症例紹介

鼠径ヘルニア


鼠径(そけい)ヘルニアとは?
鼠径(そけい)部は、内股の周辺のことで、内股の付け根の腹筋に裂け目ができて、腹腔内の脂肪や臓器(腸や膀胱、子宮など)が逸脱することを鼠径ヘルニアと呼びます。

症状:内股に波動感のあるしこりのようなものができ、徐々に大きくなる傾向があります。
    初めは、押すと引っ込むことが多く、次第に戻らなくなります。
診断:触診やレントゲン検査により診断できます。
治療法:外科手術による整復が必要です。
  
この症例は、7歳齢の雌のミニチュアダックスです。
一昨年に他院で脱腸といわれたが、まだ小さいので様子をみても良いと言われ、経過をみていたところ、
ここ数カ月のうちにみるみる大きくなってきたとのことで来院されました。
すでに8cm大に大きくなっており、外科的整復をしました。
お腹の筋肉が裂けて外にでてきていたものは子宮でした。
子宮はやや暗赤色を呈しており血行不良の状態であったと思われましたので、同時に摘出し、ヘルニアを整復しました。
      
     ↑                             ↑                         ↑
手術前の外観(左のそけい部が腫れています)  切皮するとヘルニア嚢が現れました。       ヘルニア嚢の中身は子宮でした。 


そけいヘルニアは先天的(生まれつき)の場合もありますが、今回の症例のように後天的に発症することもあります。ヘルニア孔が小さければ問題ありませんが、ある程度の大きさになると、お腹の中の腸や膀胱などが脱出してしまうことがあり、そうなると危険です。したがって、大きくなる傾向にあようならできるだけ早期に整復手術をお勧めします。





                                                      ページの先頭へ