2007年10月 採集画像日誌




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10月1日  A la maison

[] 10月に入ったが、7月22日採集のミヤマ♀はまだ頑張っている。弱くなってきてはいるが・・・


10月7日  A la maison

[] この週末は天気が良かったが、標本の整理を少ししたくらいで終わってしまった

[] 長く生きてきたピレネー産ミヤマ♀は、ついに天に召された


10月14日  Foret de Fontainebleau (50km south of Paris)

[] フォンテーヌブローの森へ、コルリ材採集へ。まだブナは葉を広げている

[] 初めのうちはいろいろな材を叩いてみると、青いオサムシ(Carabus intricatus)が見つかる

[] 小さなアカコメツキ(Ampedus quercicola)も、いつも見つかる甲虫だ

[] このヨツボシのデオキノコムシ(Scaphidium quadrimaculatum)も、材採集時の常連である

[] ようやく、コルリクワガタ(Platycerus caraboides)が見つかる

[] 濃い青ではなく、緑がかった青色の♀だ

[] 二桁をさっと採って早めに切り上げたかったが、なかなか容易ではない

[] 2頭目も、♂。色も先程の個体と似た感じだ

[] 同じ材から、またもや♂

[] この個体の上翅は、フォンテーヌブロー産らしく濃い青であった

[] 4頭目も、♂。これも色は緑がかっている

[] ゴマフカミキリ(Mesosa nebulosa)の黒ずんだ死骸。材脱出に失敗したようだ

[] 5頭目は、青い♂

[] 次いで6頭目は、緑系の♀

[] 7頭目。ここまで、どの個体も対面は黒い腹側であった。上翅側の方が嬉しいのだけど

[] 果たしてそれは緑系の小さめの♂だった

[] そして、今日初めて対面が上翅側となった個体。青系の大きめな♂

[] 9頭目との対面はまた腹側となったが、腹部が赤い。ということは、♀だ

[] 赤い腹は羽化したてのテネラル色なのか、もともとの色なのか。上翅は緑銅色だ

[] くっきりとした産卵痕だが、材は新しくない。10頭目は、この材で探そう

[] ビンゴ。大きめの♀だ。これも♀によく見られる緑銅色だった

[] 昼近くなり、緑に覆われた林内からも、日差しがだいぶ明るくなってきたのが分かる

[] 林内で材採集をしているには勿体ないほどの快晴だ。昼食に間に合うように帰路へ

[] 本日のコルリ採集の成果(6♂♂/4♀♀)。こうして見ると、色のバリエーションで綺麗だ


10月19日  Foret de la Montagne de Reims (150km east of Paris)

[] 一日休暇を取って、妻とシャンパーニュ地方へ食事をしにドライブ。秋桜が綺麗だ

[] シャンパーニュを作るブドウ畑は、摘み取りが終わり、一面黄色く染まっている

[] このところ冷え込んできたためか、森もうっすらと黄葉が始まっていた

[] 一時間だけ妻から時間をもらい、甲虫探索。アカガネオサムシを探したのだが、出たのは・・・

[] コガネオサムシ(Carabus auronitens)が朽ち木から2頭。胸がずいぶんと赤い

[] センチコガネ(Anoplotrupes stercorosus ?)は動きは鈍いものの、まだ活動中だ

[] 朽ち木にいた小さなゴミムシ(Badister bullatus)。普通種のようだ

[] これも普通種らしい、小さなゴミムシ(Anchomenus dorsalis)。でも、どちらも綺麗

[] 一番の狙いは、昨年この場所で採れた黒いコルリ。運良く成虫が1頭だけ見つかり、やはり黒い!

[] 自然光の下で撮影すると、黒の中にわずかに青が混じった色をしている

[] これはストロボによる接写。こんなに黒いコルリは、この場所でしか見たことがない

[] これは色彩の個体変異というよりも、地域変異なのであろうか


10月21日  Foret de Verrieres (10km south of Paris)

[] 快晴の日曜日、午後に短時間だけ、近場の初めての森を訪れてみた

[] 大きなナラが多くブナも見られるが、土壌が思ったより乾燥していて良い環境ではない

[] ブナの葉の一部が色づいている

[] 太い倒木を叩くと、案の定パラレリ(Dorcus parallelipipedus)の幼虫が見られた

[] 乾燥した環境では難しいかと思われたが、コルリクワガタの生息の証しを発見

[] その周囲の材を試しに割ってみると、樹種不明の材から・・・

[] ゴマフカミキリの一種(Mesosa nebulosa)。このまま蛹室内で越冬するはずの個体である

[] この森には、二度と来ることはないだろう


10月28日  Foret de Chantilly (40km north of Paris)

[] パリの北の郊外にある、シャンティイ城を妻と訪れた

[] 城の周囲にある森では、ブナなどの広葉樹の葉がだいぶ色づき始めていた

[] コルリを狙ったが、短い時間では難しく、ゴマフカミキリが見つかったのみ