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ツアーモード付きテレマークビンディング

 現在使用しているビンディングは、G3社のTARGAがメイン。軽量で概ね気に入っているが、ノーマルなケーブル式ビンディングには気になる面もあった。

・歩行時のかかとの上がりにくさ
・ラッセル中、後ろ脚の脛が前傾した時、ブーツ爪先がどうしてもスキーのトップを押し下げてしまい、深く雪に刺さってしまう。結果、スキーを引き抜きにくい。

そこで、以前から気になっていたツアーモード付きのテレマークビンディングを導入してみた。現在使用しているG3 TARGA_T/9(1020g)に比べ自重は重くなるものの、ラッセルを含めたシール登高における期待感は大きい。早速、先日(1月17日)の山行で使用してみた。
 
 メーカー : VOILE-USA
 型名 : SWITCHBACK
 サイズ : ショートロッド
 重量 : ペア 1362g ( ペアで342gの増 )
 装着スキー板 : DYANASTAR LEGEND 8800 168cm

フィールドにて
プレートに雪は付かない
ツアーモード前傾時
クライムサポートSとL装備
ブーツ底面側から
 ツメがバーをロック(スキーモード)
先端部の切り替えレバーもスムーズ動作
 ツメ収納状態(ツアーモード)  ツメが出た状態(スキーモード)

ツアーモード付きビンディングは、VOILEの他にBLACK DIAMONDとG3から市販されているが、選択のポイントとしては、@最軽量、Aシンプルなモード切り替え機構、の2点でした。価格については、樹脂部の見た目のチープさに反して3社中最も高価でしたが、トゥーバーと一体構造の継ぎ目が無いトゥーピース部は強度が高そうで好感が持てる。他社のビンディングを選択する手もありましたが、メーカーによっては、ロック機構部が剥き出しのため雪詰まりを起こし、フィールドでのモード切り替え時のトラブルもあるようです。三段山のHPでもツアーレポートでコメントがありました。販売店に聞いてみると詳しく教えて貰えると思います。

さて、実際の使用感について簡単に纏めてみました。一般的に言われている内容かもしれませんが、今後購入を検討されている方の参考にはなるかと。

 メリット ・歩行がスムーズ(当たり前か)で、ロングストライドが可能。
・ラッセル時に、後ろ脚の脛が前傾してもスキートップが雪に潜らない。結果的にラッセルが楽。特に急登において。
・ラッセル時の足上げが楽になった(上に引き抜ける)。
 デメリット ・ツアーモード時に、つま先を支点とした方向転換がしづらい。
・モード切り替え時の違和感。特に、ツアーモードからスキーモードへの切り替え時。
・構造的な重量増 
 その他 ・G3 TARGAのスプリングカートリッジ、オールマウンテンに比べ、レートが若干強いようです。ゲレンデ等での慣らし無しでいきなりフィールドに持ち込んだ私のミスとも言え、使い込めば、こなれてくるものとは思いますが。 
・G3とビス穴位置が共通なので、G3ユーザーは穴開け無しで換装可能。
・爪先ヒンジ部の耐久性はどうか?今後の要確認事項。

今のところの私なりの結論としては、重量増のデメリットを補って余りあるメリットがあり、かなり使えるというところです。

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