11月2日 A la maison
南仏在住のファーブル氏より、めずらしいカミキリムシ?(Vesperus strepens)が届いた。これは、残念ながら息絶えていた♂
角度を変えて。この仲間(Vesperinae)は、日本では見られない。カミキリムシとは別扱いとされる場合が多いようだ
これは、♀。元気に動いている。こんな時期に活動中というのも興味深い
♀は♂と比べて上翅以外が黒っぽく、また上翅から細い腹部が透けて見えている。
送っていただいた
ファーブル氏に感謝
11月4日 Foret de Fontainebleau (50km south of Paris)
少し遅めの紅葉狩りに、妻と午前中だけフォンテーヌブローの森まで出かけてきた。
画像は、フォンテーヌブローの森近くのクランス村にて
森に着くと、ラッキーにもちょうど日差しが出る。
ブナの森は黄葉が既にだいぶ熟れていて、赤茶混じりの色に輝いていた
色付いた葉の色が、よく日差しに映える
帰宅予定時刻を考えると、妻から森でもらえる時間は20分くらい。何とかコルリの小さな♀(9mmほど)を見つける
帰路に立ち寄った、ミレーやルソーなどの画家の村として有名なバルビゾン。中央は、かつて天皇陛下も泊まられたことのある格式高い小ホテル
コルリ♀の帰宅後の画像。これまで採集した中で、おそらく最小の♀。前胸背と上翅の色が異なっているのが面白い
11月10日 A la maison
2日に紹介したムカシカミキリの一種(Vesperus strepens)が交尾している貴重な画像がファーブル氏より届いた。氏のご厚意により掲載させていただく
11月11日 Foret de Fontainebleau (50km south of Paris)
朝のうちに妻と、フォンテーヌブローの森のそばのミリー・ラ・フォレ村で催される骨董品の市へ出かけた
おお、昆虫をモチーフとした陶器だ
で、これ、いったい何? クワガタ・・・?
帰りにフォンテーヌブローのブナの森に寄らせてもらう。今日のコルリ採集の制限時間は、30分
ナラと思われる材から、何とか1頭目
ナラ材産らしく、緑がかった色の♂
今度はブナと思われる細い落ち枝から、2頭目
ブナ材産らしく、青い色の♂
ブナの黄葉は、ほとんど終わりかけていた
本日採集の2個体。青と緑の淡いコントラストがご覧いただけるだろうか
11月18日 Foret de Meudon (5km south of Paris)
今朝のエッフェル塔は霧の中。おそらく氷点下の気温で、11月中旬にしてはたいへん寒い
午後に短時間だけ、ごく近場のムドンの森へ。すっかり冬景色。材が凍っているので、コルリ探しは不調に終わった
ピンボケ画像で恐縮ながら、林床に点々とする苔。これを捲ると・・・
このようにコガネオサムシ(Carabus auronitens)が見つかることがある
直径30cmほどの太い材をどけてみると・・・
クシコメツキの仲間(Melanotus villosus)が見つかった。越冬態勢のクシコメツキを見つけたのは初めてだ
11月25日 A la maison
この週末は多忙を極め、フィールドに出られなかった。そこで、コルリクワガタ♂の色彩グラデーションの画像をどうぞ
次いで、♀の画像である