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1997.5.25以来のミラクル逆転勝利!スコアも同じ4−3
コンサドーレ史上1番の名勝負と呼ぶ声も多い! そして・・・・・・


厚別公園競技場が我らの聖地である事が証明された
 

明治安田生命 J1LEAGUE 第31節 10月 1日(土) 16:00 札幌厚別
HOME VS AWAY
北海コンドー札幌 川崎フロンターレ







25分:荒野(負傷)興梠


GOAL! 33分:ルーカス・フェルナンデス
35分:田中駿

GOAL! 41分:興梠 慎三(PK)

 













GOAL 30分:家長 昭博(PK)

 









78分:金子⇒ゴニ

GOAL! 83分:ガブリエル・シャビエル


90+5分:興梠⇒桐耶
90+7分:高嶺(次節出場停止)

GOAL! 90+12分:小柏 剛
46分:佐々木⇒山根

57分:ジェジェウ⇒谷口 シミッチ⇒小林
58分:脇坂
GOAL 60分:知念 慶

GOAL 69分:小林 悠

77分:知念⇒遠野

81分:車屋(負傷)⇒瀬古

84分:橘田


  スタメン 

      シャビエル      
   

青木

 

小柏

   
             
ルーカス           金子
    駒井   荒野    
             
  高嶺   岡村   田中駿  
             
    菅野    
リザーブ 大谷   西   中村   田中宏   興梠   ミラン・トゥチッチ   キムゴンヒ


↓ 
最終布陣 ↓

      キムゴンヒ      
   

小柏

 

シャビエル

   
             
中村           ルーカス
    駒井   青木    
             
  高嶺   岡村   田中駿  
             
    菅野    

 

川崎フロンターレのFW小林悠選手がコンサドーレキラーであることは疑う余地が無い。
コンサドーレが2017シーズンにJ1へ舞台を移して以降、ここまで12試合(内1試合はカップ戦)で
なんと2020年の第2戦でコンサドーレが唯一勝利した試合を除く11試合で全てゴールを決めている。
なお、コンサドーレが勝利した試合において小林悠はベンチ入りしていない。

ツイッターでは #小林悠 がトレンド入り。
試合当日、何とかして彼を厚別入りさせないため、石屋製菓など大手スポンサーを含め
「夕方に会食を用意していますので是非お越しください」 などのツイートが沢山投稿された。
観光地への誘いなども多く、全国のJリーグファンの間で話題になった。
普通なら 「ケガをしてほしい」 や交通機関のトラブルなどを願う書き込みはありがちだが
そうではないところが北海道人のほがらかな部分だと思われる。


福森、菅が負傷した模様。スパチョークはタイ代表の遠征帰りで足に張りがありベンチ入りせず。
今シーズン現在J1得点ランキング2位でコンサ戦に強い家長は先発。
前述の小林はサブ。今シーズンはここまで3ゴールだが内2ゴールは6月のコンサ戦である。

第1戦は川崎に2−5で敗れたが
その時は守護神の菅野を始め主力数名が負傷離脱中だった。
2連勝のあと首位Fマリノスと引き分けている今のチーム状態は全く違う。
 

【前半】

10
分過ぎ、川崎の速攻に遭う。
マルシーニョのクロスに家長が合わせたがクロスバー直撃で命拾い。


22
20秒、自陣Pエリア近くで荒野が右手を上げてから座り込む。
左足首を負傷した模様で興梠と交代。
これで、右アキレス腱の痛みが取れない宮澤、前節で負傷したらしい菅
右膝十字靱帯断裂の深井、詳細は不明だが前日の練習に不参加だった福森と
主力の離脱は止まらない。

27
8秒、エリアに突入した橘田が岡村大八に倒されたという判定で
PK
を与えてしまう。VTRを見ると大八は橘田に触れて いないようにも見え
猛抗議をしたが受け容れてもらえない。


2910秒、家長が左足で難なく決め て川崎が先制。

   
北海道コンサドーレ札幌 0− 川アフロンターレ



32
18秒、先制されて僅か3分後にルーカスが同点ゴールを決める!

   
北海道コンサドーレ札幌 −1 川アフロンターレ

相手の横パスを金子がカットしルーカスへパス。
ルーカスからボールを受けた興梠が左からワンタッチでクロスを入れると
相手DFの足に当たったボールがルーカスの前へこぼれ
それを見事にゴールへ蹴り込んだ。


3628秒、ルーカスからパスを受けたシャビエルが
左足で豪快なゴールを決めたがVARでオフサイドが判明し逆転成らず。
青木がオフサイドの位置にいるがプレーに関与するつもりはない。
しかしその立ち位置がGKの視界に影響を与えたという判定。

なお、このシーンは後日DAZNのJリーグジャッジリプレイで検証され
家本氏は7:3でオフサイドは薄いとコメントしている。

幻のゴールから僅か3分後の3919
シャビエルからスルーパスを受けたルーカスがドリブルでエリアに侵入すると
相手DFに倒されてPKをゲット!

4034秒、興梠が 落ち着いて左隅へ流し込み逆転に成功!

   
北海道コンサドーレ札幌 −1 川崎フロンターレ


興梠はJ1通算ゴール数が162となり大久保嘉人に次いで単独2位に。
度々のVAR判定などにより前半アディショナルタイムは5分。
508秒に前半終了のホイッスル。


【後半】


53
30秒、相手ボール奪取から大 きなチャンス。
興梠からの縦パスに抜け出した小柏が決定機を迎えるが
トラップミスなどもありボールを失いそうになりながら
最終的に強烈なシュートを放つも、ジョアン・シミッチの攻守に遭い得点は成らず。


56分過ぎにも小柏に得点機が訪れるが相手DFの好守備があり
連続でチャンスを逃した直後、遂に小林悠が登場。


5953秒、小林悠にヘッドでシュートを打たれた直後に大混戦。
何とか防いだようで主審はそのまま試合を進めようとしたが川崎は激しく抗議。

60
12秒に主審がホイッスルを吹き試合を一旦止めてVARへ。

VTRでは明らかにゴールラインを割って おり川崎の抗議は正当だった。
結局VRA判定により川崎の得点が認められた。得点者はFW知念。

   
北海道コンサドーレ札幌 2− 川崎フロンターレ


更に68
27秒、ゴール正面から小林悠が逆転弾。GK菅野は全く動けず。

   
北海道コンサドーレ札幌 2− 川崎フロンターレ


またしても小林悠にゴールを許してしまった。
今シーズン第1戦と同じ逆転ゴールである。
コンサドーレスポンサーを中心に様々な誘惑を仕掛けたが実らなかった。

だがゴールを決める直前のプレーで金子のクロスが小林悠の左手に当たっており
コンサドーレの選手たちは激しく抗議。

これがハンドの判定となれば、逆転ゴールは取り消され
逆にコンサドーレがPKを得て勝ち越していた可能性が高い。
川崎にしてみれば、まさに天国から地獄へ落とされた形となる。
しかし主審はハンドを認めず小林悠の得点が記録された。

7819秒、GKがゴールキックを 蹴る直前、自陣で守備の要である車屋が座り込む。
1分後、トレーナーが×のサイン。右足を痛めたらしく担架で運び出された。
彼の負傷交代が試合の行方に大きな影響を与える事となった。



82
49秒、ルーカスのクロスをシャビエルが強烈なヘッド!
これが川崎のゴール右隅に突き刺さり土壇場で同点に追いつく!

   
北海道コンサドーレ札幌 −3  川崎フロンターレ



更に試合再開直後の8344秒、同点ゴールから僅か1分後
センターサークル付近からの長い縦パスをキムゴンヒがコースを変えると
鋭い出足のシャビエルがエリア内で倒されPKをゲット
倒した橘田には1発レッドカード。
しかしここでまたもやVAR判定となり、橘田がシャビエルに手をかけたのが

エリアのギリギリ外側という判断でPKは取り消されFKに変わった。
橘田の退場はそのまま取り消されず。


だが橘田に倒されたシャビエルがGKチョンソンリョンと激しく交錯。
チョンソンリョンはかなり足を痛めており、まともに歩けない状態。
既に交代枠を使い切っている川崎ベンチが慌てふためく。
結局チョンソンリョンはそのままポジションに戻ったが
試合が再開されたのは9340秒で、11分間もの中断があった。
その時、アディショナルタイムが12分と発表。

97分ちょうど、自陣エリアから高嶺が出したロング パスを
日本代表DF山根が受けたのをキムゴンヒが巧みに奪い
ゴール前に走り込んだシャビエルへ。
シャビエルはそのボールを簡単に流し込み劇的な勝ち越しゴール!
と思われたが、キムゴンヒがオフサイドを取られ
得点は認められず川崎はまたしても命拾い。このオフサイドも賛否両論ではあった。


このままドローで終わるのか。
私は正直、負けさえしなければ御の字と思っていた。
土壇場で勝ち越され敗れる事だけは避けてほしいと祈った。
なにせピッチ上には小林悠や家長昭博といったコンサキラーが虎視眈々である。

そしてクライマックスは訪れた。

101分を回ったところで右サイドライン付近のパス交換から
田中駿が長いパスを放り込むと弧を描いたボールはキムゴンヒに渡った。
小柏がゴール前中央に到達しており
また、中村桐耶が猛スピードでキムゴンヒを左側から追い越す。
その中村桐耶の動きを利用したキムゴンヒが落ち着いて中央の小柏へラストパス。
軽くトラップした小柏は左足でゴール右隅に流し込んで大熱戦に終止符を打った!

101
14秒、とうとうコンサドーレが逆転に成功!

   
北海道コンサドーレ札幌 −3  川崎フロンターレ



終盤に追いつき、ラストプレーでゴールを決めた1ヶ月前のセレッソ大阪戦の感動を
更に超えるような奇跡の瞬間に聖地厚別は興奮に包まれた。


この勝利で、プレーオフ圏内となる16位との勝ち点差は7に開き
1つ下の12位との勝ち点差も4に。
まだ数字的には気を緩めるわけにはいかないが
9位の浦和レッズとの勝ち点差が2に縮まり射程圏内に捉えた。

なおコンサドーレは次節アビスパ福岡戦に勝てばJ1残留が確定する。

1997525日の伝説の 大逆転勝利以来となる厚別での川崎戦勝利。
スコアも全く同じ4−3である。


日本ハムが来年から新球場へ移転するため
日程の問題により特別措置で厚別競技場開催を行う理由が無くなり
もしかしたらリーグ戦での聖地厚別はこの試合が最後となるかも知れない。
(三上大勝GMは来年も厚別を使用すると発言)

結局は警戒していた2人に1ゴールずつを許したが今回それを乗り越えての勝利。
今日はゴールポストやクロスバーも一緒に戦ってくれた。
聖地厚別公園競技場全体で強敵フロンターレを撃破したような試合だった。

翌日にはミシャ監督の来シーズン続投報道があった。