山域 ： 吾妻連峰 東大巓
天候 ： 曇り時々日が差す
移動距離 ： 約22km
【動機】
東大巓から家形山へと繋がる稜線付近へは、四季を通じ過去に訪れたことが無かった。紅葉観賞を兼ねて滑川温泉発で稜線周回を計画。
【行動記録】
自宅発は7時30分過ぎ。ガソリンを給油したり、なんだかんだで滑川温泉着は9時近くになってしまう。
8:55 850m
行動開始。滑川温泉前の吊り橋を渡って登りに入る。小さい石が転がっていて歩きづらい。暫くで尾根に乗るが、徐々に大滝沢右岸のトラバースとなり、移動距離の割にはなかなか標高は稼げない。予報は晴れだが、雲が多い天候。その分体感温度は低く、快適に歩ける。紅葉を楽しむには、ん〜、もう少し空の青が欲しいところ。右手に沢を見ながら歩くコースは、なんとなく先日の安達太良のコースと似た雰囲気。ルート上は所々足場の悪い箇所があり注意が必要。左岸方向の紅葉が美しいが、見頃のピークは過ぎた感じ。姥湯温泉への分岐点までのタイムで、帰りの到着タイムを予想。15時半戻りを目標とする。潜滝を過ぎて一気に標高を上げて尾根を目指す。少し苦しい登りだが、尾根に乗ると木道が現れ歩きやすく助かる。
一気に視界が開ける。木道脇に水場を発見。金明水とやらを両手ですくって飲んでみる。ゴクゴク。うまいっ、これ！明月荘まで来ると、目指す東大巓も近くに見える。木道上を小走りにペースアップ。分岐を左に折れて暫く行くと山頂は近い。休日でもハイカーが少ない稜線は貸切の独占状態だが、少し寂しげな雰囲気。
11:25 1927m
東大巓ピーク。視界の無い山頂にちょっと拍子抜け。すぐに昭元山方向へ。進行方向には木道が延びていて快適に気持ち良く歩ける。湿地脇の木道上を歩き下りに入る。登山道というよりは涸沢の雰囲気。藪漕ぎと泥道歩きで高度を下げる。が、目指す昭元山が進行方向左に逃げていく。もしやと思いGPSを見ると、谷地平方向へ下るルートに入り込んでいた。500m以上は進んだ感じ。どこで間違ったのか分からない。がっかりしながら分岐点に戻ると、歩きやすい木道に吸い込まれるように無意識のうちに右折していたことが判明。地図で分岐があることを確認していなかったことが原因。遭難しやすい危ないタイプな私です。約20分のタイムロスは痛い。気を取り直して正しいルートへと進む。少しペースアップして遅れを取り戻したい。
12:17 1892m
昭元山。三角点に腰を降ろしてパンと水分補給の小休止。このペースだと兵子への分岐点に13時半には届くだろう。鞍部へと下る。下界は秋になったばかりの陽気でも、稜線の樹林帯は落葉が進んでいて、晩秋の雰囲気。ちょっと強い寒気が入れば、降雪もありそうな季節。烏帽子山の中腹まで来ると、ちょっとした岩登りとなる。視界も開けて結構好きな雰囲気です。
12:46 1879m
烏帽子山。山頂でパンと水分補給の大休止。谷地平方向の眺めがいいが、やや霞んでいるのが残念。西寄りの風が体を冷やす。西の空には積乱雲が南北に延びており、前線接近を思わせる。ピークのはっきりしないニセ烏帽子山（すごい名前）を通過。この先の分岐で直進しないように注意。大きな道標が立っていて、間違えようがない。兵子へと進む。
13:23 1823m
兵子は岩山だった。大日岳と薬師森の紅葉が素晴らしい。写真の写りが悪くて、美しい紅葉を表現出来ず残念。時間も押してきているので先へと進む。「大日岳からの下りルートは地図と違う」情報を事前に得ていたが、北尾根を真っ直ぐ下るルートに不安を覚える。しかし、これでもかと言うぐらい、10〜20m置きに「兵子⇔姥湯温泉」の黄色い看板があり、ルートに間違いはないだろう。GPSを確認すると姥湯温泉よりも大分下部に降りるようだ。
14:16 1210m
姥湯近くの車道へと合流。少し弱気に、車道を滑川温泉に下ろうか、なんて思うが、薬師森を目指すことにする。暫く車道を歩き、温泉への吊り橋を渡るとすぐに薬師森へのルートに入る。山行終盤300mの登り返しは面白いが結構堪える。15時半戻りは無理そうだが、何とか16時には戻りたい気持ちで頑張る。
14:49 1537m
薬師森を通過。往路への合流点を目指し下る。足の指が靴と擦れて少し痛む。新靴も、もう少し履き慣らせば足に馴染んでくるとは思うが。
往路に合流。朝は先を急ぐ気持ちが強かったが、ルート上の紅葉の美しさを再認識。大滝沢の連続する滝を眺めたりしながら、クールダウン気味に下っていく。
15:58
滑川温泉への吊り橋を渡り、出発地点に到着。
さっさと帰宅しよう。
