応援団精神 押 忍
応援団精神を表す言葉に「押忍」がある。
おはようございますの略で
「オッス」 「オ〜ッス」と使っている人たちもいるが、
それとは、全く違う言葉である。
押忍とは、江戸時代に、武士道を学ぶ青年武士たちから発した言葉であり精神である。
元の意味は、自分を鍛える為に、耐えられない厳しい鍛錬を耐え抜く。
耐えられない事でも、押して忍び、自己を鍛える、という意味である。
現在は、武道関係で使われている事で知られている。
応援団が使う「押忍」も起源は同じであるが、
正統な応援団は、
人を応援するには、応援される人よりも精神的、肉体的に強くなくてはならない。
例えば、運動部の試合の場合、
負けている時、負けそうな時こそ応援が必要なのである。
疲弊して、勝とうという気持ちが低くなった選手達の気持ちを支え、勝とうという気持ちを奮い立たせる事。
又、勝てる試合であっても、選手達の気持ちが油断しない様に、支えるのである。
という考えから
自分を鍛える為に、押忍の精神で耐え忍び、鍛えあげ。
そして、人を応援する為に自分は忍ぶ、という応援団の精神へと発展した。
人を押しあげて、自己は押し忍ぶのである。
これが、応援団における押忍の精神であり、
群馬県立桐生高等学校応援団の押忍の精神なのである。
母校の為、人の為に、一所懸命になれる。
耐えられない事を耐えるよう努力する。
不可能とあきらめず、挑戦し続ける。
(なにか、今の日本人に欠けている事のように思えるのは、何故だろう。)
この応援団の押忍の精神は、大学進学後も、更に社会人となり仕事に就いてからも、
自己を鍛え、自己能力高めるために、非常に有効である。
リーダー演技を社会人になってもやる、ということではない。
応援団の精神の実践であり、仕事はもちろん、家庭、その他の人間関係などで、
自己統制、自己統治、自己管理を続け、人のお役に立てる自分を育てる事ができる。
それは自らが成長し続ける事であり、自己の無限の可能性への挑戦なのである。