「ちか釣り」
(「わかさぎ釣り」) 最近は、地球温暖化のせいか、氷が張らなくなってきて、1〜2週間
しかできなくなってきた。氷上ワカサギ釣り大会も数年前に取りやめとなっている。心ない者に
放たれたブラックバスによって資源も減少している。ちかは、さしと言う、ウジ虫を赤く染色
したえさを用い、数本の針がついたサビキ仕掛けを使う。水深が深くても4mだから、手で直接
仕掛けを上げ下ろしする人もいるが、ちか釣り用の短い竿とリールを使うと楽だ。
「たろっぺ」
(「つらら」) 雪がいっきに降って、屋根につもり、家のぬくもりで屋根の雪がずれて垂れ下
がってくると、大体たろっぺができる。時に1m以上になるとちょっと壮観である。
「しょがぎ」
強い北風や寒さを和らげるために、昔から利用されている。潟のほとりにいくらでもある
よしを縄で編んで作るが、最近はナイロン製の防風網を使う様になり、しょがぎも少なくなった。
「たぐあんのがっこ」
(たくあんの漬け物) がっこの種類は無数にあるが、何と言っても、八郎潟町の冬の定番と
言えば、干し大根をこぬが(米ぬか)で漬けた、たぐあんである。たるから出したてを洗って切って
食べると、こぬがの香りがプンと鼻にきて、通にはたまらない。店で買ったものでは味わえない。
「きゃど」(道路)
写真の正面は、「五城目きゃど」(五城目町へつながる道路?)。ちなみに、来年合併する
隣町の五城目町では、「きゃどっこ祭り」というイベントを実施している。
「ふぎ」(吹雪)
写真は、500m先のカントリーエレベーターの建物がうっすらと見え、ふぎの激しさとしては、
地震で言えば、震度1程度。震度5クラスになれば、10m先も見えず、車も歩く程度の速度しか
だせなくなる。
「はだはだのすし」
(はたはた寿司)八郎潟町の冬の定番のもう一つと言ったら、はだはだのすしに決定。昭和40
年代には、はだはだが大漁で、一箱100円とかで、漁師は箱代にもならないと嘆き、各家庭は
冬中、はだはだばっかりという時代があり、うんざりするほどはだはだを食った時代もあったが、
近年は、資源の枯渇ではだはだが高級魚になり、なかなか食えなくなっていた。焼いて良し、
煮て良し、の最高の魚である。去年平成15年は、大漁だったため、久しぶりにはだはだのすし
を作った人もいるようだ。ご飯、米麹、カブ、人参、塩、酢、などを入れて作るが、その人に
よって味は多少違う。写真にちょっと映っているが、ぶりこ(はたはたの卵)は、こりこり
して、これまた最高だ。
「ねゃっこ」(苗)
八郎潟町の世帯の3分の1は、稲作りをしているので、4月10日前後になると、一斉に種まきが始まる。
昔は、苗代に籾を密植して、15cmくらいになったら抜いて田圃に植えたが、今は機械化により、苗箱に籾
を蒔いてハウスで育てる。実際の苗作りは、春の彼岸をめどに、塩水選をして10日ほど水に漬けて、水から
あげて2〜3日乾かして、事前に土を詰めておいた箱に機械で種籾を蒔いてパイプハウスにいれて30日ほど
育てる。写真の苗は、まだ蒔いてから15日くらい。
「どnじょど」(正式名称不明)
昔から、田圃周辺の水路や小川に設置した魚採りの網。小魚も入るが、主にどじょうを獲るのが目的。
構造は、細長い円錐形の網にそれより短い円錐形の網で蓋をしたかんじで、その丸い入り口の両側に魚を
呼び込むように平たい網を張っている。短い円錐形の方の真ん中には魚など
が入るように小さい穴があいている。細長い円錐形の網のしっぽの部分は切ってあり、ひもで結び、入った
魚を取り出すときにひもをほどく。最近は見かけないが、同じ仕掛けで、竹で編んだ筒状のどnじょどは、
どじょうだけをねらった仕掛け。
「くいがげ」
風物と言っても最近はほとんど見なくなった。今の農業は機械化が進んで、刈り取り、乾燥もコンバイン、
乾燥機で行うので、杭がけは必要なくなってしまった。30年前までは、乾燥機がないため、稲を刈ったら
小さく束ねた稲を、杭にかけて自然乾燥させていた。これがまた大変な労力を必要としたものだ。しかし、
一面に広がる田圃に無数の杭がけがあるのも、壮観だったのだが。
ちなみにその方法だが、はじめに田圃の畦に稲の長さの倍くらいの間隔で直径10cm弱の杭(太いのは
半分に割られていて、ほとんどが割られた杭を使っていた。打ちにくいんだが。)を
打っておく。1本の杭の片側に刈った稲を40束おいていく。杭には始めに2本の稲束をしべ(籾をこいた後
の稲わら数本ずつを結んだ縄の代わりで前年に作っておく)で下の方に結んで、杭をはさんで1本ずつ置き
(稲は摩擦抵抗が大きいせいか、おくだけでも落ちない)、
直交させてまた一本ずつおいていき、ずり落ちないように半分積んだらまたしべで固定して最後に束ねた
一束の真ん中を割って杭に差し込むように置いて完成。杭が斜めに刺さっていたり、始めにしっかり固定
しなかったり積み方がへただったりすると、ずりおちてしまう。結構コツもいる。これを何十本も作っていく
のである。3〜4週間かけておいたようだが、半分くらいたったら、一度全部裏返してよく乾燥させるため、
かけ直したと記憶している。
自然乾燥は大変おいしい米になるため、おいしい米を食べるために、労力を惜しまず杭がけを
する人もまだいるようである。