finetrack(ファイントラック)について 2011.11.5 | ||
冬季バックカントリーで行動中、ウェア濡れが気になる人は結構多いと思う。自分の場合、当初アウター(ゴアテックスハードシェル)+ミドラー(フリースウェア)+インナー(化繊ウェア)の3枚構成であった。ハイクアップ中はほとんどの場合アウターを脱いでおり、風雪に晒されるミドラーの濡れと、休憩中のインナーの濡れによる冷えが悩みの種で、何か良いものはないかと考えていた。そこに登場したのが、表題のメーカーfinetrackのレイヤリングシステム。発汗を効果的に外に排出する効果が期待出来るドライレイヤーと、ゴアウインドストッパーを採用した薄手のミッドシェルは、自分の要求にぴったりとマッチしたものであった。 購入したのは、以下3モデル、使用期間は2シーズンです。 @ フラッドラッシュスキンメッシュ : ドライレイヤー B ドラウトセンサー ジップネック : ミッドレイヤー C ニュウモラップジャケット : ミッドシェル |
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@ フラッドラッシュスキンメッシュ | B ドラウトセンサージップネック | C ニュウモラップジャケット |
finetrackが提唱する4レイヤリングシステムには、@,B,Cに加えAベースレイヤーもあるが、これは手持ちのウェアで代用。ちなみに今期からは自社製のアウターが発売されて、5レイヤリングとなっているようです。 【レビュー】 @ : 肌の汗濡れが解消。サラリとした着心地で暖かく感じ快適。 B : 保温に若干の不安があったが、山で行動している限り寒さを感じることは無かった。特に寒がりで保温に不安がある方は、Bよりも保温性が高いらしいドラウトクローがいいかも。 C : 高い防風効果により、暴風雪の場合を除き、ハイクアップ中にアウターを着ることはなくなった。樹林が多い吾妻だから可能なのかも。また、撥水性も高いため、ウェアが濡れることもありません。脇下にはベンチレーターも付いており、必要に応じてジッパーを開放して熱を排出出来る。表面が滑らかで、アウターとの相性も良い。ただ、薄手のため耐摩耗性はそれなりのようで、ザックのウエストベルトが擦れる腹部の生地の下地が見えてきた(冬季のみ2シーズン使用)。 とまあ、メーカーが公開しているユーザーレビューとほぼ変わらぬ内容ですが、以上により冬山での行動が大変快適になりました。快適なだけでなく、疲労低減にも一役かってくれているはずです。これらは勿論、冬山に限らずレイヤリングの仕方次第でオールシーズン使用出来ます。お勧めする順番としては、@→C→Bになりますが、まだ購入したことの無いAベースレイヤーも気になるところです。 【その他】 (1) @には半袖モデルもあり、初夏から秋口の山でインナーの下に着込んでも快適でした。 (2) 天元台スキー場をベースとした厳冬期のツアーに出掛けた際、ゲレンデトップへと向かう長いリフトに揺られている間に体が冷え切ってしまった。リフトを降りて行動を開始した途端、冷えは解消してしまいましたが。やはりこれらはバックカントリーでの行動に特化したウェアであり、ゲレンデなど高い保温性を求められる用途には適していないと感じています。※あくまで私見です。 ということで、お高い海外ブランドのアウターウェアも大いに結構ですが、機能的なインナー・ミドラーを取り入れるのも良いかもしれません。既に導入済みの方も多いかもしれませんが、これらはお馴染みのビッグフットとteku_tekuで取り扱っており、適切なアドバイスも受けられます。福島県にお金を落としましょう。 ※ 最後に念のため言いますが、私は決してfinetrackからの回し者ではありません。 |