宇宙船の便所 流 2006.3.18

 

 麻雀好きなら誰でもが夢に見る九蓮宝燈。それを東風荘だけで九蓮宝燈を6回上がっている宇宙船の便所さんに、その秘訣を書いていただきました。九蓮宝燈には、運だけでなく清一色手からの的確な判断が必要なようです。

 

(1)まずは清一色を目指そう

清一色はあがり難い?
 一色に染めるすなわち他の色はすべて捨てることになりますので、他家に狙いが明らかになってしまうという難しさがあります。そして狙いの色が最低13枚来ないと聴牌できません。
 一方、清一色は聴牌までいくのが大変ですが、聴牌してしまえば多面待ちになりやすくあがれる可能性は高いです。あがれたときの得点の期待値なども考慮すると、積極的に狙いたい役であると自分は判断しています。

手役かドラか?
 手役とドラのどちらを重視すべきかという状況があるとき、基本的には手役を見切ってでもドラを生かすほうが得策のようです。よほど手役が得点的にかなり魅力があるとき以外はドラは切らないほうが良いでしょう。
 しかし清一色さらに九連はドラを早々に見切るに十分過ぎるくらい魅力的な手役だと思います。狙いと違う色のドラは他家の手が煮詰まる前に早めに処理するように心掛けています。

門前で狙いたい
 清一色は門前で6翻ですが哭いても5翻の満貫が確定しているのでつい哭きたくなってしまいます。しかし門前の清一色には様々な手役を絡めることができます。平和、一気通貫、三暗刻、純全帯、一盃口、二盃口等、哭くと一飜下がるものや成立しないものがたくさんあります。それを常に念頭に置き、どうしても哭くべきと思われる状況(残り1枚しかないカン2ピンとか)以外はなるべく門前で狙いたいものです。

3人打ちで多面待ちに慣れよう
 清一色の待ちは複雑でわかり辛いです。日頃から事前に何をツモったら何を切るかをシュミレーションする訓練をしたいものです。頻繁に清一色を狙う機会がある3人打ちにチャレンジすることは多面待ちに慣れる目的でとても有益だと思います。
 

(2)九蓮宝燈を目指そう

可能性を信じよう



 6巡目に5萬ツモ、3ピンを切ればテンパイですが、さてどうする?
 九蓮宝燈に必要な5ピン、8ピン、9ピンはまだ誰も捨てていませんでした。わたしは九蓮宝燈の可能性を信じて5萬をツモ切りしました。

一つだけの待ちになれば最高!



 清一色には珍しいあがり牌がカン4ソウだけのテンパイ。しかも九蓮宝燈確定の理想的な待ちです。7ソウをツモったが、さてどうする?3ゾウを切れば1469ソウ待ちでとても広い待ちになるが...?
 広い待ちに受けて例えば下家が6ソウを捨てた同巡にトイメンから4ソウが出たら泣くに泣けない。ここは頑固一徹!4面待ちを捨てて7ソウツモ切り、あくまでも九蓮を狙おう。

待ちは狭く受けよう

 広い待ちが魅力の清一色ですが九蓮宝燈の可能性がある場合は待ちを狭く受ける、これがわたし流の九蓮宝燈の狙い方の結論です。 上記のように一つだけの待ちになれば最高ですが、そうならない場合でも極力ほかのあがり目を減じて高目の九蓮宝燈があがれるように工夫しています。



  58萬待ちの清一色テンパイのところで2萬を引いた、九蓮宝燈テンパイだ!さて何を切るか?

3萬切って568萬待ち(9枚)
6萬切って2358萬待ち(12枚)

狙いはあくまでも8萬、そのほかの上がり牌はできれば引きたくない。
そこで待ちは狭く受けよう。3萬切って568萬待ちを選択。



789ソウ待ち、9ソウ高目で九蓮宝燈だ!そこに2ソウが来た。
2ソウきって789ソウ待ち(7枚)
8ソウきって29ソウ待ち(4枚)

ここも九蓮宝燈を狙うならば8ソウ切りを選択したいとこ
ろです。