2007年9月 採集画像日誌




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9月1日  Versailles (15km west of Paris)

[] 採集シーズンが終わり、妻にせがまれて、家族でヴェルサイユ宮殿へ

[] これが有名な「鏡の間」

[] 一応花壇に目をやってみたが、花にはハチしか来ないようだった

[] ベルサイユのばら・・・・・・

[] 今日唯一見かけた甲虫。シナノキの葉上の、羽化不全気味のナミテントウ


9月2日  A la maison

[] 7月22日にピレネー地方で採集したミヤマ♀が、9月に入ったのにまだ符節も取れずに五体満足だ


9月8日  Bois de Boulogne

[] 久しぶりの好天で気温も上がった。しかし、季節は既にすっかり秋

[] アカトンボを正面から

[] 夜の樹液ポイントは、スズメバチの天下

[] パラレリ♂が1頭だけ、樹液酒場から追い出されてショボクレていた。


9月9日  Foret de Meudon (5km south of Paris)

[] 午前中に少し時間が空いたので、近場のムドンの森へ行ってみた

[] 狙いは、早くもコルリ材採集。しかし、ムドンの森では短時間では難しい

[] 材の中の甲虫を見つけたのは、小さなアカコメツキ(おそらくAmpedus elongatulus)のみ

[] ものの試しに小さな崖の苔をめくってみると・・・

[] コガネオサムシ(Carabus auronitens)が見つかった。もう越冬体制なの?

[] 他には、大きなナガゴミムシの一種(Abax parallelipipedus)などのゴミムシ

[] ふと、小さなカエルが跳ねていた。当地では、ヘビとカエルを見かけるのはめずらしい


9月15日  Foret de Lyons, Normandie (100km north-west of Paris)

[] 久しぶりにノルマンディへ、イッカククワガタの材採集へ出かけた

[] 午前中2時間勝負のつもりが、結局3時間かけても見つけられなかった

[] 痛恨の完封負け・・・。その代わりに出会った甲虫たちが、

[] 欧州最大のハネカクシ(Ocypus olens)。体長は、29mmもあった

[] 黒光りのする大きなナガゴミムシの仲間(Abax parallelipipedus)

[] ピカピカのセンチコガネ(Geotrupes stercorarius ?)が材の下に見られる。羽化した新成虫?

[] 小さなセンチコガネ(Anoplotrupes stercorosus ?)は青色が綺麗に光る

[] コガネオサムシ(Carabus auronitens)。パリ近郊のものよりも赤みが弱く綺麗に見える

[] 青いオサムシ(Carabus intricatus)も1頭見つかった

[] 今日は暖かい。ブナ林の中からふと見上げると、何だか夏空のようだ

[] 夏の名残がまだここそこに。

[] しかし、季節は確実に秋に移っている。またブナの黄葉の頃にでも来るか


9月15−16日  Bois de Boulogne/a la maison

[] 15日夜、夜回りしてみると、パラレリ♂が1頭まだ頑張っていた

[] 頑張っているといえば、7月22日に採集したミヤマ♀がまだ元気だ(16日)。しかし、産卵の気配はない


9月22日  Bois d'Arcy (15km west of Paris)

[] 次女をパリ郊外の用事に送りがてら、その近くのアルシー森に立ち寄ってみた

[] ここはクリとナラが中心の森で、コルリクワガタの産卵痕が時折見つかるが、成虫は未採集

[] このようにクリの太い材にも産卵痕が見られるときがあるが、たいていは幼虫すら入っていない

[] 予想通り、良い材を探すのに難航し、幼虫でさえたった1頭見つかっただけだ

[] 2時間ほど経ったとき、やっと・・・

[] コルリの♀成虫が見つかった・・・

[] この森は何度も訪れているが、念願のコルリ成虫採集がようやく叶った瞬間である

[] 次に、蛹が見つかる。♀だろうか

[] 次いで、♂。緑っぽい色だが、羽化後間もないようで、まだ色が落ち着いていない様子

[] どうやら当たり材に恵まれたようで、さらに♂成虫と、その左隣に蛹の尻の部分が見えている

[] その♂は、まさに羽化直後だったようで、腹部がまだテネラルな色である

[] 道端で材を削っていると、犬連れのマダムから好奇の目で見られ、いろいろと質問されてしまった

[] ♂の3頭目も、羽化したての個体。ちょうど今頃が蛹から羽化する時期なのだろうか

[] まだ脚が赤いが、これはテネラル色。♀は脚や腹部が赤い個体がいるが、♂は黒である

[] 樹々は、葉を黄色く色づかせ始め、ドングリやクリの実を音を立てながら落としている

[] 蛹2頭。無事に羽化してくれるだろうか


9月24日  A la maison

[] 蛹で採集したコルリが電光石火で羽化した。色づき始めた右の蛹も明日にでも羽化するのだろうか


9月25日  A la maison

[] 朝起きたら、右側の蛹もすでに羽化を始めていた。♀だった


9月29−30日  Juvisy (20km south of Paris)

[] 今年もパリ近郊で、昆虫フェアが開かれた

[] 会場は熱気に溢れ、フランス語や英語が飛び交っている

[] 業者も客もいろいろな場所から集まっているのだろう

[] 立派な見映えのヨーロッパミヤマ。250ユーロ(4万円弱)という値段も立派だ

[] オオコツノクワガタに600ユーロ(約9万5千円)という値段が付いていた

[] 博物館よりもずっと素敵な個体が並んでいる

[] 見ていて飽きることがない

[] 生き虫の販売は、甲虫は日本と違ってクワガタはなくハナムグリが中心

[] フランス産のカミキリ・オサムシなどの干物と、

[] チェコの図鑑などを少々購入した