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現地観戦記 2001(平成13)・・・岡田体制 3年目

悪夢の降格から這い上がってきたコンサドーレ札幌。
岡田監督の目標は
「残留」であった。
 


【通算44回目の現地観戦 (28勝12敗4分) 】 室蘭:A自由席(バックスタンド中央)
2001.4. 7(土)
 コンサドーレ札幌  2−0 東京ヴェルディ1969
前半12分 ウィル(札)
前半19分  播戸(札)

J1ともなれば、開場からキックオフまで2時間もある。J2は1時間30分前に開場された。
ただ、この日に関しては、4月上旬の割にポカポカ陽気だったので、2時間とても気持ち良く待つことができた。
そして試合後もとても気持ちが晴々として、清々しい良い1日だった。
久々の必勝弁当。同行のAY氏はそれだけでは足らず焼きそばも平らげる始末。凄い食欲である。
ボランチで初登場のルーキー今野が、相手ボールを奪い取り、そのまま前線に走り込むウィルに絶妙のスルーパス。
シュートも良かったが、今野の素晴らしいアシストに拍手喝采。
更に7分後、これまたコンサ初登場の和波が、左サイドから鋭いセンタリング。播戸が飛び込んで2−0。
この若い2人のアシストによる得点で、コンサの未来は明るいと思った。
試合中、ヴェルディの選手が1人足を痛めて倒れていると、観客の男性が「中澤!バ●テリン持ってきてやれ!!」
と野次を飛ばしたが、これがまた大爆笑ものだった。

 

【通算45回目の現地観戦 (2 9勝12敗4分) 】 函館:SS指定席(HOME寄りの上段)
2001.4. 29(日)
 コンサドーレ札幌  1−0 ガンバ大阪
前半 4分 播戸(札)

室蘭に続き、AY氏と遠征。さすがに函館は遠い。でも7日の室蘭同様ポカポカ陽気の晴天で良かった。
かなり早く函館に入り、朝市とか、駅周辺を散歩してノンビリと過ごす。
市電で競技場へ。せっかくの陽気だが、我々の席は屋根のため日が当たらず、ちょっと寒かった。
寝不足だったせいか、妙に頭痛がして、播戸の先制ゴールの時も感激をセーブせざるを得なかった。
函館まで来て、勝ってくれて、しかもジュビロに次ぐ2位に浮上!本当に大したものである。
ちょっと気になる点を発見。コンサは時間の使い方に問題あり。
リードしていて、後半の中盤に入っても、マイボールになった時に、相手の戻りが早く速攻は無理なのに
強引に速攻をかけてしまう。相手守備陣形が出来てしまっていると、当然あっさりボールは奪われる。
速攻が難しい場面では、ゆっくりパス回しなどするべき。イタズラに相手の攻撃回数を増やしている。

 

【通算46回目の現地観戦 ( 30勝12敗4分) 】 厚別:A自由席(バックスタンドAWAY側)
2001.5. 12(土)
 コンサドーレ札幌  2−1 鹿島アントラーズ
後半 8分 ウィル(札)
後半26分 ビスマルク(鹿)
後半44分 ウィル(札)PK

札幌厚別競技場は、過去最高19,920人の観客で超満員。 数字から見ればあと85人で満席。
この試合は私にとって現地観戦した中でのベストゲームである。選手入場時、観客席が赤と黒に染まった
実に感動的なシーンで、私自身もしびれた。翌日の新聞によると、深川選手もしびれたとのことである。
ここまで14位と絶不調の鹿島は、今日も故障者・出場停止者続出で、飛車角金銀抜きの苦しい布陣。
いくら鹿島とは言え、こんな布陣だし、HOMEの追い風も考慮すると、ひょっとしたらひょっとするかも・・・。
清水に大敗し、FC東京にも敗れたコンサは、泥臭さを思い出せ!がスローガンになっていた。
後半に入り、コンサに泥臭い攻撃が蘇ってきた。CKからウィルが体をうまく入れて先制ゴール!!
不用意に同点にされるが、コンサの動きがとても良い。鹿島相手にここまで戦っているのだから是非勝ってほしい。
ドラマは後半終了間際に待っていた。アウミールの絶妙なパスを受けたウィルが突進。
Pエリア内に突入を果たしたところで、秋田に倒されPKをゲット!!観衆が沸く。
これを決めれば99.9%勝てる。固唾を呑む厚別競技場。
そしてウィルのシュートが鹿島ゴールに突き刺さった!!もう勝ったも同然。
試合終了のホイッスルに観客総立ち。やった〜〜〜〜〜!!鹿島に勝った〜〜〜!!!!!
競技場を出てバス乗り場まで間違って回り道してしまい、ひどく遠回りになってしまったが
余韻にひたりながら、いつまでも歩いていたい気分の土曜の昼下がりだった。

 

【通算47回目の現地観戦 ( 30勝12敗 5分) 】 厚別:A自由席(バックスタンドAWAY側)
2001.6. 16(土)
 コンサドーレ札幌  2−2 名古屋グランパスエイト
前半17分 ウィル(札)
後半36分 ストイコビッチ(名)PK
後半43分 ウィル(札)
後半44分 福田(名)

前節ジュビロ戦の悪夢(終了間際に失点し、結局Vゴール負け)から約1ヶ月も経過していたが・・・・・・。
この試合は審判が災難だった。審判はボランティア同然でピッチを走り回って頑張っているが
毅然とした態度が外人のようにサマになっていなかったり、ファールの基準にポリシーが見えなかったりで、
特にHOMEチームが負けている試合展開では、怒号を浴びせられる場面がある。今日は特に気の毒だった・・・。
後半も終盤に入り、主審への怒号ボルテージがかなり上がっていた矢先、オイオイ!何だよそりゃあ!!
と、言いたくなる不可解なPKを取られてしまった。競技場での主審への怒りはピークに。そして同点。
しかし43分、あの楢崎が信じられない大チョンボ!蹴り損なったボールがよりによってウィルの 前へ。
ドッカ〜〜ン!と強烈なシュート炸裂で、もう勝ったも同然の勝ち越しゴール!!。
だが、このあと誰も予想できない出来事が!!(ガチンコ風に)
DFの戻りが遅いよなぁ・・・と心配していたら、やっぱり・・・・・・。土壇場で同点にされ、力が抜けた。
1回位チョンボしたって楢崎は優れたGKだから、延長突入後は「引き分けでもいいや。」と思っていた。
初登場の曽田に、何度かチャンスが訪れたが、昨年の山瀬初登場Vゴール再現とは行かなかった。

 

【通算48回目の現地観戦 ( 30勝13敗 5分) 】 厚別:A自由席(メインスタンドHOME側)
2001.7. 7(土)
 ジェフ市原  3(V)−2 コンサドーレ札幌
前半 7分 崔(市)

前半43分 ウィル(札)PK
後半20分 播戸(札)
後半22分 崔(市)
延長後半    井幡(市)・・・札幌出身、室大谷高時代は1年生から凄い選手でした。童顔。

前半、泥臭いサッカーを忘れた札幌は、シンプルに速攻をかければチャンスになる可能性のある場面でも
ゆっくりパス回し。市原はすっかり守備体系が整っているから、決定的な場面はとうてい作れない。
それでも今日頑張っていた田渕がPエリア内で倒され、ウィルのPKで同点にして前半終了。
後半は泥臭さが戻り、田渕の縦パス1本を播戸がゴールに結びつけ逆転。しかし直後またしても崔に決められる。
延長は札幌やや押し気味だったが、後半開始早々角度の無い位置からVゴールを許し、
前節まで5位に踏みとどまっていたものの、一気に9位まで転落。
Vゴールを決めた井幡は、札幌出身。室蘭大谷高校1年生で、栄光の10番を背負い正月の選手権で活躍。
特に、強豪の市立船橋相手に、市船GKが前に出ているのをチラッと見て、かなりの距離から
いきなり大ロングシュート!!慌てて戻るGK及ばず先制点をゲットし、市船を焦らせた男だ。
こういう選手は地元だし、是非コンサに来てほしいな。 あ〜あ、もう2ヶ月(鹿島戦以来)勝ってないなぁ・・・。

 

【通算49回目の現地観戦 ( 30勝13敗6分) 】 ドーム:A自由席(バックスタンドAWAY側)
2001.7. 21(土)
 コンサドーレ札幌  1−1 横浜Fマリノス
前半35分 播戸(札)
後半13分 小村(横)

39319人の観客が詰めかけ、待ちに待った札幌ドーム初開催。記念すべき初ゴールは播戸が決めたものの・・・。
佐藤洋平が何度も神がかり的なセーブを見せて、何とか引き分けで終わった。1ステージ8位は上出来。
本当は今日90分勝ちすると6位だったのだが、結果を事実として受け止めるしかない。
前座で、コンサU-18vs北海道高校選抜の試合があったりもしたが、キックオフ3時間前の開場で、
3時間待つのはいかにも長く感じた。指定席が羨ましい。
厚別のように陸上トラックが無い割には、メイン・バックスタンドとも、結構ピッチが遠い。
それに座席の前のスペースが狭く、用足しに席を立ったり戻ったりするのが大変である。
その代わり、ゴール裏は厚別より格段に見易い。上から見下ろす感じである。
とにもかくにも、1ステージは終了し、コンサは2ステージで余程負けがこまない限り、残留は大丈夫そうだ。

 

【通算50回目の現地観戦 ( 30勝14敗6分) 】 ドーム:A自由席(メインスタンドHOME側)
2001.8. 18(土)
 FC東京  5−2 コンサドーレ札幌
前半 4分 ウィル(札)PK
前半10分 OWN GOAL(東)
前半27分 OWN GOAL(東)

前半42分 アマラオ(東)PK
後半 2分 ウィル(札)
後半11分 アマラオ(東)
後半21分 三浦(東)

この試合で、ドーム初勝利を飾るものと思い込んでいたが、悪夢のような試合で惨敗。
今年はリードすると、その後DF陣が引いてしまい、守備一辺倒になり、結局逆転を許すケースが目立つ。
今日は、それどころの話ではない。J公式戦で、オウンゴールを2連発ってのは非常に珍しいのでは?
どうも、相手セットプレー時に、佐藤洋平の指示をかき消すような「ヨーヘイ!!!ヨーヘイ!!!」の
大合唱が響き渡っていたのが大きな原因だったらしいと聞いた。(次の試合からは解消された)
それでも後半開始早々ウィルがFKを鮮やかに直接決め2−3にした後は一気に押せ押せムードだった。
しかしその9分後、アマラオに技ありのシュートをねじ込まれ敗色濃厚ムードに変わってしまった・・・。
更にダメを押され、2−5という1ステージにも1度あった大差負け。
割と堅実な動きで、ポストプレーもしっかりこなし、ヘディングでも結構勝っている曽田を先発させ、
ウィルと山瀬は時々ポジションチェンジをし、相手が疲れた頃スピードのある播戸を投入・・・と考えていたが
客席の一部の素人考えが、岡田監督の耳に入る訳もないし、例え聞こえても意見が採用されるはずもない。
今日も開場からキックオフまでの3時間が長かったなー。

 

【通算51回目の現地観戦 ( 30勝15敗6分) 】 厚別:A自由席(バックスタンドAWAY側)
2001.9. 8 (土)
 アビスパ福岡  4v−3 コンサドーレ札幌
前半26分 ウィル(札)
前半44分 山瀬(札)
後半18分 バデア(福)
後半28分 ウィル(札)PK
後半36分 ビアージョ(福)
後半44分 呂比須(福)・・・オフサイドだよ絶対!
延長前半  呂比須(福)

厚別はドームに比べ、座った感じが広くてゆったりする。だが上段に座ると試合前の音楽が耳障り。
たまに音が割れるスピーカーもあり、耐え難い騒音に感じる。
2−0で前半を終え、余裕の観戦。後半1点返されたが30分にもなろうかという時にダメ押しの3点目。
誰も触れていないのにCKを取られ、抗議しているドサクサに1点返されて、雲行きが怪しくなってくる。
だいたい、どうしてアダウトを下げなきゃならないの??
代わりに入った和波は、守備が全然できないから、いいように和波のサイドを突破されてしまう。
とうとうロスタイムに、完璧なオフサイドを認められず同点弾をぶち込まれる。もっと抗議しなきゃ。
最終ラインよりゴール寄りに2人も福岡の選手が待ち伏せして、なんでオフサイドにならないのか・・・。
コンサの選手は、相手がボールを持っても、今野を除き誰もプレスかけないから、
福岡イレブンは余裕で思い通りの場所にパスを出す。 この試合展開で最後に負けるとは、ちょっと重症かなって感じがした。

 

【通算52回目の現地観戦 ( 31勝15敗6分) 】 ドーム:A自由席(バックスタンドAWAY側)
2001.9. 15 (土)
 コンサドーレ札幌  3v−2 清水エスパルス
前半 7分 澤登(清)

後半 4分 アダウト(札)
後半34分 ウィル(札)
後半44分 吉田(清)・・・また土壇場で追いつかれた・・・。
延長前半  堀井(札)

3年前に名古屋を3−2で下した試合以来、久々に後輩のK君が一緒に観戦。
また、今日は恵庭南高校が創立50周年記念行事のイベントとして、全校生徒が観戦(父兄含む)。
2人の子供がこの高校の生徒なので、我が家初の一家4人全員観戦である。
フォーメーションが同じなので、サッカー王国静岡には、個々の能力で劣るが、なかなか善戦し前半を終えた。
後半早々、助っ人アダウトが強烈なロングシュートを炸裂させ、ドームの天井が抜けるような大歓声。
残り10分少々、またもやアダウトの強烈なシュートに、GK思わずファンブル。
こぼれ球をウィルがねじ込み、ついに逆転!しかし安心はできない。
1stの磐田・名古屋戦、2stの福岡戦と、土壇場で集中力が切れてしまうのか、追いつかれている。
ナントこの試合も、終了間際に同点にされてしまう。そして延長へ。実に今シーズン8度目の延長だ。
ここまで3引き分け・Vゴール負け4回と、札幌は延長に弱い。怒った妻は1人で帰ってしまった・・・・・。
だが、今日は何となくやってくれそうな雰囲気だった。
2つの問題(DFがズルズル下がる・プレスをかけず自由にパス出しされる)が、この試合では克服されている。
延長前半終了間際、途中加入して本日初登場の堀井岳也(山形から)が、大森のパスに反応し、
鮮やかにVゴールを決めてくれた!!
K君は3年前の名古屋戦も劇的な逆転勝ち(3−2)だったので、今日も3−2で逆転勝ちし喜んでいる反面
私の妻が延長突入と同時に怒って帰ってしまったことにビビっていた。
恵庭南高校も、非常に良い試合が観戦できた。ハーフタイムプレゼントで、もち米をGETした生徒もいたらしいし。
実に5月12日の鹿島戦以来の勝利である。

 

【通算53回目の現地観戦 ( 32勝15敗6分) 】 厚別:A自由席(メインスタンドAWAY側)
2001.9. 29(土)
 コンサドーレ札幌  5−2 ヴィッセル神戸
前半 4分 岡野(神)

前半29分 ウィル(札)
後半12分 山瀬(札)
後半17分 ウィル(札)
後半21分 播戸(札)
後半33分 ウィル(札)
後半37分 松尾(神)

前節で実に今年9度目の延長を戦った。大森・アダウトを退場で欠き、9人で0−0の引き分けに持ち込んだ。
この日は、巨漢シジクレイをDFに置き2stでは堅守だった神戸から、なんと5点を奪い圧勝した。
この時季になるとバックスタンドは、午後は日差しで見えにくい。
それで珍しくメインスタンドに陣取ったが、日が当たらず、とても寒い思いをした。
ゴルフ帰りのAY氏は、開始早々4分に岡野の1発を浴びた直後に競技場到着。
後半12分の山瀬の勝ち越しゴールは、強烈なミドルシュートで、解説の加茂氏も興奮。
その後もウィル・播戸・ウィルと面白いように神戸ゴールに突き刺さり、最後に余計な失点はしたものの
主力4人(野々村・名塚・大森・アダウト)を欠きながら、よく頑張った。
最近シングル気味のボランチとなったビジュが広いエリアを縦横無尽に走り回り大活躍している。

 

【通算54回目の現地観戦 ( 33勝15敗6分) 】 厚別:A自由席(バックスタンドAWAY側)
2001. 10.17(水)
 コンサドーレ札幌  4−2 サンフレッチェ広島
前半12分 播戸(札)
前半29分 ウィル(札)
後半 3分 コリカ(広)・・・謎のPK
後半22分 大木(広)

後半24分 ウィル(札)
後半36分 播戸(札)

平日ナイターで12000人も競技場に集まるのだから、コンササポーターは半端じゃない。
今日は仕事で行けない妻の代わりに、私の実父が厚別デビューを果たした。
初観戦で、こんな試合を目の当たりにするとは父も運が強い。
前半の2得点は、いずれも森下が相手ボールを奪い取ってのもの。
しかし後半早々のPKは、どう考えても、また何度ビデオを見ても不可解である。
敵のアーリーが、Pエリア内のスカチェンコと古川の遙か頭上を通ったのだが、
取り敢えず2人ともジャンプはしているものの、到底届く高さではない。その時スカチェンコは
片手を上げながらジャンプしている。そこへ主審リムキーチョンが駆け寄り、いきなりPK宣告!
古川は、まるでオモチャを買ってもらえない幼子のように、顔を押さえて後に倒れて動かない。
かと言って古川にカードも出ない。一体何なのだろう・・・。しかもその後同点にされてしまう。
ところが、今日の2トップは凄い。ウィルが珍しく右足で勝ち越し弾をブチ込み、播戸が鋭い反応でトドメの4点目。
今日の勝利により残り6試合で勝ち点僅か3で残留が決まる。

 

【通算55回目の現地観戦 ( 33勝16敗6分) 】 厚別:A自由席(バックスタンドAWAY側)
2001. 10.20(土)
 ジュビロ磐田  2−1 コンサドーレ札幌
前半44分 ゴン中山(磐)
後半32分 金沢(磐)

後半44分 ビジュ(札)

ここまで引き分けを1つ挟んで4連勝中だったが、やや押し気味だったにもかかわらず、
ジュビロの試合運びの旨さに敗北を喫し、今シーズン厚別最終戦を勝利で飾ることはできなかった。
相手選手の横を抜けるようなパスを出すと、他のチームなら通るのに、
ジュビロ相手だと、スッと出した脚にボールを引っ掛かけられてしまうのが目立つ。
ジュビロには1stで勝利目前までいったが、土壇場でひっくり返された。
実力ではかなわないが、この日も札幌が健闘できたのは、やはり田渕のおかげだろうと思う。
彼は相手チームのキーマンとも言える奥大介を事あるごとに削り、途中で引っ込めたのである。
彼のことだから故意にやったのではない。それだけ頑張ったということである。
終了間際ロスタイムにビジュが1点返すと、厚別は俄に盛り上がり、その直後には
ウィルが同点のシュート!!・・・を放ったが、惜しくもGKの手先ではじかれ、残念ながら試合終了。
ジュビロは勝ったのに、負けたような浮かない表情でピッチを後にし、札幌は笑顔だった。
この試合は審判のジャッジが特に悪く、なんと試合終了後に珍しくペットボトルが投げ込まれた。
多分初めて来場したプロ野球好きのオヤジか何かだろうと思う。それよりも投げ込んだ客への怒りの声が
方々であがり、妻の激しい雄叫びにAY氏が怯えていたのが印象的だった。

 

【通算56回目の現地観戦 ( 33勝16敗7分) 】 ドーム:A自由席(バックスタンドAWAY側)
2001. 11.3(土)
 コンサドーレ札幌  1−1 浦和レッズ
前半 4分 ウィル(札)

後半35分 アリソン(浦)

この日、ヴェルディが引き分けたため、札幌のJ1残留が決まった。また、C大阪のJ2降格も決まった・・・。
開始早々ウィルの技ありシュートで先制したが、後半に入ってすぐ攻撃の起点として大活躍のアダウトが負傷
代わりに入った若い和波に、名門パルメイラスでレギュラーを張るアダウトと同じレベルの仕事は難しく、
一変して浦和ペースとなる。とうとうアリソンのFKで追いつかれてしまうが、洋平と今野の献身的な守備
何とか引き分けで終わることができた。

 

【通算57回目の現地観戦 ( 33勝17敗7分) 】 市原臨海:AWAYゴール裏
2001. 11.10(土)
 ジェフ市原  2−0 コンサドーレ札幌
後半 2分 崔(市)
後半16分 崔(市)

ついにAWAY遠征を敢行した。AY氏と行ったのだが、昼で上がる予報だった雨が、昼を過ぎても止まない。
177で予報を聞くと夕方には上がるとのこと。じゃあ試合開始頃には止むだろうな・・・だが最後まで降りっ放し。
本当は一家4人で東京ディズニーシーへ行く予定だった。だが意外にもディズニーフリークの息子が
「日曜にシーで遊んで月曜が学校だと疲れるので行かない。」の一言で中止に。
それならば「AWAY観戦に行こう!」とAY氏を誘う。だが、私の本来の目的は実は土曜のサッカーより、日曜のシーなのであった。
新千歳⇒羽田⇒浜松町⇒有楽町⇒新木場⇒舞浜(イクスピアリで昼食)⇒西船橋⇒津田沼(駅前散策)⇒千葉⇒五井⇒競技場
試合終了後、宿泊先へは、競技場⇒五井⇒千葉⇒錦糸町。首都圏交通網に詳しい私には全く問題ない行程である。
翌日は快晴の清々しい天気。錦糸町⇒西船橋⇒舞浜(夕方までディズニーシーを満喫)⇒東京⇒浜松町⇒羽田⇒新千歳
津田沼に寄ったのは、私が平成8〜9年の1年半ほど住んでいた懐かしく想い出深い街だからである。
試合は寒さに拍車をかけるような内容で、またしても
にやられて敗北した。市原は執拗にサイド攻撃を仕掛ける。
サイドを空けなきゃ良いのに、左右どちらかに必ずと言って良いほど、1人フリーになっているのだ。
G前の空中戦が弱点であるのは2st福岡戦で暴露しており、同じ戦略で2点奪われるとは情けない。
帰り、競技場から五井までタクシーに乗ったが、運転手さんが「今年初めて優勝争いしているのに、観客数は減る一方です。
私はコンサドーレが羨ましいです。」と社交辞令が入っていたかも知れないが、しみじみ語っていたのが印象的。

 

11月18日
今年のJ1昇格争いも最終戦の44節までもつれ、壮絶を極めた。京都パープルサンガは前節で既にJ1復帰を決めたが
残る1枚の切符をめぐり、3つの競技場で熾烈な戦いが繰り広げられた。
山形と仙台、今日の勝ち点の多い方が昇格。もし共倒れの場合は大分が90分勝ちで昇格。
山形−川崎Fを中心に、仙台−京都、大分−鳥栖の3元生中継。仙台は実は42節で勝てば真っ先に昇格だったのに
低迷する甲府に大敗し、更に43節でもやはり低迷の鳥栖によもやのVゴール負けを喫し、崖っぷちに追い込まれていた。
前半まず大分が鳥栖に先制点を奪われた。山形は優勢だがラストパスの精度が悪く、仙台と共に0−0で前半終了。
後半に入り、大分が船越のゴールで同点。大分に大逆転の望みが出てきた。
山形は決定力を欠き90分で決着がつかず延長へ。そこへ
仙台がロスタイムに財前のゴールでリードした画面が飛び込む。
そしてそのまま試合終了。山形−川崎Fの90分経過のホイッスルと、仙台−京都の試合終了ホイッスルが、どちらが先か
不明だが、大分も引き分けで終わり、ベガルタ仙台が崖っぷちから這い上がり、ついに
念願のJ1昇格を決めた。
 

【通算58回目の現地観戦 ( 33勝18敗7分) 】 ドーム:A自由席(メインスタンドAWAY側)
2001. 11.24(土)
 セレッソ大阪  1−0 コンサドーレ札幌
後半44分 大柴(C)

今日が今シーズン最終戦なので、岡田監督退任のセレモニーが予定されており、最前列に陣取った。
既にJ2降格が決まっているC大阪だが、監督が交代して以降負け知らずで、森島もいるし
大体このところ札幌は絶不調だし、まあ互角かな?と考えていた。
だが、監督に有終の美を飾らせたいし、勝ちたいところだ。でも佐藤洋平・山瀬・名塚・ウィル不在ではやはり辛く
防戦が続き、それでも良く守ったが、最後の最後に失点し破れた。
サンクスウォークで場内1周し、最後サポーター席の前で、岡田監督の胴上げが始まった。
最後に監督は天然芝の上に落とされ、大爆笑のエンディング

2001年の現地観戦は6勝6敗3分でした。
J1だと、こんなものかな?

11月24日
17日の14節終了時点での年間勝ち点が、横浜M29・東京V27・福岡27である。本日、この3チームの内1チームが
J2降格となる。東京Vと福岡は得失点差も同じだが、年間総得点数で東京Vが上回っている。数字的には福岡やや不利か。
しかし前半終了時点では、横浜Mが神戸に1点のビハインド。一方ヴェルディはFC東京に1−0、福岡もG大阪に2−1と
リードしているので、このまま終了するとFマリノスが降格となる。
後半に入り様相が一転。横浜Mが同点に追いつく。ヴェルディは変化なし。そして福岡がガンバ新井場に逆転弾を叩き込まれ
一気に崖っぷちに。結局アビスパは敗北し、その時点でFマリノスは救われ、ヴェルディも逃げ切ったため、
毎年のように降格争いに加わりながら助かってきた
福岡がとうとう降格してしまった。
 

監督が掲げた目標「残留」は無事達成。
年間勝ち点こそ目標に達しなかったが、
とにかく2002年もJ1が舞台となる。
しかし、監督はもちろん2002年は
チームの柱であった選手が大量に入れ替わる。
そんな中で2001年以上の成績を残すことが
できるのか、2002年こそ正念場である。