10月1日 A la maison
10月に入ったが、7月22日採集のミヤマ♀はまだ頑張っている。弱くなってきてはいるが・・・
10月7日 A la maison
この週末は天気が良かったが、標本の整理を少ししたくらいで終わってしまった
長く生きてきたピレネー産ミヤマ♀は、ついに天に召された
10月14日 Foret de Fontainebleau (50km south of Paris)
フォンテーヌブローの森へ、コルリ材採集へ。まだブナは葉を広げている
初めのうちはいろいろな材を叩いてみると、青いオサムシ(Carabus intricatus)が見つかる
小さなアカコメツキ(Ampedus quercicola)も、いつも見つかる甲虫だ
このヨツボシのデオキノコムシ(Scaphidium quadrimaculatum)も、材採集時の常連である
ようやく、コルリクワガタ(Platycerus caraboides)が見つかる
濃い青ではなく、緑がかった青色の♀だ
二桁をさっと採って早めに切り上げたかったが、なかなか容易ではない
2頭目も、♂。色も先程の個体と似た感じだ
同じ材から、またもや♂
この個体の上翅は、フォンテーヌブロー産らしく濃い青であった
4頭目も、♂。これも色は緑がかっている
ゴマフカミキリ(Mesosa nebulosa)の黒ずんだ死骸。材脱出に失敗したようだ
5頭目は、青い♂
次いで6頭目は、緑系の♀
7頭目。ここまで、どの個体も対面は黒い腹側であった。上翅側の方が嬉しいのだけど
果たしてそれは緑系の小さめの♂だった
そして、今日初めて対面が上翅側となった個体。青系の大きめな♂
9頭目との対面はまた腹側となったが、腹部が赤い。ということは、♀だ
赤い腹は羽化したてのテネラル色なのか、もともとの色なのか。上翅は緑銅色だ
くっきりとした産卵痕だが、材は新しくない。10頭目は、この材で探そう
ビンゴ。大きめの♀だ。これも♀によく見られる緑銅色だった
昼近くなり、緑に覆われた林内からも、日差しがだいぶ明るくなってきたのが分かる
林内で材採集をしているには勿体ないほどの快晴だ。昼食に間に合うように帰路へ
本日のコルリ採集の成果(6♂♂/4♀♀)。こうして見ると、色のバリエーションで綺麗だ
10月19日 Foret de la Montagne de Reims (150km east of Paris)
一日休暇を取って、妻とシャンパーニュ地方へ食事をしにドライブ。秋桜が綺麗だ
シャンパーニュを作るブドウ畑は、摘み取りが終わり、一面黄色く染まっている
このところ冷え込んできたためか、森もうっすらと黄葉が始まっていた
一時間だけ妻から時間をもらい、甲虫探索。アカガネオサムシを探したのだが、出たのは・・・
コガネオサムシ(Carabus auronitens)が朽ち木から2頭。胸がずいぶんと赤い
センチコガネ(Anoplotrupes stercorosus ?)は動きは鈍いものの、まだ活動中だ
朽ち木にいた小さなゴミムシ(Badister bullatus)。普通種のようだ
これも普通種らしい、小さなゴミムシ(Anchomenus dorsalis)。でも、どちらも綺麗
一番の狙いは、昨年この場所で採れた黒いコルリ。運良く成虫が1頭だけ見つかり、やはり黒い!
自然光の下で撮影すると、黒の中にわずかに青が混じった色をしている
これはストロボによる接写。こんなに黒いコルリは、この場所でしか見たことがない
これは色彩の個体変異というよりも、地域変異なのであろうか
10月21日 Foret de Verrieres (10km south of Paris)
快晴の日曜日、午後に短時間だけ、近場の初めての森を訪れてみた
大きなナラが多くブナも見られるが、土壌が思ったより乾燥していて良い環境ではない
ブナの葉の一部が色づいている
太い倒木を叩くと、案の定パラレリ(Dorcus parallelipipedus)の幼虫が見られた
乾燥した環境では難しいかと思われたが、コルリクワガタの生息の証しを発見
その周囲の材を試しに割ってみると、樹種不明の材から・・・
ゴマフカミキリの一種(Mesosa nebulosa)。このまま蛹室内で越冬するはずの個体である
この森には、二度と来ることはないだろう
10月28日 Foret de Chantilly (40km north of Paris)
パリの北の郊外にある、シャンティイ城を妻と訪れた
城の周囲にある森では、ブナなどの広葉樹の葉がだいぶ色づき始めていた
コルリを狙ったが、短い時間では難しく、ゴマフカミキリが見つかったのみ