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◆No6.速瀬水月 【製作編】
−君が望む永遠−
世間の人と順番が逆ですが、ようやく水月のキットを組み上げます。さぁ原型で託したイメージがどこまで実際に作れるでしょうか。これまた試行錯誤になると思いますが頑張って作ってあげようと思います。
WF2004夏の見本品になる予定です。大丈夫か>俺…。
★あんまりなのでリベンジ製作しました★(04/12/26)

〜04/12/26

★今の自分にできること…

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◆製作
WFに2回参加して、その他たくさんの作例を見て、完成品を作成するレベルアップを真剣に考えなきゃな〜と実は鬱々してました。原型を作ってる時って言って見れば脳内補完で完成品の色とか塗りを想像して作ってるんですけどそれを現実にできなきゃ意味ないなと。特にへっぽこな完成見本でイベントに展示しても『俺ならもっとうまく作る』なんて購入してくれる人なんていないでしょうしね。
そこで、前回の水月2号(1号は塗り師匠作でアージュに嫁いで行きました)を見る度に「待ってろよ…いつかちゃんと造り直してやるからな…」の誓いに挑戦しました。

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◆つぶやき
前作から8ヶ月。その間にレジンキット2体、ピンキー改造4体、それぞれ色んな事を試したり覚えたりしてきました。加えて君望フリークとなり絵も一杯見ました。何より先輩諸氏、周りの方からアドバイスいただいた事やら思い出しながら造ってみました。
完成したものを見て思うのは色味が塗り師匠に造っていただいたものに近いなぁということ。意識したわけじゃないですが、ちょっと嬉しい。肌の塗りはドールとかも参考に。クレパス頬紅も入れてます。可愛さ段違いなんですね。実感しました。
それと、一応自分なりには「水月」になってるかな?と思ってます。ほっ。

★本当の最後に…
製作ってどこまでこだわるかと、それをどこまで実現できるかのせめぎ合いなのですね。色を出すのは難しいし、目を書くのは緊張するし。この作品は多分、水月ファン以外には何の魅力もないだろうけど、だからこそ水月ファンとしてちゃんと造りたかったのです。今の自分の技術レベルではここまでが精一杯ですが足踏みしてるわけにもいきませんね!精進します〜。

『水月…ゴメンネ…』


〜04/04/04

★原型師の望んだ永遠…

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◆塗装
いよいよ白無垢の水月を私の色に染めていきます…(何言ってんだ?>俺)
先ず肌色。一応3色の肌色を使って影、普通、アクセントハイライトと塗ってみました。その効果は…言われないと分らないかも。写真だと分りませんな。
マスキングした瞳を剥がすとご覧の通りキレイに白く抜けてます。ここに後で目を描くわけです。
そして髪の毛。ジーパンと塗り進めていきます。今回は基本、大体の箇所で3段階の色を用意して塗り重ねてます。そして悟りました。

『塗り=マスキング』だと。


原型を作る時にパーツ分割と塗り分けを意識したものの結局はマスキングが必要で、実際には塗ってる時間よりマスキングテープを切った貼ったしてる方が長いかもしれません。特に今回はスニーカーにやられました。到底素人に上手なマスキングできるわけもなくベースにラインのオレンジを塗ってその上からマスキングジェルを塗り、下地を切り抜く方式で剥がし、その上に暗いグレー(青少々)を吹いたのですが、オレンジが思ったより強かったので黒に近いくらいの厚塗りになってしまいました。薄塗りで適度な暗さがでるように調色していたので。こんなことなら厚塗りで丁度いいようにもっと明るくしておいた方がよかった。結論から言うと(人に言われる前に自爆しよう)ジャイアン○のスパイクみたいだ…。
エアブラシってスプレー塗りに比べると『スゴい!スゴい!』って感じです。濃さ、厚さ等々が簡単にコントロールできます。塗料もそんなに使わないしね。ただ1色塗る度にうがい掃除をしなくてはいけないので洗い用の溶剤の使用量が思ったよりかかりました。次回からは徳用を買おうと思いました。
あっやっぱりダブルアクションのハンドピースにして正解でした。そしてプチコンは本当に静かで小さくていいです。連続30分ってのが気になってましたが、注意すれば支障はでません。初心者にもお勧めです。安いしね。

そして大分はしょりますが、メインイベントの瞳描きです。
クリア薄吹きで保護してからエナメルの手書きです。ちょっと書いては再度薄吹きで保護の繰り返しにしましたので失敗しても短いサイクルでのアンドゥがききます。塗り師匠は一発気合勝負だと言ってましたが、子亀は地道な作業をしました。
線の太さ、塗りの色の濃さ、ぼかし、ハイライトの白入れ…瞳描きって楽しいかも。
下手なので思ってた線がなかなか描けませんが、苦労の末なんとかイメージしていた瞳に近いものになりました。

ここまでの塗りは全て光沢ありの塗料で進めているため最後に表面保護も兼ねたつや消しを混ぜたクリアで上塗りします。結構、フラットベース入れて厚塗りしたつもりだったんですがジーパンは写真では光っちゃってますね。光源の都合です。実物はもっとマットです。あまりフラット入れると白っぽくなっちゃうので難しいです。色合いをそのままでマットにする技を取材中です。※瞳はマスキングして光沢を残してます。

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※全身(前・後)はクリックすると大きな画像が見られます

◆組み上げ
塗りの終わった部品を再度軸打ちをしながらエポキシで接着して組み上げます。
自分が原型から作成したものがキットとなり、彩色済の完成品となるなんてなんか不思議な感覚です。もう提出義務は済ませているので、この水月はずっと私の部屋に飾られることになります。えへへ〜。次回のWFでも再販します(っていうか在庫売らなきゃ)のでその際には展示します。

★最後に…
レジンキット初挑戦者が自作原型製作からいきなりのWF参加と初めてづくしでしたが一応全てを完了しました。この間、色々な先輩諸氏にアドバイス、好意をいただきました。また、至らないキットにも拘らずお買い上げいただいた皆様、改めて御礼を申し上げます。幸いにも何とか自分のイメージしていたものに近い完成品を作ることができました。この作品で得た色々な教訓は次回作に反映してより良い作品を目指して精進していきます。

『水月…いい娘だなぁ…』



〜04/03/21

★下準備から塗装前まで〜

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◆剥離剤落し
ガレージキットは量産編にも書いたようにシリコンからキレイに抜くために『剥離剤』というものを使います。
それが製品の表面に付着したままになっています。
こいつは滑りをよくするのと同時に塗料をも弾いてしまうという性質を持っています。 そこで組立ての第1歩は【剥離剤落し】です。

専用のスプレーも売ってて簡単にできるそうなのですがオーソドックスにいきます。
・台所用中性洗剤の溶液に丸1日漬けておきます。
・これをクリームクレンザー&歯ブラシで表面を洗います。ゴシゴシ行きます。
・表面を水が弾かなくなったら洗い上がりです。

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◆バリ取り&仮組み
シリコン型の合わせ目にはバリと呼ばれる薄板上のものが付いてしまいます。 またシリコンの流れ口は湯口と呼ばれる突起として残ってしまいます。こいつらをキレイにカッターで削り取り、ヤスリがけをしてキレイにします。
そしてこの状態で一旦組み上げてみて隙間があればパテで埋め、真鍮線で軸打ちをしたりします。
この辺りは原型編と似ていますが、表面傷を調べるためにサフを吹いて凸凹や傷がないように仕上げます。原型と違うところはせいぜい400番程度で表面を仕上げてあげればよいところです。これは原型の表面をピカピカにする=シリコン表面をキレイにするという目的と違い、あまりピカピカにすると塗料が乗らなくなるためです。
自分で抜いておきながら思ったのですがシリコンの気泡が思ったより少なかったです。ほとんど無かったかな。確かに少しはありますが、ひどい製品の見本みたいなアバタ状態にはなってませんでした。ほっ…。
今回は白サフを使用しています。目は白サフの表面を追加でヤスり、そのまま白目に使おうと思います。なのでこの段階で目にマスキングをします。

実際にはもう少し進んでるのですが、この続きはまた次回に。

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