ゴロはなまる流
阿佐田哲也の短編小説に「国士無双のあがりかた」(角川文庫「黄金の腕」収録)というのがあります。五島武夫、古川凱章、阿佐田の三人が、「誰と打っても半荘に二度や三度は国士無双をあがる」という国士無双の名人に翻弄されるという話です。
国士無双はもっとも実戦的な役満ではないでしょうか。第一に狙えるチャンスが多いこと。第二にテンパイ後の和了確率が高いこと。第三に、降り打ちへの切り替えが容易であることです。役満研究の第一回としてゴロはなまる流国士無双の上がり方を紹介します。 私は役満ランキングのなかでも比較的多く国士無双を上がっていますが、配牌で一九字牌が10種や11種といった恵まれた手であがったことは一度もありません。ほとんどが配牌7種からの国士無双です。なにしろ2000試合を越えても「九種九牌倒牌?」のメッセージは二度しか見たことがないのですから(出ていても見ないだけかもしれませんが、勿論絶対流しませんし)。 |
1.国士無双を狙う配牌
配牌で七種から 配牌で七種から国士無双を狙います。持ち点や順位状況、残りの6枚の形によるのは当然ですが、配牌で一九字牌が7枚というのは基本的に面子手を狙っても難しいはずです。ラス目なら役満を狙うのは理に適ってますし、トップでも国士無双なら安全牌を抱え込む厚い形になりますから、けして理不尽な打ち方ではないはずです。 先日、六種から国士無双を狙うという人に会いました。むろん残りの7枚の形と場況次第で、それはかまわないと思いますが、私の場合は、六種から結果「国士無双をやってればよかった!」ということはまだ一度もありません。一方、七種からは、十三面待ちを含めて狙わなかったことを後悔したことが何度もあります。 さて、七種の内訳ですが、人によっては、三元牌や風牌がそろってないとダメだとか言いますが、そんなことはありません。一九牌であろうと、風牌、三元牌であろうと、とにかく七種あればまずは国士無双を頭に置いておくべきでしょう。 2.序盤の進め方 序盤のツモで判断 序盤のツモは重要な判断材料です。国士無双に向かないツモの流れは、対子ができていくパターンでしょう。対子が3つまでが限界で、それ以上対子が増えたり、暗刻ができていったりするツモであれば、対子場と判断して、七対子や混老頭、混一色に狙いを変えます。私は、三元牌が3つとも対子になったのに、国士無双にこだわって大三元をあがりそこねたことがあります。 また、ツモが一色に偏る場合も、早めの判断で一色手に切り換えることもできます。テンパイまでの牌の入りは序盤にスポスポ入るときと中盤から終盤で一気に進む場合があります。序盤で入りが悪くても、対子場でなければ、ダメで元々の気持ちでがまんします。 捨牌姿は原則気にしない
危険牌を残さず ツモが良いときは鳴かれないよう
三枚出切ってもあきらめず
十三面待ちフリテンに注意
原則ダマで 典型的な国士無双 以上思いつくまま書きましたが他にもいろいろな考えかたや、コツがあると思います。是非役満会議室でお伝えいただければありがたいとおもいます。 |