今日のトリビアの泉納得いかねえ。
アニメ版の水戸黄門があるなんての全然トリビアじゃねえよ。
当時俺周りでムッチャ流行ってたっちゅうねん。
なぜか毎回起こる戦闘時に、黄門様が「格さん!力ダスキだ!」と叫びながら投げたタスキを、格さんが「これさえあれば百人力ー!」と言って受け取るシーンなんかメッチャ真似してたっての。
アホか。タスキ掛けたら動きちょっと制限されるからむしろ弱なるっちゅうの。
あ、茶パツにしました。それでは。
金曜と土曜の間の夜、生まれて初めてクラブイベントというものに行ってきました。
厳密には初めてじゃないんですけど、こういった純粋なクラブイベントは初めてというか、じゃあ不純なクラブイベントとはなんぞや?と問われても僕にはそんな区別は付けられないんだけど、といいつつ付けたわけですが、そんなことはどうでもいい。
入るとき、僕の心臓が早鐘のように脈打っていたんだ。これから経験するであろう物事に怖気づくように。期待するように。
だからこれは僕にとって初体験なんだ。セカンドバージンなんだ。サードチルドrいやいやだから俺ってクラブとか行くし?ってヤツをこれから標榜していくんだからそんなネタは金輪際びた一文ご法度じゃねえのか俺のバカ!
てなワケでYOー。行ってきたんDAよネー。クラブ。
野球部とか落研とか夜の部活動とかそんなんじゃなく、平坦に発音するところのクラブ。ね。
まあ時間も深夜だし場所も北新地って大阪の夜のオアシス(って検索したらそんなキャッチフレーズが出てきたんだけどどうなの?)なところだったから、ともすれば夜の部活動の方っぽくなってしまうけど、違うからね。ホントに違うんだから。ホントに。
夜の方じゃなく、ちゃんと、『リアルタイムのロックのみならず、ハウスもブレークビーツも、ハッピーになる為なら、ジャンルの壁もおかまいなしのRockin'&Dancinなハイブリットパーティー。』で、『これまでもファットボーイ・スリムやケミカル・ブラザーズ、ジャングル・ブラザーズなどとも共演してきた2人が、あなたを朝まで踊らせます』んだから。
実際そう書いてあったんだから!僕、騙されてない…ですよね?
いいや大丈夫。僕は確かに行った。そしてクラブとか行くし?なヤツになれた。
だから僕の得た経験則からみんなにアドバイスしてあげよう。
それはズバリ、こういうのに行く前にきちんと体調整えとかなきゃダメ。だ!…ってほどは気を使う必要はないんだけど、せめて直前に腹いっぱい食わないこと。これ重要。
つまり、やられました。怒涛のように押し寄せる重低音とめまいを催すほど強烈に明滅を繰り返す照明に。
とりあえずブース近くまで行ってはみたんですが、10分と居られませんでした。
なのに人であふれ返っていたために逃げられず、脱出するまでにさらに20分ほど掛かり、ようやくその場から離れられた頃にはいい感じに死亡。
椅子…椅子が欲しい…でも全部埋まってる…。
となればもう仕方がない。一緒に来ていた友達に、僕はもう長くないことを伝えなきゃ…。
友達と合流。よく見れば友達も疲れ果てた表情をしている。
ああ、そうなんだ。これが、そうなんだ…。
僕は少し、クラブとはなんたるかを理解したような気がした。
その時偶然近くの椅子が空いたので、僕らはすかさず座る。
ようやく落ち着くことができたので、僕はしばし思案してみた。
クラブとはなんたるか。この圧倒的な人数に対してわずかばかりしかない椅子。
そうか僕たちは高いお金を払わされてかなり不利な椅子取りゲームを強いられているわけか。
とすれば、クラブに行く時には折りたたみでもなんでもいいからともかく椅子を持っていった人が勝者になれるってことだな。
じゃあ今度から椅子を持って…違う違う。そうじゃない。それは本質とは掛け離れてしまっている。
誰が勝者で誰が敗者か。そんなことはどうでもいいじゃないか。
見ろよ目の前の光景を。みんな等しく楽しそうじゃないか。なのに勝者だ敗者だなんて、瑣末なことだろ?
それにしても…さっきからスーツ姿の外人が手当たり次第ナンパしててウザい。
下手な日本語で話掛けては無視され、彼氏付きの子に声を掛けてはその彼氏にすごまれ、無理やりキスを迫っては怒られ、ごめんこの人おもしろい。この日唯一の敗者決定。
しかし考えてみれば男がいて、女がいて、それらがタガもハメもなにもかも外して一堂に会しているわけだから、そういった方向に走る人がいるのも当然といえば当然か。
他にも始終抱き合ってるカップルがいたり、開始早々ダウンして椅子に寝てる人もいたり、かと思えばただぼんやり眺めてるだけの人もいたり。
別に踊り狂うだけがクラブの楽しみ方じゃないってことだね。
そんな風に思案に暮れていると、もうあとラスト1時間。
そうだ僕はこの時に懸けていたんだ。
序盤でいやになるくらい打ちのめされた借りをこの時より返すために、僕は体力を蓄えることに努めていたんだから。
とはいえ…うーむちょっとドキドキ。いざ行こうと思うとどうも緊張してしまう。
え、えーいいっちゃえ!僕はすっくと立ち上がり、恐る恐るブースの見えるところまで歩き出す。
ブース周辺は電話ボックスに何人入るか大会よりも高い密度でごった返している。
あそこまで行くのは危険。そう判断した僕は、ブースより少し離れたところに陣取り、適当にリズムに乗ってるフリをする。
俺、馴染んでるよね?変じゃないよね?
こみ上げる不安感を拭いきれないまま、このちぐはぐなステップを押し通す。
しばらくそんな風にしてると、だんだんと細かいことは気にならなくなってきた。
あいかわらずの重低音とフラッシュに僕の自意識もダウンしてしまったようだ。
気が付くといつのまにか友達も隣で踊っていた。それに合わせて僕も右に左に体をゆする。
きっとそれだけでいいんだ。と、僕は勝手に理解をした。
そしてそのまま終わりを迎える。
外に出るとすでに辺りは明るくなっていたけど、目覚める前の、まだしんとした街の空気がまだ僕を現実の世界から遠ざけている。
でも、終わったんだな…うん。だけどよかった。楽しかった。
今僕の中には満足感だけがこみ上げてきている。
ずしんと残る疲労感も心地いい。
帰る道すがら、僕はしきりに、少しばかり興奮したままの状態で友達に話し掛けていた。
徹夜明けでハイになっているのも手伝ってか、余韻がこびりついて離れない。
また来たいな。うん、そうだ。また来よう。
結局のところ、どうやら僕は今まで食わず嫌いをしていたようだ。
とりあえずやってみる。やってみなきゃ良し悪しなんてわからない。
あたりまえのことだけど、どんなことでもぶつかってみて初めてわかるんだね。
逃げてちゃ何も変わらない。そんなことに改めて気づかされた。
そうなんだ。逃げてちゃダメなんだ。逃げてちゃダメ…逃げちゃダメ…逃げちゃダmってこういうネタ禁止って言ったじゃないか!バカ!だいいち今更なんだよ!