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現地観戦記 1998(平成10)・・・初観戦の年

 

【初めての現地観戦 (0勝1敗) 】 厚別:B自由席(HOME側)
1998.8.5(水) アビスパ福岡 2−1 コンサドーレ札幌
前半33分 マラドーナ(札)
後半40分 山下(福)
後半44分 山下(福)

仕事柄、私は転勤族。この前年8月に千葉県習志野市津田沼から北海道に戻り1年経過。
気持ちにも余裕ができた夏の日、妻と「地元プロチームだし1度行ってみよう」と初観戦。
昨年までは新聞で結果を少し気にする程度。今年Jに昇格してからテレビ観戦はかかさなかった。
Jリーグの試合だと大勢の観客が詰めかけ、席が取れないかもと不安だったが
平日だけあって余裕で座席に。
初観戦での記念すべき初ゴール!マラドーナがFKを直接ねじ込んでくれた!!
だが、その瞬間、妻はトイレに出張中・・・。
このまま勝つかなーと思っていたら、遙か彼方(AWAY側)でゴチャゴチャした後、福岡の選手が歓喜で走り回って・・・。
それでもめげずに、 あと5分で延長に入り、ひょっとしてVゴールで勝ったらどれほど感動するんだろう・・・などと
内心期待していたら、 後半終了直前、再び山下にやられ・・・・・・苦い初観戦に。

 

【通算2回目の現地観戦 ( 通算1勝1敗)】 厚別:A自由席(メインスタンドHOME側)
1998.8.29(土) コンサドーレ札幌 2−0 サンフレッチェ広島
前半 2分 オウンゴール
前半21分 村主(札)

妻と「取り敢えず、もう1回行ってみよう」とチケット購入。
実は福岡戦後すぐ、また観戦したいなと思い、この日がとても待ち遠しかったのだ。
メインスタンドのA自由席は、ピッチを斜め後から見る感じ。ゴール裏よりは見易いかな?
開始早々、広島の長身DF(フォックス)が、言っちゃ悪いけど、とても鮮やかなヘディングで
味方ゴールにキッチリ入れてくれて胸のすくような気分だった。
21分にも村主が決め、そのまま2−0で快勝!いや〜また見に来なきゃ

 

【通算3回目の現地観戦 ( 通算 2勝1敗)】 厚別:A自由席(バックスタンドHOME側)
1998.9.12(土) コンサドーレ札幌 2−0 京都パープルサンガ
前半15分 後藤(札)
後半43分 バルデス(札)

この日は妻とではなく、昨年J昇格の瞬間に厚別にいた(らしい)M氏と
サッカーに関心ないが 付き合いで同行したG氏の3人で観戦。
試合に飽きてきたG氏が、村主を指して「
ムラヌシじゃなくてスグリかよ!?
ってよ!、一体どれがで、 どれがで、 どれがだっつーんだよ!」と悪態をつく中
2−0でまたまた快勝!!

 

【通算4回目の現地観戦 ( 通算 2勝2敗)】 厚別:A自由席(バックスタンドAWAY側)
1998.9.15(火) 清水エスパルス 2v−1 コンサドーレ札幌
前半32分 太田(札)
後半44分 長谷川健(清)
延長前半    オリバ(清)

妻とはこれで3度目、私は4度目。そして今回は息子が初観戦。
生憎の雨降り。雨衣なしでは辛いような強い雨だった。
前半32分、ボランチ太田貴光の豪快なミドルシュートが見事ゴールに突き刺さり先制!
もうこれは勝ったな、と思った試合終了直前、長谷川健太に痛恨のゴールを許す・・・。
苦にならなかった雨が、突如いやな雨に感じる。
延長戦開始。隣で息子がゲームボーイをやりだして「サッカー観に来てゲームしてんじゃね〜よ!」と叱ってしまう。
そして、いとも簡単にオリバにVゴールを決められ試合終了。息子はサッカー嫌いに。(元々興味なかったようだが)

 

【現地観戦とは言えない観戦】 小樽勝内埠頭にて大型画面で観戦
1998.9.19(土) 鹿島アントラーズ 3−2 コンサドーレ札幌
前半36分 バルデス(札)
前半37分 長谷川祥(鹿)
後半14分 真中(鹿)
後半32分 長谷川祥(鹿)

後半39分 バルデス(札)

結構人が集まった。ちょっと寒いが、1番前でM氏と大画面に見入った。
鹿島スタジアム独特のAWAYの雰囲気だが、コンサイレブンは健闘。
前半36分にバルデスが先制ゴーーーーール!
だがその直後、不可解な失点。ゴールラインを割っていない感じ、しかも線審がラインまでたどり着いていないのに
ゴールを認めてしまう。AWAYとはいえ、あまりにもおそまつなジャッジに思えた。
後半2点を失い1−3となって、鹿島サポは余裕の観戦。
ところが
後半39分、バルデスがあっさりゴールを決めると、鹿島スタジアムはシ〜〜ンと 静まる。
結局2−3のまま試合は終わったが、最後に鹿島サポを静かにさせたバルデスのシュートは痛快だった。

 

【通算5回目の現地観戦 ( 通算 3勝2敗)】 厚別:B自由席(HOME側)
1998.9.23(水) コンサドーレ札幌 3−2 柏レイソル
前半20分 マラドーナ(札)
前半40分 吉原(札)
後半 8分 酒井(柏)
後半14分 吉原(札)
後半30分 バジーリオ(柏)

もうこの頃には、妻と現地観戦するのが、生活の一部と化していた。
柏にはストイチコフという有名な外国人がいて、何度かやられそうになったが凌いだ。
吉原宏太が華々しく活躍し、最後は1点差に詰め寄られたが逃げ切った。

 

【現地観戦とは言えない観戦】 チョコレートファクトリーにて大型画面で観戦
1998.9.26(土) ガンバ大阪 1−0 コンサドーレ札幌
後半44分 小島(ガ)
かなり大勢の人が集まった。試合開始2時間前に石屋製菓に到着し、何とか座って観戦できた。
競技場ではないが 家族全員で初の観戦である。
それにしても目に余る凡戦。延長だな、と思ったら後半終了間際、小島宏美にロングシュートをぶち込まれTHE END。

 

【通算6回目の現地観戦 ( 通算 4勝2敗)】 厚別:A自由席(バックスタンドAWAY側)
1998.10.17(土)
 コンサドーレ札幌 3−2 名古屋グランパスエイト
前半17分 福田(名)
後半 6分 有馬(札)
後半18分 有馬(札)
後半23分 ストイコビッチ(名)
後半33分 深川(札)

この日は妻が行けず、代わりに後輩のK君と厚別へ。現地でM氏一家と合流。
鳴り物入りで札幌にやって来た有馬が、ようやくブレイク!
後半18分の有馬の逆転シュートは、確かキーパーが倒れ込みながらボールを抱えようとしたのを
マラドーナが足でほじくり出し、それを蹴り込んだものだ。
そのプレーに ピクシーが完全にブチ切れ、「こりゃあかん!」と交代させようとした矢先、あっさり彼自身が同点ゴール。
結局その後交代し、代わりに小倉登場。先入観もあったが、うーん凄い選手だなと感心してしまう。
深川が大事なところで泥臭くゴールを決め劇的な勝利!
泥臭くたって、華麗だって、1点は1点

 

【通算7回目の現地観戦 ( 通算 4勝3敗)】 厚別:A自由席(バックスタンドAWAY側)
 1998.10.24(土)
 ジュビロ磐田 6−1 コンサドーレ札幌
前半18分 中山(磐)
前半24分 藤田(磐)
前半29分 ドゥンガ(磐)
後半11分 藤田(磐)
後半17分 田中(磐)

後半38分 黄川田(札)
後半40分 奥(磐)

娘が現地初観戦。ジュビロには有名選手が大勢いるせいか厚別は超満員。
それにしてもドゥンガがいるジュビロは強過ぎ。
ある短い時間帯に連続失点したのではなく、前後半まんべんなく失点しての大差負けである。
ただ気になったのは、ジュビロの有名選手が明らかにラフプレーをしても主審はファールを取らず、
コンサの選手がちょっと何かしたら、ほぼ確実に笛を吹かれる。審判はジュビロの名に負けているのか。
しかし、黄川田のCKからのヘディングシュートは、人間離れの超人技だったなぁ・・・。

 

【通算8回目の現地観戦 ( 通算 5勝3敗)】 厚別:A自由席(バックスタンドAWAY側)
1998.11.3(火) 
コンサドーレ札幌 3−0 ヴィッセル神戸
前半20分 吉原(札)
前半41分 バルデス(札)
後半44分 棚田(札)

終了間際に補強選手の1人棚田がとどめの1発を決め、3−0で快勝!
ところで広島工出身の棚田は、昭和62年正月の高校サッカー選手権1回戦で 室蘭大谷と対戦。
1回戦屈指の好カードと言われた試合に違わず、0−0のままPK戦に突入し、
なんと唯一はずしてしまったのが棚田だったのである。
最後はコンサユースU-18監督の財前恵一(ベガルタの財前の兄で、当時北海道のサッカー少年憧れの選手だった)が
人を食ったようなゆる〜いシュートを、しかもゴールど真ん中に蹴り込み、室蘭大谷に軍配が上がった。
ちなみに室蘭大谷には現アビスパの野田もいて、ベスト4まで勝ち進んだのである。
なお、準々決勝では黒崎久志が率いる宇都宮学園を PK史上に残る15−14という大熱戦の末に倒している。
棚田がはずしたPK戦、鹿実相手に決めた野田の芸術的FK、宇学との壮絶PK戦など
我が家にはビデオが残っている。

 

【通算9回目の現地観戦 ( 通算 5勝4敗)】 厚別:A自由席(バックスタンドAWAY側)
 1998.11.14(土)
 横浜フリューゲルス 4−1 コンサドーレ札幌
前半23分 吉田(フ)
前半40分 棚田(札)
後半 1分 吉田(フ)
後半25分 久保山(フ)
後半29分 レディアコフ(フ)

突如チーム解散を告げられたフリューゲルスにとって、Jリーグ最後の雄姿となる試合。
フリューゲルスサポにとってもJリーグでは最後の応援で、かなり大勢がAWAYゴール裏に集結した。
この日は試合結果はどうでもよかった。それより終了後が印象的だった。
札幌の大サポーター軍団が、フリューゲルスコールを何度も何度も繰り返した。
フリューゲルスサポもコンサコールを返すが、かき消すように、更に札幌ゴール裏からのフリューゲルスコールの
ボリュームがUP。非常に感動的なシーンで、ジーンときた。
メイン・バックスタンドの観衆もなかなか競技場を後にしなかった。

そしてコンサドーレ札幌は、いよいよ運命のJ1残留決定戦に臨む。

 

【通算10回目の現地観戦 ( 通算 5勝5敗)】 室蘭:A自由席(バックスタンド中央)
1998.11.26(木) 
ヴィッセル神戸 2−0 コンサドーレ札幌
後半 3分 トーマス(神)
後半44分 和多田(神)

HOMEアンドAWAY戦で、勝ち点が同じで、得失点差も一緒の場合、年間総合順位が上のチームが残留となる。
札幌はJから残留決定戦に回った4チームの中では1番実力があり、残留は多分大丈夫だろうと言われていた。
年間順位もジェフ市原に次いで2番目。しかも組み合わせ上、ジェフとは対戦しそうにない。
しかし、相性抜群のヴィッセルにAWAYで敗れてしまった。
それでも1点差だったので、この試合90分以内で 勝ちさえすれば翌年のJ1残留が決まる。
その上、もし今日決められなくても、もう1度チャンスがある。
だから割と気楽な気持ちで、JRで妻と室蘭へ向かった。
でも結果は0−2で完敗。早い段階から残留戦に照準を合わせていた
ヴィッセルは
リーグ戦とは別のチームになっていた

 

【通算11回目の現地観戦 ( 通算 5勝6敗)】 室蘭:A自由席(バックスタンド中央)
1998.12.5(土)
 アビスパ福岡 3−0 コンサドーレ札幌
後半 8分 上野(福)
後半39分 フェルナンド(福)
後半44分 石丸(福)

妻と、後輩 I 君の車で室蘭に駆けつけた。アビスパはJリーグでは成績が振るわなかったが
札幌は今年2連敗している相性の悪い相手で、案の定、AWAY戦は0−1で敗れた。
前回のヴィッセル戦と条件は同じ、すなわち
90分で勝ちさえすれば良いのである。
だが、今日90分勝ちできないと、来シーズンJ2落ちが決まってしまう。
負傷のマラドーナに代わって、ペレイラが入った。さすがに守備はいい読みをしていて
相手のパスがペレイラの守備範囲に吸い込まれていく感じさえ与えた。
攻撃にも気迫が漲っている。しかし結果がついてこない。バウテルの絶妙のFKはポストに嫌われ
棚田のヘディングシュートはバーの上へ。
前半0−0のまま終了。

後半に入り、8分。
痛恨のゴールを決められてしまう。札幌は残り時間で、最低2点取らなければならない。
疲労の激しい深川に代えて吉原投入。更に26分には梶野を下げて有馬を入れ
先発のバルデス・関と合わせて
4人のFWを総動員
しかしバランスが悪くなるのと、ペレイラの疲労で、ついに39分に運命の追加点を許してしまう・・・。
ロスタイムにもとどめの3点目を入れられ、
悲鳴の中、とうとう試合終了を告げるホイッスルが鳴った。

ピッチ上では、関と黄川田(当時は左サイドバック)がうずくまって泣きじゃくり動けない。
その後、サポーター集団から「コンサドーレコール」がいつまでも続いた。

翌日の新聞では、ある選手がロッカールームでつぶやいたそうだ。
「他のチームなら観客がピッチになだれ込んで暴れても 不思議ではないのに
札幌のサポーターはなんて心優しいのだろう・・・」と。

我々は、「きっと1年でJ1に上がるさ!来シーズンも応援しよう!!すぐにファンクラブと後援会にも入ろう!!」
と室蘭を後にした