキリ幼虫を確認したヤナギ材を1本だけ持ち帰り


1月20日  Bois de Boulogne

[] 異常な暖冬が続いている。ネット上の予報では最高気温は12度、ラジオでは14度だった

[] 午前中に少しだけ時間が空いたので、ブローニュの森へ。ジョギングしている人が多い

[] 何かの花が咲いていると思ったら、なんと活動中のアブまで見つけた

[] 前から気になっていた、ブナの落ち枝にある円形の脱出孔。その正体やいかに・・・

[] 脱出孔の主は、おそらくこの虫であろう

[] ゴマフカミキリ(Mesosa nebulosa)。年末に別の場所で割り出したのと同種であった

[] 午後は雨になってしまった。手袋もマフラーも、厚手のコートも要らない暖かさである


1月21日  Foret de Fontainebleau (50km South of Paris)

[] 短時間だけもらってフォンテーヌブローの森へ。今日はハイイロハナカミキリ探しの復習

[] 毎度のアカコメツキ。マツ材にいたので、Ampedus sanguineusだろうか

[] 太いマツ材の樹皮下からポロっと、2頭の青いオサムシ(Carabus intricatus)が現れる

[] これもマツ材にいた、ゾウムシの一種(おそらくBrachyderes incanus

[] 日曜毎に晴れてくれるのは、奇跡的なことだ。しかし・・・

[] 目当てのハイイロハナは追加ならず。思ったより難しい。結局、主な採集果はオサだった


1月22日  A la maison

[] 今月2日に拾ってケースに保管していた材から、小さなカミキリが出てきていた

[] 初めての種かと期待したが、採集済みのゴマフカミキリ(Mesosa nebulosa)だった


1月23日  A la maison

[] こんどは今月7日に拾った材から、2頭出てきていた

[] やはり、どちらも既採集のゴマフカミキリ(Mesosa nebulosa)だった


1月28日  Bois d' Arcy (20km West of Paris)

[] パリ郊外の日本人学校へ、所用のため次女を連れて行く

[] 次女を待つ間に近くの森へ、短時間の散策

[] クリ中心の森ながら、コルリクワガタは生息している。しかし、成虫は見つからなかった

[] カミキリの材も少し拾っていく。クリやナラには左のような幼虫が入っていた