PC、DCゲームのヒロインキャラクターです。
「泣きゲー」を超えた「鬱ゲー」とまで呼ばれた話題作よりヒロインの一人である 速瀬水月に挑戦します。
…このゲームの内容を知っている方へ…
8月27日。銀の指輪をもらってから事故発生までの数十分。幸せに 浸るにはあまりに短い時間だった。
だからこそ、その後を知ってしまった者に とってこのシーンの素直な無邪気さには切なさを感じてしまう…。
とまぁ水月ファンの私としては、どうしてもこのシーンでの優しいきれいなイメージに 挑戦したくなったわけなのでした。
水月ファンの義務として大事にしてやりたい名場面です。
1/8スケール。(えちぃくないですよ…)
さて今回は、今までのマルチ、アコさんを通じて妥協してしまっていた部分に頑張って 取り組んでみようとも思っています。
★今回のテーマ
・手の造形(首〜肩〜手〜指先までの表現)
・髪の毛(ロングはねはねに挑戦)
・モールド等の細かな細工
・シリコン抜きで複製を作る
・複製をエアブラシで塗る
と、本格的な一連の工程を今回最後まで頑張ろうと思います。 特に手先は覚悟してます。どうなることやら…。
★原型完成〜
磨いたです。ようやっとこれで水月の原型が完成しました。
※各画像はクリックすると大きくなります。
◆版権申請の練習のつもりでデジカメで撮影したのですが、きれいに撮るの って難しい。まして銀塩は今、一眼レフ持ってないのでちゃんと撮れるのか すごい不安です。こうやってサイト上で見る分には誤魔化しが効いているの ですけどね。
◆一応、版権申請の提出が10月末で許可は11月になってから連絡が 来るとのことで、その中で版権マークの入れ方(例の(C)マークね)が指示されて いるそうです。それまで量産はしないでくださいとのことなのでシリコン抜きと キャストは11月になってからです。今回、コンプレッサーを買うつもりで塗装 工程までにあればいいやと思っていたのですが、シリコンたらしの時の気泡抜きに 使うと知ったので早めに買わなくてはなりません。最初は金かかるなぁ〜。
◆当然、抜く前には最終の検討をするのですが、ひとまず原型編は一段落です。 この夏はこの娘と共にありました。色々な苦労があり、またちょっとだけレベル アップできたかな〜という実感が嬉しいです。
柵までがキットです。シールを作って貼ってみましたけどベースは付属しません。
ちゃんと抜けるのかぁ〜!?心配です…。…そんなこと言う前に版権申請通るの かぁ〜!?判定基準が分からないだけにね。まぁやることはやったということで。
◆待ちきれずにちょっとだけ写真屋で目を入れて見ました。うぅ〜早くフルカラーの 立体が見たいですねぇ〜。
でも実物は私の塗ったものじゃ色見本になりっこないのでちょっと考えました。
塗り師匠の作と私のを2つ並べたらどうだろうかと。初心者作例として…。 いくつかのWFレポートに書いてあったのですが、見にくる人は多くても実際に買う 人は限られていて、じゃあ買わない人は何かというと「自分に作れるだろうか…」と 結局手を出せないんじゃないかとの事でした。実際に「これなら自分にも作れそうだから」と買われた話や逆に「すごいのはわかるけどこれは自分には無理だなぁ」と 買わなかった話とか読むとガレキ素人の私としてはうなずける話ばかりなのですね。
自慢じゃないけどこの水月は組みやすいです!何たって私が基準ですから(自爆)
とまぁそんな事を考えたりもしたのでした。
◆自分では2章と対比となる1章水月の幼さが顔立ちにうまく出せたと思いますが如何 でしょうか?
早く皆様のお手元に届けたい…。来年のどこかの聖誕祭で祭壇に飾られていたら 原型師冥利につきますね。きっと狂喜乱舞でしょうな。(Special Thanks by Kaz.)
★表面仕上げがこんなに大変だったとは…
前回で一通り揃ったパーツを全体から眺めてバランスを取ったりしました。
足の太さ、膝上:下のバランス、顔立ち、殆どです。
◆ちょっと近影。
・後姿…声をかけるか、驚かせるか、そっと後ろから…(自粛)この後姿けっこうお気に入りです。
・指輪CGを丁度反対から見るとこんな感じだと思います。
◆今回はフルスクラッチと違い、量産予定のため本気の表面仕上げが必要と なります。ここで妥協は許されないだろ…って感じで当社比300%の厳しさで 赤いエプロン着けて表面を磨きます…磨いてます…うへぇ〜まだ凹ってるし…の中間報告でっす。
◆1回目のサフ塗りは粗めです。スポンジペーパーでツルツルになるところは よいのですが、凹やら傷には99薄付けパテを薄めたもので補修して更に磨きます。 大方の先輩がこの工程書くのををすっ飛ばして「表面処理完了です」って気持ちが よく分かります。とにかく地味。目がしょぼしょぼする。肩が凝る。エアコン無い からとても暑い。なんだこの残暑は!
とはいえこの工程が作品の仕上がりの基礎なだけに妥協しちゃいけません。 ほとんど塗ったものは剥いちゃいます。
◆現在、2回目のサフを吹いたところです。1000番グレーです。 パテ修正した箇所がうっすら段差で出てます。ひゃ〜(ToT)って感じです。 この2回目サフを更に磨き&補修で剥いて、モールドやアクセントの再彫りをしたら 3回目の1000番を薄吹きして完了の予定です。この3連休で終わるかなと思った けど駄目だな。あせらずに丁寧に行きましょう。
◆手の中の水月。(^o^)にやけます。私、人より手が大きいです…。
一章のちょっと幼さが残る顔立ちがまぁまぁうまく表現できたかなと思います。
柵に寄りかかったポーズで地上高185mmです。パーツ数12。早く色着けたところ 見たいけど…。まだまだ先は長いでつ。
◆ワンダーフェスティバル2004冬に申し込み済ませました。 「1/8 速瀬水月 1章指輪」として販売予定です。もう完成まで逃げられない。
★手と靴の巻
いよいよ今回の挑戦テーマの手と靴です。
◆左手は今回は指がバラけているので先輩の真似で手の平を削り出しして指の芯線を 差してから整形という段取りを取ってます。右手は親指のみ後付け整形です。
女性の手ってどんなだっけ?って何度も考えながら作りました。元絵だと指輪CGだと 細身だけど正面絵とかだと結構手がデカい。それに指輪CGの左手の指の曲がり方を 一度試して見て下さい。絵的にはきれいなのですが生身の体であのバランスは 「グワシ」に近いものがあるかもしれません。というわけで人差指、中指は重ねて 真っ直ぐという形にしました。
そうそう、関節とかを自分の手を参考にして作るせいで気づくと「これオレの手じゃん…」という悲劇が何度かありました。
一句
「フィギュアの手、作ってよく見りゃ、自分の手…(汗)」
肝心の指輪は、表面仕上げで指の太さがきれいになった時につける予定です。 細太の真鍮線でコンビのリングを作る予定です。
やはり指がちゃんとすると表情がつきますね。今までのミトンの手袋のようなものとは 天地の差です。鉛筆書きの顔ながらちゃんと指見てます。いい感じかも…。(嬉)
◆そしてナイキのエアキクニ。最初にクモの巣がない状態で作成して、あとから筋彫りしたところに後盛りして作りました。最初に左足を作ったのですが、そう…クツって左右あるのです。もう片方作らなくちゃいけないのかぁ…と思うとちょっと鬱。両方で楽に丸1日かかってしまいました。まぁそのかわりに何とか見られるものはできたと思います。
全身です。
◆ようやく全パーツが揃いました。
水月がよりかかっている柵はパイプを繋いでつくりました。ベースは有りもの。
今、この状態で机の上にあるのですが、早く完成させて色つけて飾りたい!!(飾ってあげたい!!)と思います。前回「地味」だと書いたのですが、案外そうでもないかなと。水月ファンならいつでもこの表情が見られるなら。おっと暴走気味ですね。
後ろ姿もスーパーポニーが目立ちます。私のこだわりの「後ろ姿のお尻」もちゃんと 可愛くできています。
◆この水月で実は次のワンフェスに念願の初参加をしようと計画しています。 柵はキットに含める予定です。なのでこの後、各パーツの完成度上げ、表面仕上げだけではなく分割面の再すりあわせ等、やらなくてはならない作業がてんこ盛りあります。
でも完成度があがってきれいになっていくのは楽しいですね。大変ですが頑張ります。 ちなみに他の写真も含めてこれを見た知人が「取り置き1号!」と宣言してくれました。(そいつも当然水月ファンなのですが)冗談でも初めてなので嬉しかったですね。
この後の工程は地味なものばかりなので次は表面仕上げが一段落したあたりにご報告かな。
◆8/27の聖誕祭までに五体満足になってよかったです。
★スーパーポニーテールの巻
◆前回まで頬にかかっていた髪は一時しのぎの仮のものでした。
いよいよ水月の最大の特徴であるスーパーポニーテールに取り掛かります。
髪の毛については1つ作るたびに新しい発見があるというか…本当に慣れの世界だと 感じます。さて今回は曲線がポイントなので1本のみ芯線を入れました。頭頂から左右 の頬に下がる2本、ポニーの1本。中りを付けた場所に先にダボ元だけ固めてR付け してます。これにヒーヒー言いながらポリパテを盛って削って何とか形出ししました。
何となく美容師になった気分ですな。ポニーの後姿ってメモリアルアートブックに 出てたけど他に無くって左右絵を脳内合成してます。
◆色んな角度から見て左右の下がり?とポニーの厚み、曲がりを調整してます。 今回の別パーツ髪は木工ポリパテを使用しました。こちらの方が硬いのでシャープな 線が削り出せます。使い分けのポイントはまだ難しいですね。
さすがにポニーつけると首がダボ差しだけだときついので芯線差して止めてます。 髪パーツ揃うと水月って感じがしてきますねぇ。頭頂上からバラで1本垂れている 設定もあるんですが、今のところは作りません。茜の触覚ほど存在価値があれば別 なのですが。
◆この後、いよいよ2大鬼門に挑戦です。手先と靴です。手先は当初より覚悟して おり逆に楽しみだったりするのですが、靴はナイキのエアキクニっていうハイテク スニーカーなのです。細っかい話になっちゃうとこの場面でナイキ履いてたっていう 証拠は何もないのだけれど世間の「私服」設定が全てナイキなので従うしかないか… と。この日は他校の彼に「断り」入れた帰りなのでおしゃれしてるわけもなし、水月 の性格上、デッキシューズってこともなかろうし…結局ナイキってことですな。
この靴デザインがクモの巣みたいなんです。うぅぅ…(ToT)
◆ここまで作って完成品のイメージが大分見えてきたのですが、恐ろしいことに 気づきました。地味なのです。
まぁ「あずまんが」の私服素立ちシリーズに近いのかもしれませんが
・制服(ミニスカート)ではない
・開放的なポーズでもない
・視線が手先なので見る人を見てない
・当然えちぃくない
果たしてこれで受け入れられるのか?売れるのか?
水月ファンの情けにすがるしかないのか?
まぁ自分が大事にしてるシーンだからいいか…と思うしかないっすね。
8/27には間に合いそうもないです。くそぉ。
新しい挑戦いっぱいです。
◆全身を関節で繋いでポーズ決めです。足の長さのバランスも見ます。後で靴を作る のでまぁこんなものでしょう。ポーズは柵?に寄りかかり立ちしている設定です。イスじゃないです。孝之と別れた後に改めて眺め直してポ〜っとしているって感じです。
◆肉付けして、分割して、再度肉付けしてどうにか全体のパーツバランスに中りがついた状態です。我ながら自己満足でいい感じです。まだ拡大するとアラばっかりだから…だけど表情も柔らかくていい感じですよ〜。(後でオチないようにしないと>自制)
今回はシリコンで抜きたいので、分割もただぶった切るだけじゃいけないし とか組み立て、塗りあがり時はどうか…とか色々考えました。
今回はキャミ?の洋服ラインで分割しました。塗りの境目で高低差があっても違和感の ないところなので。そのかわり曲線で切るためにカットした後に両側に細工をしなければならない難しさが分かりました。
足は片足を付け根で切りました。これはよくある切り方なので余り迷いませんでした。
◆先輩サイトに必需品と書いてあった「装着ルーペ」を購入してみました。先輩サイトのはゴーグルみたいなバンドで装着するやつなのですが、高い…のでメガネ装着型のものを買ってみました。倍率は同じだったのです。感想は、「あるとないじゃ大違い!」でした。目とかの塗り時にも活躍するのでしょうが、細かな細工をする時にす〜っごく助かります。これは買って大成功ですね。
目立てヤスリ、けがき針も活躍してます。道具が全てではないけれど必要なことができる道具は持っていた方がいいです。無理なことやって失敗しないし。
◆さて、8/27は水月の聖誕祭がネットのあちこちでお祝いされます。完成は無理と しても原型として人に見せられる状態までいけるかなぁ〜。行きたいです。では。
新作です。ご大層な自己課題にプレッシャー汁だだ漏れ…
今回は再現したいシーンが先にあるだけに顔立ちを形出しするだけで 何度も「のっぺらぼう」にしてやり直してます。おおまかな顔のバランス取りで 写真の状態になるまで2日ほどかかってます。
『人形は顔が命』『顔は目でしょ』
「顔」は塗り勝負とは分かってますが、顔立ちは塗り前の素材の段階でやって おかなくてはとウンウン唸ってます。 この頭の部分だけならポリパテの材料費は200円程度なので 200円で丸々2日遊べたとなれば安い趣味だったりするかもしないかも…嬉しく ないかも…。
原画は横顔なので、正面顔との調整も難しかったです。ゲーム中、何種類かの 原画さん別書き分けが見受けられるのですが、このシーンの原画さんは線が優しい です。その柔らかなラインを立体に起せる技量が欲しいっす。
さて、ポーズは悩んだ上、腰の高さでよりかかる立ちポーズにしました。 なので上半身は左手先の位置が若干遠くなるもののほぼ原画シーンと同じにします。 今回は芯線で一気に人型をつくるのではなく、関節を芯線でつなぐやり方でポーズを 決めてから肉盛りをするつもりです。肩が出ていて薄着ということもあり、骨格を 意識しないといびつな人体になってしまいそうな気がしたからです。
今日のところは作業開始の報告ということで上半身までの写真をとりあえず掲載です。 右手の位置とかは変わります。
週末に「目立てヤスリ」と「けがき針」を購入予定です。