症例紹介

膀胱の癌(移行上皮癌)




犬や猫でも人間同様、中齢から高齢になると腫瘍の発生が少なからずみられます。
腫瘍は体のあらゆるところにできる可能性があります。
この症例は、半年前から血尿や頻尿(ちょこちょこ何回も尿をすること)という症状がみられていました。
今までは、別の動物病院に通っていたのですが、そちらでは大丈夫だといわれていたそうです。
たまたま別の主訴で来院され、上記の症状があることを聴取して膀胱を確認したところ、膀胱内に腫瘍があることがわかりました。
そして、摘出手術の結果、膀胱の移行上皮癌と診断されました。


膀胱を切開すると、大きな腫瘍が見えました。下にあるのが膀胱で、つまみあげているのが腫瘍です。

膀胱の移行上皮癌は局所再発率が高く、摘出手術後は抗癌治療を行うことが最良の治療法です。
抗癌治療には様々な副作用を伴いますし、毎週の通院が必要になります。
飼い主様やワンちゃんにとって負担になりますが、再発してまた手術をしたり、転移して状態が悪化してしまうこと
を考えると、今、出来る治療としては、抗癌治療を行うのがベストだと思います。


血尿や頻尿が続く場合、膀胱炎の治療でもなかなか治らず再発を繰り返す場合、できるだけ早
めに膀胱の超音波検査をしましょう。超音波検査で膀胱内を確認することで、腫瘍の存在や結
石の存在が明らかになります。






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