橋梁用語
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| よみ | 登録単語 | 品詞 | コメント1 | |
| 1 | アイがたこう | I形鋼 | 固有一般 | 〈Br〉P2[I-beam,I-steel]断面形状がI形の形鋼*,かつては梁材の代表的な形鋼であったが,フランジ*の内面が傾斜しているために接合が不便なこと,断面性能がやや劣ることなどから梁材にはH形鋼*が多用され,I形鋼は特殊な用途以外にはあまり用いられなくなっている.JIS*G3192にその規格がある(図-1). |
| 2 | あいがたこうこうししょうばん | I形鋼格子床版 | 固有一般 | 〈Br〉P2[concrete filled I-beam grid floor]小型I形鋼*を主筋とし,これに直交して鉄筋*を配力筋として配置し,コンクリートを充填した床版*.I形鋼,鉄筋およびコンクリートの型わく*となる底板(亜鉛鉄板)からなるパネルを工場で製作し,現場へ運搬,架設後パネル内にコンクリートを打設する.その特徴は型わく,支保工*が不要であること,半プレハブであることから現場作業が省力化されること,コンクリート打設前でも相当の強度を有し,作業用機械などの重量に耐えうること,鉄筋コンクリート床版に比較して床版厚を薄くすることができ床版重量を軽減できることなどである.グレーチング床版*(ソリッド型)ともいう(図-2). |
| 3 | アイげたきょう | I桁橋 | 固有一般 | 〈Br〉P2[I-girder bridge,I-beam bridge]主げた*の断面形状によって橋を分類した場合の一つで,主げたの断面形状がI字形(Iげた)となっている橋.鋼橋*として最も一般的に用いられる(図-3). |
| 4 | あいづり | 相吊り | 固有一般 | 〈Br〉P2[coordinated lifts by two cranes,tandem lifting]重量の大きなあるいは長さの長い部材*などをクレーンなど二つ以上のつり上げ機械装置でつること(図-4). |
| 5 | アイドラ | アイドラ | 固有一般 | 〈Br〉P2[idler]ワイヤロープ*の方向を変えるために用いる滑車*.遊び車ともいう. |
| 6 | あいどり | 合取り | 固有一般 | 〈Br〉P2[ ]重量物を移動する場合,急激な移動を避けるため惜しみ*をとりながら移動させること.⇒惜しみ(p.43図-1). |
| 7 | アイトレーサー | アイトレーサー | 固有一般 | 〈Br〉P2[eyetracer]光電管による図形読取り装置とトーチの走行装置を連動させ,複雑な形状の部材*を容易に切断することのできる一種の自動ガス切断機(図-5). |
| 8 | アイパー | アイパー | 固有一般 | 〈Br〉P2[eyebar]先端にピン*で連結するための孔を有する細い鋼板あるいは鋼棒.古くはトラス*の引張部材*やつり橋*の主索などにも用いられたが,近年では橋の主部材にはほとんど用いられず,つり橋のケーブル*のアンカー*,ゲルバー橋*のヒンジ*部のつり材*,引張を受ける支承*などに用いられる(図-1). |
| 9 | アイビーム | Iビーム | 固有一般 | 〈Br〉P4[I-beam,I-steel]I形鋼*のこと.⇒I形鋼. |
| 10 | アウトサイドケープル | アウトサイドケープル | 固有一般 | 〈Br〉P4[outsidecable]プレストレストコンクリート*構造物では,一般にPC鋼材*をコンクリート中に配置するが,PC鋼材をコンクリート中に配置せず,外側に配置したPC鋼材.単にアウトケーブルともいう.押出し工法*で架設されるPCげたや,既設橋を補強する場合などに用いられる(図-2). |
| 11 | あき | あき | 固有一般 | 〈Br〉P4[spacing,clearance,cleardistance]コンクリート部材において,配置する鉄筋*,PC鋼材*あるいはシース*間の純間隔.あきが小さいとコンクリートが十分いきわたらないおそれがあるため,道路橋*においてはその最小値を,4cmかつ粗骨材*の最大寸法の4/3と規定している(道路橋示方書*)(図-3). |
| 12 | アークエアガウジング | アークエアガウジング | 固有一般 | 〈Br〉P4[arc air gouging]アーク熱と圧搾空気の力を利用したガウジング*のこと.⇒ガウジング. |
| 13 | アークスタッドようせつ | アークスタッド溶接 | 固有一般 | 〈Br〉P4[arc stud welding]ボルト,丸棒などの先端と母材との間にアークを発生させ,溶融池の中に押しつけて行う溶接方法で,合成げた*のスタッド*の溶接*に用いられる.アークスタッド溶接にはフラックス*などは使用せずにリング状のアークシールドが用いられる(図-4). |
| 14 | アークストライク | アークストライク | 固有一般 | 〈Br〉P4[arc strike]アーク溶接*において,溶接*を始めるときに最初にアークを発生させること,または母材に瞬間的にアークを飛ばし直ちに切ること.アークを受けた部分は硬化すると同時に傷が生じて欠陥となるが,この傷をアークストライクと呼ぶこともある. |
| 15 | アークようせつ | アーク溶接 | 固有一般 | 〈Br〉P4[arc welding,electric arc welding]溶接法の一種で,母材と電極との間に発生させた電気アークによる熱により電極あるいは溶加棒を溶融し,母材と母材とを溶接金属*を介して接合する方法.電弧溶接ともいう. |
| 16 | あげこし | 上げ越し | 固有一般 | 〈Br〉P4[camber]キャンパー*のこと.そりともいう.⇒キャンパー. |
| 17 | あさがお | 朝顔 | 固有一般 | 〈Br〉P4[ ](1)落下物防止のために設ける防護工の一種で,足場*などの側面に傾斜して突き出し配置した防護工(図-5).(2)コンクリートの打設に際して,コンクリートを所定の場所に打設するために用いるじょうご状の器具.すなわち小型のホッパー(hopper). |
| 18 | あしば | 足場 | 固有一般 | 〈Br〉P4[falsework,scaffold,scaffolding,staging]構造物の建設や修繕において,通路,運搬路,作業床,支持設備,防護設備などとして一時的に設ける仮設備*. |
| 19 | あしばしきかせつ | 足場式架設 | 固有一般 | 〈Br〉P6[erection with staging]支柱*や支持枠などの支保工*を設け,橋体を支持して架設*する工法.橋りょう架設の最も基本的な工法で,けた下に障害物がなくその高さが比較的低い場合に適する.ステージング式架設,支保工式架設ともいう(図-1). |
| 20 | アシュトー | AASHTO | 固有一般 | 〈Br〉P6[American Association of State Highway and Transportation Officials]米図各州道路.(道路・交通)交通行政官協会.道路に関する研究や技術的な基準の作成を目的として1914年に設立されたアショー(AAHO,AmericanAssociationofStateHigh-wayOMcials)を前身とし,さらに交通全搬も含めて取扱うため1973年に改組された協会. |
| 21 | アースドリルこうほう | アースドリル工法 | 固有一般 | 〈Br〉P6[earth drill method]場所打ちぐい*の施工法の一種.カルウエルドぐいとも呼ぶことがある.本工法の掘削は回転バケットを用いて行い,掘削した孔面の保護は,表層部にケーシングパイプ*を挿入して,また,その下は孔壁面に泥水(ベントナイト溶液など)で膜を作ることによって行う(泥水工法).本工法は施工速度が速く工費が安い反面,機械的制約によりくい長は27〜28m程度が限度である(図-2). |
| 22 | あそびぐるま | 遊び車 | 固有一般 | 〈Br〉P6[idler]アイドラ*のこと.⇒アイドラ. |
| 23 | あそびざい | 遊び材 | 固有一般 | 〈Br〉P6[redundant member,idle member,false member]余り材*のこと.⇒余り材. |
| 24 | アーチ | アーチ | 固有一般 | 〈Br〉P6[arch]基本的な構造形式の一つで,一つの平面内での形状が上側に凸の曲線となっている構造形式.荷重*によって主として圧縮力が生じるのが特徴で,橋にしばしば用いられる構造形式である.支持条件などによって固定アーチ*(無ヒンジアーチ),1ヒンジアーチ*,2ヒンジアーチ*,3ヒンジアーチ*などに分類され,また特殊なものとして支点相互をタイ(tie)でつないだタイドアーチ*(tied arch)がある(P.9図-3). |
| 25 | アーチきょう | アーチ橋 | 固有一般 | 〈Br〉P6[arch bridge]アーチ*を主構造として用いた橋.拱橋ともいう.使用する材料によって,木造,石造,コンクリート,鋼アーチ橋がある.また,鋼アーチ橋にはp.9図-2のような形式がある. |
| 26 | アーチクラウン | アーチクラウン | 固有一般 | 〈Br〉P6[archcrown]アーチリブ*あるいはアーチリング*の頂点. 拱頂ともいう.一般にアーチ部材の上面の頂点を指すが,構造計算上ではアーチ軸線の頂点を指すこともある(p,9図-1). |
| 27 | アーチセントル | アーチセントル | 固有一般 | 〈Br〉P6[archcenter]コンクリートアーチ橋の施工に用いられる仮設備*で,アーチリング*を施工する場合に,型わく*,鉄筋*,コンクリートなど施工中の荷重*を支える支保工*として用いる仮アーチ(p,9図-4). |
| 28 | アーチライズ | アーチライズ | 固有一般 | 〈Br〉P8[archrise]アーチ*の頂点(アーチクラウン*)からアーチの両端(スプリンギング*)を結ぶ直線までの鉛直距離.アーチの頂点はアーチ部材の下面の頂点をいうことが多いが,構造解析上ではアーチ軸線の頂点をいう. 拱矢ともいう(図-1). |
| 29 | アーチリブ | アーチリブ | 固有一般 | 〈Br〉P8[archrib]アーチ部材.鋼アーチ橋のように2本のアーチ部材で橋を構成する場合にアーチリブ(拱肋〉と呼び,コンクリートアーチ橋や石造アーチ橋のようにアーチ部材の幅を大きくして橋全幅に対して一つのアーチ部材を配置する場合にはアーチリング*(拱環)という(図-1). |
| 30 | アーチリング | アーチリング | 固有一般 | 〈Br〉P8[arch ring]⇒アーチリブ. |
| 31 | あつえんこう | 圧延鋼 | 固有一般 | 〈Br〉P8[rolled steel]鋼塊や連続鋳造片をロールなどの圧延機で加圧成形し所要の断面形状にした鋼材.鋼板,形鋼*,棒鋼,軌条などが代表的なものである.加工(圧延)を再結晶温度以上で行う熱間圧延鋼材とそれ以下で行う冷間圧延鋼材とがある. |
| 32 | あっしゅくおうりょく | 圧縮応力 | 固有一般 | 〈Br〉P8[compressive stress]垂直応力の一つで,部材*のある断面を切った場合に,その断面に垂直な方向から押すように作用する応力*のこと, |
| 33 | あっしゅくてっきん | 圧縮鉄筋 | 固有一般 | 〈Br〉P8[compressive reinforcement]鉄筋コンクリート*において,部材*の圧縮側に配置され圧縮応力*が生じる鉄筋*.引張側に配置する引張鉄筋*に対応するもので,引張鉄筋および圧縮鉄筋をともに配置した断面を複鉄筋*という(p.11図-1). |
| 34 | あっしゅくぶざい | 圧縮部材 | 固有一般 | 〈Br〉P8[compression member]軸方向圧縮力が作用する部材*のこと.⇒部材(p.261図-1). |
| 35 | あっしゅくフランジ | 圧縮フランジ | 固有一般 | 〈Br〉P8[compressive flange]部材*を構成するフランジ*のうち,圧縮応力*が生じるフランジ(p.11図-3). |
| 36 | アップリフト | アップリフト | 固有一般 | 〈Br〉P8[uplift]構造物の支点*に作用する負の反力.すなわち,構造物を支持する個所において,構造物を支点から引き離すように作用する力で,支承*などの支持材には引張力が作用する. |
| 37 | あつみつ | 圧密 | 固有一般 | 〈Br〉P8[consolidation]飽和した粘土地盤に加わった荷重*により,地盤内の水が脱水を起ごし,地盤が変形する現象.粘性土の透水係数は小さいので,圧密は載荷後かなりの時間的遅れを伴って生じ,なおかっ長時間にわたって続く.これは,粘土の透水性が低く,過剰間げき水圧*の消散に時間がかかること(一次圧密)と,土粒子の吸着水の粘性抵抗が粘土粒子の構造変化を徐々に調整する(二次圧密)ためである. |
| 38 | あてばん | 当盤 | 固有一般 | 〈Br〉P8[holder,rivet holder,dolly]リベット*を締め付ける場合に用いる器具で,締付けに際してリベットを固定するために既に成形されている側のリベット頭を押える金具. |
| 39 | あてもみ | 当もみ | 固有一般 | 〈Br〉P10[ ]リベット*孔やボルト孔の孔あけ方法の一つ.接合しようとする材片の相互孔の孔ずれをなくするため材片を重ね合せて孔をあけること.一般に,一方に正規の直径の孔をあけ,これを基準として他方にあけられている直径の小さな孔を正規の直径の孔に拡孔する方法が用いられる.⇒サブサイズ工法. |
| 40 | あなあきスラブきょう | 孔あきスラブ橋 | 固有一般 | 〈Br〉P10[holIow slab bridge]中空床版橋*の1つ(p.147図-1).⇒床版橋 |
| 41 | あなびき | 孔びき[継手の] | 固有一般 | 〈Br〉P10[[継手の]]引張材のボルトあるいはリベット継手*の設計において,設計上有効な断面積を算出するためボルト孔あるいはりベット孔の断面を控除すること.⇒純断面. |
| 42 | アバットメント | アバットメント | 固有一般 | 〈Br〉P10[abutment]橋台*のこと.⇒橋台. |
| 43 | アプローチクッション | アプローチクッション | 固有一般 | 〈Br〉P10[approach cushion]踏掛板*のこと.⇒踏掛板. |
| 44 | あベストランドこうほう | 安部ストランド工法 | 固有一般 | 〈Br〉P10[Abe strand system(method)]PC定着工法の一つで,昭和30年に開発された図産の工法.PC鋼材*としては,ブルーイングしたPC鋼線*を長いピッチでより合わせ,ストレッチングを施して,より減りを除去したストランド*を用いる.より合わせ本数としては,19本,37本,91本などがある.定着部は,ソケット*にストランドを通しソケット内に亜鉛を鋳込んで作り,センターホールジャッキによって緊張する.ソケット部はナット定着を行う(図-2). |
| 45 | あまりざい | 余り材 | 固有一般 | 〈Br〉P10[redundant member,idle member,false menber]不静定構造物*において,その部材がなくても構造が不安定とならない部材*.遊び材,冗材ともいう. |
| 46 | あやこう | 綾工 | 固有一般 | 〈Br〉P10[lacing,latticing]レーシング*のこと.りょうこうともいう.⇒レーシング. |
| 47 | あゆみいた | 歩み板 | 固有一般 | 〈Br〉P10[foot board,scaffold board]作業員の歩行のため足場*上や軟弱な地盤の上に敷設する板(p.13図-1). |
| 48 | アールエスしきおしだしこうほう | RS式押出し工法 | 固有一般 | 〈Br〉P10[RSmethod(system)]プレストレストコンクリート橋の架設工法である押出し工法*の一つ,橋体と橋脚*との間に配置したジャッキ(押出し装置)で橋げたを押出し,各支点*上にはすべり装置を設け,それに組み込んだスライディングリボンをドラムに巻き込み橋げたをすべらす.RSはribbonslidingの略(図-4).⇒押出し工法. |
| 49 | アルカリごつざいはんのう | アルカリ骨材反応 | 固有一般 | 〈Br〉P10[alkali-aggregate reaction]コンクリートまたはモルタル*において,セメントのアルカリと骨材*の中のアルカリと反応する成分とが化学的反応すること.コンクリートまたはモルタルがアルカリ骨材反応を起こすと,著しく膨張してひびわれを生じ,その強度が減ずる. |
| 50 | アールシー | RC | 固有一般 | 〈Br〉P12[reinforced concrete]鉄筋コンクリート*のことで,英語名の略.⇒鉄筋コンクリート. |
| 51 | アルミナセメント | アルミナセメント | 固有一般 | 〈Br〉P12[aluminacement]1908年Jules Bied氏によって発明されたもので,ボーキサイト(Al2O3,2H20)のようなアルミナを多量に含有するものと石灰とをほぼ等量に混和し,電気炉あるいは溶鉱炉などで高温度に溶融焼成し,その焼成物を急激に冷却して微細に紛砕して造られたセメント.アルミナセメントの比重は約3.0〜3.3である.普通ボルトランドセメント*に比較して早期強度が高いが,凝結時の発熱量も高く,ひびわれが生じやすいので,十分な湿潤養生が必要である.石灰含有量がきわめて少ないことから三硫酸塩の溶液に強く,海水にふれるコンクリートや,この種のものを取り扱う化学工業用構造物などに用いられる(表-1). |
| 52 | アンカー | アンカー | 固有一般 | 〈Br〉P12[anchor]定着.柱をその基礎となるコンクリートに固定するなど,あるものを他のものに固定することの総称. |
| 53 | アンカープレート | アンカープレート | 固有一般 | 〈Br〉P12[anchorplate]支承*や鋼部材などをコンクリートの基礎に固定する場合などにおいて,圧縮力を広く分布させるために設ける鋼板の総称(図-3). |
| 54 | アンカーフレーム | アンカーフレーム | 固有一般 | 〈Br〉P12[anchorframe]支承*や鋼製橋脚などをコンクリートの基礎*に固定するため,コンクリート中に埋め込む鋼製の骨組構造(図-3). |
| 55 | アンカーブロック | アンカーブロック | 固有一般 | 〈Br〉P12[anchorblock]つり橋*のケーブル*や鉄塔の支索などを,主としてその重さによって地上に固定するために設けるブロック.一般にコンクリート製が用いられる(図-2). |
| 56 | アンカーボルト | アンカーボルト | 固有一般 | 〈Br〉P12[anchorbolt,stone bolt]支承*や鋼製橋脚をコンクリートの基礎に固定する場合に用いるボルトなど固定のために用いるボルトの総称(図-3,4). |
| 57 | アンカーレッジ | アンカーレッジ | 固有一般 | 〈Br〉P12[anchorage]つり橋*のケーブル*や鉄塔の支線などを定着するために用いられる重いブロック.通常は,コンクリート製で地面に定着させる.ケーブルは,コンクリート中に埋め込まれたアンカーフレーム*に固定され,アンカーレッジの重量とその周図の土の抵抗で,ケーブルの張力とつり合う(図-2). |
| 58 | アングル | アングル | 固有一般 | 〈Br〉P12[angle,angle steel]山形鋼*のことで英語名.⇒山形鋼. |
| 59 | あんぜんりつ | 安全率 | 固有一般 | 〈Br〉P12[safety factor,factor of safety]構造物の設計では,応力*などの計算値と実際との間には差が生じる.これに対処するために設けた係数で,一般に材料あるいは部材*の破壊強度を安全率で割った値を設計で許す上限の強度(許容応力度*)とする. |
| 60 | アンダーカット | アンダーカット | 固有一般 | 〈Br〉P14[undercut]溶接*の趾端*部の母材に生じる溝状のくぼんだ部分をいう.一般に溶接棒角度,および運捧速度の不適当や溶接電流が高すぎる場合に発生する.この部分には応力集中*が生じ,疲労強度が低下する(図-1). |
| 61 | アンダーピニング | アンダーピニング | 固有一般 | 〈Br〉P14[underpinning]既設構造物に近接して掘削を行う場合あるいは洗掘*や地下水位の低下などによって既設構造物の基礎*の支持力*が低下する場合に既設構造物に変状が生じるのを防ぐため,対策を施すこと.対策法には,@支持地盤を改良する方法,A新しい基礎で受け替えるなど既設構造物を補強する方法,B地盤に地中壁などを設けて掘削部と既設構造物の基礎との縁を切る方法,などがある(図-2). |
| 62 | あんていけいすう | 安定係数 | 固有一般 | 〈Br〉P14[stability factor]斜面の安定計算用にTerzaghiが提唱した係数で次式で表わされる.Ns=γ・Hc/cここに,Ns:安定係数,γ:土の単位体積重量,c:土の粘着力,Hc:斜面の臨界高さ. |
| 63 | いけいてっきん | 異形鉄筋 | 固有一般 | 〈Br〉P14[deformed reinforcement,deformed bar]コンクリートとの付着*を良くするため,表面にリブあるいはふしと呼ばれる突起を設けた鉄筋*.異形鉄筋には,鉄筋の定着や重ね継手*が容易に行えること,コンクリートのひびわれ幅が小さくなることなどの長所があり,橋りょうに使用される鉄筋のほとんどが異形鉄筋である.JIS*G3112に規格があり,JISでは熱間圧延異形棒鋼(記号SD)として規定されている(図-3). |
| 64 | いけいピーシーこうせん | 異形PC鋼線 | 固有一般 | 〈Br〉P14[deformed steel wire for prestressed conorete]PC鋼線*の一種で,コンクリートとの付着*を良くするため,表面に凹凸を設けたPC鋼線. |
| 65 | いけいピーシーこうぽう | 異形PC鋼棒 | 固有一般 | 〈Br〉P14[deformed steel bar for prestressed concrete]PC鋼棒*の一種で,コンクリートとの付着*を良くするため,表面に凹凸を設けたPC鋼棒. |
| 66 | いしばし | 石橋 | 固有一般 | 〈Br〉P14[stone bridge,masonry bridge]石材で造った橋の総称で,おもなものに石造けた橋および石造アーチ橋*がある(図-4). |
| 67 | いたどり | 板取り | 固有一般 | 〈Br〉P14[cutting plan]構造物に使用する鋼材を規格別,板厚別に区分して,それを最も無駄のないように鋼板に割り付ける作業を板取りという.板取りは製作そりに対する余裕,溶接*による収縮量,仕上げ代,切断に対する余裕,ロール方向などを考慮して行う. |
| 68 | いたばし | 板橋 | 固有一般 | 〈Br〉P14[plank floored bridge]簡易な木橋*で,板を渡して通路とした橋. |
| 69 | いちじおうりょく | 一次応力 | 固有一般 | 〈Br〉P16[primary stress]二次応力*の対語で,ある仮定に基づいて算出され,設計計算の対象となる応力*.⇒二次応力. |
| 70 | いちじくあっしゅくきょうど | 一軸圧縮強度 | 固有一般 | 〈Br〉P16[unconfined compression strength]一軸圧縮試験*で求めた供試体の最大応力度.粘土ではその粘着力のほぼ2倍の値を示す(図-1). |
| 71 | いちじくあっしゅくしけん | 一軸圧縮試験 | 固有一般 | 〈Br〉P16[unconfined compression test]円筒状の供試体に対して側方への変形を許しながら軸方向に荷重*を加える試験粘性土*に対しては最も簡便なせん断試験*の一種(図-1). |
| 72 | いちほうこうばん | 一方向版 | 固有一般 | 〈Br〉P16[one-way slab]一組の相対する2辺を支持した長方形の版切こと.また,4辺で支持した長方形の版の場合でも,短辺と長辺の長さの比によってはそれを長辺だけで支持するとみなし,一方向版ということがある.一般に鉄筋コンクリート床版の主鉄筋*の配置と関連づけられ,一方向のみに主鉄筋を配置された床版を指すことが多い.一方向スラブともいう(図-2).⇒二方向版. |
| 73 | いちめんせんだん | 一面一断 | 固有一般 | 〈Br〉P16[single shear]単せん断*のこと,⇒単せん断. |
| 74 | いちめんまさつ | 一面摩擦 | 固有一般 | 〈Br〉P16[single friction]摩擦接合*において,力を伝達する摩擦面が一面の場合をいう(図-3).⇒二面摩擦. |
| 75 | いちようちょうかいきょう | 一葉跳開橋 | 固有一般 | 〈Br〉P16[single-leaf bascule bridge]1個の橋げたが可動する跳開橋*.⇒跳開橋(p.195図-4). |
| 76 | いっかつかせつこうほう | 一括架設工法 | 固有一般 | 〈Br〉P16[large block erection]橋全体あるいは橋全体を数ブロックに分割したものを,製作工場あるいは架設地点付近の製作ヤード*で組み立て,大きなブロックの状態で大形フローティングクレーン*あるいは大形巻揚機,大形バージ*などで架設する工法.現場での作業が短縮されることに大きな特徴がある.大ブロック架設工法*ともいう(図-5). |
| 77 | いづつ | 井筒 | 固有一般 | 〈Br〉P16[open caisson,well]オープンケーソン*のこと.⇒オープンケーソン. |
| 78 | いってこい | 行って来い | 固有一般 | 〈Br〉P16[ ]とび用語で,ワイヤロープ*の一端を固定し,他方を前方の滑車*に繰り込んで折返し1往復させるワイヤロープの繰込み方法をいう(図−4). |
| 79 | いっとうきょう | 一等橋 | 固有一般 | 〈Br〉P16[first class bridge]道路構造令に規定された設計自動車荷重20tで設計する橋.道路構造令に規定された第1種,第2種,第3種(第4級および第5級を除く)または第4種(第4級を除く)の道路の橋は一等橋として,道路橋示方書*に規定された活荷重*TL-20を用いて設計される. |
| 80 | いっばんこうぞうようあつえんこうざい | 一般構造用圧延鋼材 | 固有一般 | 〈Br〉P18[rolled steel for generaI structure]JIS*G3101に規格される鋼材で,橋,建築,船舶,車両その他の構造物に用いられる熱問圧延鋼材.SS*34,SS41,SS50,SS55の4種がある.本来溶接構造用の鋼材ではないため,橋りょう部材には板厚8〜22mmのSS41が用いられるだけで,他の鋼材はあまり用いられない(表-1,2). |
| 81 | いっぱんず | 一般図 | 固有一般 | 〈Br〉P18[general view,general drawing]橋の全体図およびおもな諸元を記載した図面. |
| 82 | いっぽんクレーン | 一本クレーン | 固有一般 | 〈Br〉P18[ginpole]ジンポール*のこと.⇒ジンポール. |
| 83 | いどうかじゅう | 移動荷重 | 固有一般 | 〈Br〉P18[moving load,traveling load]橋りょうの定まった個所に作用せず,任意の位置に作用する荷重*で,自動車などの活荷重*がその代表的なものである.橋りょうの設計においては,移動荷重は必ずしも橋りょうの全長に載荷せず,部材*に最も不利になるように載荷する必要がある. |
| 84 | いどうしきさぎょうしゃ | 移動式作業車 | 固有一般 | 〈Br〉P18[form traveller,traveling form]コンクリート橋*の片持式架設*に用いられる移動式の架設設備.型わく*,作業台,走行装置などが組み込まれており,既施工部分の先端に設けて架設作業を行い,その部分の架設*が終わると前進し,これを繰り返してコンクリート橋を施工する.ディビダーク工法*では,この作業車をフォルバウワーゲン(ドイツ語:vorbauwagen)と呼ぶ.また,単にワーゲンともいう(図-1,2) |
| 85 | いどうしきしほこう | 移動式支保工 | 固有一般 | 〈Br〉P18[movable form carrier]コンクリート橋*の施工に用いる型わく*,支保工*設備で,一つの径間*の施工完了しても,それらを解体せず,次の径間に順次移動できるようにしたもので,支持方法によって,接地式移動支保工,可動支保工*,移動つり支保工*などがある.これらの特徴は,@けた下空間*が確保できる,A型わく,支保工作業が軽減されるため急速施工ができ,安全性,省力化に優れる,B施工管理を行いやすい,などがある.一般に,径間長25〜50mの連続した橋に用いられる.また,特殊なものとして片持式架設*を行うような長支間コンクリート橋にも適用できる移動式支保工も開発されている.移動つり支保工の代表的なものに,ゲリュストワーゲン*,可動支保工の代表的なものに,ストラバーク工法*がある.⇒ゲリュストワーゲン,ストラバーク. |
| 86 | いどうせいげんそうち | 移動制限装置 | 固有一般 | 〈Br〉P18[stopper for shifting of movable bearing]可動支承*において,不測の事態による上部構造*の過度の移動を防止するために設ける装置(p.21図-1). |
| 87 | いどうつりしほこう | 移動つり支保工 | 固有一般 | 〈Br〉P18[movable form carrier]移動式支保工*の一つ.型わく*などの設備を横ばりを介してガーダー*からつり下げた形式のもので,開発した会社で名づけたゲリュストワーゲン*の名称で一般には呼ばれる(p.21図-2).⇒ゲリュストワーゲン. |
| 88 | いひずみ | 維ひずみ | 固有一般 | 〈Br〉P20[fibre strain,fiber strain]部材*の断面内におけるある点の部材長手方向のひずみをいい,木部材の繊維方向ひずみであることに由来する.縁維ひずみは,部材の上縁,下縁のこの維ひずみを指す.繊維ひずみとも呼ばれる. |
| 89 | いほうせいばん | 異方性版 | 固有一般 | 〈Br〉P20[anisotropic plate]断面二次モーメント*,ヤング係数*などの力学的な特性が方向によって異なる版*.⇒等方性版. |
| 90 | いもつぎ | いも継ぎ | 固有一般 | 〈Br〉P20[straight welding joint,butt welding joint]部材*を突合せ溶接*により接合すること. |
| 91 | いわばし | 石橋,岩橋 | 固有一般 | 〈Br〉P20[steppingstones]川を渡るため浅瀬に石を飛石状に並べたもの. |
| 92 | インパクトレンチ | インパクトレンチ | 固有一般 | 〈Br〉P20[impactwrench]ボルトの締付けや取りはずしに用いる器具.圧縮空気を動力源とするエアインパクトレンチは主として仮締めボルト*用として用いられ,エアモーターで回転する回転子と回転子に慣性を与えるハンマーでスパナに衝撃回転力を与えボルトを締め付ける.このほか,小型で軽量な電動式のものやあらかじめ定めたトルクまで締め付けるトルクコントロール式のものがある(図-3). |
| 93 | ウイング | ウイング | 固有一般 | 〈Br〉P20[wingwall]橋台*に背面土砂の保護を目的として設けられる壁.翼壁とも呼ぶ.橋軸方向(もしくはほぼ橋軸方向)に,橋台の側面に固定して設けられるのが一般的であり図-4に示すような形状がある.(a),(b)は側壁タイプ,(c)はパラレルタイプと呼ばれる. |
| 94 | ウインチ | ウインチ | 固有一般 | 〈Br〉P20[winch]巻胴にワイヤロープ*を巻き付けたり解放したりすることによってワイヤロープの操作をし,ワイヤロープに連結した重量物を移動させる機械(p23図-1). |
| 95 | ウエブ | ウエブ | 固有一般 | 〈Br〉P20[web]部材*を構成する部分の一つで,曲げ軸に直角にフランジ*にはさまれるように配置された板.腹板ともいう(p.23図-2).⇒フランジ. |
| 96 | うえフランジ | 上フランジ | 固有一般 | 〈Br〉P20[upper fiange]水平あるいはほぼ水平に配置された部材*のフランジ*のうち,上側のフランジをいう."うわフランジ"ともいう(p.23図-2). |
| 97 | ウエル | ウエル | 固有一般 | 〈Br〉P20[open caisson,well]@オープンケーソン*のこと.⇒オープンケーソン. |
| 98 | うえよここう | 上横構 | 固有一般 | 〈Br〉P20[top lateral(bracing),upper lateral(bracing)]けた*(トラス*)の上側部分に配置した横構*."うわよここう"ともいう.⇒横構. |
| 99 | ウエルポイント | ウエルポイント | 固有一般 | 〈Br〉P22[wellpoint]地盤改良を図るためなど地下水位を低下させる工法で用いる側面にろ過膜を持った揚水装置(図-3). |
| 100 | ウォッシュプライマー | ウォッシュプライマー | 固有一般 | 〈Br〉P22[washprimer]エッチングプライマー*のこと.⇒エッチングプライマー. |
| 101 | うきクレーン | 浮きクレーン | 固有一般 | 〈Br〉P22[floating crane]フローティングクレーン*のこと.⇒フローティングクレーン. |
| 102 | うきばし | 浮橋 | 固有一般 | 〈Br〉P22[pontoon bridge,bateau bridge,floating bridge]水上に舟をならべて浮べ,その上に板を渡した橋.舟橋,浮梁,舟梁ともいう.また,近年では中空ブロックなどを浮べて作ったものもある. |
| 103 | うきぶねしきかせつ | 浮舟式架設 | 固有一般 | 〈Br〉P22[pontoon erection,floating erection]舟を利用した橋の架設工法.⇒ポンツーン式架設. |
| 104 | うずれいしん | 渦励振 | 固有一般 | 〈Br〉P22[vortex oscillations]構造物が運動する流体中にあるとき,構造物後縁から2列の渦列(カルマン渦*)が放出されるが,この渦の発生周波数は流体の速度に比例する.このためある速度域において渦の発生周期と構造物の固有振動数とが一致し,渦による周期的な作用力と物体とが共鳴し,構造物はその固有振動数で規則正しい振動を始める.この現象のことをいう.高層の煙突や充腹断面を有する長大支間*の橋りょうにおいて問題となる現象である.⇒カルマン渦, |
| 105 | うちげた | 内げた | 固有一般 | 〈Br〉P22[inside girder,interior girder]中げた*のこと.⇒中げた. |
| 106 | うちつぎめ | 打継目 | 固有一般 | 〈Br〉P22[construction joint]硬化したコンクリートあるいは硬化しはじめたコンクリートと新たに打つコンクリートとの接触面にできる継目.施工継目*,施工目地*ともいう. |
| 107 | うちはし | 打橋 | 固有一般 | 〈Br〉P22[ ]橋の古い呼び名の一つで,通路となる板などの取りはずしができるようにした橋また,建物と建物の間に仮に渡した板の橋のようにあちらこちらに移し渡す橋のこともいう. |
| 108 | うめもどし | 埋戻し | 固有一般 | 〈Br〉P22[filling]地盤を掘削して構築した構造物の周囲をもとの状態になるように土砂で埋めること. |
| 109 | うらあてざい | 裏当て材 | 固有一般 | 〈Br〉P22[backing,backing strip]突合せ溶接*を片側から行う場合,溶けた金属を裏側から支えるために取り付ける帯状の材料,グラスファイバやフラックス*などを銅板により支持し,裏波を出そうとする場合と,鋼板を用いてルート*部の母材とともに溶け込ませる場合とがある.前者のソフトバッキング(可撓性裏当て材),後者を裏当て金と呼んで区別することがある(図-4). |
| 110 | うらごめど | 裏込め土 | 固有一般 | 〈Br〉P22[back-filling]橋台*や擁壁の背面に埋戻しを行うときの良質な土.砂利,砕石や特殊な材料(たとえば軽量骨材など)を裏込め土として使用することもある. |
| 111 | うらなみようせつ | 裏波溶接 | 固有一般 | 〈Br〉P24[URANAMI welding]構造上裏側から溶接*ができないか,裏返すことが困難な部材*の突合せ接合部に片側から溶接を行い,表面張力を利用して裏側に欠陥のないなめらかなビード*を形成する溶接方法.ソフトバッキングを使用する方法もあり,鋼床版*のデッキプレート*の現場突合せ溶接*などで行われている. |
| 112 | うらはつり | 裏はつり | 固有一般 | 〈Br〉P24[back gouging,back chipping]突合せ溶接*で,片面溶接後,裏溶接*に先立って開先*底部の不良部分あるいは第1層部分を裏面からはつり*とること. |
| 113 | うらようせつ | 裏溶接 | 固有一般 | 〈Br〉P24[back run]片面グループ溶接で,表面を溶接*した後に裏側から行う溶接. |
| 114 | うわぐい | 上ぐい | 固有一般 | 〈Br〉P24[upper pile]輸送条件(長さと重量の制限)やくい打ち機*の施工条件から,既製ぐい*の全長を一回で施工することができず,分割して施工する場合がある.これら分割したくい*の最上部を上ぐい*,中間部を中ぐい,最下部を下ぐいと呼ぶ(図-1). |
| 115 | うわスラブ | 上スラブ | 固有一般 | 〈Br〉P24[upper slab]ケーソン*の上端に蓋をするように設けた部分をいい,橋脚*などの?体からの荷重*をケーソン側壁に伝える役目をする.頂版ともいう. ?体とは連続した一体構造として構築されるが,側壁とは鉄筋*が連続していない単純支持*の構造と,連続した一体構造の場合がある(図-2). |
| 116 | うわぬりとそう | 上塗塗装 | 固有一般 | 〈Br〉P24[top coat painting]鋼橋*の塗装*は,一般にプライマー*,下塗*,中塗*,上塗の工程で行われる.上塗塗装は最上部に行われるもので,耐曝露性など外的な条件に抵抗する,必要な色調など美観を向上するなどをおもな目的とする(p.213表-1). |
| 117 | うわむきしせい | 上向き姿勢 | 固有一般 | 〈Br〉P24[overhead position]溶接線がほぼ水平な継手*に対し,下方から上を向いて行う溶接姿勢.この姿勢により施工する溶接*を上向き溶接ということがある.⇒下向き姿勢(p,133図-1). |
| 118 | うんがきょう | 運河橋 | 固有一般 | 〈Br〉P24[canal bridge,canal aqueduct]橋りょうをその用途によって分類した場合の一つで,運河を通すために架けた橋. |
| 119 | エアスピニングこうほう | エアスピニング工法 | 固有一般 | 〈Br〉P24[air spinning method]つり橋*の平行線ケーブル*の架設工法の一つ.つり橋のケーブル*には大別してワイヤーロープケーブルと平行線ケーブルが用いられるが,長大つり橋には一般に平行線ケーブルが用いられる.平行線ケーブルは一般に直径5mm程度の鋼素線(ワイヤ)を平行に束ねて作られる.エアスピニング工法は,工場で作られた素線をリールに巻いて現場に搬入し,現場で素線単位で張り渡して平行線ケーブルを作る工法をいう.空中架設工法ともいう.これに対し,工場であらかじめ素線を平行に束ねた平行線ストランド*(pws)を製作し,現場でこれを架け渡す工法をプレハブストランド工法という(p.25図-3). |
| 120 | エアリフト | エアリフト | 固有一般 | 〈Br〉P26[air lift]水中で掘削した土砂を吸い上げるときに,パイプの底から空気を吹き込み,パイプ内に水と空気の混合体を作ることによりみかけの比重を軽くして,土砂混じりの泥水を揚げる工法.掘削が深い場合には,一般に,サクションポンプなどの揚水機と併用する. |
| 121 | エアロック | エアロック | 固有一般 | 〈Br〉P26[airlock]ニューマチックケーソン*で基礎*を構築するとき,高圧下の作業室に人が出入するためあるいは掘削土を排出するために,大気圧と作業室の高圧との間の気圧を調整する設備.まず,下扉を閉じて大気圧下の外からエアロック内に入り,ついで上扉を閉じて徐々にエアロック内の気圧を上げ作業室と同じになると下扉を開け作業室内に入る.作業室から外へ出るときは逆の動作を行う. |
| 122 | えいきゅうきょう | 永久橋 | 固有一般 | 〈Br〉P26[permanent bridge]半永久的に使用することを目的として架設*された橋.道路構造令において,道路橋*は鋼構造,コンクリート構造またはこれに準ずる構造すなわち永久橋として建設することが規定されている.木橋*は永久橋とみなさない.対語に仮橋*,応急橋*がある. |
| 123 | えいきゅうひずみ | 永久ひずみ | 固有一般 | 〈Br〉P26[permanent strain,permanent set]残留ひずみ*のこと.⇒残留ひずみ. |
| 124 | えいきゅうへんけい | 永久変形 | 固有一般 | 〈Br〉P26[permanent deformation]残留変形*のこと.⇒残留変形. |
| 125 | えいきょうせん | 影響線 | 固有一般 | 〈Br〉P26[influence line]構造物上を移動する単位集中荷重を考え,それによって生じる,ある断面の曲げモーメント*,せん断力*,反力などの変化を表わした線のこと.したがって,この影響線を用いると,構造物の任意位置に生じる断面力*や変形の最大値を知ることができる.集中荷重の場合は,基線から影響線までの距離(縦距)とその荷重*の大きさの積が,等分布荷重の場合は,その作用区間の基線と影響線にはさまれた面積とその荷重の大きさの積が求めようとする実際の断面力となる(図-2). |
| 126 | エーイーコンクリート | AEコンクリート | 固有一般 | 〈Br〉P26[air entrained concrete]AE剤*や減水剤*などを用いて,内部に微小な気泡を含ませたコンクリート.一般のコンクリートに比べてワーカビリチ*および耐久性がすぐれており,寒中コンクリート*や水密を要するコンクリートをAEコンクリートとする場合が多い.また,軽量コンクリート*は骨材*が軽いことから,スランプ*が小さく出る傾向があるので単位水量*を少なくするためAEコンクリートとすることが特に推奨される. |
| 127 | エーイーざい | AE剤 | 固有一般 | 〈Br〉P28[air entraining agent]コンクリートやモルタル*中に,微小な気泡を一様に含ませるために加える混和剤*.AE剤を使用する目的は,ワーカビリチー*を良くする,所要のコンシステンシー*とする,水の量を減らす,材料の分離を減ずる,ブリージング*を減ずる,凍結融解*に対する担抗性を増大するなどにある. |
| 128 | エーエステーエム | ASTM | 固有一般 | 〈Br〉P28[American Society of Testing & Materials]米図材料試験協会のことで英語名の略.各種の材料や試験に関する規格を作成している. |
| 129 | エキスパンションジョイント | エキスパンションジョイント | 固有一般 | 〈Br〉P28[expansion joint]伸縮継手*,伸縮装置*のこと.⇒伸縮継手,伸縮装置. |
| 130 | エーシーアイ | ACI | 固有一般 | 〈Br〉P28[American Concrete Institute]米図コンクリート協会のことで,英語名の略. |
| 131 | エーシーぐい | ACぐい | 固有一般 | 〈Br〉P28[autoclave pile]⇒PHCぐい. |
| 132 | エスアールシー | SRC | 固有一般 | 〈Br〉P28[steel framed reinforced concrete]鉄骨鉄筋コンクリート*のことで,その英語名の略.⇒鉄骨鉄筋コンクリート. |
| 133 | エスイーイーイーこうほう | SEEE工法 | 固有一般 | 〈Br〉P28[SEEE system(method)]Societed'Etudes et d’Eqwpments d'Enterprisesの略で,フランスのGTM社により開発され,さらにSEEE社によって研究改善され,昭和42年にわが図へ導入されたPC定着,接続工法.PC鋼材*としては,PC鋼7本より線をさらにより合わせた多層PC鋼より線を主として用いる.定着方法は,F型,C型,SH型などがあるが,代表的なF型は,PC鋼より線*の端部にスリーブを冷問加工*によって一体化させ,その外周をねじ切り,ナットを用いて定着する(図-1), |
| 134 | エスエス | SS | 固有一般 | 〈Br〉P28[steel-structure]JIS*G3101に規定されている一般構造用圧延鋼材*の記号.SS34,SS41,SS50,SS55があり,SSはsteelとstructuralの略で,34などの数値は引張強さを(kg/mm2)の単位で示したものである.⇒一般構造用圧延鋼材 |
| 135 | エスエスワイしきおしだしこうほう | SSY式押出し工法 | 固有一般 | 〈Br〉P28[SSY incremental lauching system]プレストレストコンクリート*橋の架設工法である押出し工法*の一つ.押上げジャッキ,水平ジャッキ,すべり台,すべり架台で構成される送出し装置を橋脚や仮支柱などの橋体支持点に設け,図-2に示す要領で橋体を押し出す.⇒押出し工法. |
| 136 | エスエム | SM | 固有一般 | 〈Br〉P28[steel-medium carbon]JIS*G3106に規定されている溶接構造用圧延鋼材*の記号.SM41,SM50,SM50Y,SM53,SM58があり,SMはsteel,とmediumcabon(中炭素)の略で,41などの数値は引張強さを(kg/mm*)の単位で示したものである.⇒溶接構造用圧延鋼材, |
| 137 | エスエムこうほう | SM工法 | 固有一般 | 〈Br〉P30[SM system(method)]PC鋼材*の定着工法の一つで,名称はSumitomo Monostrandの略である.PC鋼材としては鋼より線*を用い,その定着方法にはくさび形式と圧着形式がある.くさび形式では鋼製の雌コーンと2枚の鋼製雄コーンを用いる.圧着形式は固定側専用で,PC鋼より線に鋼製のスリーブを取り付け,ダイスを通してこれらを一体に圧着したものである(図-1). |
| 138 | エスダブルエーこうほう | SWA工法 | 固有一般 | 〈Br〉P30[SWA system(method)]図産のPC定着工法の一つで,StarWedgeAnchorの略.PC鋼材*は,φ7.9,9.3,10.8,12.4mmのPC鋼より線*で,それぞれ6本を単位としてケーブル*が構成されている.定着方法は,@くさび定着,Aフィッチング定着,B くさび定着とフィッチング定着の併用,の三つの方法がある.フィッチング定着とは,フィッチング内に高強度モルタルを充填することによりストランド*を定着するものである(図-3). |
| 139 | エックスせんけんさ | X線検査 | 固有一般 | 〈Br〉P30[radiographic inspection]金属材料や溶接部の非破壊試験ネの一つ.⇒放射線透過試験. |
| 140 | エッチがたこう | H形鋼 | 固有一般 | 〈Br〉P30[H-beam,H-steeI]断面形状がH形の形鋼*.I形鋼*に比べてフランジ*断面が大きく断面性能がすぐれ,また,フランジの内外面が平行なため接合に便利なことから,柱*やはり部材のほか道路橋*の主げた*にも用いられる.JIS*G 3192にその規格がある.また,くい*用としてはフランジとウエブ*が等厚のものが用いられ,JIS A 5526に規格がある(図-2). |
| 141 | エッチがたこううめこみけた | H形鋼埋込けた | 固有一般 | 〈Br〉P30[slab bridge with H-shaped steeI beams encased in concrete]H形鋼*をコンクリート中に埋め込んだけた*で,けた高が制限される場合や急速施工が求められる場合の鉄道橋*に多く使用される(図-4).鉄道橋の場合,支間*は15m以下が一般的であり,けた高と支間の比は1/20程度が標準である.設計はH形鋼を鉄筋*とみなして鉄筋コンクリート*げたに準じて行われ,H形鋼間は鉄筋で補強する.H形鋼下フランジ*の下面が露出する場合は塗装*などの腐食防止が施される. |
| 142 | エッチがたこうきょう | H形鋼橋 | 固有一般 | 〈Br〉P30[H-beam bridge]H形鋼*を主げた*に用いた橋.溶接*で組み立てるけた*に比べて鋼材の重量は大きくなるが,加工度が少ないことが大きな特徴である.支間*10〜20mの道路橋*(活荷重合成げた橋*)として建設省制定の標準設計*がある.HBB*と略称されることもある. |
| 143 | エッチビービー | HBB | 固有一般 | 〈Br〉P30[H-beam bridge]H-beam bridgeの略.本来は製品名であるが,H形鋼橋*の略称として用いられることが多い.⇒H形鋼橋. |
| 144 | エッチビーム | エッチビーム | 固有一般 | 〈Br〉P30[H-beam,H-steel]H形鋼*のこと.⇒H形鋼. |
| 145 | エッチングプライマー | エッチングプライマー | 固有一般 | 〈Br〉P32[etching primer]ブチラール樹脂,クロム酸塩,りん酸を主成分とする塗料*.りん酸が素地金属と反応してりん酸塩被膜を形成し密着性を与える,さらに,りん酸塩被膜とブチラール樹脂が化合して密着性のよい被膜を形成するなどの特徴を有し,鋼材の1次プライマーとして使用される.短ばく形(1種)と長ばく形(2種)とがある.ウォッシュプライマー,金属前処理塗料とも呼ばれる.JIS*K5633に規格がある. |
| 146 | エヌシー | NC | 固有一般 | 〈Br〉P32[numerical contro1]制御機から発生する電気パルスによって工作機などを制御するもので,制御には磁気テープ,紙テープ,磁気ディスクなどの媒体によって情報が入力される.これらの情報は,設計図の基礎肩報からコンピューターを利用して作成される場合が多いが,簡単なものは紙テープなどで手作業で行うものもある.鋼構造物で利用されているNC機器には,NCけがき機,NCガス切断機,NC孔あけ機などがある. |
| 147 | エヌち | N値 | 固有一般 | 〈Br〉P32[N-value]標準貫入試験*(JIS*A1219)において,土中に30cmサンプラー*を打ち込むのに要する打撃回数.わが図において,もっとも一般的な土質調査方法.実測したN値から土のせん断定数や変形係数などの土質常数,さらに地盤の支持力などを経験的に求めることができる. |
| 148 | エヌピーかじゅう | NP荷重 | 固有一般 | 〈Br〉P32[NP Ioad]新幹線鉄道橋の設計に用いる列車荷重であり,貨車電車を対象としたN荷重と旅客電車を対象としたP荷重とがある.新幹線鉄道構造規則にはN標準活荷重とP標準活荷重とが定められている(図-1)が,静的耐荷力の設計用NP荷重には定員外乗車などを考慮して標準活荷重の軸重を割増したものを用いている(表-1).疲労*やたわみ*の検算にはおもにP標準活荷重が用いられる. |
| 149 | エムアイオーとりょう | MIO塗料 | 固有一般 | 〈Br〉P32[MIO paint]鋼材用の塗料の一つ.MIOはmicaceous iron oxideの略で,天然の鉱石から得られる酸化鉄で,りん片状あるいはうんも状のものである.ビヒクルにはフェノール樹脂が用いられることが多く,MIOは塗膜の内部で重なり合う状態で存在する.海外では上塗塗料にも用いられるが,わが図では中塗塗料として用いられる. |
| 150 | エムデーシーこうほう | MCD工法 | 固有一般 | 〈Br〉P32[MDC system(method)]Mitsui double coneの略で,古くからあるPC定着の図産工法の一つ.PC鋼材*には,φ5,7mmのPC鋼線*を12本を単位としたケーブル*が用いられる.またPC鋼より線*を使用するケーブルも数種類ある.ケーブルは,金属の二重のくさび構造を利用し,その摩擦により定着する.緊張作業が終了後,雌コーン(外とう管)の外ねじにナットをはめ定着する(図-2). |
| 151 | エラスタイト | エラスタイト | 固有一般 | 〈Br〉P32[elastite]瀝青質の簡易ゴム.橋りょう,建築物などの伸縮用目地板や小規模橋りょうの支承*材,あるいはコンクリート床版,道路用盲目地*に使用される. |
| 152 | エルかじゅう | L荷重 | 固有一般 | 〈Br〉P34[L-load,L-loadings]道路橋示方書*に規定された活荷重*のうち,主げた*の設計に用いられる自動車荷重.連行した自動車をモデル化したもので,橋の幅5.5mまでは線荷重(P)と等分布荷重(P)からなる主載荷荷重を負載し,残りの部分には主載荷荷重の1/2である従載荷荷重を負載する(表-1). |
| 153 | エレクション | エレクション | 固有一般 | 〈Br〉P34[erection]架設*のこと.⇒架設. |
| 154 | エレクションガーダー | エレクションガーダー | 固有一般 | 〈Br〉P34[erection girder]架設*用に用いるけた声.架設げた*のこと.⇒架設げた. |
| 155 | エレクトロガスようせつ | エレクトロガス溶接 | 固有一般 | 〈Br〉P34[electrogas welding]立向き自動溶接の一種で,水冷された銅当て金に囲まれた開先*内にガスシールドアーク溶接*を行うものである.用いられるワイヤは複合ワイヤが多く,ガスにはCO2が多く使用されている(図-1). |
| 156 | エレクトロスラグようせつ | エレクトロスラグ溶接 | 固有一般 | 〈Br〉P34[electroslag welding]立向き自動溶接法の一種で,アーク熱ではなく,ワイヤ(心線)と溶融スラグ中を流れる電流の抵抗熱(ジュール熱)を利用して溶接*を進行させる特殊な溶接方法.厚板,超厚板の突合せ溶接に適しているが,入熱量が非常に大きく,切欠きじん性が低下する傾向がある.ワイヤを供給するノズルが溶接の進行に従って溶融する方式のものを消耗ノズル式エレクトロスラグ溶接という(図-2). |
| 157 | えんかゴムけいとりょう | 塩化ゴム系塗料 | 固有一般 | 〈Br〉P34[chlorinated rubber paint(coating)]塩素化樹脂(塩化ゴム,塩化ポリプロピレン,塩化ポリエチレンなど)をビヒクルとし,それに防錆顔料あるいは着色顔料を配合した塗料.溶剤が蒸発すると造膜する揮発乾燥型塗料で速乾性である.はけ塗作業性がやや劣るが,耐水性,耐酸性,耐アルカリ性に優れ,過酷な環境用の塗料として用いられる. |
| 158 | えんこすべり | 円弧すべり | 固有一般 | 〈Br〉P34[circular slip]斜面のすべり破壊の一種で,そのすべり面の形状が円弧状をしたもの.自重,地震力,浸透水圧などによる斜面内のせん断応力*がせん断抵抗力を越えると斜面は崩壊し,逆の場合は安定である.あるすべり面が円弧の場合の安全率は次のように定義される(図-3). |
| 159 | えんしんかじゅう | 遠心荷重 | 固有一般 | 〈Br〉P34[centrifugal load]曲線橋*において走行する車両に生じる遠心力によって作用する荷重*.鉄道橋*では列車荷重にp.37表-1に示す係数を乗じて遠心荷重を求める.また,道路橋*では路面電車などの曲線軌道がある場合に限って遠心荷重を考慮し,特別な場合を除き自動車の遠心荷重は考慮しない. |
| 160 | えんすいかんにゅうしけん | 円錐貫入試験 | 固有一般 | 〈Br〉P34[cone penetration test]コーン貫入試験.⇒コーン指数. |
| 161 | えんせき | 縁石 | 固有一般 | 〈Br〉P36[curb,curbstone(米),kerb(英)]道路の部分で,舗装または路肩の縁線,あるいは歩道や分離帯と車道との境界に沿って設けられる施設でふちいしともいう.縁石は,@歩行車,自転車を自動車から守る,A車道境界を明示する,B自動車の車道からの逸脱を防ぐ,C車道の雨水を導くなどを目的として設置される(図-2). |
| 162 | えんたんきょり | 縁端距離 | 固有一般 | 〈Br〉P36[edge distance]1)ボルトやリベット孔から板の縁端までの距離この距離が小さいとボルト(リベット*)の接合強度以下の力で縁端部が破断するおそれがあり,道路橋示方書*には孔の中心から縁端までの最小距離が規定されている(表-2). |
| 163 | えんたんさびどめペイント | 鉛丹さび止めペイント | 固有一般 | 〈Br〉P36[red-leadanticorrosive paint(coating)]四三酸化鉛(Pb304)とリサージ(PbO)を成分とする鉛丹を防錆顔料とし,ボイル油と練り合せた赤橙色の塗料,種別としては油分として乾性油だけを使用した一種と合成樹脂を少量配合して速乾性,耐候性をよくした二種があり,JIS K 5622に規格されている.鋼橋*の下塗塗料として用いられる. |
| 164 | えんちょくしじりょく | 鉛直支持力 | 固有一般 | 〈Br〉P36[vertical bearing capacity]鉛直方向に作用する荷重*に対する支持力*.一般には基礎*の設計の際に用いる,鉛直支持力には基礎とその周面の土との摩擦による支持力と基礎底面部の土の支持力とが考えられるが,通常はくい基礎*はその両者を,ケーソン*基礎,直接基礎*は後者のみを設計上考慮する. |
| 165 | えんちょくしんど | 鉛直震度 | 固有一般 | 〈Br〉P36[vertical seismic coefiicient]地震による鉛直方向の荷重を求めるための係数.⇒震度法,修正震度法. |
| 166 | えんちょくへんいりょう | 鉛直変位量 | 固有一般 | 〈Br〉P36[vertical displacement]鉛直方向の変位量.これには鉛直方向の荷重*によって生じ躯体自身の弾性変位,地盤の弾性変位,圧密*による変位,クリープ*変位などがある.基礎*のこれら変位の総計が上部構造*に悪影響を及ぼさないように設計する必要がある. |
| 167 | エンドタブ | エンドタブ | 固有一般 | 〈Br〉P36[endtab]アーク溶接*では,その始端部においてアークが不安定なため,溶込み不足やブローホール*などの欠陥が発生しやすく,また終端部においてはクレータ(凹み)が生じ,その中でピット*やわれ*などの欠陥が生じやすい.これらを防ぐために溶接継手*の前後に補助材を溶接*して取り付け,その上で溶接を開始,終了することにより,始終端部を溶接線上に残さない方法があり,その補助材をエンドタブと呼ぶ.エンドタブは溶接後取りのぞき,端面は仕上げなければならない(図-3). |
| 168 | えんぶんがんゆうりょう | 塩分含有量[骨材] | 固有一般 | 〈Br〉P38[[骨材]salt content]コンクリートに用いられる骨材*に含まれる塩分含有量のことで,一般にNaClに換算してその量を表わしている.コンクリートに対して特に問題となるのが海砂を使用する場合で,道路橋示方書*Vコンクリート橋編では,海砂中に含まれる塩分をNaClに換算してセメント重量の0.1%以下と規定している.このように塩分含有量を低くおさえる必要性は,コンクリート中の鋼材の腐食を防ぐためである. |
| 169 | おいでこ | 追でこ | 固有一般 | 〈Br〉P38[ ]現場用語で,部材*などの重量物をコロを用いて移動させる場合に,後方で棒を差し込み,てこを利用して棒をこじって前進させること(図-1). |
| 170 | オイラーこうしき | オイラー公式 | 固有一般 | 〈Br〉P38[Euler's formula]弾性体で曲りがないと仮定した柱*の座屈荷重を与える式.オイラーが導いたことからこの名があり,比較的細長い柱(長柱)に適合することから長柱座屈公式,また,柱を弾性体と仮定することから弾性座屈公式ともいう.また,この公式で求められる座屈荷重をオイラー荷重(Euler's load)弾性座屈荷重(elastic backling load)という.両端の支持条件がピン*の場合の座屈荷重は次式で与えられるが,他の支持条件の場合は,柱の長さを換算することによって求められる.なお,この換算された柱の長さ(換算座屈長)を柱の有効座屈長あるいは有効長さともいう. |
| 171 | おうきゅうきょう | 応急橋 | 固有一般 | 〈Br〉P38[temporary bridge,emergency bridge]災害時などに応急的に架ける橋.仮橋*の一つ(図-3). |
| 172 | おうこう | 横構 | 固有一般 | 〈Br〉P38[lateral bracing,lateraI]⇒よここう(横構). |
| 173 | おうだんほどうきょう | 横断歩道橋 | 固有一般 | 〈Br〉P38[pedestrian crossing bridge]車道または鉄道を横断する歩行者あるいは自転車利用者を,車道または鉄道から立体的(上方)に分離することにより,横断老の安全を確保することを目的とする施設.横断歩道橋の整備に関する建設省通達として,「立体横断施設技術基準」がある(図-4). |
| 174 | おうりょく | 応力 | 固有一般 | 〈Br〉P38[stress]構造物に外力が作用すると,その外力に対応して内力が発生する.その場合の任意の面の単位面積あたりの内力を応力という.この応力には垂直応力,せん断応力*がある. |
| 175 | おうりょくしゅうちゅう | 応力集中 | 固有一般 | 〈Br〉P38[stress concentration,concentration of stress]断面の急変,クラックなど欠陥の存在,材質の急変,局部的な力の作用などによって,局部的に大きな応力*が生じること.すなわち,応力の分布に片寄りが生ずること.また,応力集中が生じた断面において,それを考慮しないで計算される平均応力に対する応力集中による最大応力の比を応力集中係数(factor of stress concentration)あるいは形状係数(shape factor)という(図-2). |
| 176 | おうりょくひずみきょくせん | 応カひずみ曲線 | 固有一般 | 〈Br〉P40[stresss-strain curve]材料の応力*とひずみの関係を直角座標上に表わしたもので,一般に縦軸に応力,横軸にひずみの目盛がとられ,比例限界,弾性限界,降伏点*などが同時に明示される.この図によって材料の力学的な性質のほとんどが理解される.stress-strainを略称してS-S曲線ともいう(p,39図-5). |
| 177 | オーガー | オーガー | 固有一般 | 〈Br〉P40[auger]ロッドを押込みながら回転させ,その先端に取り付けたビット*で土や岩盤を削り取る掘削機.ビットには土や岩盤の種類によって種々の形状のものが用いられる.押込みや回転を人力で行うものをハンドオーガー,機械力で行なうものをマシンオーガーと呼ぶ. |
| 178 | おきゅう | お灸 | 固有一般 | 〈Br〉P40[spot heat method(of flame straightening)]⇒点加熱法. |
| 179 | おくりだしかせつ | 送出し架設 | 固有一般 | 〈Br〉P40[lauching method,push-out method]鋼橋切架設*工法の一つで,架設地点に隣接する個所で組み立てた橋体を架設地点に送出し(引出し)て架設する方法.引出し架設ともいう.地形や交通などの条件からけた下の空間が使用できない場合などに適する工法で,送出しに使用する機材によって,手延べ式*,重連式*,架設げた式*,移動ベント式,浮船式*などがある(図-1). |
| 180 | おくれはかい | 遅れ破壊 | 固有一般 | 〈Br〉P40[delayed failure]ボルトなどに静的な引張力が作用している場合,ある時間の経過後に突然破壊する現象.高力ボルト*,PC鋼材*,高張力タイロッドなど引張強さの大きな高張力鋼*に生じやすく,その破壊は脆性である.一般的には,引張強さが大きな材料ほど生じやすく,応力集中*の状態や使用環境の影響も大きい.静的疲れ破壊,継続荷重破壊ともいう. |
| 181 | おしだしこうほう | 押出し工法 | 固有一般 | 〈Br〉P40[incremental lauching method]プレストレストコンクリート*橋の架設*工法の一つ.橋台*(または第1橋脚*)の後方にけたの製作ヤード*を設けて,ここで6〜30m程度のプレキャストブロックを継ぐか,場所打ちコンクリート*を打ち継ぎながら製作し,順次前方へ押し出しながらけた*を架設する工法.押出す力の加え方によって二つに大別され,1か所で集中的に加える集中方式と,けたの各支持点で加える分散方式がある.また支持点上のけたのすべらせ方によって,支承*上をけたがすべる方式,ジャッキを装置したすべり架台を用いる方式がある.架設時には,完成時と異なる応力状態となるが,この影響を低減するため,手延げた*,仮支柱,仮ステイなどを用いる場合がある(図-2). |
| 182 | おしぬきせんだん | 押抜きせん断 | 固有一般 | 〈Br〉P40[punching shear]版状のコンクリートに集中的な力が加わった場合,荷重*周辺のコンクリートがコーン状に抜ける破壊現象.パンチングシヤーまたは,単純せん断ともいう.コンクリートの押抜きせん断強度は,圧縮強度の1/3〜1/4,引張強度の2.5倍程度である. |
| 183 | おしみ | 惜しみ | 固有一般 | 〈Br〉P40[ ]けた*などの重量物をウインチ"などで引張って移動させる場合,背後からロープで移動方向と反対方向に引張り,移動させるに伴って徐々にゆるめ,重量物の急激な移動を防ぐことをいう.また,このロープを惜しみ綱,惜しみロープという(図-1). |
| 184 | オスパーこうほう | OSPA工法 | 固有一般 | 〈Br〉P42[OSPA system(method)]図産のPC定着工法の一つでOriental Special Pressed Anchorの略.PC鋼材'には,φ5.7mmの鋼線が用いられ,12-φ5mln,12〜54-φ7mmでケーブル*が構成されている.定着方法は,PC鋼線*端を冷間で製頭した後,これを定着具と組み合わせ,ねじ方式で定着する.定着具は鋼製で,鋼線頭をアンカーするためのアンカーと,これを定着ナットに連結するためのコネクター,定着ナット,支圧板の4種の部品より成り立っている(図-3). |
| 185 | おとこばしら | 男柱 | 固有一般 | 〈Br〉P42[newel post]親柱*のこと.⇒親柱. |
| 186 | オーバーブリッジ | オーバーブリッジ | 固有一般 | 〈Br〉P42[overbridge]道路や鉄道との平面交差を避け,上下に分離して交差するために架けた橋.こ道橋*およびこ線橋*の総称(図-2). |
| 187 | オーバーラップ | オーバーラップ | 固有一般 | 〈Br〉P42[overlap]溶接金属*の趾端*部が母材と融合しないで重なった状態(図-4)をいい,すみ肉溶接*の場合に起こりやすい.応力集中*,腐食の促進などの原因となる.一般に溶接電流が低すぎる場合に生じる. |
| 188 | オービーシーこうほう | OBC工法 | 固有一般 | 〈Br〉P42[OBC system(method)]図産のPC定着工法の一つでOriental Bearing Coneの略.PC鋼材*は,φ9.3,12.4mmのPC鋼より線*が用いられ,8本または9本でケーブル*が構成されている.PC鋼材はくさび作用により定着され,熱間鍛造法で製作されたくさびをPC鋼より線の間に1個ずつ割り込む形で配置し,コーンと共同して一つの複合的なくさびが形成される.コーンは鋼製で,その形状は中心を円錐台にくりぬいた厚肉円筒である(図-5). |
| 189 | おびじょうぎ | 帯定規 | 固有一般 | 〈Br〉P42[spline]定規*のこと.帯鋼定規,しないともいう.⇒定規. |
| 190 | おびてっきん | 帯鉄筋 | 固有一般 | 〈Br〉P42[tie hoop,hooplateral tie]柱*などの軸方向鉄筋*を所定の間隔ごとに取り図んで配置した鉄筋*.この鉄筋は軸方向鉄筋の座屈*防止,圧縮応力*による横方向拡大防止および組立のために用いられる.このような目的で用いられる鉄筋として,帯鉄筋のほかにらせん鉄筋*がある.帯鉄筋は主に短形および多角形に,らせん鉄筋は円形および多角形の柱等に用いられる(図-6). |
| 191 | オープンカット | オープンカット | 固有一般 | 〈Br〉P42[open-cut]狭義には,地表面から土留めや締切りを使わずに掘り下げる掘削をいう.掘削が深くなると掘削側面に傾斜を,さらに深くなると小段を傾斜面につける.広義には,地表面から掘り下げる掘削をいう.開削ともいう(p.45図-1). |
| 192 | オープングリッドしょう | オープングリッド床 | 固有一般 | 〈Br〉P42[open steel-grid floor]⇒グリッド床. |
| 193 | オープングレーチング | オープングレーチング | 固有一般 | 〈Br〉P44[opengrating]I形鋼*,平鋼,ツイストバーなどを格子状に組んだ開床式の床材.溝蓋,検査路など通路の床などに用いられる.また,橋りょうにおいては検査路の床のほか,床版*重量の軽量化を図る場合やつり橋*で耐風安定性を向上させるために開床とする場合などの床版に用いられる(図-3).⇒グレーチング床版(p.89図-1). |
| 194 | オープンケーソン | オープンケーソン | 固有一般 | 〈Br〉P44[opencaisson]ケーソン*の一種で,中空で筒状の構造物を地上に据付け,その底面において機械あるいは人力で掘削,排土を行って所定の位置まで沈下させるもの.一般に鉄筋コンクリート*で造られ,沈設後に下端に底スラブ*(底版),上端に上スラブ*(頂版)を設けて,橋りょうの基礎*などにする.井筒,ウエルともいう(図-2). |
| 195 | オープンスパンドレルアーチ | オープンスパンドレルアーチ | 固有一般 | 〈Br〉P44[open-spandrelarch]充腹アーチ*の対語で,コンクリートアーチ橋*や石造アーチ橋においてスパンドレル*(拱腔)に柱*や壁を設け,上方にある橋床*を支持し,スパンドレルが充腹されていないアーチ(図-4). |
| 196 | おやぐい | 親ぐい | 固有一般 | 〈Br〉P44[ ]土留め*で使用するH鋼ぐい.H鋼ぐいを使用する土留め工法を親ぐい方式と呼ぶ.親ぐい方式では,H鋼ぐいを地中に一定間隔(通常は1.5m)で打ち込み,掘削をしながらH鋼のフランジ*に横矢板と呼ばれる木の板をさしこみ土砂の崩壊を防ぐ(p.47図-1). |
| 197 | おやばしら | 親柱 | 固有一般 | 〈Br〉P44[newel post]高欄*の一部で,橋の両端に設ける柱.一般に橋名,施工年月,河川名などが記される.男柱ともいう(p.47図-2,p.299図-1). |
| 198 | おりまげてっきん | 折曲げ鉄筋 | 固有一般 | 〈Br〉P44[bent up bar]正鉄筋*または負鉄筋*を屈げ上げ,または屈げ下げた鉄筋*.けた*などで応力的に不用となった鉄筋を曲げ上げ,または曲げ下げて,斜め引張応力*に抵抗させるいわゆる斜引張鉄筋*として用いられる(p.223図-4). |
| 199 | オールケーシングこうほう | オールケーシング工法 | 固有一般 | 〈Br〉P44[all casing method]場所打ちぐい*工法の一種.鋼製円形のケーシングチューブを圧入しながらハンマーグラブで掘削を行い,鉄筋*,コンクリートを穴に挿入し,くい*を構築する.掘削孔をケーシング*で保護する点がほかの場所打ちぐいと異なる.くい径は0.8〜2.Om,くい長40m程度ま.でのものが一般的である(p,47図-3). |
| 200 | おんどおうりょく | 温度応力 | 固有一般 | 〈Br〉P44[thermal stress,temperature stress]自由な伸縮を拘束された部材が,温度変化または部材内の温度差を受けたときに生じる応力. |
| 201 | おんどへんかのえいきょう | 温度変化の影響 | 固有一般 | 〈Br〉P44[effect of temperature change]温度変化または部材内(部材間)の温度差によって部材に生じる影響.橋りょうを設計する場合に考慮する荷重の一つ.鋼橋の場合,温度変化の範図は,道路橋では-10℃〜+50℃(塞冷地-30℃〜+50℃),鉄道橋では最高と最低の温度差を80℃としている. |
| 202 | おんぱたんさ | 音波探査 | 固有一般 | 〈Br〉P46[sonic survey,sonic prospecting]海底下の地盤の地質概要を調査する反射法探査の一種.O.1〜10kHz程度の音波を海面直下の水中で発振し,海底面およびその下の地層境界面などの弾性的不連続面からの反射波を観測して,地中の地盤の状態を調査する方法(図-4). |
| 203 | かいきょう | 開橋 | 固有一般 | 〈Br〉P48[movable bridge,drawbridge]可動橋*のこと.⇒可動橋. |
| 204 | かいさき | 開先 | 固有一般 | 〈Br〉P48[groove]良好な溶接*を行うため,溶接する母材の接合端に加工して作ったみぞ.溶接方法や溶接しようとする母材の板厚に応じて各種の形状のものが用いられる.グループともいう(図-1). |
| 205 | かいさく | 開削 | 固有一般 | 〈Br〉P48[open-cut]広義のオープンカット*⇒オープンカット |
| 206 | かいしょう | 開床 | 固有一般 | 〈Br〉P48[open floor,open deck]鋼鉄道橋において,レールを支持する枕木を主げた*や縦げた*の上フランジホ上に直接置いた床(道床)のない形式をいう.橋りょうが軽量になること,レール面と橋りょう最下端との問の寸法が小さくなることなどの特徴から経済的となるが,騒音や軌道保守などの面での欠点がある.また,上フランジにレールを直接締結する鋼橋直結軌道もある(図-2).⇒閉床. |
| 207 | がいすい | 崖錐 | 固有一般 | 〈Br〉P48[talus cone]急な山腹斜面のすそ部に,山腹からの崩壊物が堆積したもの.崖錐は大小さまざまな岩層からなり,ルーズな角礫だけの場合や,角礫が粘土でこう結された場合など種々のタイプがあるが,いずれも未固結で,切取りによって崩落しやすい(図-3). |
| 208 | かいづめ | 支詰め | 固有一般 | 〈Br〉P48[ ]現場用語で,サンドル*を組む場合などで,不陸などによって生じるすき間に挿入する詰めもの. |
| 209 | ガイデリック | ガイデリック | 固有一般 | 〈Br〉P48[guyderrick]旋回する主柱(マスト)を控え綱で支持し,その根元からブームを傾斜して取り付け,マストとブームの先端にワイヤロープを組み込んだデリック.ブームはマストより一般に短く,360°の旋回が可能で,構造が簡単なことがその特徴である(図-4). |
| 210 | かいてんはんけい | 回転半径 | 固有一般 | 〈Br〉P48[[応用力学]radius of gyration]断面二次半径*のこと.⇒断面二次半径. |
| 211 | かいてんほう | 回転法 | 固有一般 | 〈Br〉P48[turn-of-nu(tightening)method]鋼部材の継手*に用いる高力ボルト接合における高力ボルト*の導入軸力の管理方法の一つ.高力ボルトへの軸力の導入は一般にナットを回転することによって行われるが,導入される軸力がナットの回転した角度に比例することを利用して,締付け時のナットの回転角を測定することによって導入軸力を管理する方法.回転角法ともいう(図-1). |
| 212 | がいばん | がい板 | 固有一般 | 〈Br〉P50[cover-plate]蓋板.カバープレート*のこと.⇒カバープレート. |
| 213 | ガウジング | ガウジング | 固有一般 | 〈Br〉P50[gouging]鋼材表面に溝を掘ることで,はつりともいう.開先*加工,突合せ溶接*の裏はつり*,溶接欠陥*の除去などを目的として行われる.アセチレン炎と酸素を用いるガスガウジング*と,アーク熱により鋼を溶かし,圧搾空気により吹き飛ばすアークエアガウジング*とがある. |
| 214 | かく | 核 | 固有一般 | 〈Br〉P50[core[of section]]部材断面の図心以外に圧縮力を加えると一様な圧縮応力*のほかに偏心モーメントによる引張応力*,圧縮応力*が生じる.したがって,断面に生じる応力*は両者を加えたものであり,圧縮力を加えても引張応力が生じることがある.断面の核とは,その領域において圧縮力を加えた場合に,断面内においてそのような引張応力を生じない領域をいう(図-2). |
| 215 | かくこうこうほう | 拡孔工法 | 固有一般 | 〈Br〉P50[sub-size method,sub-punch and reaming]サブサイズ工法*のこと.⇒サブサイズ工法. |
| 216 | かくてん | 格点 | 固有一般 | 〈Br〉P50[panel point]トラス*構造物などの骨組構造物における部材*の交わる点のこと.節点ともいう.一般に格点は計算上,ヒンジ*と考えることが多く,軸方向力の伝達はあってもモーメントの伝達はないものとされている.しかし最近では,ピン*による連結に代わってボルトあるいはリベット*で連結されることが一般的であり,この格点の剛性に基因する曲げ応力*が作用することがあるので,特別な場合は,この曲げ応力を考慮に入れておくことも必要となる(図-3). |
| 217 | かくばん | 隔板 | 固有一般 | 〈Br〉P50[diaphragm]ダイアフラム*のこと.⇒ダイアフラム. |
| 218 | かくへき | 隔壁 | 固有一般 | 〈Br〉P50[partition wall,bulkhead]空間を区分するために設けた壁.ケーソン*基礎や鋼管矢板基礎*などにおいて,内容部が大きい場合,形状保持や剛性を高めるために設ける(図-4). |
| 219 | かけいしきミキサー | 可傾式ミキサー | 固有一般 | 〈Br〉P50[tilting mixer]胴体を傾けて練り上りコンクリートを取り出す方式のコンクリートミキサーで,胴体をまわしながら練り混ぜるが,そのときの胴体の姿勢によって水平混合形と傾斜混合形がある.いずれもスランプ*3cm程度の硬練りのコンクリートの練り混ぜに適しており,練り混ぜ時間は1分30秒以内とするのを標準としている(図-5). |
| 220 | かけはし | 懸橋 | 固有一般 | 〈Br〉P50[ ]橋の古い呼び名の一つで,崖などに沿って板などを渡して通路とした簡単な橋.また,簡単な仮の橋の意味にも用いられた. |
| 221 | かげんざい | 下弦材 | 固有一般 | 〈Br〉P52[bottom chord member,lower chord member]トラス*を構成する部材*の一つで,上および下側に配置されている部材を弦材*といい,このうち下側に配置されている弦材を下弦材という(図-1).⇒弦材. |
| 222 | かさぎ | 笠木 | 固有一般 | 〈Br〉P52[coping]高欄*を構成する部材*の一つで,その頂部に水平に配置された部材.本来は木製高欄での名称であるが,現在では材料の種類にかかわりなくこの名称が用いられる(図-3,p.299図-1). |
| 223 | かさねつぎて | 重ね継手 | 固有一般 | 〈Br〉P52[Iap joint]継ごうとする材片を互いに重ね合せて継ぐ継手*.継手部での力の伝達はボルト,リベット*,溶接*などで行われるが,鉄筋コンクリート*の鉄筋*ではコンクリートと鉄筋との付着力によりコンクリートを介して行われる(図-2).⇒突合せ継手. |
| 224 | かじゅう | 荷重 | 固有一般 | 〈Br〉P52[load]構造物などに働く外力の総称.一般には力であるが,このほか温度変化などのように構造物などに応力*や変形を生じさせる要因を含めて荷重ということが多い. |
| 225 | かじゅうけいすうせっけいほう | 荷重係数設計法 | 固有一般 | 〈Br〉P52[load factor design method]構造物の設計法の一つで,設計の基準となる荷重*を定め,構造物の限界状態に応じてその荷重にある係数(荷重係数)を乗じてその限界状態に対する安全性などの照査荷重とする設計法. |
| 226 | かじゅうぶんぱいよこげた | 荷重分配横げた | 固有一般 | 〈Br〉P52[cross beam for Ioad distribution]けた*を並列した構造物において,荷重*による力を各けたに分配して支持するために設ける横げだ.分配横げたともいう.⇒横げた(p.311図-1). |
| 227 | かじょうすいあつ | 過剰[間げき]水圧 | 固有一般 | 〈Br〉P52[excess pore water pressure]土中の間げき水圧*から静水圧分をひいた圧力.水で満たされた土に圧力が加わると,土粒子間の有効応力の増大とともに,土中の水圧(間げき水圧)が増大する.この水圧の増分は土中の水が排水されることにより,もとの静水圧にかえる.この間の水圧増加,すなわち過剰(間げき)水圧により土の有効応力が減少し,せん断強度が低下する. |
| 228 | ガスあっせつ | ガス圧接 | 固有一般 | 〈Br〉P52[gas pressure welding]接合しようとする部材*の端部を酸素−アセチレン炎または酸素−プロパン炎で再結晶温度以上に加熱し,押し付けて接合する方法.装置が比較的簡単なことから,太径鉄筋やレールなどの接合に用いられる. |
| 229 | ガスガウジング | ガスガウジング | 固有一般 | 〈Br〉P52[gasgouging]アセチレンガスと酸素を用いて行うガウジング*.原理はガス切断*と同じである.⇒ガウジング. |
| 230 | ガスシールドアークようせつ | ガスシールドアーク溶接 | 固有一般 | 〈Br〉P52[gas metal arc welding]炭酸ガス,アルゴンなどのガスにより,アークおよび溶着金属*を大気からしゃへいしながら行う溶接*方法で,一般に半自動溶接*として用いられる.使用するシールドガスにより,炭酸ガスアーク溶接*,ミグ(MIG)溶接*,マグ(MAG)溶接*などの種類がある. |
| 231 | ガスせつだん | ガス切断 | 固有一般 | 〈Br〉P54[gas cutting]鋼材をアセチレンなどにより燃焼温度(約1,350℃)まで加熱し,高圧酸素を吹き付けると鋼材は酸化鉄となって溶融し,吹き飛ばされる.これにより鋼材を切断する方法をガス切断という.ガス切断の装置は,切断トーチ(火口),酸素および燃焼ガス用のホース,圧力調整装置およびガスボンベからなるのが普通である. |
| 232 | かずらばし | かずら橋 | 固有一般 | 〈Br〉P54[suspension bridge made of vine]両岸に植物のつる(かずら,蔓)を架け渡して造ったっり橋.徳島県の祖谷に保存されている祖谷のかずら橋が有名である(p.53図-4). |
| 233 | かぜかじゅう | 風荷重 | 固有一般 | 〈Br〉P54[wind load]構造物に作用する風圧.道路橋*に作用する風荷重は,橋軸直角方向で水平に吹く一様風による抗力を対象として定めており,活荷重*を負載しないいわゆる暴風時の値として風速55m/secに対応する300kg/uを,また活荷重と同時に負載する値として暴風時の1/2の風荷重150kg/uを考慮することになっている(表-1,表-2).⇒抗力. |
| 234 | かせつ | 仮設 | 固有一般 | 〈Br〉P54[temporary works]構造物などを建設する場合,工事を行うために設け,工事が終了すると撤去する各種の設備の総称.仮設備ともいう. |
| 235 | かせつ | 架設 | 固有一般 | 〈Br〉P54[erection]橋などの構造物を架け渡すことを意味するが,橋では一般には上部構造の建設を指す. |
| 236 | かせつおうりょく | 架設応力 | 固有一般 | 〈Br〉P54[erection stress]架設*中の構造物に生じる応力*. |
| 237 | かせつかじゅう | 架設荷重 | 固有一般 | 〈Br〉P54[erection load]橋などの構造物の架設*中に作用する荷重*の総称.また,架設中の構造物に生じる力(応力*)をいうこともある. |
| 238 | かせつげた | 架設げた | 固有一般 | 〈Br〉P54[erection girder]橋りょうの架設*において,橋体を支持するなど架設のための機材として用いるけた*.また,トラス*形式のものを架設トラス(erection truss)という(図-1).⇒架設げた式架設. |
| 239 | かせつげたしきかせつ | 架設げた式架設 | 固有一般 | 〈Br〉P54[erection by erection girder]地形や交通などの条件からけた下の空間が使用できない場合などに,あらかじめ架設*用のけた*(トラスつを架けておき,橋体をこれに支持させて架設する方法.けたをブロックに分割し,順次に運搬,架設する方法や隣接地点で組み立て,架設げた*を利用して橋体を送り出す送出し架設*などがある(図-1). |
| 240 | かせつこうぞうぶつ | 仮設構造物 | 固有一般 | 〈Br〉P54[temporary works]永久構造物を構造するために,工事中一時的に造られる構造物.おもな仮設構造物には,土留め*,締切りや仮桟橋など下部構造*用と,支保工*など上部構造用がある. |
| 241 | ガセット | ガセット | 固有一般 | 〈Br〉P56[gusset,gussetplate]トラス*などの骨組構造物において,格点*に集まる部材*を連結するために用いる鋼板.一般にトラスのように剛結でなくヒンジ*とみなす格点に用いられ,鋼板を外側からあてる場合と部材に組み込む場合とがある.けい板(繋板)ともいう(p.55図-2). |
| 242 | かそうはいめん | 仮想背面 | 固有一般 | 〈Br〉P56[imaginary back surface]橋台*や擁壁などの中で後フーチングの突出長の長い構造物の安定計算を行う場合に,土圧*が作用すると仮定するフーチング*後端を通る鉛直面(図-1). |
| 243 | ガーダー | ガーダー | 固有一般 | 〈Br〉P56[girder]けた*のこと.⇒けた. |
| 244 | かたいた | 型板 | 固有一般 | 〈Br〉P56[template]鋼板上にけがき*するために,現寸*作業時に作られるもので,0.2mm前後の薄鉄板や塩化ビニールフィルムが用いられる.この上に外形線,孔,部材取付け位置などを印し,これを鋼板上に写し取る.ガセット*,スプライス*など小物部材,形状の複雑なものに利用される.NC*自動作画機によって作成される場合もある. |
| 245 | かたがわてんせつ | 片側添接 | 固有一般 | 〈Br〉P56[butt joint with single splice plate]添接法の一つで,片側から添接板*をあてて添接*すること.⇒添接(p.211図-2). |
| 246 | かたこう | 形鋼 | 固有一般 | 〈Br〉P56[shape steel,section steel]特殊な断面形状を有する鋼材.熱間圧延により成形する一般形鋼と薄鋼板または鋼帯から冷間成形される軽量形鋼*があるが,形鋼といえば前者を指す場合が多い.一般形鋼はその断面形状によって山形鋼*,みぞ形鋼*,I形鋼齢,H形鋼*,T形鋼*などに分類され,また寸法によって大型,中型,小型に分類される.JIS*G3192に規格されている(図-2,表-1). |
| 247 | かたさ | 硬さ[骨材の] | 固有一般 | 〈Br〉P56[[骨材の]hardness]コンクリートに用いる骨材*の硬軟を表わす指標.JIS*A 1126に粗骨材*中に含まれる軟石量を試験する「ひっかき硬さによる粗骨材中の軟石量試験」が,また,JIS A ll20およびJIS A 1120に粗骨材のすりへり試験が規定され,これらの試験結果で表わす. |
| 248 | かたさしけん | 硬さ試験 | 固有一般 | 〈Br〉P56[hardness test]材料の硬さを測定する試験で,試験法によって押込み硬さ試験と動的硬さ試験に大別される.前者は鋼に硬いものを押し込んでどの程度押し込まれたかで硬さを表示するもので,ブリネル硬さ,ビッカース硬さ,ロックウェル硬さの試験がある.後者は鋼に硬いもので打撃を与え,その反発の程度で硬さを表示するもので,ショアー硬さ試験がある(表-2). |
| 249 | かたねりコンクリート | 硬練りコンクリート | 固有一般 | 〈Br〉P56[concrete of dry consistency]コンクリートの水セメント比*を小さくしてスランプ*を小さくしたコンクリートで,一般にスランプが2.5cm程度以下のコンクリートをいう.硬練りコンクリートは,同量のセメント量でも強度が強く密度も大きくなるが,締固め*が不足すると,空洞や豆板*ができるので注意が必要である. |
| 250 | かたもちげた | 片持げた | 固有一般 | 〈Br〉P58[cantilever girder]一端が移動,回転しないように固定され,他端が支持されず回転,移動が自由なけた*.片持ばりともいう(p.57図-3). |
| 251 | かたもちしきかせつ | 片持式架設 | 固有一般 | 〈Br〉P58[cantilever erection]橋の架設工法で,中間を支持せず先端を次々と伸ばしながら架設*する工法(図-1). |
| 252 | かたもちばり | 片持ばり | 固有一般 | 〈Br〉P58[cantilever beam]片持げた*のこと.⇒片持げた. |
| 253 | かたもちぶ | 片持部 | 固有一般 | 〈Br〉P58[cantilever arm]ゲルバーげた*を構成するけた*の一部.⇒ゲルバーげた(p.97図-2). |
| 254 | かたわく | 型わく | 固有一般 | 〈Br〉P58[form,formwork,shuttering]コンクリートを所定の形に成形するために使用する板状のわく.通常型わくの材料としては,木材あるいは鋼材が用いられる.型わくは,構造物完成後の形状,寸法,美観などに影響を与えるものであり,強度,コンクリートの打設作業,組立解体作業,転用など十分に検討しなければならない(図-3). |
| 255 | かつかじゅう | 活荷重 | 固有一般 | 〈Br〉P58[live load]橋りょうを移行しつつ作用する荷重*.自動車,列車,歩行者などがこれに該当する.活荷重として,道路橋示方書*においては自動車荷重(T荷重*,L荷重*),歩道などに負載する等分布荷重(群集荷重*)などが規定されており,日本国有鉄道建設規程にはKS-14,KS-16が規定されている. |
| 256 | かつかじゅうごうせいげた | 活荷重合成げた | 固有一般 | 〈Br〉P58[composite girder for live load]合成げた*の一つで,死荷重*に対しては合成されないけた*として作用させ,活荷重*(舗装などの若干の死荷重を含む)に対しては合成げたとして作用させる合成げた.床版*などの死荷重を合成前のけたで支持するため,架設*時に支保工*を必要としない利点があり,現在橋に用いられる合成げたはほとんどこの形式である(図-2).⇒死活荷重合成げた. |
| 257 | かっしゃ | 滑車 | 固有一般 | 〈Br〉P58[pulley block,pulley]荷物のつり上げつりおろしにワイヤロープ*とともに用いる溝車のついた装置.溝車,シャフト,外帯,側帯で構成され,このほか荷物をかけるフック*などがつく.溝車の数によって1車,2車,……などと呼ばれる.また,荷づり以外にワイヤロープの方向を換える場合にも用いる.きんねん(金車)ともいう(図-4). |
| 258 | かっせんせこう | 活線施工 | 固有一般 | 〈Br〉P58[work in intercepted track]鉄道橋*の架替え工事などにおいて,列車運転間合または線路閉鎖間合に工事を行うことをいう.施工時間に制約を受けるため,一般には横取り*による架替え工法が用いられる.鉄道橋の架替え工事の施工法には活線施工のほか,仮線または別線施工がある. |
| 259 | かつどうていこう | 滑動抵抗 | 固有一般 | 〈Br〉P58[sliding resistance]構造物が水平力を受けるとき,構造物の基礎*底面と地盤との間に働く摩擦力で,すべろうとする動きに抵抗する力. |
| 260 | カットオフ | カットオフ | 固有一般 | 〈Br〉P60[cut-off]@PCぐい*を所定の長さまで打ち込むことが困難な場合,上端を必要な長さに切りそろえること, |
| 261 | カテナリー | カテナリー | 固有一般 | 〈Br〉P60[catenary]懸垂曲線*のこと.⇒懸垂曲線. |
| 262 | かどうきょう | 可動橋 | 固有一般 | 〈Br〉P60[movable bridge,drawbridge]船舶の通過時に邪魔にならないように橋げたを開閉できるようにした橋橋げたの開閉の方法によって旋開橋*,昇開橋*,跳開橋*および転開橋*に分けられる.開橋ともいう. |
| 263 | かどうきょう | 架道橋 | 固有一般 | 〈Br〉P60[overbridge]交差する道路と平面的に交差するのを避け,上下に分離して交差するため架けた橋.道路をまたぐ橋.こ道橋*ともいう(図-1). |
| 264 | かどうししょう | 可動支承 | 固有一般 | 〈Br〉P60[movable bearing,expansion bearing,movable support]支持する方向の変位は拘束するが,それと直角な平面内の変位(1方向あるいは全方向)および回転を拘束せず可動にした支承*.可動支承には線支承*,平面支承*(支承板支承つ,ローラ支承*,ロッカー支承*などがあり,平面内での移動の機構によってすべり支承*ところがり支承*に分類される.また,ゴム支承*は弾性支承*であるが,平面内の移動が可能なことから可動支承といえる.固定支承*の対語(表-1).⇒支承. |
| 265 | かどうしほこう | 可動支保工 | 固有一般 | 〈Br〉P60[movable for mcarrier]移動式支保工*の一つ.型わく*などの設備を下からガーダー*で支持する形式のもので,開発した会社の名からストラバーク*と呼ばれる(図-3)⇒ストラバーク. |
| 266 | かとうせいとう | 可擁性塔 | 固有一般 | 〈Br〉P60[flexible tower]フレキシブルタワー*のこと.⇒フレキシブルタワー. |
| 267 | かねつきょうせいほう | 加熱矯正法 | 固有一般 | 〈Br〉P60[flame straightening]溶接*により生じた鋼板あるいは鋼部材のひずみを取り除く方法の一つ.ガス炎により局部的に加熱,水冷することにより収縮を生じさせ,変形を矯正するもので,ガス炎矯正法ともいう.対象とする部材形状,変形の種類により加熱方法が異なり,点加熱法*(点焼き法,お灸),線状加熱法*,くさび加熱法*などが用いられている. |
| 268 | カバードブリッジ | カバードブリッジ | 固有一般 | 〈Br〉P60[coveredbridge]路面を屋根や側壁で覆った橋(図-2). |
| 269 | カバープレート | カバープレート | 固有一般 | 〈Br〉P60[cover-plate]部材*を構成する鋼板の一つで,断面の増強や部材を組み立てるために,外側からふたをするような形で付加する鋼板.がい板(蓋板)ともいう(図-4). |
| 270 | かはんきょう | 可搬橋 | 固有一般 | 〈Br〉P62[portable bridge]災害時や軍用に応急的に架けられるように,あらかじめ準備しておき現場に運搬して架設できるようにした橋.代表的なものにべーリー橋がある. |
| 271 | かぶこうぞう | 下部構造 | 固有一般 | 〈Br〉P62[substructure]上部構造*からの荷重*を地盤に伝える構造部分.橋脚*や橋台*など躯体と基礎*の総称(p.147図-2). |
| 272 | かぶり | かぶり | 固有一般 | 〈Br〉P62[covering,protectivecovering]鉄筋*,PC鋼材*あるいはシース*の表面からコンクリート表面までの最短距離(図-1). |
| 273 | かべこうらん | 壁高欄 | 固有一般 | 〈Br〉P62[concrete barrier curb(parapet)]自動車が道路から逸脱するのを防止するために設ける自動車防護棚の一種で,鉄筋コンクリート*構造の連続した壁状のもの.主として高速道路などの自動車専用道の橋に用いられる(図-2). |
| 274 | かまば | 釜場 | 固有一般 | 〈Br〉P62[sump]掘削時,地下水などが掘削底面にたまり,作業に不都合が生じるため,ポンプ排水を行うが,この際,水を集めるために設ける凹部(図-3). |
| 275 | カラーチェック | カラーチェック | 固有一般 | 〈Br〉P62[liquidpenetrant testing]浸透探傷試験*のこと.⇒浸透探傷試験. |
| 276 | かりくみたて | 仮組立 | 固有一般 | 〈Br〉P62[tentative (temporary) assembly]鋼橋*などの鋼構造物は,一般に部材*ごとに製作し,これを現場で組立てる.この現場作業に先立ち,あらかじめ工場のヤード(仮組立ヤード)で仮に組立てることをいう.仮組立の目的は@寸法などの精度の確認,A部材などの相互の取合いの確認,など現場で構造物が所定の精度で組立てできるかどうかを事前に確認することにあり,このほかサブサイズ工法*でのボルト孔やりベット孔の孔あけ,溶接*部の検査なども仮組立時に行うことが多い.構造物全体を同時に組立てる全体仮組立,部分に分けて組立てる部分仮組立て,さらに,構造物を立体的に組立てる立体仮組立,構造物をそれを構成する平面構造に分けて組立てる平面仮組立がある. |
| 277 | かりさんばし | 仮桟橋 | 固有一般 | 〈Br〉P62[temporary Ianding bridge]工事用道路や工事中の一時的な通り道として設けられる桟橋または簡易橋りょう.一般的には支持ぐいとしてH鋼を打ち込み溝形鋼*をけた*受けとし,けたをH形鋼*やI形鋼*で組み立て,上面を鋼製やコンクリート製の覆工板で覆い交通の用に供する. |
| 278 | かりしめきり | 仮締切 | 固有一般 | 〈Br〉P62[cofferdam]水中や地下水が高いところで掘削を行う際に,水をしゃ断し,ドライな状態で掘削や構造物を構築するための仮壁.仮締切には鋼矢板*による締切(一重,二重締切),鋼管矢板*による締切などのほかに,土砂や土のうなどによる締切堤がある.(表-1). |
| 279 | かりじめボルト | 仮締ボルト | 固有一般 | 〈Br〉P62[erection bolt,fitting-up bolt]橋りょうなどの鋼構造物の架設*において,部材*を組み立てるために一時的に締め付けるボルト. |
| 280 | かりせつび | 仮設備 | 固有一般 | 〈Br〉P64[temporary works]仮設ネのこと.⇒仮設. |
| 281 | かりづけようせつ | 仮付け溶接 | 固有一般 | 〈Br〉P64[tack weld]溶接*の施工において,部材を組み立てるために,本溶接に先立って行う溶接. |
| 282 | かりばし | 仮橋 | 固有一般 | 〈Br〉P64[temporary bridge]洪水や地震などで落橋した場合に応急的に架ける橋,橋の架替え時に代替として架ける橋あるいは工事用車両などを通行させるために架ける橋など一時的に使用することを目的として架けた橋.永久橋*の対語. |
| 283 | ガル | ガル | 固有一般 | 〈Br〉P64[Gal]加速度の大きさの単位で,1Gal=1cm/sec2.Galileo Galileiにちなんでこのように名づけられ売ものである. |
| 284 | カルバート | カルバート | 固有一般 | 〈Br〉P64[culvert]道路,水路などの空間をうるために,盛土あるいは地盤内に設けられる構造物.力学的特性から剛性カルバートとたわみ性カルバートがあり,剛性カルバートにはボックスカルバート,門形カルバート,パイプカルバートなど,たわみ性カルバートにはコルゲートメタルカルバートがある(図-1). |
| 285 | カルマンうず | カルマン渦 | 固有一般 | 〈Br〉P64[Karman vortex]流体に対して物体が相対的に運動をする場合,物体の後縁から規則的な渦が放出される.この渦のことをいう.渦の発生周波数は流体と物体との相対速度に比例し,周波数が物体の持つ固有振動数に近づくと,渦によって物体に作用する力と物体との問に共鳴現象が生じる(図-2).⇒渦励振. |
| 286 | かろきょう | 下路橋 | 固有一般 | 〈Br〉P64[through bridge]通行路の位置で橋を分類した場合の一つで,通行路をけた*やトラス*あるいはアーチ*など橋の主構造の下方に設けた橋(図-3).⇒上路橋(p.147図-3). |
| 287 | かんげき水圧 | 間げき水圧 | 固有一般 | 〈Br〉P64[pore water pressure]土粒子間の間げきを満たしている地下水のもつ圧力で,この間げき水を通して伝えられる圧力. |
| 288 | かんしょうげた | 緩衝げた | 固有一般 | 〈Br〉P64[auxiliary girders for controlling angle change]橋りょうの橋台*部や橋脚*部では橋げたのたわみにより鉛直方向に角折れを生じるが,鉄道橋*で軌道の折れ角が大きくなると列車走行安全上の検討が必要となる.一般の鉄道橋では問題となるような角折れは生じないが,つり橋*の場合,補剛げた*の端部や主塔部(2ヒンジつり橋の場合)で大きな角折れとなる.この角折れを分散する目的で図-4に示すように設置されるけた*を緩衝げた(または渡りげた)という. |
| 289 | かんせつかじゅう | 間接荷重 | 固有一般 | 〈Br〉P66[indirect load]構造物のある部分(部材*)において,それに直接作用せず,他の部材を経由して力が作用する荷重*をその部分(部材)に対して間接荷重であるという.たとえば,トラス橋*では路面に作用する荷重は一般に縦げた*および横げた*を経由してトラス格点*に作用する.この場合トラスを構成する部材に対して路面に作用する荷重は間接荷重となる.以上に対し直接作用する荷重を直接荷重という(p.65図-5). |
| 290 | かんせつてんせつ | 間接添接 | 固有一般 | 〈Br〉P66[indirect splice]添接*しようとする材片に添接板*を直接当てず,材片と添接板の間にほかの板が入っている添接.リベット継手*の間接添接においては,板を1枚へだてるごとに設計計算で得られたりベット*本数に対して30%増のりベットを配置する(図-1). |
| 291 | かんそうしゅうしゅく | 乾燥収縮〔コンクリート〕 | 固有一般 | 〈Br〉P66[〔コンクリート〕drying schrinkage]硬化乾燥することによってコンクリートやモルタル*の体積が収縮すること.セメントの水和作用によって成生されたゲルの収縮によって起こる.一般にコンクリートでは,水で飽和した状態から完全に収縮するまでの収縮量は500〜600×10-6といわれている.しかし,通常施工されるコンクリートは,空気中で養生*されるため,環境条件により異なるが,設計に用いられる乾燥収縮の値は,一般的には表-1の値が用いられる. |
| 292 | かんちゅうコンクリート | 寒中コンクリート | 固有一般 | 〈Br〉P66[winter concreting]気温の低いときに打設するコンクリートで,一般に日平均気温が4℃以下になる場合に打設されるコンクリートをいう.寒中コンクリートを施工する場合,硬化するまでにコンクリートが凍害を受けないように,硬化促進剤,配合*,打込み時の温度,養生*などについて十分検討して施工しなければならない. |
| 293 | カンチレバーエレクション | カンチレバーエレクション | 固有一般 | 〈Br〉P66[cantilever erection]橋りょうの架設工法の一つで,片持式架設*のこと.⇒片持式架設. |
| 294 | カンチレバーきょう | カンチレバー橋 | 固有一般 | 〈Br〉P66[cantilever bridge]ゲルバー橋*のことで,英語では一般にゲルバー橋とはいわずカンチレバー橋という.⇒ゲルバー橋. |
| 295 | かんつうゲージ | 貫通ゲージ | 固有一般 | 〈Br〉P66[through gauge]ボルトやリベット継手*において,孔の径や接合する材片の孔のずれなど孔の精度を検査する器具.貫通ゲージは,所定の孔の径より小さく仕上げた鋼棒で,それを接合部の孔に差し込み,それが貫通するかどうかで孔の精度を検査する.総差込み回数に対する貫通した回数の比(貫通率)で孔の精度を表わす.これに対し,所定の孔の径より大きく仕上げたものを停止ゲージといい,同様の操作で貫通しない(停止する)かどうかで検査し,停止する比率(停止率)で孔の精度を表示する.道路橋*に対しては,道路橋示方書*にボルト孔およびりベット孔について規定されており,表-2はボルト孔の径,表-3は両ゲージの径,貫通率,停止率を示したものである. |
| 296 | がんりょう | 顔料 | 固有一般 | 〈Br〉P66[pigment]無機質または有機質の白色あるいは有色の固体粉末で,水や油に溶けない着色剤の総称.塗料はこの顔料と展色剤,溶剤,添加剤とからなり,顔料は被塗物の表面を隠ぺいし,膜厚の保持(増量材),着色(着色材)としての役目をなすほか,塗膜を堅固にし防錆の役目をする. |
| 297 | ききょうてん | 起操点 | 固有一般 | 〈Br〉P68[springing]スプリンギング*のこと.本来の読み方はききょうてんであるが,きこうてんと呼ぶこともある.⇒スプリンギング. |
| 298 | きこう | 気こう | 固有一般 | 〈Br〉P68[airlock]エアロック*のこと.⇒エアロック. |
| 299 | きこう | 気孔 | 固有一般 | 〈Br〉P68[blow hole]ブローホール*のこと.⇒ブローホール. |
| 300 | きしけいかん | 岸径間 | 固有一般 | 〈Br〉P68[shore span]河川などに3径間以上の橋がある場合に,両側の岸に接している径間*をいう(図-1). |
| 301 | きじゅんあな | 基準孔 | 固有一般 | 〈Br〉P68[pilot hole]鋼橋*など鋼構造物の組立に際しては,部材*を所定の位置に組立てるために,部材の接合部のボルト(リベット*)孔にドリフトピン*が打込まれる.鋼構造物の組立て精度はこの孔の精度に左右されるため,あらかじめドリフトピンを打込む孔を定める場合が多い.この孔を基準孔という.基準孔は接合部の孔の群の中に平均的に配置すると同時に,孔径や孔ずれに対して高い精度が要求される.このため現場組立てに先立って行われる仮組時に当もみ*によって孔あけするのが一般的である.パイロットホールともいう. |
| 302 | きじゅんへんいりょう | 基準変位量 | 固有一般 | 〈Br〉P68[standard displacement]くい基礎*の剛性を確保するために定めた基準となる変位量.基準変位量は,各実施機関で定められるが,くい頭固定の条件で常時10mm,地震時15mm程度を標準にしている例が多い. |
| 303 | きじょうけた | 軌条けた | 固有一般 | 〈Br〉P68[rail girder]古レールを数本組み合わせたけた*であり,支間*5m以下の応急復旧げたや工事用のけたとして使用される.まくらぎの下から受ける敷込み式とまくらぎの上からつる上づり式とがある(図-2).最近は運搬,組立,現場架設が便利なように特別に設計された工事げたが普及しており,工事用としての軌条げたの使用例は少なくなっている. |
| 304 | きせいぐい | 既製ぐい | 固有一般 | 〈Br〉P68[ready-made pile]工場製作されるくい*の総称.鉄筋コンクリート*ぐい,プレストレストコンクリート*ぐいおよび鋼ぐいがあり,工場製品であるため品質の信頼性が高い.主として打込み工法で用いられるが,近年は,低振動低騒音工法として中掘りぐい工法などでも使用されることが多い. |
| 305 | きそ | 基礎 | 固有一般 | 〈Br〉P68[foundation]下部構造*の一部で,躯体からの荷重*を地盤に伝える構造部分.その構造により直接基礎*,くい基礎*,ケーソン*基礎に大別される(図-3,p.147図-2). |
| 306 | きそじばん | 基礎地盤 | 固有一般 | 〈Br〉P70[foundation ground]下部構造*からの荷重*を支持する地盤. |
| 307 | きゃくちゅう | 脚柱 | 固有一般 | 〈Br〉P70[stud,pierstud]橋脚*,桟橋の下部構造*で柱状の部分. |
| 308 | きゃくちょう | 脚長 | 固有一般 | 〈Br〉P70[leg length,size]すみ肉溶接*において,溶接*した材片に接する溶接金属*の辺の長さ,設計図には一般にこの寸法を記入する(図-1).⇒サイズ. |
| 309 | ぎゃくティーしききょうだい | 逆T式橋台 | 固有一般 | 〈Br〉P70[inverted T-type abutment]フーチング*部が?体の前後へ大きくでており,あたかもT字を逆にしたような形をした橋台*.橋台の高さが5〜6m以上となると重力式*や半重力式橋台*に比較して経済的となるため多く使用されている(図-3). |
| 310 | ぎゃくひずみ | 逆ひずみ | 固有一般 | 〈Br〉P70[preset distortion]溶接ひずみの防止法の一つ.溶接ひずみによる変形を予想し,あらかじめ逆方向の変形をプレスなどにより与えておき,最終的にひずみのない製品を得ようとする方法,あるいは逆方向の変形そのものをいう(図-2). |
| 311 | ぎゃくランガーきょう | 逆ランガー橋 | 固有一般 | 〈Br〉P70[deck Langer bridge]上路アーチ橋の一つで,アーチ*に屈げ剛性のない部材を用いたもの.下路形式のランガー橋*のアーチと補剛げた*の位置を上下逆に配置することからこの名がある(図-4).⇒ランガー橋. |
| 312 | ぎゃくローゼきょう | 逆ローゼ橋 | 固有一般 | 〈Br〉P70[deck Lohse bridge]上路アーチ橋の一つで,アーチ*とけた*に曲げ剛性のある部材*を用いたもの.下路形式のローゼ橋*のアーチと補剛げた*の位置を上下逆に配置することからこの名がある(図-5).⇒ローゼ橋. |
| 313 | キャットウォーク | キャットウォーク | 固有一般 | 〈Br〉P70[catwalk]工事用の狭い通路をいい,つり橋*のケーブル*の架設*のためケーブルの下側の位置に設けるつり足場*がその代表的なものである(図-6). |
| 314 | キャッピング | キャッピング | 固有一般 | 〈Br〉P70[capping]コンクリートの圧縮強度試験の供試体の上表面を平滑に仕上げる作業のこと.コンクリートの圧縮強度試験の供試体は,JIS*A 1132に規定されている供試体製作用の型わく*内にコンクリートを詰め込んで造られる.このとき,詰込む側の表面の平滑の程度は圧縮強度に影響する.そこで,表面を硬質せっこう,いおう,または硬質せっこうとボルトランドセメントの混合物等を用いて平滑に仕上げなければならない.キャッピングの厚さは普通2〜3m/m程度で,凹凸は0.025mm以内と規定されている. |
| 315 | キャメルバックトラス | キャメルバックトラス | 固有一般 | 〈Br〉P70[camel-backtruss]トラス*の形式の一つ.曲弦プラットトラスすなわちパーカートラス*に対してその製作費の軽減を目的とし,各格点*で弦材*を折曲げず数格間にわたる直線の弦材を用いたトラス(図-1). |
| 316 | ギャロッピング | ギャロッピング | 固有一般 | 〈Br〉P72[galloping]風によって構造物に引き起こされる破壊的な現象の一つである.一旦振動が生じると振幅が発散的に増大する,いわゆる自励振動*のうち,曲げ方向のみの振動現象のことをいう.跳躍振動とも呼ばれる.円形断面を持つ送電線が着雪し長円状になった場合にしばしば見られる現象であり,橋りょうにおいては,充腹断面のけた*を持つ斜張橋*において発生の可能性が示唆される場合が多い. |
| 317 | キャンパー | キャンパー | 固有一般 | 〈Br〉P72[camber]橋げたは,けた*の自重および付属物の重量によってたわみ*を生ずる.このため,工場で製作する場合,このたわみを考慮してあらかじめそりをつけておく.これをキャンパーと呼ぶ.鉄道橋*では,死荷重によるたわみの外に列車荷重によるたわみの一部もキャンパーに含めている. |
| 318 | きゅうげんトラス | 弓弦トラス | 固有一般 | 〈Br〉P72[bowstring truss]トラス*形式の一つで,上弦材*あるいは下弦材*が曲弦で,弓のような形状のトラス.ボーストリングトラス*,弓状トラス,弓形トラスともいう.⇒ボーストリングトラス. |
| 319 | きゅうすいりょう | 吸水量[骨材の] | 固有一般 | 〈Br〉P72[[骨材の]absorption]表面乾燥飽和状態において骨材*の中に含まれる全水量をいう.また,吸水量の重量をその骨材*の絶対乾燥状態の重量で割った値を吸水率という.吸水率は,川砂利,川砂で0.5〜2%程度であり,軽量骨材では,10%から40%にもなるものもある.これらの試験方法はJIS*に決められており,普通細骨材についてはJIS A 1109-1976,普通粗骨材はJIS A 1110,軽量細骨材はJIS A 1134-1976,軽量粗骨材はJIS A 1135-1976に規定されている. |
| 320 | きゅうめんししょう | 球面支承 | 固有一般 | 〈Br〉P72[spherical bearing]支承*の形式の一つで,受圧接触部が凹と凸の球面となっており,全方向に回転できる支承.⇒ピボット支承. |
| 321 | きょう | 棋 | 固有一般 | 〈Br〉P72[arch]アーチ*のこと,本来の読み方は"きょう"であるが"こう"と読むこともある.アーチについて拱橋(アーチ橋), 拱軸(アーチ軸), 拱頂(クラウン), 拱矢(ライズ),起拱点(スプリンギング), 拱腔(スパンドレル)などという.⇒アーチ |
| 322 | きょうかん | 操環 | 固有一般 | 〈Br〉P72[arch ring]アーチリング*のこと.本来の読み方は"きょうかん"であるが,"こうかん"と読むこともある.⇒アーチリブ. |
| 323 | きょうきゃく | 橋脚 | 固有一般 | 〈Br〉P72[pier,bent]橋りょうの下部構造*の一つで,2径間*以上の橋りょうの中間部にあって,上部構造*からの荷重*を支持地盤に伝える構造部分(図-2).ピアーともいう.図-3は橋脚の一般的な形式を示したもので,A部を橋座部,B部を鉛直部といい,両者を合せて?体という.また,(c)の逆T式橋脚*,(d)のラーメン式橋脚では,AおよびB部をそれぞれはり*および柱*ともいう. (c)部はフーチング*といい, ?体からの荷重を直接あるいはその下に設けられるくい*を経て支持地盤に伝える役目をする. |
| 324 | きょうきゃくしききょうだい | 橋脚式橋台 | 固有一般 | 〈Br〉P74[pier abutment]背面の土圧の影響を受けないように構築された橋台*取り付け道路の盛土が困難であったり,盛土による土圧力を基礎*で支持させるのが難しいような軟弱地盤地帯で設置される.ピアアバット,とも呼ぶ. |
| 325 | ぎょうけつ | 凝結 | 固有一般 | 〈Br〉P74[setting]セメントと水とを練り混ぜてできたセメンペーストが,流動体から固体に変化する現象.凝結に要する時間は,セメントの品質によって違うが,1時間以内で凝結を始めるものを急結セメント,1時間を超えるものを緩結セメントという. |
| 326 | ぎょうけつちえんざい | 凝結遅延剤 | 固有一般 | 〈Br〉P74[retarder]セメントの凝結時間を遅らせるために用いる混和剤*.高温による硬化促進を防止し,コンクリート打設時のワーカビリチー*を保ち,型わく*の変形によるコンクリートのひびわれの発生防止などの利点がある.暑中コンクリートでは,遅延剤を適当に用いることによって,輸送中におけるスランプ*の減少を少なくすることができる.凝結遅延剤としては,水酸基を含む有機酸または塩類,リグニンスルフォン酸またはその塩類などがある. |
| 327 | きょうこう | 拱腔 | 固有一般 | 〈Br〉P74[spandrel]スパンドレル*のこと.⇒スパンドレル. |
| 328 | きょうざ | 橋座 | 固有一般 | 〈Br〉P74[bridge seat]上部構造*を支持するために支承*を据えつける橋脚*や橋台*の上の面.けた座,シュー座とも呼ぶ(図-1). |
| 329 | きょうし | 拱矢 | 固有一般 | 〈Br〉P74[arch rise]アーチライズ*のこと.本来の読み方は"きょうし"であるが,"こうし"と読むこともある.⇒アーチライズ. |
| 330 | きょうしょう | 橋床 | 固有一般 | 〈Br〉P74[floor,deck,bridge floor,bridge deck]橋を構成するものの一つで,自動車,歩行者などを直接支持する床部分をいう.一般に床版*とその上に敷設する舗装で構成される.また,両側には安全施設として地覆*,高欄*あるいは自動車防護棚が設けられ,この他降雨などの排水用に排水装置*が適当な間隔に,橋の変形に対処するための伸縮装置*が両端部に設けられる.なお,以上のほか縦げた*や床げた*の床組*を含めて橋床ということもある. |
| 331 | きょうせいねりミキサー | 強制練りミキサー | 固有一般 | 〈Br〉P74[forced mixer]混合胴を固定し内部の羽根が鉛直軸または水平軸の回りに高速で回転しコンクリート材料の練り混ぜを行うミキサー.可傾式ミキサー*の場合に比べて一般に短時間で確実な練り混ぜが可能であり,硬練りコンクリート*,富配合コンクリート,軽量コンクリート*などの練り混ぜに適している(図-2). |
| 332 | きょうそくほどう | 橋側歩道 | 固有一般 | 〈Br〉P76[foot way]鉄道橋*において,橋りょう上の線路保守作業の足場,線路巡回時の通路,作業員の待避所に使用される歩道をいう.橋側歩道の位置や寸法は規定類で橋りょうの形式,軌道構造,線形などに応じて定められている(P.75図-3).綱橋*の場合の歩み板*にはフロアプレートまたはグレーチング*が用いられ,一般には歩道の下にケーブルダクトが設けられる. |
| 333 | きょうだい | 橋台 | 固有一般 | 〈Br〉P76[abutment]橋りょうの両端にあって,一般には取付け道路用の盛土と橋りょうとを接結する下部構造*.上部構造*からの荷重と橋台背面からの土圧および橋台自身の荷重*を支持する.アバットとも呼ぶ(図-1). |
| 334 | きょうちょう | 橋長 | 固有一般 | 〈Br〉P76[bridge length]橋の長さのことで,一般に両端橋台*のパラペット*(胸壁*)前面間の橋中心線の長さで定義される(図-1). |
| 335 | きょうちょう | 拱頂 | 固有一般 | 〈Br〉P76[arch crown]アーチクラウン*のこと.本来の読み方は"きょうちょう"であるが,"こうちょう"と読むこともある.⇒アーチクラウン, |
| 336 | きょうへき | 胸壁 | 固有一般 | 〈Br〉P76[parapet wall]橋台*上部に位置し,背面の土砂やその上にのる自動車などによる土圧を支持する構造部分.パラペット*とも呼ぶ(図-1,p.75図-1). |
| 337 | きょうめいばん | 橋名板 | 固有一般 | 〈Br〉P76[name plate of bridge]橋の名を記した板. |
| 338 | きょうもん | 橋門 | 固有一般 | 〈Br〉P76[portal]⇒橋門構. |
| 339 | きょうもんこう | 橋門構 | 固有一般 | 〈Br〉P76[portal bracing]下路のトラス橋*やアーチ橋*などにおいて,主構造の端部で門のような構えとなっている部分を橋門といい,その上部にあって両側の主構造を結ぶ部分を橋門構という.橋に作用する横方向の荷重*を支点*に伝える役目をする.骨組構造と充腹構造とがあるが,近年では後者が用いられることが多い(図-3). |
| 340 | きょうれきばん | 橋歴板 | 固有一般 | 〈Br〉P76[record plate of bridge]建設された橋りょうの記録消失に備えて,その橋の主要事項を記載して橋に取り付ける板(図-2). |
| 341 | きょうろく | 拱肋 | 固有一般 | 〈Br〉P76[arch rib]アーチリブ*のこと.本来の読み方は"きょうろく"であるが,"こうろく"と読むこともある.⇒アーチリブ. |
| 342 | きょくげんしじりょく | 極限支持力 | 固有一般 | 〈Br〉P76[ultimate bearing capacity]地盤の支持しうる最大の荷重*.地盤の極限支持力は静的な支持力式か載荷試験*によって得られる.載荷試験では,荷重−沈下量曲線が沈下量の軸にほぼ平行とみなされる荷重を極限荷重と呼ぶ. |
| 343 | きょくげんトラス | 曲弦トラス | 固有一般 | 〈Br〉P78[curved chord truss]曲げモーメント*の大きな部分のトラス*高を大きくするため,上下弦材*の一方あるいは両方を格点で折屈げて折り線状に配置したトラス.これに対し,上下弦材がともに直線状で,互いに平行に配置されたトラスを直弦トラス*あるいは平行弦トラス*という(図-1). |
| 344 | きょくせんきょう | 曲線橋 | 固有一般 | 〈Br〉P78[curved bridge]橋を平面形状で分類した場合の一つで,橋軸が曲線の橋.これに対し橋軸が直線の場合を直線橋*といい,さらに橋軸と支承線が直角の場合を直橋*,直角でない場合を斜橋*という(図-2). |
| 345 | きょくせんげた | 曲線げた | 固有一般 | 〈Br〉P78[curved girder]軸線が曲線のけた*で,一般に荷重*の作用方向に直交する平面で軸線が曲線のけたをいう.曲りばり(curved beam)ともいう. |
| 346 | きょようおうりょくど | 許容応力度 | 固有一般 | 〈Br〉P78[allowable stress]設計において許される応力度*の限界値.一般に部材*の破壊などが生じる応力度を安全率*で割った値で与えられる. |
| 347 | きょようおうりょくどせっけいほう | 許容応力度設計法 | 固有一般 | 〈Br〉P78[allowable stress design method]構造物などの設計法の一つで,設計荷重による応力度*が設計で許されるいわゆる許容応力度率以下となるように設計する方法. |
| 348 | きょようしじりょく | 許容支持力 | 固有一般 | 〈Br〉P78[allowable bearing capacity]設計において許される支持力*の限界値.地盤の極限支持力*を所定の安全率*で徐した支持力,基礎*の材料強度から決まる許容支持力および許容変位量から決まる許容支持力があり,基礎*の許容支持力はこれらのうち最小の値となる. |
| 349 | きょようへんいりょう | 許容変位量 | 固有一般 | 〈Br〉P78[allowable displacement]上部構造*の機能と安全性を保持するうえで,設計において下部構造*が許容しうる変位量の限界値. |
| 350 | きりかきぜいせい | 切欠き脆性 | 固有一般 | 〈Br〉P78[notch brittleness]普通の状態では変形を伴ったいわゆる延性破壊する材料でも,切欠き(notch 一種のきず)があると衝撃的な力によって変形を伴わず破壊(脆性*破壊)する.この性質を切欠き脆性という.その性状は一般に温度により変化するが,鋼材ではこれを調べることによってそのねぼり強さを知ることができ,われの発生や伝播に関する指標となる.⇒シャルピー衝撃試験. |
| 351 | きりばり | 切ばり | 固有一般 | 〈Br〉P78[strut]土留め*,締切などの支保工*材の一部で,土留め壁や締切壁の土圧,水圧による内側への変形をおさえるため,壁問に設けられた水平材.通常はH形鋼*を用いる(図-3). |
| 352 | キルドこう | キルド鋼 | 固有一般 | 〈Br〉P80[killed steel]溶鋼中に含まれている酸素を適当な脱酸剤で除去した鋼.脱酸によって生じる非金属介在物を浮上分離させ,溶鋼の温度を調節するため静置させる(鎮静)ことから鎮静鋼ともいう.偏折(不純物の凝集)や気泡(ブローホール*)が少なく,化学成分や諸性質が均質で良好な鋼であるが,圧延歩留が悪く高価となる.これに対し,脱酸の程度が少ないものをリムド鋼,両者の中間程度のものをセミキルド鋼という.リムド鋼は表面が平滑で冷間加工*性に富むが,内部にいおうやりんなどの不純を多く含み,われ*などの欠陥がキルド鋼に比較して出やすく,高張力鋼*や厚板には適さない.. |
| 353 | キングポストトラス | キングポストトラス | 固有一般 | 〈Br〉P80[king-posttruss]トラス*の形式の一つ.図-1に示すように中央に1本の鉛直な部材*すなわちキングポスト(真束,心束)を有する三角形状のトラス.一般には屋根トラスに用いられるが,橋では短支間の簡易な橋に用いられた. |
| 354 | きんぞくまえしょりとりょう | 金属前処理塗料 | 固有一般 | 〈Br〉P80[etching primer,wash primer]エッチングプライマー*のこと.⇒エッチングプライマー. |
| 355 | きんぞくようしゃ | 金属溶射 | 固有一般 | 〈Br〉P80[metalikon]防錆や装飾を目的として,溶融した金属を高圧空気で霧状に素地に吹き付けて,表面に被覆層を形成すること,防錆用として亜鉛,アルミニウム,ステンレスなどが,装飾用として鉛,錫,クロムなどの金属が用いられる.鋼橋*の防錆用として,一般に亜鉛(亜鉛メタリコン)が用いられる.メタリコンともいう. |
| 356 | きんちょうざい | 緊張材 | 固有一般 | 〈Br〉P80[tendon]プレストレストコンクリート*部材において,コンクリートにプレストレス*を導入するために引張する鋼材.緊張材としては一般にはPC鋼線*,PC鋼より線*,PC鋼棒*などの鋼材が使用される. |
| 357 | きんとうけいすう | 均等係数 | 固有一般 | 〈Br〉P80[uniformity coefficient]一定量の乾燥砂をふるい分け,各ふるいを通過した砂の重量百分率とふるい目の大きさとの関係を表す屈線(粒径加積曲線)上で,60%に相当するふるい目の大きさを10%に相当するふるい目の大きさ(有効径)で割った値をいう.これは砂の均等性を表わし,この値が1のときは全粒子が同径であることを意味する. |
| 358 | きんねん | 金車 | 固有一般 | 〈Br〉P80[pulley block,pulley]滑車*のこと.⇒滑車. |
| 359 | くい | くい | 固有一般 | 〈Br〉P80[pile]構造物の荷重*を地盤に伝えるために,地中に打ち込まれまたは構築される柱材.設計上は,基礎*の変位および安定の計算において,基礎体自身の弾性変形を設計上考慮する必要のある柔な基礎形式.くいの種類は材料,施工法によって表-1のように区別される. |
| 360 | くいうちき | くい打ち機 | 固有一般 | 〈Br〉P82[pile (driving) hammer,pile driver]くい*を打撃工法または振動工法で地中に貫入させる機械.くい打ち機は表-1のように大別される.このうち,ディーゼルハンマーは比較的大きな支持力が得られ,機種が豊富で,作業能率もよいことからもっとも一般的に使われている. |
| 361 | くいうちこうしき | くい打ち公式 | 固有一般 | 〈Br〉P82[pile driving formula]くい*の打込み工法で施工しているくいの鉛直支持力*を,くいの貫入量やリバウンド量*,打撃エネルギーなどを測定することにより求める計算式.道路橋示方書*の式,ハイレイ(Hiley)の式,建設省告示式(建築)などがある. |
| 362 | くいうちしけん | くい打ち試験 | 固有一般 | 〈Br〉P82[pile driving test]くい*打止めの位置(深度)と打止め貫入量を確認するとともに,選定した施工方法と,ハンマー*の容量や継手の溶接方法などが適切であるかどうかを判断するために,本工事に先だって行われるくいの打込み試験. |
| 363 | くいきそ | くい基礎 | 固有一般 | 〈Br〉P82[pile foundation]種々の工法によって打設されたくい*の頭を連結することにより一体とする基礎*(p.81図-2). |
| 364 | クイックサンド | クイックサンド | 固有一般 | 〈Br〉P82[quick sand]広義にはボイリング*と同義語.狭義には,砂質地盤がボイリングを起こす限界状態で,土留め*材料先端をまわり込んだ上向きの浸透圧が砂の水中重量と等しくなった状態. |
| 365 | クイーンポストトラス | クイーンポストトラス | 固有一般 | 〈Br〉P82[queen-posttruss]トラス*の形式の一つ.図-1に示すように中間部に2本の鉛直な部材*すなわちクイーンポスト(対束)を有する台形状のトラス.一般には屋根トラスに用いられるが,橋では短支間の簡易な橋に用いられた. |
| 366 | くうきケーソン | 空気ケーソン | 固有一般 | 〈Br〉P82[pneumatic caisson]⇒ニューマチックケーソン. |
| 367 | くうげきりつ | 空げき率[骨材の] | 固有一般 | 〈Br〉P82[[骨材の]percentage of voids]骨材*の単位容積中の空げきの量を百分率で表わしたもので,次式によって求められる. |
| 368 | くうちゅうかせんこうほう | 空中架線工法 | 固有一般 | 〈Br〉P82[air spinning method]つり橋*の平行線ケーブル*の架設工法.⇒エアスピニング工法. |
| 369 | くさびかねつほう | くさび加熱法 | 固有一般 | 〈Br〉P82[vee heat method (of flame straightening)]加熱矯正法*により溶接ひずみを除去する場合に,くさび状に加熱する方法をいう.主として部材*の曲がり変形の矯正に用いられる(図-2).⇒加熱矯正法. |
| 370 | くさりしきつりばし | 鎖式つり橋 | 固有一般 | 〈Br〉P84[chain suspension bridge,chain bridge,link bridge]ケーブル*にチェーンを用いたつり橋*.チェーンには帯状の細長い鋼板をピン*(ボルト)で連結したものが用いられる.チェーンつり橋ともいう(p.83図-・3). |
| 371 | くつ | 沓 | 固有一般 | 〈Br〉P84[shoe]シュー*のこと.⇒シュー. |
| 372 | くつざ | 沓座 | 固有一般 | 〈Br〉P84[shoe seat,bridge seat]⇒橋座. |
| 373 | クーパーイーかじゅう | クーパーE荷重 | 固有一般 | 〈Br〉P84[Cooper E load]アメリカ人のクーパー氏が創案した橋りょう用設計活荷重で,2重連の蒸気機関車列車を想定したものである.明治30年代以降,昭和の初期までわが図の鉄道橋*の設計活荷重として使用された(図-1).クーパーE荷重の軸重*,軸距*の単位であるポンド(lb),フィート(ft)をそれぞれ,トン(t),メートル(m)に換算したものを昭和4年以降K荷重と称し,在来線鉄道橋の設計活荷重として現在まで用いられている.アメリカの鉄道橋では現在もこの荷重が用いられ,AREA(American Railway Engineerring Association)にはクーパーE80荷重が規定されている.なお,E40,E26荷重はそれぞれK18,K12荷重に相当する. |
| 374 | くみあわせぶざい | 組合せ部材 | 固有一般 | 〈Br〉P84[built-up member]鋼板や形鋼*を組み立てて造った部材*.一つの形鋼でできた部材に対応して,一般に形鋼や鋼板をリベットで組み立てた部材の名称として用いられる(図-2). |
| 375 | くみぐい | 組ぐい | 固有一般 | 〈Br〉P84[combined piles]鉛直なくい*と斜めに打込んだくいとの頭部を結合したもの.水平力の大きな構造物に用いられるが,地盤が沈下を起こすところでは斜ぐい*に曲げモーメントが常時かかり問題が発生することがある(図-3). |
| 376 | くみたてようてっきん | 組立用鉄筋 | 固有一般 | 〈Br〉P84[erection bar]鉄筋*を組み立てるとき,鉄筋の位置を確保するために用いる補助の鉄筋をいい,段取り筋ともいう. |
| 377 | クライミングクレーン | クライミングクレーン | 固有一般 | 〈Br〉P84[climbingcrane]クリーパークレーン*のこと.⇒クリーパークレーン. |
| 378 | グラウト | グラウト | 固有一般 | 〈Br〉P84[grout]止水,一体化,地盤強化などを目的として,空げきや間げきにセメントミルクや薬液を注入することをグラウチングといい,注入する液状の物質をグラウトという.また,プレストレストコンクリート*部材のうちポストテンション*部材において,緊張材*とコンクリートとの付着*や緊張材の防錆などを目的として,緊張,定着作業が完了したのちにシース*と緊張材の空げきに圧入充填するセメントミルクをPCグラウトという(表-1). |
| 379 | クラウン | クラウン | 固有一般 | 〈Br〉P84[〔アーチの〕archcrown]⇒アーチクラウン. |
| 380 | クラッドこう | グラッド鋼 | 固有一般 | 〈Br〉P86[clad steel]耐食性,耐摩耗性などの性能の向上を目的として,普通鋼の表面にステンレス鋼,クロム合金鋼などの特殊鋼の薄板を被覆したもの. |
| 381 | グラビティようせつ | グラビティ溶接 | 固有一般 | 〈Br〉P86[gravity welding]被覆アーク溶接*法の一つ.図-5に示すような三脚状の台を用い,ホルダーが溶接棒*の溶融に従って重力によりガイドバー上をスライドすることにより自動的に溶接するもので,一種の半自動的溶接*である,重力式溶接ともいう(図-1). |
| 382 | クリアランス | クリアランス | 固有一般 | 〈Br〉P86[clearance]余裕の意味で,橋りょうでは一般に橋りょうの下の空間をいう.けた下空間*,けた下空頭ともいう. |
| 383 | くりかえしかじゅう | 繰返し荷重 | 固有一般 | 〈Br〉P86[repeated load]構造物に連続的あるいは断続的に繰り返して作用する荷重*.橋りょうに対する自動車荷重や列車荷重がその代表的なもので,その繰り返し回数や大きさが疲労*破壊に大きな影響を有する. |
| 384 | グリッドしょう | グリッド床 | 固有一般 | 〈Br〉P86[steel-grid floor]T形鋼*や山形鋼*を並べ,それらを相互に平鋼や捧鋼で連結し,空所にコンクリートを充填した床版*.このほか,丸鋼,角鋼,平鋼,を格子状や菱形状に組み,コンクリートを充填せずそのまま床版とするオープングリッド床版がある.(図-2). |
| 385 | グリッドブラスト | グリッドブラスト | 固有一般 | 〈Br〉P86[grid blasting]ブラスト*の一種.研掃材粒子として鋼砕粒を用いたもの(スチールグリッド).このほか植物の実や種子の粉砕粒を用いるもの(ソフトグリッド)もある.⇒ブラスト. |
| 386 | クリップ | クリップ | 固有一般 | 〈Br〉P86[clip]ワイヤロープ*やメタルフォーム*などを留める金具の総称.ワイヤクリップはワイヤロープの端部を輪にして留める(アイスプライス)場合に多用され,JIS*B 2809に規定がある(図-4). |
| 387 | クリーパークレーン | クリーパークレーン | 固有一般 | 〈Br〉P86[creepercrane]つり橋*や斜張橋*の塔の架設*に用いられる移動式の架設機械で,塔部材を架設するとその部分をよじ昇り(せり上り),これを繰り返しながら上へ上へと塔を架設する.クライミングクレーンともいう(図-5). |
| 388 | クリープ | クリープ | 固有一般 | 〈Br〉P86[creep]作用する応力*が一定であっても,時間の経過とともにひずみが増大する現象.コンクリートのクリープひずみは応力の大きさに比例し,その進行する速さは単位応力に対して一定である.載荷時の材令が若いほど,載荷時間が長いほどクリープひずみは大きく,その増加割合は載荷期間に伴って漸次減少し,約1年でその大部分は終る(図-3). |
| 389 | クリープけいすう | クリープ系数 | 固有一般 | 〈Br〉P86[creep coeffcient]クリープ*によって生じるひずみf(クリープひずみ)と弾性ひずみεとの比φをクリープ係数という(図-3). |
| 390 | グループようせつ | グループ溶接 | 固有一般 | 〈Br〉P88[groove weld]溶接*しようとする材片の接合端に開先*を設けて行う溶接.開先溶接ともいう.⇒開先. |
| 391 | グレーチングしょうばん | グレーチング床版 | 固有一般 | 〈Br〉P88[grating floor]I形鋼*,平鋼,鉄筋*などを格子状に組んだ床版*.I形鋼と鉄筋を格子状に組み,これとコンクリートとを一体化させたI形鋼格子床版*のほか,コンクリートを用いずつり橋*の耐風安定性を向上させるために開床構造とする場合や簡易な橋りょうの床に用いる開床式のオープングレーチング*床版がある(図-1).⇒I形鋼格子床版. |
| 392 | くろかわ | 黒皮 | 固有一般 | 〈Br〉P88[mill scale]⇒ミルスケ「ル. |
| 393 | くろかわボルト | 黒皮ボルト | 固有一般 | 〈Br〉P88[rough bolt]頭部,軸部ともに切削仕上げせず,圧延した状態のままのボルト.⇒仕上げボルト. |
| 394 | クローラークレーン | クローラークレーン | 固有一般 | 〈Br〉P88[crawlercrane]クローラーあるいはキャタピラー(caterpillar)と呼ぼれる無限軌道を走行形式とする車体上にクレーン装置を塔載した形式の自走式クレーン.トラッククレーンに比較して車体重量が軽く,接地圧も小さく,また,無限軌道であることから軟弱な地盤上での作業も可能である.荷をつり上げた状態で移動できる特徴があるが,一般路上の自走は路面の損傷の面で難があり,遠距離輸送はトレーラーによって行われる(図-2). |
| 395 | クーロンどあつ | クーロン土圧 | 固有一般 | 〈Br〉P88[Coulomb's earth pressure]壁面によって支えられる土の全体について,壁面が少し移動した場合の力の平衡を考えた土圧*の理論式.壁面の下端から背面の土中に生じたすべり面と壁面との間に挟まれるくさび形の上の部分が,重力の作用によって下のほうに押されるときの土圧を主働土圧*と呼び,壁面の圧力によってくさび形の土の部分が上方に抜け上がろうとするときの圧力を受働土圧*と呼ぶ(表-2). |
| 396 | ぐんぐい | 群ぐい | 固有一般 | 〈Br〉P88[group of piles]くい*を1本でなく多数のくいを地中に構築し,一つの基礎*とすること.くいは,単ぐいで使用されることは少なく,大部分は群ぐいとして使用されている.群ぐいの場合,くい間隔がある程度より密になると,鉛直支持力*および水平支持力*に対する各くいの相互干渉による影響がでて,単ぐいの本数倍の支持力*より小さくなる.これを群ぐい効果と呼ぶ. |
| 397 | ぐんしゅうかじゅう | 群集荷重 | 固有一般 | 〈Br〉P88[sidewalk live load,sidewalk loading]歩道など(歩道,自転車道および自転車歩行者道)を持つ橋の設計において,歩道などに負載する等分布荷重.昭和13年以前の示方書では群集荷重と呼んでいたが,現在でも慣用的にこの名称が用いられることがある(表-1). |
| 398 | けいかん | 径間 | 固有一般 | 〈Br〉P90[span,clear span]構造物において支点*で区分される区間をいい,支間*を意味する有効径間(effective span)と橋などで橋脚*や橋台*の前面区間の純径間(clearspan)があるが,一般には後者を指す場合が多く,さらにその区間の長さを指すことも多い(図-1). |
| 399 | けいしゃかじゅう | 傾斜荷重 | 固有一般 | 〈Br〉P90[inclined load]水平荷重と鉛直荷重の合力.浅い基礎の場合,荷重*の傾斜を考慮して地盤の極限支持力*を出す必要がある.荷重の傾斜角(水平荷重/鉛直荷重)が大きくなれぼなるほど支持力係数*は下がる.これは受働域が側方にふくれやすくなるためである(図-2). |
| 400 | けいじょうけいすう | 形状係数 | 固有一般 | 〈Br〉P90[shape factor]基礎*底面の形状が支持力*に及ぼす影響を係数として表したもの.帯状の一次元の基礎と考えられる基礎を1とし,底面の長方形や円形など形に応じて支持力を帯状基礎に対して経験的に増減させる係数. |
| 401 | けいばん | けい板 | 固有一般 | 〈Br〉P90[gusset,gusset plate]繋板.ガセット*のこと.⇒ガセット. |
| 402 | けいりょうかたこう | 軽量形鋼 | 固有一般 | 〈Br〉P90[light gauge section steel]熱間または冷聞圧延した薄鋼板あるいは鋼帯を冷間成形した形鋼*.一般形鋼に比べて薄肉であること,断面効率がよいなどの特徴があり,土木の分野では橋の高欄*,仮設用資材に用いられている.一般構造用軽量形鋼はJIS*G 3350に規格されているが,このほか高張力鋼*,ステンレス鋼などや亜鉛メッキされたものもある(図-3). |
| 403 | けいりょうコンクリート | 軽量コンクリート | 固有一般 | 〈Br〉P90[lightweight concrete]普通のコンクリートより単位重量(1.5〜2.Ot/m3程度)の小さいコンクリート.軽量コンクリートには,軽量骨材を用いたもののほか,コンクリート内に水素ガスを発生させたもの,起泡剤を用いたもの,粒子の大きさがほぼ等しい粗骨材*とセメントペーストを用い,コンクリートを豆板状にしたものなどがある.さらに軽量骨材としては,天然のもの(主として火山れき)と人工のもの(頁岩,粘土,フライアッシュなどを高温で焼成したもの,雲母を焼成して造ったひる石,火山噴出物の黒曜岩を焼成したもの,真珠岩を焼成したパーライト,工業副産物としての石炭がらおよび鉱さい[スラグ])がある.これらのうちで橋りょう本体構造物としての使用が認められているものは,頁岩,粘土フライアッシュなどを高温で焼成したもので,JIS*A5002に規定されているうちの次の4種である, |
| 404 | ケーエスかじゅう | KS荷重 | 固有一般 | 〈Br〉P92[KS load]在来線鉄道橋の設計に用いる列車荷重である.K荷重は二重連機関車を対象とした軸荷重群と機関車に続く貨車あるいは客車を対象とした等分布荷重からなる.また,S荷重は機関車の軸重よりも重い2軸のみの荷重で短スパンのせん断力*などに影響を与える.K荷重とS荷重が対となって扱われ,KS12からKS18まであるが軸距は同じである.設計に用いるKS荷重の大きさは線路等級に応じて1〜3級線はKS16,4級線はKS14と定められている(図-1). |
| 405 | けがき | けがき | 固有一般 | 〈Br〉P92[marking]罫書.鋼材の表面に切断線,仕上げ線およびボルト孔の位置など切断,加工,溶接*,組立に必要な事項を記入する作業をけがきといい,記入された線および記号をけい線という.けがきは原寸作業により得られた定規*,型板*を用いて行うのが一般的であるが,簡単なものは製作図の寸法から直接スチールテープを用いて鋼板上に書く場合もあり,また数値情報をもとにコンピューターを利用してNC*けがき機で直接鋼板上にけがきを行うこともある. |
| 406 | ゲージ | ゲージ | 固有一般 | 〈Br〉P92[[ボルト,リベットの]gauge]ボルトあるいはりベット継手*において,作用力に直角な方向のボルトあるいはりベット*の間隔.これに対し作用力方向の間隔をピッチ*という(図-2). |
| 407 | ケーシング | ケーシング | 固有一般 | 〈Br〉P92[casing]土中に孔をあける場合に,孔壁が崩壊したり,孔内水が逸水したりするのを防止する目的で孔内に挿入する鋼管.場所打ちぐい*のオールケーシング工法*やボーリング*などで使用する.ケーシングチューブ,ケーシングパイプとも呼ぶ(p.47図-3). |
| 408 | ケーソン | ケーソン | 固有一般 | 〈Br〉P92[caisson]底部を開放した鉄筋コンクリート*または鋼製の筒体をその底面の土砂を排出しながら沈下させ,所定の支持層*に到達させる基礎*.設計上は基礎体自身の弾性変形を無視できるような剛な深い基礎をいう.施工法の相違によリニューマチックケーソン*とオープンケーソン*の二つに大別される. |
| 409 | けた | けた | 固有一般 | 〈Br〉P92[girder,beam]水平あるいはほぼ水平に配置され,その曲げ剛性によって荷重*を支持する部材*.橋においてはトラス*などに対応するものとして充腹構造を意味することが多いが,鉛直荷重によって鉛直反力が生じ水平反力が生じない部材の総称として用い,トラスげた,ランガーげたなどと称することもある.支持条件によって片持げた*,単純げた*,固定げた*,連続げた*,ゲルバーげた'に分類される.ほぼ同義の用語にはりがある(図-4). |
| 410 | けたざ | けた座 | 固有一般 | 〈Br〉P92[bridge seat,shoe seat]⇒橋座. |
| 411 | けたしたくうかん | 桁下空間 | 固有一般 | 〈Br〉P92[clear headway under girder]橋のけた*など上部構造*の下側の空間をいう.河川を渡る橋では河川の計画高水位,海上などの橋では航路限界,こ道橋やこ線橋ではそれぞれ下側を通る道路や鉄道の建築限界があり,けた下空間はこれらを考慮して定めなければならない.けた下クリアランスともいう. |
| 412 | けたばし | 桁橋 | 固有一般 | 〈Br〉P94[girder bridge,beam bridge]主構造にけた*を用いた橋.一般にIげた橋*,Tげた橋*,箱げた橋*などの充腹構造の橋を指すが,アーチ橋*,つり橋*などと区別し,主構造の部材の構成に関係なくその全体的な曲げ剛性によって荷重を支持し,鉛直荷重によって鉛直反力が生じ水平反力が生じない橋の意味に用いる場合もある. |
| 413 | ケーち | K値 | 固有一般 | 〈Br〉P94[K-value]地盤反力係数*のこと.⇒地盤反力係数. |
| 414 | ケートラス | Kトラス | 固有一般 | 〈Br〉P94[K-truss]トラス*の形式の一つで,p.93図-3に示すように腹材*をK字状に配置したトラス.トラス高が大きい場合に,斜材*を適当な傾斜に配置し,格間長を短くするために用いられ,さらに腹材の座屈長が短くなる利点がある.長支間橋の主トラス*のほか,主げた*(主トラス)間隔の大きい橋の横構などにも用いられる. |
| 415 | ケーブル | ケーブル | 固有一般 | 〈Br〉P94[cable]鋼索のこと.つり橋*や斜張橋*などにおいて鋼線を束ねて引張部材*として用いたもの.また,鋼線をより合わせて作った鋼索の意味にも用いる(図-1). |
| 416 | ケーブルエレクション | ケーブルエレクション | 固有一般 | 〈Br〉P94[cable erection]ケーブル式架設*のこと.⇒ケーブル式架設. |
| 417 | ケーブルクレーン | ケーブルクレーン | 固有一般 | 〈Br〉P94[cablecrane]2本の塔の間に鋼索を張り渡し,その上をキャリヤーが横行して荷物などを運搬する設備.主索は荷重*を支持する役目をなし,横行索はキャリヤーの横移動,巻上げ索は荷物などの上下移動の役目をする.深い谷などでの橋りょう架設において部材の運搬設備としてしばしば用いられる(図-4). |
| 418 | ケーブルサドル | ケーブルサドル | 固有一般 | 〈Br〉P94[cable saddle]⇒サドル. |
| 419 | ケーブルしきかせつ | ケーブル式架設 | 固有一般 | 〈Br〉P94[cable erection]深い谷や急流の河川などで足場*の設置が困難な場合に,両岸に建てた塔からケーブルを張り,それで橋体を支持する架設法.ケーブル*からのつり方によって二つの方法がある.一つは塔と塔の問に張り渡したケーブルからハンガー*をつり下げ,それによってほぼ鉛直方向に橋体をつる直づり工法で,他の一つは塔から斜めに張ったケーブルで直接橋体をっる斜づり工法である(図-2). |
| 420 | ケーブルバンド | ケーブルバンド | 固有一般 | 〈Br〉P94[cableband]つり橋*や斜張橋*などでケーブル*の形状を乱さないようにケーブルの外周に沿って取り付ける部品.つり橋においてはつり材*(ハンガー*)をケーブルに取り付ける役割もなす(図-3). |
| 421 | ゲリュストワーゲン | ゲリュストワーゲン | 固有一般 | 〈Br〉P96[Gerustwagensystem,Mobile Slabform Universal]移動式支保工*の一つで,西独のディビダーク社とオーストリアのビンダー社が共同開発した移動式のコンクリート橋*架設設備.一つの径間*の施工を完了後,型わく*や支保工*を解体せずに次に施工する径間に移動できるようにしたもの.型わくなどの設備を横ばりを介してガーダーからつり下げた形式のもので,移動つり支保工*とも呼ばれる(図-1). |
| 422 | ゲルバーきょう | ゲルバー橋 | 固有一般 | 〈Br〉P96[Gerber bridge,cantilever bridge]ゲルバーげた*(トラス)を用いた橋.(図-2,3). |
| 423 | ゲルバーげた | ゲルバーげた | 固有一般 | 〈Br〉P96[Gerbergirder,cantilever girder]連続げた*の支間*部に不静定次数に等しい数のヒンジ*を設け静定構造としたけた*.単純げた*と連続げたの中間的な性状を示し,静定構造であることから支点*沈下の影響を受けないことがその特徴である.p.97図-2において,S1〜H1(S4〜H2)のけたを定着げた,H1〜H2のけたをつりげたといい,さらにS2〜H,(S3〜H2)のけたを片持部(突肱)といい,ヒンジのない径間*を定着径間,つりげたを含む径間をつり径問という.ドイツのHeinrich Gerberが発案し,1867年にBambergの道路橋*にこの形式の橋を架設したことからこの名がある.また,この形式のけたを用いた橋をゲルバー橋*というが,けたの代わりにトラス*などを用いる場合もあることから,連続構造にヒンジを設けて静定構造とした橋を総称してゲルバー橋といい,けたおよびトラスを用いた橋をそれぞれゲルバーけた橋およびゲルバートラス橋ということもある.カンチレバー橋ともいい,英語ではこの名称のほうが一般的である.古くは突げた橋と称した(図-2,3). |
| 424 | ケレン | ケレン | 固有一般 | 〈Br〉P96[cleaning]素地調整*のこと.英語のクリーニング(cleaning)が転化してこのように呼ばれる. |
| 425 | ケロッグトラス | ケロッグトラス | 固有一般 | 〈Br〉P96[kelloggtruss]トラス*の形式の一つ.プラットトラス*に対して格間中央で下弦材*と連結する斜材*を追加したトラス.初期のトラスに用いられたが,現在では用いない(p.99図-1). |
| 426 | げんあつちんか | 減圧沈下 | 固有一般 | 〈Br〉P96[sinking of caisson with pressure-reducing]ニューマチックケーソン*を作業室内の気圧を急激に低下させることにより沈下させること.ケーソン*の作業室内の空気圧は,地中の水圧とほぼ等しくすることにより,地下水の浸入を防ぎ,ボイリング*,ヒービング*の発生を防ぐとともにケーソンに対し揚圧力*として上向きの作用をする.したがって,急激な減圧は沈下を促進するが,一方地盤が乱れる危険性があるので適用には注意を要する(p.99図-3). |
| 427 | げんいちしけん | 現位置試験 | 固有一般 | 〈Br〉P96[in-site test]乱れず自然状態の土に対してその位置で実施する土質試験の総称.現位置試験としては,ボーリング*,サウンディング*の各種試験,載荷試験*,透水試験などがある. |
| 428 | げんかいじょうたいせっけいほう | 限界状態設計法 | 固有一般 | 〈Br〉P96[limit state design method]構造物の設計法の一つで,構造物に対して照査する限界状態(limit state)を定めると同時にそれに対応する荷重*を定め,各限界状態に対して構造物の安全性などを照査する設計法.限界状態には,構造物の破壊を意味する終局限界状態(ultimate limit state),破壊はしないが残留変形*などによって供用性や耐久性上で限界となる使用限界(serviceability limit state),さらには疲労による破壊を意味する疲労*限界状態(fatigue limit state)が一般に用いられる. |
| 429 | げんざい | 弦材 | 固有一般 | 〈Br〉P98[chord member]トラス*を構成する部材*の一つで,トラスの上および下側に配置されている部材.上側に配置されているものを上弦材*,下側に配置されているものを下弦材*という.また,上下弦材の間すなわちトラスの腹部に配置する部材を腹材*といい,そのうち斜めに配置されている部材を斜材*,鉛直に配置されている部材を垂直材*という.さらに,下路トラス橋などでみられるトラス端部に斜めに配置された部材を端柱*といい,腹材と区別する(図-4). |
| 430 | けんすいきょくせん | 懸垂曲線 | 固有一般 | 〈Br〉P98[catenary]曲げ剛性がなく,伸び剛性が無限大(伸縮がない)で,単位長さあたりの重量が一定な線体を,両端を支持してつり下げた場合に描く曲線.カテナリーともいう(図-2). |
| 431 | げんすいざい | 減水剤 | 固有一般 | 〈Br〉P98[water-reducing agent,plasticizer]コンクリートに使用する混和剤*の一種で,セメント粒子を分散させることによって,コンクリートの単位水量*を減ずるために用いられる.セメント粒子が分散するため,セメントと水との水和反応が促進され,強度発現が向上する.減水効果は,減水剤の種類,セメントの性質などにより異なるが,一般にAE剤*を伴う減水剤の使用によって,これを用いないコンクリートに比べて,単位水量を10〜20%程度減らすことができる. |
| 432 | げんすいじょうすう | 減衰定数 | 固有一般 | 〈Br〉P98[damping constant]振動する物体の減衰性状を表わすもので,次式によって与えられる. |
| 433 | げんすん | 現寸,原寸 | 固有一般 | 〈Br〉P98[full size drawing]橋りょうの設計図はでき上がりの形状や寸法で表示されているのに対して,実際の製作にあたっては,キャンパー*(上げ越し),溶接*による収縮ひずみの影響を考える必要があり,設計図の諸寸法をそのまま加工用寸法に用いることはできない.このため,これらを考慮して実物大の図を床に書き,これより加工用の定規*,型板*などを作成する.これを現寸作業という.現寸では,各部材の取合い関係,施工上に支障はないかなどの検討も行い,場合によっては設計図に変更を加える.コンピューターを利用し,現寸をNC*で行うことがある.このような場合は,床書きを省略し,縮小した図面で代用することがある. |
| 434 | けんちくげんかい | 建築限界 | 固有一般 | 〈Br〉P100[construction gauges]列車や自動車などが安全に走行できるために必要な空間を示すもので,建築限界内には構造物を建造することはできない.道路や鉄道上に架橋する場合は,建築限界を十分に考慮する必要がある.鉄道の建築限界は,車両のどの部分もこの限界内になければならないとされた車両限界に車両の動揺,軌道のくるいなどを付加して定められている(図-1).道路の建築限界は道路構造令に規定されている.橋りょうのように幅が制限されている構造物の場合には,架設誤差や将来の保守などを考慮して,ある程度建築限界に対して余裕をとったほうがよい場合がある. |
| 435 | げんば | 現場 | 固有一般 | 〈Br〉P100[field]工場で行うことと区別し,現場で行う各種の作業を意味する用語で,現場リベット,現場溶接,現場塗装などという. |
| 436 | げんばうちコンクリート | 現場打ちコンクリート | 固有一般 | 〈Br〉P100[concrete in site,cast-in-place concrete]現場で,型わく*や必要に応じて支保工*などを組み打設するコンクリート,現場打ちコンクリートに対応するものとしてプレキャストコンクリート*がある. |
| 437 | げんばはいごう | 現場配合 | 固有一般 | 〈Br〉P100[job mix,field mix]現場で実際に使用する材料の状態や計量の方法を考慮して,示方配合*のコンクリートになるように定めた配合*.⇒配合,示方配合. |
| 438 | コア | コア | 固有一般 | 〈Br〉P100[core]ボーリングホによって採取された円筒状の土,岩石,コンクリートなどをいう. |
| 439 | コアボーリング | コアボーリング | 固有一般 | 〈Br〉P100[coredrilling]コアをくり抜きながら掘り進むボーリング方法.換言すれば,ボーリング*の操作そのものによって試料を採取すること. |
| 440 | こう | 拱 | 固有一般 | 〈Br〉P100[arch]拱(きょう).アーチ*のこと.⇒拱(きょう). |
| 441 | こう | 鋏 | 固有一般 | 〈Br〉P100[hinge]ヒンジ*のこと.⇒ヒンジ. |
| 442 | こうかきょう | 高架橋 | 固有一般 | 〈Br〉P100[viaduct]道路または鉄道との平面交差を避けるため,連続的に架けられた橋.都市内の自動車専用道路として連続して架けられている橋がその代表的なものである(図-2). |
| 443 | こうかそくしんざい | 硬化促進剤 | 固有一般 | 〈Br〉P100[accelerator]主として寒中コンクリート*において使用されるもので,セメントの凝結*,硬化を促進し,コンクリートの早期強度を増大させる混和剤*をいう.コンクリートの凝結,硬化を促進する物質として,カルシウム,マグネシウム,ナトリウムなどの塩化物や炭酸ナトリウム,硫酸ナトリウム,トリエタノールアミンなど多くあるが,一般には塩化カルシウムが用いられる.硬化促進剤の混和量が多いほど促進作用が大きくなるが,多すぎると瞬結したり,長期強度が低下したりするので,使用量はセメント量の2%以下とする必要があり,一般に1%程度が適当とされている. |
| 444 | こうかんぐい | 鋼管ぐい | 固有一般 | 〈Br〉P102[steel pipe pile]円環断面を持った鋼ぐい*.土木・建築基礎ぐいとしてはJIS*A 5525で規定されている.鋼管ぐいは鋼板または鋼帯から電気溶接によって製造されたくいで,製造法別にスパイラル鋼管,電縫鋼管,板巻鋼管,U.0.E管,ケージフォーミング鋼管などがあるが,スパイラル鋼管が一般的である(p.101図-3). |
| 445 | こうかんやいた | 鋼管矢板 | 固有一般 | 〈Br〉P102[steel pipe sheet pile]鋼管に継手管を取り付け,基礎*や締切用の矢板*として使用する鋼管.JIS*A 5530にその品質,形状が規定されている.継手*にはその用途に応じた組合せが種々あるが,橋脚基礎としてはパイプにスリット加工をしたものが多く使われる(P型継手)(図-1) |
| 446 | こうかんやいたしききそ | 鋼管矢板式基礎 | 固有一般 | 〈Br〉P102[steel pipe sheet pile foundation]鋼管矢板*を現場で円形,小判形,長方形などの閉鎖形状に組み合わせて打ち込み,継手管内をモルタル*で充填し,その頭部に頂版*を設けて,所定の水平抵抗,鉛直支持力が得られるようにした基礎*.水中に構築する際,仮締切*と本体とが共用できるため近年多用されている.すべての鋼管矢板を支持層*まで入れる形式を井筒型と呼び,約半数の鋼管矢板を支持層まで,残りを中間層まで打ち込むのを脚付き型と呼ぶ(図-2). |
| 447 | こうきょう | 構橋 | 固有一般 | 〈Br〉P102[truss bridge]トラス橋*のこと.構はトラス*の意味.⇒トラス橋 |
| 448 | こうきょう | 鋼橋 | 固有一般 | 〈Br〉P102[steel bridge]橋を主要構造に用いる材料で分類した場合の一つで,それに鋼材を用いた橋.加工が容易で複雑な構造に適する,軽量であることなどがその特徴で,コンクリート橋*とともに最も多く用いられる形式の橋である.特に長支間橋に適する.⇒鉄橋. |
| 449 | こうきょうちょくけつきどう | 鋼橋直結軌道 | 固有一般 | 〈Br〉P102[track be fastened to steel girders without sleepers]鋼鉄道橋において,まくらぎを用いないでレールを鋼部材に直接締結する軌道構造をいう.最も一般的な締結装置は直結U型(JRS O2501-1913-13 AR 313)である(図-3,4).この軌道構造は,道床式軌道やスラブ軌道*に比べて軽量であるため,全体の建設費が安く,また,軌道が直接強固な橋げた上に敷設されるため,従来の木まくらぎ軌道に比べて保守周期を長くできる利点を持つ. |
| 450 | こうぐい | 鋼ぐい | 固有一般 | 〈Br〉P102[steel pile]鋼製のくい*.従来はI形鋼*,レール材など種々のものが使用されたが,現在では本体構造物に対しては鋼管ぐい*,仮設構造物に対してはH鋼ぐいが多く使用されている.鋼ぐいは他のくいに比して強度が高く,品質が均一で溶接*,切断が容易なため杭長の調節が容易であるなど多くの利点があるが,腐食に対して弱いなどの弱点も持っている. |
| 451 | こうげんコンクリート | 鋼弦コンクリート | 固有一般 | 〈Br〉P102[string-wire concrete,piano-wire concrete]PC鋼線*を用いたコンクリートの意味で,現在のプレストレストコンクリート*の古い呼び名. |
| 452 | こうコンクリートごうせいげた | 鋼コンクリート合成げた | 固有一般 | 〈Br〉P104[steel-concrete composite girder]合成げた*の一つ,鋼げたと現場で施工する鉄筋コンクリート*床版*とを力学的に一体化し,床版*を上フランジ*として利用したけた*.鋼げたと鉄筋コンクリート床版の一体化(結合)は鋼げたの上フランジ上面に取り付けたずれ止め*により行われる.支間*45m程度までの橋に多用される橋りょう形式で,支間10〜25mまではH形鋼*を,26〜44mまでは溶接Iげたを用いたものが,建設省の標準設計として作成されている(図-1). |
| 453 | こうしげた | 格子げた | 固有一般 | 〈Br〉P104[gridwork,grillage girder]並列する数本の主げた*とそれらに交差する数本の横げた*とが,格点*において接合された構造を格子げたという.格子げた構造を利用した橋りょうが格子げた橋であり,部分的に荷重*が作用した場合にも,横げたを介してほかの主げたに荷重が分配されるため,荷重作用点近傍の主げたの負担は軽減される.なお,格子げたの解析法としては(1)直交異方性板理論,(2)格子げた理論,(3>折板構造理論などがある(図-2). |
| 454 | こうじょう | 工場 | 固有一般 | 〈Br〉P104[shop]工場で行う各種の作業を意味する用語で,工場リベット,工場溶接,工場塗装などという. |
| 455 | こうしょうばん | 鋼床版 | 固有一般 | 〈Br〉P104[steel plate deck,steel plate floor,deck plate floor]床版*の一種で,縦方向および横方向にリブ*(縦リブ*および横リブ*)で補強した鋼板を用いた床版.コンクリート製の床版にくらべて軽量であることから長大橋に用いられる.鋼床版は橋の床として用いられる場合と,床としてのほか主げた*の上フランジ*としての作用を兼ねさせる場合とがある(図-3). |
| 456 | ごうせい | 剛性 | 固有一般 | 〈Br〉P104[rigidity,stiffness]変形の度合いを示す性質をいい,変形しにくいことを剛性が大きい,変形しやすいことを剛性が小さいという.材料の剛性は一般に弾性係数*で示すことができ,伸びに対するヤング係数*,ずれに対するせん断弾性係数がある.また,部材*においては屈げ剛性,伸び剛性,ねじれ剛性があり,これらは部材の長さのほか断面の性能が関係する.断面性能として,屈げ剛性はヤング係数と断面二次モーメント*との積(EI),伸び剛性はヤング係数と断面積との積(EA),ねじり剛性はねじり定数があり,これらと長さで剛性の度合いを表示することができ,これを部材の剛度という.また,構造物においてある基準の剛度を定め,これに対する各部材の剛度の比を剛比という. |
| 457 | こうせいかたわく | 鋼製型わく | 固有一般 | 〈Br〉P104[steel form,metal form]鋼材で作った型わく*,仕上がり寸法が正確,コンクリート表面が平滑,組立解体が容易,高価であるが転用回数が多いなどの特徴がある.平面パネルはJIS*A 8652に規格化され,このほか特殊な形状であってもプレキャスト*げたの製作など転用回数の多い場合にも用いられる(図-4). |
| 458 | こうせいケーソン | 鋼製ケーソン | 固有一般 | 〈Br〉P106[steel caisson]鋼で作ったケーソン*.ケーソン全体や下側部分のみを陸上部で製作し,水上を曵航して現地へ搬入し,沈設後内部にコンクリートを打設する.水深が深い場所に多く用いられる,通常の水中ケーソン工事のような築島は不用であるが,鋼製ケーソンの周囲には作業足場が必要である.鋼殻ケーソンとも呼ぶ(図-1). |
| 459 | ごうせいげた | 合成げた | 固有一般 | 〈Br〉P106[composite girder]異種材料からなる部分あるいは別個に作られた部分を力学的に一体化させたけた*.橋りょうに用いられる合成げたの代表的なものに,鋼げたと現場で施工する鉄筋コンクリート床版とを一体化した鋼コンクリート合成げた*,プレキャストのプレストレスコンクリート*げたと現場で施工する鉄筋コンクリート*(プレストレストコンクリート*)床版とを一体化したプレストレストコンクリート合成げたがある.古くは木コンクリート合成げたもあったが現在では用いられない(図-2). |
| 460 | こうせきそう | 洪積層 | 固有一般 | 〈Br〉P106[diluvial deposit]洪積世(1万年〜100万年前)に形成された地層.洪積世は大氷河時代であり,またこの時代は陸地のあちこちで沈降,隆起がくり返され,降雨量も多く,陸地の浸食,堆積作用が進行し,盆地内に厚い洪積層が形成された.洪積世は,沖積世に比して堆積年代が長くその初期と末期とでは固結度にきわめて大きな差がでるが,一般には良質な基礎*の支持層*が存在している. |
| 461 | こうちょうりょくこう | 高張力鋼 | 固有一般 | 〈Br〉P106[high tensile steel,high tensile strength steel]軟鋼*に比べて引張強さの大きな鋼.一般に引張強さ50kg/mm2以上,降伏点*30kg/mm2以上の鋼をいう.軟鋼の炭素量を増した高炭素鋼,合金元素を添加した非調質鋼(合金鋼),熱処理した調質鋼*(熱処理鋼)がある. |
| 462 | こうちょうりょくボルト | 高張カボルト | 固有一般 | 〈Br〉P106[high strength bolt,high tensile bolt]高力ボルト*のこと.⇒高力ボルト. |
| 463 | ごうど | 剛度 | 固有一般 | 〈Br〉P106[stiffness]⇒剛性. |
| 464 | こうばんおうりょく | 交番応力 | 固有一般 | 〈Br〉P106[alternating stress]荷重*によって生じる応力*が,圧縮になったり引張りになったりする場合に,その応力を交番応力という.なお,この交番応力を受ける部材を交番応力部材といい,トラス橋*の支間*中央付近の斜材*などがこれにあたる.交番応力部材は,設計時に引張り,圧縮の各応力に対して抵抗できる断面とする必要がある. |
| 465 | ごうひ | 剛比 | 固有一般 | 〈Br〉P106[stiffness ratio,relative stiffness]⇒剛性. |
| 466 | こうふくてん | 降伏点 | 固有一般 | 〈Br〉P106[yield point]軟鋼*が降伏するときの応力*のこと.軟鋼の試験片に弾性限度以上の引張荷重を加えるとある点Yuで試験片内部にすべりが生じ,Yiの応力まで降下後,ほぼ定応力下で変形が増加する. Yuを上降伏点, Yiを下降伏点と称するが,上降伏点が試験片や試験条件によって変動し不安定であるのに対して下降伏点はほぼ一定であることから,一般には下降伏点のことを降伏点という.これに対して高張力鋼*では明瞭な降伏点が認められないため0.2%の永久ひずみが生じる応力を0.2%耐力と呼び,この値を設計上降伏点とする場合が多い(p.39図-5). |
| 467 | こうみょうたん | 光明丹 | 固有一般 | 〈Br〉P108[red lead]四三酸化鉛(Pb304)とリサージ(PbO)を成分とする橙色の防錆顔料で,鉛丹,赤鉛とも呼ばれ,光明社がわが国ではじめて製造したことからこの名がある.⇒鉛丹さび止めペイント. |
| 468 | こうやいた | 鋼矢板 | 固有一般 | 〈Br〉P108[steel sheet pile]締切に使用される鋼製の板状のくい*.互いに継手*をかみ合わせて何枚かを連続して打ち,すきまのない壁を作る.継手位置や1枚ずつの形状によりさまざまの種類があり,そのおもなものとしてはU形鋼矢板,Z形鋼矢板,F形鋼矢板がある(p,107図-3). |
| 469 | こうらん | 高欄 | 固有一般 | 〈Br〉P108[handrail,railing]歩行者の安全のために,橋路面の側端に沿って地覆上に設ける棚あるいは壁状の安全施設.自動車に対するもの(自動車防護棚)とは区別され,歩道と車道の区別がある場合に設けられる.高欄の高さは路面から90cm以上とし,その頂部に250kg/mの直角水平な力が作用するものとして設計される.欄干*と称することもある(図-2,p.299図-1). |
| 470 | こうりょく | 抗力 | 固有一般 | 〈Br〉P108[drag]流体中にある物体が流体から受ける流れ方向の力.風による抗力DはD=ρv2ACD/2で表わされる.ここにρは空気密度(=0.125sec2/m4),vは風速,Aは基準面積で,CDは抗力係数(drag coefiicient)と呼ばれる係数である.一般の道路橋*では水平方向の風を対象とし,Aとして鉛直面に対する橋の投射面積をとり,v=55m/sec,CD=1.6を用い,D=300kg/uを風荷重*として用いる(図-1). |
| 471 | こうりょくボルト | 高カボルト | 固有一般 | 〈Br〉P108[high strength bolt,high tensile bolt]高強度鋼を用いたボルト.橋に用いられる高力ボルトには鋼部材の接合用の摩擦接合*用と支圧接合*用の二つがあり,作業性がよいことから鋼部材の現場接合の大部分には,リベット*に代わって摩擦接合用高力ボルト*が用いられる.JIS*B 1186に摩擦接合用高力ボルトの規格がある.英語名からハイテンボルトと俗称することもある(表.1). |
| 472 | こうりょくボルトしあつせつこう | 高カボルト支圧接合 | 固有一般 | 〈Br〉P108[bearing connection with high strength bolts]高力ボルト*を用いた支圧接合*.道路橋*に使用する高力ボルトは日本道路協会の「支圧接合用打込み式高力ボルト,六角ナット,平座金暫定規格」に規格され,機械的性質によってB8TとB10Tがある.ボルト1本あたりの許容力(伝達力)は高力ボルト摩擦接合*より大きく有利であるが,ボルト孔により厳しい精度が要求されるため特殊な場合にしか用いられていない.⇒支圧接合. |
| 473 | こうりょくボルトまさつせつこう | 高カボルト摩擦合 | 固有一般 | 〈Br〉P108[friction grip connection with high strength bolts]高力ボルト*を用いた摩擦接合*.これに使用する高力ボルトはJIS*B 1186「摩擦接合用高力ボルト,六角ナット,平座金のセット」に規格され,機械的性質によってF8T,F10T,FllTがあるが(表-1),道路橋*ではFllTは使用しない.また,道路橋に使用する高力ボルトについてはJIS規格のほかに性能が別途道路橋示方書*に規定されている.このほか特殊なボルトとしてトルシア形高力ボルト*がある.⇒摩擦接合. |
| 474 | こうろセメント | 高炉セメント | 固有一般 | 〈Br〉P110[Portland blast-furnace slag cement,blast-furnace slag cement]高炉スラグ,ボルトランドセメントクリンカおよび少量の石こうを粉砕,混合した混合セメント.JIS*R 5211に規格され,高炉スラグの混和率によりA種(5%をこえ30%以下),B種(30%をこえ60%以下),C種(60%をこえ70%以下)の3種がある.高炉セメント硬化体は,耐薬品性,耐熱性,水密性に優れるが,初期硬化が遅く,初期強度がやや低く,養生*に特に留意する必要がある(表-1). |
| 475 | ごかんせいこうほう | 互換性工法 | 固有一般 | 〈Br〉P110[ ]同一の形状,寸法が多数有る場合に用いられる部材*の製作法で,同一形式,同一寸法の部材を使用する個所に対して,製作された多数の部材がどれでもどこにでも使用できるように製作する方法.この工法のポイントはボルト(リベット*)孔の孔あけにあり,正規寸法の径の孔を最初からあけるいわゆるフルサイズ工法*で孔あけが行われるが,この場合,孔の位置を正確にするため通常あて盤(テンプレート*)が用いられる. |
| 476 | こした | こした | 固有一般 | 〈Br〉P110[cradle]重量物をコロで移動させる場合に,重量物のコロの問の入れる受け台.⇒みちいた(導板)(p,293図-5). |
| 477 | こしつりざい | 腰つり材 | 固有一般 | 〈Br〉P110[hip vertical]トラス*の垂直材*の一つで,p.113図-1に示す部材*.トラスとしては力が作用せず,直下の格点に作用する荷重*によってのみ引張力が作用する(p.113図-1). |
| 478 | こせんきょう | こ線橋 | 固有一般 | 〈Br〉P110[overbridge]鉄道をまたぐ陸橋*(図-1).⇒陸橋. |
| 479 | こつざい | 骨材 | 固有一般 | 〈Br〉P110[aggregate]コンクリートおよびモルタル*を造る場合,セメントと水などに練り混ぜる砂および砂利をいう.骨材には,川砂,川砂利のように天然で採集できる天然骨材と人工骨材(軽量コンクリートを参照)とがある.また,骨材は川砂,海砂,砕砂などの細骨材*と川砂利,海砂利,砕石などの粗骨材*とに分けられ,細骨材は10mmふるいを全部通り,5mmふるいを重量で85%以上通過する骨材をいい,粗骨材は5mmふるいに重量で85%以上とどまる骨材をいう.細骨材および粗骨材の粒度の標準が,「コンクリート標準示方書(土木学会)」に定められている(表-2,3). |
| 480 | こていアーチ | 固定アーチ | 固有一般 | 〈Br〉P110[fixed arch,hingeless arch]両端部が固定されヒンジ*のないアーチ*.3次不静定構造で,コンクリートアーチ橋に多用される.無ヒンジアーチともいう(図-2). |
| 481 | こていきょう | 固定橋 | 固有一般 | 〈Br〉P112[fixed bridge]橋を動,不動によって分類したものの一つで,橋げたが可動橋*のように動かず固定されて動かない橋.可動橋の対語. |
| 482 | こていげた | 固定げた | 固有一般 | 〈Br〉P112[fixed girder]両端で回転や移動を拘束したけた*.固定ばりともいう(p.111図-3). |
| 483 | こていししょう | 固定支承 | 固有一般 | 〈Br〉P112[fixed bearing,fixed support]変位を拘束した支承*.これには回転を拘束するものと拘束しないものがあるが,一般には後者を指す.可動支承*の対語(表-1).⇒支承. |
| 484 | こていばり | 固定ばり | 固有一般 | 〈Br〉P112[fixed beam]固定げた*のこと.⇒固定げた. |
| 485 | こどうきょう | こ道橋 | 固有一般 | 〈Br〉P112[overbridge]道路をまたぐ陸橋*.架道橋*ともいう.⇒陸橋, |
| 486 | ごねつ | 後熱 | 固有一般 | 〈Br〉P112[post heating]溶接部またはガス切断部に後から熱を加えること.急冷却によるわれを防ぐとともに,残留応力*を除去することを目的として行われる. |
| 487 | ゴムししょう | ゴム支承 | 固有一般 | 〈Br〉P112[rubber bearing]主要材料としてゴムを用いた支承*.一般の金属製支承の移動および回転機構が受圧接触部でのすべりやころがりであるのに対し,ゴム支承ではゴムの変形によっているのがその特徴である.荷重*によって自由面が側方に押出されるいわゆる膨出現象を小さくし,高さの変化を小さくすると同時に支持力を増すためゴムの上下面に補強板を設けるのが一般的である,また,厚さが大きな場合は数層にわたって補強板を入れる重層形式が用いられる.ゴムにはクロロプレン系合成ゴムが一般的に用いられる.また,特殊なものとして天然ゴムを用い,それに埋め込んだ円環で膨出を抑制する形式のものもある(p.115図-1). |
| 488 | こゆうしゅうき | 固有周期 | 固有一般 | 〈Br〉P112[natural period]⇒固有振動 |
| 489 | こゆうしんどう | 固有振動 | 固有一般 | 〈Br〉P112[natural vibration]構造物などを平衡状態から変位させ,その変位の拘束を解き放つことにより生じる振動.このような振動モード(形状)は構造物の自由度の数だけあり,その振動数や周期は,振幅に関係なく,構造物の質量,剛性で定まり,構造物固有のものとなる.規準振動ともいう.固有振動の振動数を固有振動数(natural frequency),周期を固有(振動)周期(natural period)という.また,固有周期の長いほうから順番に一次振動,二次振動,……,と呼ぶ. |
| 490 | こゆうしんどうすう | 固有振動数 | 固有一般 | 〈Br〉P112[natural frequency]⇒固有振動 |
| 491 | ゴライアスクレーン | ゴライアスクレーン | 固有一般 | 〈Br〉P112[goliathcrane]水平ばりと両端の支柱で構成される門形のクレーンで,水平ばりに取り付けた荷づり設備で門形の枠内で荷づり作業を行う.固定式と移動式とがあり,移動式は支柱の下端に取付けた車輪で軌条の上を走行する.細長い用地で上空に障害物のない場合に適するクレーンである.門形クレーン,橋形クレーンともいう(図-3). |
| 492 | ころがりししょう | ころがり支承 | 固有一般 | 〈Br〉P114[roller bearing]支承*の移動,回転機構によって分類した場含の一つで,二つの物体が接触部でずれを伴わずころがりによって移動,回転する機構の支承(図-2).⇒すべり支承. |
| 493 | コンクリートきょう | コンクリート橋 | 固有一般 | 〈Br〉P114[concrete bridge]上部構造*の主要部分をコンクリートで作った橋.鉄筋コンクリート*橋(RC橋),プレストレストコンクリート*橋(PC橋)鉄骨鉄筋コンクリート*橋(SRC橋)がある. |
| 494 | コンクリートぐい | コンクリートぐい | 固有一般 | 〈Br〉P114[concrete pile]コンクリート製のくい*.既製のコンクリートくいと場所打ちぐい*とがある.既製コンクリートぐいには鉄筋コンクリート*ぐい(RCぐい),プレストレストコンクリート*ぐい(PCぐい)や高強度PCぐい(PHCぐい)がある. |
| 495 | コンクリートプラント | コンクリートプラント | 固有一般 | 〈Br〉P114[conctreteplant]生コンクリート*を製造するプラントをいい,レディーミクストコンクリート*工場に設置されたものと,工事現場などに近接して設置されるものとがある.形式としては,傾胴ミキサーを使用したものと,強製ミキサーを使用したものとがある(図-4). |
| 496 | コンクリートブレーカー | コンクリートブレーカー | 固有一般 | 〈Br〉P114[concretebreaker]コンクリートを破壊または一部をはつるときに用いる機具で,コンプレッサーにより空気を送り,先端部ののみの上下振動でコンクリートを壊す.小型のものをピックと呼ぶ(p.117図-1,表-1). |
| 497 | コンクリートポンプ | コンクリートポンプ | 固有一般 | 〈Br〉P114[concretepump]コンクリートをパイプを用いてポンプで圧送する機械で,多量のコンクリート打設を行う場合,またクレーンなどでの打設が不可能な場合に最も多く使用する.コンクリートポンプは,コンクリートを送り出す方法によって,ピストン式,スクイズ式および,空気圧送式(プレーサー)に分類される.ピストン式はコンクリートをホッパーよりシリンダー内に入れそれをピストンによる往復運動によって送り出すものである.スクイズ式はコンクリートをホッパーよりゴムチューブ内に入れ,それをローターの回転によりしぼり出す方式である.コンクリートプレーサーは主としてトンネル工事に用いられる.ポンプの能力は一般に,普通コンクリートでは,スランプ*5cm以下,軽量コンクリート*でスランプ15cm以下を除けば水平距離にして400〜500m,高さにして60〜95m程度まで打設できる(p.117図-2). |
| 498 | コーンしすう | コーン指数 | 固有一般 | 〈Br〉P114[cone index]土のせん断抵抗を現場で簡便に求める指標.先端角30°で最大面積3.24cm2のコーンを,1cm/sの速さで静的に土中に貫入させたときの抵抗からコーン指数を求める.トラフィカビリティーを判断するために主として用いる. |
| 499 | コンシステンシー | コンシステンシー | 固有一般 | 〈Br〉P116[consistency]主として水の多少による軟かさの程度で示される"まだ固まらないコンクリート"を変形させる場合の難易の程度をいう.通常JIS*A 1101-75に定められているスランプ*試験によって求められるスランプ値で表わされる.コンシステンシーは,所要のワーカビリチー*が得られる範囲で,できるだけ小さいものでなければならない.コンシステンシーを調整する方法は,セメントペースト量を増減するのが便利である. |
| 500 | こんわざい | 混和材 | 固有一般 | 〈Br〉P116[admixture]混和材料*のうち,使用量が比較的多くて,それ自体の体積がコンクリートの配合*設計に関係するものをいう.ポゾラン*などがこれに属する(表-2).また,土は含水量によって変化あるいは抵抗の度合いが異るが,このように,その含水量によって土の性質が異ることを土のコンシステンシーという. |
| 501 | こんわざい | 混和剤 | 固有一般 | 〈Br〉P116[admixture]混和材料のうち,使用量が比較的少なくて,それ自体の体積がコンクリートの配合*設計において無視できるものをいう.混和剤には,AE剤*,滅水剤*,硬化促進剤*,凝結遅延剤*,防水剤などがある(表-2). |
| 502 | こんわざいりょう | 混和材料 | 固有一般 | 〈Br〉P116[admixture]セメント,骨材*,水以外の材料で,必要に応じてコンクリートの成分として加える材料.使用量によって混和材*と混和剤*に分類される(表-2). |
| 503 | さいかげん | 載荷弦 | 固有一般 | 〈Br〉P118[Ioaded chord]トラス橋*の上下弦材のうち,橋床*を取り付けたほうの弦材*.すなわち,上路橋*では上弦材*,下路橋*では下弦材*をいう(図-1).⇒不載荷弦 |
| 504 | さいかしけん | 載荷試験 | 固有一般 | 〈Br〉P118[loading test,load carrying test]構造物,部材*,地盤などに荷重*をかけ,その性状を調べる試験(図-2). |
| 505 | さいこつざい | 細骨材 | 固有一般 | 〈Br〉P118[fine aggregate]⇒骨材. |
| 506 | さいこつざいりつ | 細骨材率 | 固有一般 | 〈Br〉P118[sand percentage]5smmふるいを通る骨材*を細骨材*,5mmふるいにとどまる骨材を粗骨材*として算出した細骨材量(S)と全骨材量(a)との絶対容積比(S/a)を百分率で表わしたもの.絶対細骨材率ともいう.細骨材率(S/a)が大きくなるに従って砂の量が増え,砂利の量が減ることになる.S/aが小さいほど単位水量*が減じ,セメント量も少なくなり経済的なコンクリートとなるが,あまり小さくするとコンクリートがあらあらしくなり分離しやすくなる.したがって,S/aはワーカビリチー*の得られる範囲内で単位水量が最小となるように定めるのが原則である. |
| 507 | さいしゅひ | 採取比 | 固有一般 | 〈Br〉P118[recovery ratio]サンプラー*の押込み長と実際に採取された資料の長さの比.粘性土*においては採取された資料の乱れの目やすとされ,98%以上であれば満足すべきサンプリング*とされる.軟岩*などでは岩の亀裂や強度をみる目やすとされる. |
| 508 | サイズ | サイズ | 固有一般 | 〈Br〉P118[size]すみ肉溶接*の断面において,溶接金属*の中に含まれる二等辺三角形の辺の長さ(図-3). |
| 509 | さいちょうひ | 細長比 | 固有一般 | 〈Br〉P118[slenderness ratio]⇒ほそながひ(細長比). |
| 510 | ざいりょうぶんり | 材料分離 | 固有一般 | 〈Br〉P118[segregation]運搬中や打込み中に,練り混ぜたコンクリートの各材料が分離し,均一な混合状態がくずれることをいう.AE剤*や減水剤を*入れることによって材料分離を少なくすることができる. |
| 511 | サウンディング | サウンディング | 固有一般 | 〈Br〉P118[sounding]土中に抵抗体を入れ,この抵抗体を貫入,回転,引抜きすることにより土の性を調査すること.標準貫入試験*,べーンせん断試験,円錐貫入試験*,スウェーデン式サウンディングなどがある. |
| 512 | サグ | サグ | 固有一般 | 〈Br〉P120[sag]ケーブル*などの線体を張り渡した場合のたれ下り量で,支点*間を結ぶ直線と線体との間の支問*中央における鉛直距離で表わす.垂距ともいう.また,サグfとケーブル支間lとの比f/lをサグ比(垂距比)という(p.119図-4). |
| 513 | ざくつ | 座屈 | 固有一般 | 〈Br〉P120[buckling]柱*や板などが圧縮力を受ける場合,ある荷重*で曲りが生じ,それまでとは異なる変形状態に入る現象.座屈が生じると柱や板などは耐荷力が急激に減少し,ついには破壊に至る. |
| 514 | サグひ | 比 | 固有一般 | 〈Br〉P120[sagratio]⇒サグ. |
| 515 | サドル | サドル | 固有一般 | 〈Br〉P120[saddle]ケーブル*などの線体をなめらかに曲げるために,その折曲げ個所に設ける構造部品.代表的なものにつり橋*に用いられるサドルがあり,ケーブルサドル,鞍ともいう(p.119図-5). |
| 516 | さびとめペイント | さび止めペイント | 固有一般 | 〈Br〉P120[rust-preventing paint,rust-resisting paint,anti-corroslve paint]さびの発生を防ぐことを主目的とする塗料で,一般に顔料を多く含み硬い塗膜を形成して遮水性にすぐれているのが特徴である.鋼橋*では一般に下塗塗料として用いられ,代表的なものに,鉛丹さび止めペイント*,鉛系さび止めペイント*などがある. |
| 517 | サブサイズこうほう | サブサイズ工法 | 固有一般 | 〈Br〉P120[sub-size method,sub-punch and reaming method]曲線けた*や,ラーメン橋脚などのように構造が複雑なものは,単一部材で正規のボルト孔をあけると,組み立てた場合に,孔ずれの精度をおかすおそれがある.このような場合や,部材*数が少ない場合は,仕上り孔径よりも2〜3mm小さい孔径で下孔(予備孔)をあけ,仮組立率時にリーミング*で仕上り孔径に拡孔する.このような工法をサブサイズ工法という.⇒フルサイズ工法. |
| 518 | サブマージアークようせつ | サブマージアーク溶接 | 固有一般 | 〈Br〉P120[submerged arc welding]アーク溶接*の一つで,接合部の表面に粒状のフラックス*を盛り上げ,その中に線状のワイヤを連続的に供給しながら溶接*する方法.アークはフラックスにかくれて見えないのでサブマージ(潜る)の名称があり,潜弧溶接とも呼ばれる.サブマージアーク溶接機器を開発した会社の名称から,ユニオンメルト溶接と呼ばれることがある(図-1,2). |
| 519 | さらリベット | 皿リベット | 固有一般 | 〈Br〉P120[countersunk rivet,countersunk head rivet]リベット*の一種で,リベットの頭が下側が細く半錐台状で先端が平面となっているりベット.リベットの頭を連結する板の表面より外側に突出させない個所に用いる(p.321図-1,表-1)). |
| 520 | さんききょう | 三奇橋 | 固有一般 | 〈Br〉P122[three novel bridges in Japan]わが国における三つの変わった橋の意味で,富山県宇奈月町の愛本橋(はね橋*),山梨県大月市の甲斐の猿橋(はね橋)および山口県岩国市の錦帯橋(木造アーチ橋)をいう.このうち愛本橋は既になく,現在はニールセン橋*(鋼橋*)になっており,また錦帯橋は昭和25年キジア台風による洪水で流失したが,昭和28年に再建された.また,三奇橋として愛本橋の代わりに木曽のかけ橋*を入れる人もいる(p.121図-3). |
| 521 | さんきゃくクレーン | 三脚クレーン | 固有一般 | 〈Br〉P122[stiff-leg derrick crane]主柱(マスト),2本の控材(レグ)およびブームで構成されるクレーンで,動力(ウインチ*)を本体に載せた三脚ジブクレーンとそれを本体と別置した三脚デリックがある.定置式と移動式とがあり,移動式は車輪を取り付け軌条の上を走行させるのが一般的で,橋りょうの架設におけるトラベラークレーン*(移動クレーン)としてしばしば用いられる.スチフレグデリッククレーンともいう(図-1). |
| 522 | さんげんトラス | 三弦トラス | 固有一般 | 〈Br〉P122[triangular truss,three chord truss]3本の弦材*で構成したトラス*.トラス橋*では上弦材*,下弦材*,腹材*で構成されるトラスを二組並列するのが一般的であるが,三弦トラスは2本の上弦材と1本の下弦材あるいは1本の上弦材と2本の下弦材を三角形の各頂点に配置した構造となる.道路橋*に用いられた例もあるが,近年では水路橋*に用いられることが多い(図-2). |
| 523 | さんじくあっしゅくしけん | 三軸圧縮試験 | 固有一般 | 〈Br〉P122[triaxial compression test]不透水性の膜で包んだ円筒形の供試体の側面に液体または気体によって均等な荷重*を加えながら,さらに軸方向に圧縮して破壊させるせん断試験*.三軸せん断試験ともい |
| 524 | サンドコンパクションパイル | サンドコンパクションパイル | 固有一般 | 〈Br〉P122[sandcompaction pile]軟弱地盤*の改良工法で締固め工法の一種.振動あるいは衝撃荷重を用いて地盤内に砂を圧入し,圧縮された砂ぐいを造成する工法.砂質地盤では砂ぐいの周面地盤を締め固めて改良を行う効果も合せ持つ.サンドコンパクションパイルは地盤のせん断強度の増加,沈下量の減少に効果があるが,ゆるい砂層の流動化*対策としても用いられる(図-3). |
| 525 | サンドドレーン | サンドドレーン | 固有一般 | 〈Br〉P122[sanddrain]軟弱地盤*の改良工法のうちバーチカルドーレン工法とも呼ばれる脱水工法の一種.粘性土*の圧密*に要する時間は粘性土層の排水距離の2乗に比例するので,層厚が大である場合は圧密時間が長くなる.この時間を短くするため,鉛直方向に多数の排水層を配置するよう打ち込まれた砂ぐい.施工は一般にサンドマットの施工,サンドドレーンの施工,載荷重としての盛土施工の順序で行われる(p.125図-1). |
| 526 | サンドブラスト | サンドブラスト | 固有一般 | 〈Br〉P122[sand blasting]ブラスドの一種で,研掃材の粒子として砂を用いたもの.⇒ブラスト. |
| 527 | サンドル | サンドル | 固有一般 | 〈Br〉P122[saddle,stackedgrillage]重量物などを支えるため,角材や鋼ばりなどを井形状に組み上げたもの(p.125図.2). |
| 528 | さんヒンジアーチ | 3ヒンジアーチ | 固有一般 | 〈Br〉P124[three hinged arch]両端および中間に一つ合計三つのヒンジ*を設けたアーチ*.静定構造で,古くは鋼アーチの構造形式として用いられたが,近年ではほとんど用いられない.三ホ拱(図-3,4). |
| 529 | サンプラー | サンプラー | 固有一般 | 〈Br〉P124[sampler]土中から土質資料を採取するための器具.サンプリング*の目的や対象地盤は多様で,それぞれに適したサンプラーを選択する必要がある.粘性土*の不撹乱資料採取には固定ピストン式シンウォールサンプラーをはじめ,デニソン型サンプラーやフォイルサンプラー*など数多くあり,砂質地盤に対しては三重管サンプラー,ツイストサンプラーなどがある.乱した資料採取には広く標準貫入試験機が用いられている(図-5). |
| 530 | サンプリング | サンプリング | 固有一般 | 〈Br〉P124[sampling]土の性質を把握するために,地中より試料を採取すること.資料は土質試験に供され,地層の判定,強度や圧密*特性など種々の調査がなされるが,その目的に応じ不撹乱資料または撹乱資料を原位置から採取する. |
| 531 | ざんりゅうおうりょく | 残留応力 | 固有一般 | 〈Br〉P124[residual stress]無荷重の状態で物体内に残っている応力*.鋼部材において,加工や溶接*時に与えられる変形や熱に伴う応力がその内部的な拘束によって残るなどがその代表的な例である(p.127図-1). |
| 532 | ざんりゅうちんか | 残留沈下 | 固有一般 | 〈Br〉P124[residual settlement]軟弱地盤*上の盛土や構造物において,完成後(施工後)にさらに起こる沈下.通常,軟弱地盤において荷重*が加わると既時沈下と呼ばれる弾性変形と圧密変形が生ずる.このうち圧密変形は非常に時間をかけて生ずるため,施工完了後も沈下が続くことになる.この残留沈下を極力抑えるために,緩速施工,プレロード工法や各種地盤改良工法が採用されている(p.127図-3). |
| 533 | ざんりゅうひずみ | 残留ひずみ | 固有一般 | 〈Br〉P124[residual deformation]残留変形*が生じている場合のひずみ.また,残留変形と同義として用いる場合もある. |
| 534 | ざんりゅうへんけい | 残留変形 | 固有一般 | 〈Br〉P124[residual deformation]部材*などにおいて,荷重*を除荷した後あるいは製作終了後にも残ったままとなっている変形.荷重による応力*が降伏点*を越えた場合に除荷後にも変形が残るいわゆる塑性変形,溶接*時の材片の不均一な温度による変形が拘束されて残る変形,残留応力*が熱処理によって解放されて残る変形などがある.永久変形ともいう. |
| 535 | しあげボルト | 仕上げボルト | 固有一般 | 〈Br〉P124[finished bolt,turned bolt]軸部あるいは頭部を切削仕上げしたボルト.軸部と頭部下面を仕上げたものを中ボルトあるいは半みがきボルト,表面全体を仕上げたボルトを上ボルトあるいはみがきボルトという.⇒黒皮ボルト. |
| 536 | しあつ | 支圧 | 固有一般 | 〈Br〉P126[bearing,bearing pressure]支承*下面と橋脚*上面のように,二つの物体が相接して互いに押し合うことで,その接触面のことを支圧面という.また支圧応力とはその支圧面に生じる垂直応力のことで,作用力を支圧面の面積で除すことによって求められる. |
| 537 | しあつせつこう | 支圧接合 | 固有一般 | 〈Br〉P126[bearing connection]鋼部材の接合法の一つ.接合しようとする鋼板にあけられた孔にりベット*やボルトを挿入し,その軸部によって鋼板の相対的なずれを止める接合法で,鋼板の孔の円周面とりベットなどの軸部との支圧と軸部せん断によって力が伝達される.おもなものにりベット継手*や高力ボルト支圧接合*がある(図-2).⇒摩擦接合. |
| 538 | シアープレート | シアープレート | 固有一般 | 〈Br〉P126[shear plate]鋼げたの腹板*の添接板*の一つで,主としてせん断力*を受け持つ添接板.⇒モーメントプレート(p.299図-3). |
| 539 | ジェットこうほう | ジェット工法 | 固有一般 | 〈Br〉P126[jetting method]くい*や矢板*に高圧に耐えうる管を添えて,この管の先端から高圧ジェット水を噴出し,くいや矢板先端部の土砂を除去し,くいや矢板の貫入を容易にする工法.振動を低減するためや,中間硬質層の貫入抵抗を低減するために用いられる. |
| 540 | しかじゅう | 死荷重 | 固有一般 | 〈Br〉P126[dead load]構造物本体,添架物などの重量による荷重*. |
| 541 | しかつかじゅうごうせいげた | 死活荷重合成げた | 固有一般 | 〈Br〉P126[composite girder for dead and live loads]合成げた*の一つで,死荷重*および活荷重*に対してともに合成げたとして作用させるけた*.活荷重合成げた*に比べて断面が小さくなる利点があるが,合成げたとなるまで荷重*を作用させることができないため,架設*にあたって支保工*を必要とする欠点があり,現在ではほとんど用いられない.⇒活荷重合成げた. |
| 542 | しかん | 支間 | 固有一般 | 〈Br〉P126[span,effective span]部材*を支持している支点*の問の区間をいい,また,支点間距離を指すことも多い.橋においては主げた*など橋の主構造の支点(支承中心)間の区間あるいはその水平距離をいう.有効径間ともいう.⇒径間(p.91図-1). |
| 543 | じくきょ | 軸距 | 固有一般 | 〈Br〉P126[wheel base]前輪の車軸の中心から後輪の車軸の中心までの距離.道路橋*の設計に用いるT荷重*の軸距は400cmである.⇒T荷重(p.208表-1). |
| 544 | じくじゅう | 車由重 | 固有一般 | 〈Br〉P126[axle load]自動車,列車の車軸から構造物などにかかる荷重*.一般に輸荷重*の2倍である,自動車において,後軸が一つの場合は単軸重,二つの場合は,2軸合せた重量をタンデム軸重という. |
| 545 | じくほうこうてっきん | 軸方向鉄筋 | 固有一般 | 〈Br〉P126[longitudinal reinforcement]部材*の軸方向に配置された鉄筋*.⇒帯鉄筋(p.43図-6). |
| 546 | じくりょく | 軸力 | 固有一般 | 〈Br〉P128[axial force]軸方向力のこと.部材*の軸方向に圧縮または引張るように作用する力をいう.圧縮部材*,引張部材*はそれぞれ圧縮,引張の軸力が作用する部材をいう(p,191図-1). |
| 547 | じこしょうこうしきあしば | 自己昇降式足場 | 固有一般 | 〈Br〉P128[self-elevating platform]海底におろして支持する数本の脚とそれを昇降する作業台で構成された海上作業設備.移動は脚を上げ作業台を浮べて曳航することによって行い,作業に際しては,脚を海底におろし作業台を昇降させ所定の高さに固定する.作業台を各脚の任意の位置に固定できるため,水深の大小や海底の不陸に関係なく設置できること,海底に固定して支持するため,作業船等に比較して安定しており,海象や気象の影響が少ない,規模の大きな作業設備や機械を搭載できるなどの特徴がある.自己昇降式作業台あるいは英語名からセップ(SEP)ともいう(p.127図-4), |
| 548 | シーシーエルこうほう | CCL工法 | 固有一般 | 〈Br〉P128[CCL system (method)]PC鋼材*の定着工法の一つ.PC鋼材としてPC鋼より線*を用いる.定着はくさび式のグリップを用いることを基本としており,PCケーブル*を構成するストランド*を1本ずつ緊張,定着する方法とPCケーブルを一度に緊張,定着する方法がある.英国で開発された工法である(図-2). |
| 549 | しじぐい | 支持杭 | 固有一般 | 〈Br〉P128[bearing pile]先端が良質な支持層*に根入れさせているくい*.くいの支持機構は一般にくい周面の摩擦力と先端支持力とによる.支持ぐいはこの先端支持力が大きく明確に期待でき,沈下量も小さい,しかしながら,支持ぐいとはいっても,許容支持力程度の荷重では先端支持力の占める割合はその荷重の5割以下であるのが通常で,周面摩擦力が大半を占める(図-1).⇒摩擦ぐい. |
| 550 | しじそう | 支持層 | 固有一般 | 〈Br〉P128[bearing layer]基礎構造物から伝えられる荷重*に対して十分な抵抗力を有し,かつ上部構造*にとって有害な沈下を生じさせない地層.良質な支持層とは荷重の規模によって異なり,一概には決めがたいが,目安としては岩盤や,砂層,砂れき層においてはN値が30以上,粘性土層ではN値*が20以上(quが2〜5kg/cm2以上)をいう. |
| 551 | ししょう | 支承 | 固有一般 | 〈Br〉P128[bearing support]1)上部構造*から下部構造*に力を伝達するためにそれらの境界に設ける支持装置.支持条件により固定支承*,可動支承*などに分類される.なお,道路橋*の支承については日本道路協会から道路橋支承便覧および標準設計が出版されている(表-1). 2)構造力学用語で,支持の意味. |
| 552 | ししょうばんししょう | 支承板支承 | 固有一般 | 〈Br〉P128[bearing plate support]支承*の一種で,上沓と下沓との間に支承板を挿入し,一方を平面接触として水平移動の機能を,他方を曲面接触(円柱面,球面)として回転機能を持たせた支承.接触面に黒鉛などの固体潤滑材を埋め込んだ高力黄銅鋳物の支承板(ベアリングプレート)を用いたベアリングプレート支承とSS*材などの裏金にふっ素樹脂板(PTFE板)を一部突出した状態ではめ込んだ支承板(スライディングプレート)を用いたスライディングプレート支承があり,また,スライディングプレートの接触面を曲面とせずゴムを用いて回転機能を持たせるふっ素樹脂板支承がある.支承板支承の特徴は支承高が低いこと,接触面を球面にすることによって全方向の回転が可能なことなどである(図-1). |
| 553 | しじりょく | 支持力 | 固有一般 | 〈Br〉P130[bearing capacity]地盤または基礎構造物が支持できる荷重*の大きさ.地盤の支持できる最大の荷重すなわち極限支持力*を所定の安全率*で除した許容支持力*,基礎の材料強度から決まる許容支持力および許容変位量から決まる許容支持力のうちで最小の値を基礎の許容支持力という. |
| 554 | しじりょくけいすう | 支持力係数 | 固有一般 | 〈Br〉P130[coeMcient of bearing capacity]支持力理論(主としてプランドル系の)において地盤を剛塑性体と仮定したときの基礎底面部の極限支持力*を次式で与える.qu = αccNc + αrB/2γ1Nr + αqDfNqこのときのNc, Nr, Nqを支持力係数と呼び,内部摩擦角*φの関数で表わされる.ここでC:地盤の粘着力,γ:すべり線の内側にある土の単位体積重量,B:基礎幅, Df:有効上載圧,α, αr, αq:形状係数*, |
| 555 | じしんおうとうスペクトル | 地震応答スペクトル | 固有一般 | 〈Br〉P130[earthquake response spectrum]地震波に対する構造物の応答は,その固有周期と減衰定数*によって一意的に決定される.したがって,減衰定数を一定とすれば着目する地震波に対する応答の最大値は,固有周期の関数として表わされる.この応答の最大値と固有周期との関係をいう.対象とする応答の違いによって変位応答スペクトル,速度応答スペクトル,加速度応答スペクトルに分けられるが,いずれの応答も減衰定数が小さければ応答値は大きくなる(図-2). |
| 556 | じしんかじゅう | 地震荷重 | 固有一般 | 〈Br〉P130[seismic load]地震によって構造物に作用する荷重*で,一般に構造物の重量に震度*を乗じた値で与えられる.⇒震度法. |
| 557 | じしんじどあつ | 地震時土圧 | 固有一般 | 〈Br〉P130[earth pressure during earthquake]構造物にかかる地震時の土圧*.地震時の土圧を動的問題として解析するのが繁雑なため,静的な力として取扱うのが一般的である.クーロン土圧*の考え方を地震時に適用し導かれた物部・岡部式が最も多く使用されている. |
| 558 | じす | JIS | 固有一般 | 〈Br〉P130[Japanese lndustrial Standard]日本工業規格の英語名の略称.鉱工業製品の規格で,製品の品質,寸法などの諸元,品質を確かめるための試験方法などについて規定されている.JISに相当する諸外国の規格としては,ドイツのDIN*,イギリスのBS*などがある. |
| 559 | シース | シース | 固有一般 | 〈Br〉P130[sheath]ポストテンション*方式のプレストレストコンクリート*において,PC鋼材*をコンクリートに直接ふれずに配置,緊張できるように,あらかじめコンクリート中に埋め込む筒状のもの.通常のシースは,厚さ0.2〜0.4mmの薄鉄板で作られており,シースの表面にはリブがあるので,断面方向には剛性があり,長手方向には比較的容易に湾屈させることができる.シースはセメントペーストの漏れがないような水密性を持ち,コンクリートの重さでつぶれたり,取扱い中に押しつぶされたりしないだけの十分な強度がなければならない. |
| 560 | じぞうおこし | 地蔵起し | 固有一般 | 〈Br〉P132[ ]塔など柱状の構造物を建てる場合に,水平に寝かせて組み上げ,頂部に取り付けたワイヤを引張るなどして一気に引き起こすことをいう. |
| 561 | じぞくかじゅう | 持続荷重 | 固有一般 | 〈Br〉P132[continuing load]死荷重*,コンクリートの乾燥収縮*のように橋に長期にわたって継続的に作用する荷重*.長期持続荷重*ともいう. |
| 562 | したぬりとそう | 下塗塗装 | 固有一般 | 〈Br〉P132[under-coat painting]鋼橋*の塗装*は,一般にプライマー*,下塗,中塗,上塗の工程で行われる.下塗塗装は,密着性をよくする,腐食性物質の透過を防ぐおよびその腐食性物質の性質を変えて腐食作用を起こすのを防ぐ,鋼材面での腐食反応の進行を防ぐなどを目的として行われる(p.213表-1). |
| 563 | したフランジ | 下フランジ | 固有一般 | 〈Br〉P132[lower fiange]水平あるいはほぼ水平に配置されたけたのフランジ*のうち,下側のフランジをいう.⇒上フランジ(p.23図-2). |
| 564 | したむきしせい | 下向き姿勢 | 固有一般 | 〈Br〉P132[flat position]溶接作業者が溶接*するときに溶接部に対する姿勢を溶接姿勢といい,下向き,横向き,立向き,上向きの4姿勢がある.下向き姿勢は,溶接線がほぼ水平な継手*に対し,上方から下を向いて行う溶接姿勢をいう.この姿勢により施工する溶接を下向き溶接と呼ぶことがある(図-1). |
| 565 | したよここう | 下横構 | 固有一般 | 〈Br〉P132[bottom lateral (bracing),lower lateral (bracing)]けた*(トラス*)の下側部分に配置した横構*(p.217図-3). |
| 566 | したん | 趾[止]端 | 固有一般 | 〈Br〉P132[toe]溶接部において,母材の表面と溶接ビード*の表面が交わる個所をいう(図-2). |
| 567 | しちゅう | 支柱 | 固有一般 | 〈Br〉P132[support,bent]橋などの構造物の建設に際して,構造物の重量などを支えるために設ける仮の柱. |
| 568 | じっせきりつ | 実積率 | 固有一般 | 〈Br〉P132[solid volume percentage]骨材*の単位容積重量試験において,容器に満たした骨材の絶対容積をその容器の容積に対する百分率で表わしたもので次の式によって求められる. |
| 569 | しって | 尻手 | 固有一般 | 〈Br〉P134[end of rope]ワイヤロープ*の端部のこと.また,ワイヤロープの端部の止め部分をいうこともある(図-2). |
| 570 | シーティーかたこう | CT形鋼 | 固有一般 | 〈Br〉P134[CT steel] 断面形状がT形の形鋼*すなわちT形鋼*の一種で,H形鋼*のウエブ*を切断して製作したもの(表-1). |
| 571 | じていしきつりばし | 自定式つり橋 | 固有一般 | 〈Br〉P134[self-anchoring suspension bridge] つり橋*では,一般にケーブル*端部をアンカーブロック*などにより定着*するが,アンカーブロックなどを設けずケーブル端部を補剛げた*に定着し,ケーブル張力の水平分力を補剛げたの圧縮力としてとらせる方式のつり橋.自鎮定式つり橋ともいう(p.133図-3). |
| 572 | してんいどうのえいきょう | 支点移動の影響 | 固有一般 | 〈Br〉P134[effect of support movements] 地盤の変形などのために,橋などの構造物の支点*が移動することにより構造物に生じる影響.橋りょうを設計する場合に考慮する荷重*の一つ. |
| 573 | しどうかじゅう | 始動荷重 | 固有一般 | 〈Br〉P134[traction force] 止まっている車両が動き始める場合に,その反力として構造物に作用する荷重*.⇒制動・始動荷重. |
| 574 | じどうガスせつだんき | 自動ガス切断機 | 固有一般 | 〈Br〉P134[automatic gas cutter] 電動台車にガス切断*装置を取り付け,レール上を一定速度で走らせることにより,自動的に鋼板を切断する装置.1台の切断機を直線的に走らせるだけのものから,多数のトーチを同時に走らせるもの,自動図形読取装置と連動して複雑な図形の切断ができるものまで,種々の装置が開発されている(図-1).⇒フレームプレーナー,アイトレーサー. |
| 575 | じどうようせつ | 自動溶接 | 固有一般 | 〈Br〉P134[automatic welding] 溶接棒*等の溶接材料の供給および運棒などの溶接作業を,すべて自動的に行う溶接*.通常サブマージアーク溶接*をさすことが多いが,エレクトロスラグ溶接*およびエレクトロガス溶接*も自動溶接の一種である. |
| 576 | しない | しない | 固有一般 | 〈Br〉P134[spline] 定規*のこと.帯定規,帯鋼定規ともいう.⇒定規. |
| 577 | しの | しの | 固有一般 | 〈Br〉P134[bull pin] とびが用いる道具の一つで,先端が細くなった丸鋼棒.ボルトやリベット*用の孔に差し込んで孔を合わせる場合や足場*を組むときの番線の締付けなどにも用いる(図-3). |
| 578 | しばはし | 柴橋 | 固有一般 | 〈Br〉P134[ ] 柴すなわち雑木を組んで架けた橋. |
| 579 | じばんはんりょくけいすう | 地盤反力係数 | 固有一般 | 〈Br〉P134[coefficient of ground reaction] 荷重*を加えると,地盤は変形するが,このときの着目する変位量と荷重強度の割線こう配をいう.変位量をδ(cm),荷重をP(kg/cm2)とすれば,地盤反力係数k(kg/cm3)はk=P /δで表わされる.同一の地盤であっても,地盤反力係数は,ひずみの大きさ,荷重の載荷面積,荷重の載荷時間によって異ってくるので,その評価にあたっては留意が必要となる(図-3). |
| 580 | じふく | 地覆 | 固有一般 | 〈Br〉P136[curb, wheel guard, felloe guard] 道路橋*の側端部に道路面より高く段差をつけた線どりの部分.歩行者,自動車の安全確保,雨水集水のガイド,高欄*などの取付け土台などの目的で設けられる(図-1). |
| 581 | ジブクレーン | ジブクレーン | 固有一般 | 〈Br〉P136[] 荷をつるための旋回できるジブ(腕)を有するクレーンの総称.固定式とレール上を移動する走行式とがあり,ジブには鉛直に建てられた機体から片持ち式に水平に取り付けたものと機体の基部から斜めに取り付けたものがある. |
| 582 | ジベル | ジベル | 固有一般 | 〈Br〉P136[] ドイツ語のDubelからきた用語で,ずれ止め*のこと.⇒ずれ止め. |
| 583 | しほうはいごう | 示方配合 | 固有一般 | 〈Br〉P136[specified mix] 示方書または責任技術者によって指示されるコンクリートの配合*.この場合,細骨材*は,表面乾燥飽水状態で,5 mmふるいを通るもの,粗骨材*は同じく5mmふるいにとどまるものをいう.⇒配合,プラント配合,配合強度. |
| 584 | しほこう | 支保工 | 固有一般 | 〈Br〉P136[timbering, falsework] 橋りょうの架設*に際して,橋体などの重量を支えるため仮に設けるわく組や支柱*のこと.支保工は,@その構造に適した形式で,受ける荷重*を確実に基礎*に伝えるもの.A組立および取りはずしが便利で,継手*や接続部は荷重を確実に伝えるもの.B基礎は過度の沈下や不等沈下を生じないもの,などを具備していなければならない.支保工は,構造物および施工条件によって,木製や鋼製,支柱式やはり式が用いられる.また特殊なものとして移動式支保工*,つり支保工等がある(図-2). |
| 585 | しほこうしきかせつ | 支保工式架設 | 固有一般 | 〈Br〉P136[erection with staging] 橋体を支保工*で支持して架設*する工法.足場式架設*,ステージング式架設ともいう(図-2,p.7図-1).⇒支保工,足場式架設. |
| 586 | しめかため | 締固め | 固有一般 | 〈Br〉P136[compaction] コンクリートをすみずみまでいきわたらせ,空げきの少ない密実なコンクリートを造るため,バイブレーター*と呼ばれる内部振動機で振動を与えたり,棒状のもので突いたりすること.バイブレーターの過度のかけすぎは,コンクリートの材料分離*をまねく場合もあり,またPC構造物の場合,バイブレーターを直接シース*に当てたりするとシースが砕けて,シース内にセメントペーストが流入し,緊張,グラウチングに支障をきたす場合があるので十分注意する必要がある. |
| 587 | しゃきょう | 斜橋 | 固有一般 | 〈Br〉P136[skew bridge] 直橋*の対語で,橋軸と支承線とのなす角が直角でない橋.また,両者のなす角の鋭角側の値で傾き方の程度を表し,これを斜角という(図-4). |
| 588 | しゃぐい | 斜ぐい | 固有一般 | 〈Br〉P138[battered pile] 斜めに打ち込まれたくい*.水平力をくいの軸力*で受け持つことができるため,大きな水平力が作用する構造物に用いられる.しかし,圧密*沈下を起こすような地盤では常時くい体に曲げモーメント*が作用するので注意を要する(p.137図-5). |
| 589 | シャコ | シャコ | 固有一般 | 〈Br〉P138[shackle] 現場用語で,シャックル*のこと.⇒シャックル. |
| 590 | しゃざい | 斜材 | 固有一般 | 〈Br〉P138[diagonal, diagonal member] 骨組構造において斜めに配置された部材*の総称.一般にはトラス*の腹材*のうち斜めに配置された部材を指す(図-1). |
| 591 | しゃちょうきょう | 斜張橋 | 固有一般 | 〈Br〉P138[cable stayed bridge] 塔から斜め直線状に張ったケーブル*でけた*の中間部をつった形式の橋りょう.ケーブルの配置方法に放射型,ファン型,ハープ型がある.つり橋*と異なり,ケーブルを定着するアンカーブロック*が不要なことに特徴があり,長大橋りょうに適するが,美観に優れることから中小橋や歩道橋*にも用いられる(図-2, 3). |
| 592 | シャックル | シャックル | 固有一般 | 〈Br〉P138[shackle] ワイヤロープ*で部材*をつる場合やワイヤロープを連結する場合などに用いるU字形の金物.その形状によってバウシャックルとストレートシャックルに分類され,留め金具にピン*あるいはボルト・ナットが用いられる. JIS*B 2801 に規格がある.現場用語でシャコともいう(図-4). |
| 593 | しゃりょうよこかじゅう | 車両横荷重 | 固有一般 | 〈Br〉P138[lateral force due to train] 車両がヨーイングなどの横振動を起こすことによって構造物に作用する横方向荷重である.国鉄建造物設計標準に定めている車両横荷重は,原則としてレール面の高さにおいて軌道に直角かつ水平に作用させる(図-6).車両横荷重は遠心荷重*と異なり常時作用するものではないので,従荷重*として扱ってよく,おもに横構*の設計に影響する. |
| 594 | シャルピーしょうげきしけん | シャルピー衝撃試験 | 固有一般 | 〈Br〉P138[Charpy impact test] 金属材料の靭性*(ねばり強さ)を調べる試験の一つ.切欠きのついた試験片を40 mm隔たっている二つの支持台で支え,回転軸を中心として回転する刃付のハンマーで試験片の切欠き部の背面に衝撃を加え,試験片に吸収されたエネルギーを調べる.この吸収エネルギーを切欠き部の断面積で除した値をシャルピー衝撃値という(図-5). |
| 595 | ジャンカ | ジャンカ | 固有一般 | 〈Br〉P138[honeycomb] 豆板*のこと.⇒豆板. |
| 596 | シュー | シュー | 固有一般 | 〈Br〉P138[shoe] 本来は支承*の一部で橋げたなど支持されている構造物に取り付けられる部分をいうが,支承と同義語に用い支承全体を指すことが多い.沓ともいい,橋げたに取り付けられる部分を上沓,その下側にあって下部構造*などに取り付けられる部分を下沓という(p.253図-1). |
| 597 | シュウェドラートラス | シュウェドラートラス | 固有一般 | 〈Br〉P140[Schwedler truss] トラス*の形式の一つ.プラットトラス*において死荷重*だけでなく活荷重*が作用した場合にも,斜材*に引張力だけが生じるように曲弦を定めたトラス.しかしながら,中央部で弦材*が下って配置されるという外観上の難点があり,図-1のように修正されたものが用いられた. Schwedlerが提案したことからこの名がある. |
| 598 | じゅうかじゅう | 従荷重 | 固有一般 | 〈Br〉P140[subsidiary load, secondary load] 必ずしも常時またはしばしば作用するとは考えられないが,橋りょうの主要構造部を設計する場合に,必ず考慮しなければならない荷重*.従荷重として規定されているものには,道路橋示方書*において風荷重*,温度変化の影響*,地震の影響があり,国鉄建造物設計標準において車両横荷重*,制動始動荷重*・風荷重*などがある. |
| 599 | じゅうさいかかじゅう | 従載荷荷重 | 固有一般 | 〈Br〉P140[sub load] ⇒L荷重. |
| 600 | しゅうせいしんどほう | 修正震度法 | 固有一般 | 〈Br〉P140[modified seismic coefficient method] 地震による荷重*を静的に作用させて行う耐震設計法の一つで,静的荷重の算定にあたって構造物の振動特性,地震動の特性を考慮したもの.広義には震度法*に含まれるが,震度法といえば構造物の振動特性を画一化した狭義の震度法を指すことからこれと区別し,また設計震度*として狭義の震度法のそれを修正して用いることからこの名がある.比較的固有周期の長い構造物に適用される(表-1).⇒震度法. |
| 601 | じゅうだんこうばい | 縦断こう配 | 固有一般 | 〈Br〉P140[longitudinal slope, longitudinal grade] 道路や鉄道に沿ったすなわち延長方向のこう配. |
| 602 | じゅうふくアーチ | 充腹アーチ | 固有一般 | 〈Br〉P140[spandrel-filled arch, solid-spandrel arch] コンクリートアーチ橋や石造アーチ橋*にみられるようにスパンドレル*(拱腔)が充腹されているアーヂ.オープンスパンドレルアーチ*の対語(図-3).⇒オープンスパンドレルアーチ. |
| 603 | しゅうめんまさつ | 周面摩擦 | 固有一般 | 〈Br〉P140[skin friction] 基礎構造物と地盤との間に働く摩擦力.設計においては直接基礎*,ケーソン*基礎では摩擦力は支持力*として算定せず,くい基礎*のみについて支持力とする.このように荷重*に対する抵抗値として算定する周面摩擦力を特に正の周面摩擦力,地盤の沈下によって押込み力として働く摩擦力を負の周面摩擦力と呼ぶ(図-2). |
| 604 | じゅうりょくしききょうだい | 重力式橋台 | 固有一般 | 〈Br〉P140[gravity-type abutment] 本体の自重を大きくしてその重量で安定をはかり,土圧*や地震荷重*などの水平力が働いたときも躯体内に引張力が生じないように設計された橋台*.橋台の高さが低い場合に用いられる(図-4). |
| 605 | じゅうりょくしきようせつ | 重力式溶接 | 固有一般 | 〈Br〉P140[gravity welding]⇒グラビティ溶接. |
| 606 | じゅうれんしきおくりだしかせつ | 重連式送出し架設 | 固有一般 | 〈Br〉P140[ ] 鋼橋*の送出し架設*の一つ.送り出す鋼げたの後部にほかの鋼げたを連結し,連続的に送り出す方法.同じけた*が幾連もある場合に適する架設法である(図-1). |
| 607 | しゅおうりょく | 主応力 | 固有一般 | 〈Br〉P142[principal stress] せん断応力*がなく垂直応力だけが作用している面を主応力面といい,その場合の垂直応力を主応力という.平面応力状態においては任意の位置の主応力面,主応力がモールの円*と呼ばれる円を描くことによって求められる(図-2). |
| 608 | しゅかじゅう | 主荷重 | 固有一般 | 〈Br〉P142[principal load, primary load] 橋りょうの主要構造物を設計する場合に,常に作用すると考えなければならない荷重*.主荷重として規定されているものには,道路橋示方書*において死荷重*,活荷重*,衝撃*,プレストレス*,土圧*,水圧などがあり,国鉄建造物設計標準において死荷重,列車荷重,衝撃,遠心荷重*,ロングレール縦荷重*がある.橋りょうの設計においては,主荷重のみ作用する場合と,主荷重と従荷重*または特殊荷重*とを組み合わせた場合の両方を考える. |
| 609 | しゅげた | 主げた | 固有一般 | 〈Br〉P142[main girder] 橋を構成する構造部分の一つ.上部構造*の主体となるもので橋台*や橋脚*の間に渡され,自重や通行車両などの荷重*をささえ,その力を橋台や橋脚に伝達するけた*.一般には充腹構造のものをいい,それがトラス*構造の場合は主構*(主トラス)というが,ときには両者の総称として用いることもある. |
| 610 | しゅこう | 主構 | 固有一般 | 〈Br〉P142[main truss] 主げた*と同じ機能を有する構造部分で,構はトラス*を意味し上部構造*の主体的な構造として用いられたトラス,すなわちトラス橋のトラス.主トラスともいう.⇒主げた,トラス橋. |
| 611 | しゅさいかかじゅう | 主載荷荷重 | 固有一般 | 〈Br〉P142[main load] ⇒L荷重. |
| 612 | しゅてっきん | 主鉄筋 | 固有一般 | 〈Br〉P142[main reinforcement] 鉄筋コンクリート*構造において,設計計算によってその所要量を定めた鉄筋*. |
| 613 | シュート | シュート | 固有一般 | 〈Br〉P142[chute, shoot] コンクリートを高所から直接打ち込むと材料分離*を起こす場合がある.これを避けるために用いる樋状あるいは管状のコンクリート通路.シュートは原則として縦シュートとし,斜シュートは骨材の分離をまねきやすいので,なるべく用いないほうがよい(図-3). |
| 614 | しゅどうどあつ | 主働土圧 | 固有一般 | 〈Br〉P142[active earth pressure] 土に接する構造物には土によって圧力すなわち土圧*がかかるが,この土圧のうち,構造物が背面土より離れようとするとき起こる土圧.すなわち,背面土が前面に広がるような状態で動き出したときの土圧. |
| 615 | じゅどうどあつ | 受働土圧 | 固有一般 | 〈Br〉P142[passive earth pressure] 土と構造物が接している場合,その構造が土の方向へ移動しようとするときの土圧*.すなわち背面土が圧縮を受け破壊するときの土圧. |
| 616 | しゅトラス | 主トラス | 固有一般 | 〈Br〉P144[main truss] 主構*のこと.⇒主構. |
| 617 | シュミットハンマー | シュミットハンマー | 固有一般 | 〈Br〉P144[Schmidt rebound hammer] 既設のコンクリートの強度を測定する器具.この器具は簡便で,コンクリートを破壊せず短時間で測定できる利点がある反面,コンクリートの表面近傍の強度しか測定できない,測定誤差が15〜20%程度あることなどの欠点もある.ブランジャーをコンクリート表面に押しつけるとブランジャーが伸び試験できる状態になる.この状態でさらに静かに押すと衝撃作用が起こり,コンクリート面で反発し重錘がはね返る.この反発距離を指針と目盛板から読み取る.これを反発硬度と呼び(R)で示す.コンクリートの円柱体圧縮強度(F)に換算するには一般に次式が用いられる(p.143図-4).F=-184+13R (kg/cm2)コンクリート圧縮強度の測定範囲は150〜600 kg/cm2程度である. |
| 618 | しゅようぶざい | 主要部材 | 固有一般 | 〈Br〉P144[principal member] 橋の主構造および床組*など主要な構造部分を構成する部材*.一次部材ともいう.⇒二次部材. |
| 619 | じゅんけいかん | 純径間 | 固有一般 | 〈Br〉P144[clear span] ⇒径間. |
| 620 | じゅんだんめん | 純断面 | 固有一般 | 〈Br〉P144[[鋼部材の] net section] 引張材のボルトあるいはリベット継手*において,ボルト孔あるいはリベット孔を控除した母材や連結板の断面をいい,その断面積を純断面積(net sectional area)という.これに対し孔を控除しない断面を総断面*(gross section),その断面積を総断面積(gross sectional area)という.なお,純断面積を算出するために孔の断面積を控除することを孔びき*という(図-2). |
| 621 | ショアーかたさ | ショアー硬さ | 固有一般 | 〈Br〉P144[Shore hardness] 材料の硬さ示す指標の一つ.⇒硬さ試験. |
| 622 | しょうかいきょう | 昇開橋 | 固有一般 | 〈Br〉P144[lift bridge] 橋げたの両端に塔を設け,それに沿って上下に橋げたを動かすことによって開閉する方式の可動橋*(図-1). |
| 623 | じょうぎ | 定規 | 固有一般 | 〈Br〉P144[spline] 鋼板上にけがき*を行うために現寸*作業時に作るテープで,通常幅19〜40mm厚さ0.5 mm程度の鋼帯を用いる.この上に切口,孔,部材*取付け位置などを印す.帯鋼定規.しないともいう. |
| 624 | しょうげき | 衝撃 | 固有一般 | 〈Br〉P144[impact] 動荷重*に伴う動力学的作用.道路橋示方書*および国鉄建造物設計標準では,活荷重*(自動車荷重,列車荷重)の走行に伴う動力学的作用のうち鉛直方向成分を衝撃と考え,活荷重が静的に作用すると考えた場合の比率でこれを表わしているが,この比率を衝撃係数(impact coefcient)という. |
| 625 | じょうげんざい | 上弦材 | 固有一般 | 〈Br〉P146[top chord, upper chord] トラス*を構成する部材*の一つで,上および下側に配置されている部材を弦材*といい,このうち上側に配置されている弦材を上弦材という(p.145図-3).⇒弦材. |
| 626 | じょうざい | 冗材 | 固有一般 | 〈Br〉P146[redundant member, idle member, false member]⇒余り材. |
| 627 | しょうばん | 床版 | 固有一般 | 〈Br〉P146[floor slab, slab, deck] 橋りょうを構成するものの一つで,橋りょうを通行する自動車,歩行者などを直接ささえ,その荷重*を直接あるいは床組*を経て橋の主げた*(主構*)に伝達させる構造部分.鉄筋コンクリート*製,プレストレストコンクリート*製のほか鋼製の鋼床版*があり,また,特殊なものにI形鋼格子床版*がある(p.145図-4,表-1). |
| 628 | しょうばんきょう | 床版橋 | 固有一般 | 〈Br〉P146[slab bridge] 2方向の広がり面を持ち,相対する2辺が支持され,他の2辺が自由な長方形版(1方向版)の橋をいい,スラブ橋ともいう.床版橋は,一般に支間*が大きくなると自重が大きくなるので,比較的小支間(3〜20m)の橋に多く用いられる.また,構造が単純でしかも施工性が優れており,特にプレテンション*げたを用いた床版橋は,工期短縮や現場作業の省力化に役立つなどの利点がある.床版橋の種類としては,構造や形式から種々の分類が行われているが,構造からは図-1のように分類することができる. |
| 629 | じょうぶこうぞう | 上部構造 | 固有一般 | 〈Br〉P146[superstructure] 橋りょうの構造は一般に上部構造と下部構造*で構成され,上部構造は橋台*や橋脚*(下部構造)で支持されるいわゆる橋げた部分の総称である.通行する交通の路面を形成し,その荷重*を支持し,下部構造へ伝達する役目をなす(図-2). |
| 630 | じょうろきょう | 上路橋 | 固有一般 | 〈Br〉P146[deck bridge] 通行路の位置で橋を分類した場合の一つで,通行路をけた*やトラス*あるいはアーチ*など橋の主構造の上方に設けた橋.これに対し通路を主構造の下方に設けた橋を下路橋*,中間部に設けた橋を中路橋*という.また,通行路を上下2段に設けた橋を二層橋*といい,2段以上の通行路を設けた橋を総称して多層橋*という(図-3). |
| 631 | しょちゅうコンクリート | 暑中コンクリート | 固有一般 | 〈Br〉P146[summer placed concrete, hot-weather concrete] 気温の高いときに打設するコンクリート.暑中コンクリートは,運搬によるワーカビリチー*の変化(スランプロス)が大きく,凝結*および硬化が早くなる.このようなことから,施工する場合には以下の点に注意する必要がある.@高温のセメントは用いない.A長時間炎熱にさらされた骨材*はそのまま用いない.B水はできるだけ低温度のものを用いる.Cコンクリートの打込時の温度は35°C以下とする.D輸送機具は熱せられたりしていないものを用いる.E練り混ぜたコンクリートは,1時間以内に打ち込む.Fスランプ*が減って,打込みが困難になった場合は,セメントペーストの量を増す.Gコンクリート打設後は直ちに湿潤養生をする. |
| 632 | ショットブラスト | ショットブラスト | 固有一般 | 〈Br〉P146[shot blasting] ブラスト*の一種で,研掃材粒子として鋼粒を用いたもの.⇒ブラスト. |
| 633 | ジョープレート | ジョープレート | 固有一般 | 〈Br〉P148[jaw plate] 伸縮装置*一つであるフィンガージョイント*において,路面に設けるくし形の鋼板.⇒伸縮装置(図-1). |
| 634 | じれいしんどう | 自励振動 | 固有一般 | 〈Br〉P148[self-excited oscillations] 風による構造物の振動で,強制的な外力による振動現象とは異なり,構造物の運動自体によって作用力が供給されて生じる現象のことをいう.一旦振動が生じると,その振動自体がさらに振幅の大きな振動状態を促すため,振幅は急激に増大する.破壊的な現象であり,発生が構造物の崩壊に直結する. |
| 635 | ジンクリッチペイント | ジンクリッチペイント | 固有一般 | 〈Br〉P148[zinc-rich paint] 亜鉛を主成分とする塗料で,亜鉛と鉄のイオン化傾向の違いにより防食する.ビヒクルにエポキシ樹脂を用いた有機系のものとけい酸化合物を用いた無機系のものがある.薄膜形のものはジンクリッチプライマーと呼ばれ,鋼材の1次プライマーとして用いられる. |
| 636 | シングルウエブだんめん | シングルウエブ断面 | 固有一般 | 〈Br〉P148[single-web section] l形断面のようにウエブ*が1枚の部材*の断面.⇒ダブルウエブ断面(p.183図-3). |
| 637 | シングルレーシング | シングルレーシング | 固有一般 | 〈Br〉P148[]⇒レーシング. |
| 638 | しんしゅくししょう | 伸縮支承 | 固有一般 | 〈Br〉P148[expansion bearing] 橋などの構造物が温度変化などによって伸縮する場合,それがスムーズに行いうるようにした支承*.可動支承*.⇒可動支承. |
| 639 | しんしゅくそうち | 伸縮装置 | 固有一般 | 〈Br〉P148[expansion joint, expansion apparatus] 橋りょうは温度変化などによって伸縮する.このような伸縮がスムーズに行え,かつ橋りょう上を自動車などがスムーズに走行できるように,橋りょうの端部や橋りょうと橋りょうとの境界の路面に設ける伸縮可能な装置.鋼製やゴム製のものが主として用いられる(表-1,図-1). |
| 640 | しんしゅくつぎて | 伸縮継手 | 固有一般 | 〈Br〉P148[expansion joint] 構造物,部材*あるいは管などが温度変化などによって伸縮する場合,それがスムーズに行われ過大な応力*が発生しないように設ける継手*の総称.橋では伸縮装置*を指すことが多い. |
| 641 | じんせい | 靭性 | 固有一般 | 〈Br〉P148[toughness] 材料などのねばり強さをいう.その破壊が十分な変形を伴って生じる(延性破壊)場合にこれを靭性が大きいという.脆性*の対語. |
| 642 | しんせん | 心線 | 固有一般 | 〈Br〉P148[core wire] アーク溶接*において溶加材となる金属の線材のことで,溶接後溶着金属となる.被覆アーク溶接棒は,これを中心とし被覆材を塗布して作られることからこう呼ばれる.ワイヤともいう. |
| 643 | しんそこうほう | 深礎工法 | 固有一般 | 〈Br〉P150[Sinso method] 場所打ちぐい*の一種.機械力によらずすべて人力で掘削する工法で,主としてくい径1.2〜4.6 mに用いられる.機械を使用しないため工事用地や搬入路がいらないことから,山地の斜面での基礎*工法として多く用いられている.施工は,波形鉄板,リングわくやライナープレートを使用して土留め*をしながら人力で掘り下げていき,鉄筋*を組立てコンクリートを打設してくい(深礎ぐい)を構築する(図-2). |
| 644 | しんど | 震度 | 固有一般 | 〈Br〉P150[seismic coefficient] 地震による荷重’を算出するための係数.⇒震度法.修正震度法. |
| 645 | じんどうきょう | 人道橋 | 固有一般 | 〈Br〉P150[pedestrian bridge, foot bridge] 歩行者または自転車の通行の用に供する橋. |
| 646 | しんとうたんしょうしけん | 浸透探傷試験 | 固有一般 | 〈Br〉P150[liquid penetrant testing] 試験体表面の亀裂などを見やすくするため,けい光物質または可視染料の入った高浸透性の液を亀裂などに浸透させたあと,拡大した指示模様として観察する方法である.鋼材の表面をよく清掃し,浸透液を浸透させたのち,表面の余分な浸透液を十分ふき取り,現像液で浸透液を浮出させて観察する.通常,浸透液は赤色で,現像液は白色を用いており,カラーチックとも呼ばれている. |
| 647 | しんどほう | 震度法 | 固有一般 | 〈Br〉P150[seismic coefficient method] 広義には,地震による荷重*を静的に作用させて行う耐震計算法をいう.地震荷重*Fは構造物の重量Wに震度*kを乗じた値F= kWで与えられる.震度法には,比較的剛性の高い構造物に適用することを前提とし,構造物の振動特性を画一的に考えた狭義の震度法と,構造物の振動特性を考慮する修正震度法*とがあるが,一般には前者を指す.また,水平荷重および鉛直荷重を求める場合に用いる震度をそれぞれ水平震度および鉛直震度,設計に用いる震度を設計震度という(表-1). |
| 648 | シンプル | シンプル | 固有一般 | 〈Br〉P150[thimble] ワイヤロープ*を折り返して固定する場合に,ワイヤロープに一定の曲率を与え,かつその形くずれを防ぐため,折返し部分に挿入する金具(図-1). |
| 649 | ジンポール | ジンポール | 固有一般 | 〈Br〉P150[ginpole] 丸太あるいは鋼製柱など1本の柱を用いたクレーン.一本クレーン,ぼうずともいう.(p.153図-3). |
| 650 | す | 巣 | 固有一般 | 〈Br〉P150[honeycomb] 豆板*のこと.⇒豆板. |
| 651 | すいかんきょう | 水管橋 | 固有一般 | 〈Br〉P150[aqueduct bridge] 水路橋*の一つで,水道用などの管路を通すために架けられた橋.水路としての鋼管を橋の部材*として用いるものと別の部材で橋をつくり管路を添架するものとがある(p.153図-1,2). |
| 652 | すいきょ | 垂距 | 固有一般 | 〈Br〉P152[sag] サグ*のこと.⇒サグ. |
| 653 | すいちゅうコンクリート | 水中コンクリート | 固有一般 | 〈Br〉P152[underwater concreting] トレミー管などを用いて水中に直接打ち込むコンクリート.水中コンクリートは一般に富配合のものが用いられる.水中コンクリートを用いて施工されるものの代表的なものとして,場所打ちぐい*がある.場所打ちぐいに用いられる水中コンクリートには,設計基準強度*(σck=240 kg/cm2に対して単位セメント量が370 kg程度,スランプ*は15〜19 cmのやわ練りのものが用いられる. |
| 654 | すいちょくざい | 垂直材 | 固有一般 | 〈Br〉P152[vertical, vertical member] トラス*を構成する部材*の一つで,弦材*にほぼ垂直に配置された部材(図-4). |
| 655 | すいちょくほごうざい | 垂直補剛材 | 固有一般 | 〈Br〉P152[vertical stiffener, transverse stiffener] 補剛材*の一つで,けた軸に垂直に取り付けた補剛材.⇒補剛材(p.283図-3). |
| 656 | すいへいさいかしけん | 水平載荷試験 | 固有一般 | 〈Br〉P152[horizontal loading test] 基礎構造物や地盤などに水平力を載荷し,そのものの持つ強度や変形などを調べる試験.単に水平載荷試験と称する場合は基礎*に対する試験が多く,基礎構造物の持つ水平支持力,変形特性などを調べるため静的,動的な荷重*を載荷させる(図-5). |
| 657 | すいへいしじりょく | 水平支持力 | 固有一般 | 〈Br〉P152[horizontal bearing capacity] 水平荷重に対する基礎構造物の抵抗力.基礎*に対する水平力としては,地震力,土圧*,水圧,温度応力*などがあるが,これらの外力に対して,基礎構造物が支持することができる荷重の大きさをいう. |
| 658 | すいへいしんど | 水平震度 | 固有一般 | 〈Br〉P152[horizontal seismic coefficient] 地震による水平方向の荷重*を求める係数(震度).⇒震度法,修正震度法. |
| 659 | すいへいほごうざい | 水平補剛材 | 固有一般 | 〈Br〉P152[horizontal stiffener, longitudinal stiffener] 補剛材*の一つで,けた軸に平行に取り付けた補剛材.⇒補剛材(p.283図-3). |
| 660 | すいろきょう | 水路橋 | 固有一般 | 〈Br〉P152[aqueduct bridge]橋を用途別に分類した場合の一つで,水道,灌漑用,発電用などの水路を通すために架けられた橋.水管橋はその1つである.(図-1,2). |
| 661 | すいわはんのう | 水和反応 | 固有一般 | 〈Br〉P152[hydration] セメント中の成分(けい酸石灰塩,アルミン酸石灰塩など)が水と化合して水和物を作る反応をいう.水和してできた結晶がしだいに成長して硬質ゲル化し,強度をだす.セメントと水が完全に反応するまでに相当量の熱をだす.これを水和熱という. |
| 662 | スカラップ | スカラップ | 固有一般 | 〈Br〉P152[scallop] 方向の異なる二つの溶接*が互いに交差しないように,または溶接が途切れないようにするため,溶接しようとする材片に設けた切欠き(p.155図-1). |
| 663 | スクイーズ | スクイーズ | 固有一般 | 〈Br〉P152[squeeze] つり橋*や斜張橋*の平行線ケーブル*における作業の一つで,ケーブルの架線終了後,ケーブルの周囲を押して正規の形状にすること(p.155図-3). |
| 664 | スクリーニング | スクリーニング | 固有一般 | 〈Br〉P154[screening] 破砕した岩石,王石,スラグなどをそのままふるいにかけて,最大粒径をほぼ20 mm以下に整えたものをいう.シールコート(水密性,耐久性を増すために散布する歴青材料)の被覆骨材などに用いられる.チップともいう. |
| 665 | スタッド | スタッド | 固有一般 | 〈Br〉P154[stud] ずれ止め*の一種.鋼コンクリート合成げた*など鋼とコンクリートとの合成構造において,鋼とコンクリートとを結合し一体化するための棒状の結合材.土木建築構造物に用いるスタッドはJIS*B 1198 に規格がある(表-1).⇒ずれ止め(p.161図-5). |
| 666 | スタッドようせつ | スタッド溶接 | 固有一般 | 〈Br〉P154[arc stud welding]⇒アークスタッド溶接 |
| 667 | スターブボーゲン | スターブボーゲン | 固有一般 | 〈Br〉P154[] 逆ランガー橋*のこと.⇒逆ランガー橋. |
| 668 | スターラップ | スターラップ | 固有一般 | 〈Br〉P154[stirrup] 正鉄筋*または負鉄筋*を取り囲み,これに直角または直角に近い角度で配置した鉄筋*で,腹鉄筋*ともいう.スターラップは,斜引張力に抵抗させるほか,組立用鉄筋*としての役目をもっている.スターラップの定着*は必ず圧縮側に定着しなければならず,圧縮鉄筋*がある場合は,この鉄筋の外方向の変形をおさえるためにそれを取り囲むように配置しなければならない(図-2). |
| 669 | スタンション | スタンション | 固有一般 | 〈Br〉P154[stanchion] 一般に手すりなどの支柱をいう.下端は鋼材および木材にはさみ込み,締め付けることにより固定し,中間に単管パイプを2段通し固定するようになっている. |
| 670 | スチフナー | スチフナー | 固有一般 | 〈Br〉P154[stiffener] 補剛材*のこと.⇒補剛材. |
| 671 | スチフレグデリッククレーン | スチフレグデリッククレーン | 固有一般 | 〈Br〉P154[] 三脚クレーン*のこと.⇒三脚クレーン. |
| 672 | スチールフォーム | スチールフォーム | 固有一般 | 〈Br〉P154[] 鋼製型わく*のこと.⇒鋼製型わく. |
| 673 | ステージング | ステージング | 固有一般 | 〈Br〉P154[staging] 足場*のこと.⇒足場. |
| 674 | ステージングしきかせつ | ステージング式架設 | 固有一般 | 〈Br〉P154[erection with staging] 足場式架設*のこと.⇒足場式架設. |
| 675 | ストックヤード | ストックヤード | 固有一般 | 〈Br〉P154[stockyard] 骨材*や鋼板などの材料,鋼部材やプレキャストコンクリート*部材などを,貯蔵,保管する場所. |
| 676 | ストームケーブル | ストームケーブル | 固有一般 | 〈Br〉P154[] 耐風索*のこと.⇒耐風索. |
| 677 | ストラバーク | ストラバーク | 固有一般 | 〈Br〉P156[Strabag system] 移動式支保工*の一種で,施工するコンクリート橋を下から支持する方式のもので,西独のStrabag社で開発したことからこのように呼ばれている.可動支保工*ともいう.この支保工は,一般に2本の支保工げたとその中間に配置された支保工げたも兼ねた1本の送りげたとによりなっている.型わく*,鉄筋*,コンクリートなどの重量はこの3本のけた*で支持されるが,中央の送りげたは,2径間分の長さをもち,施工終了後,次の径間*への型わくの移動に用いられる.支保工の移動は,一般に左右一体の支保工げたと中央の送りげたと分けて行われる.まず支保工げたが前方台車および後方台車の駆動によって移動し,その後送りげたは送りげたにセットされた送り出し装置によって移動する.送りげたをセットしたのち底型わくを閉じ,支保工げたおよび送りげたをジャッキアップして型わくを正規の高さにセットする(図-2). |
| 678 | ストランド | ストランド | 固有一般 | 〈Br〉P156[strand] ワイヤロープ*を構成する要素の一つで,中心にある心綱の周囲により合せたいわゆる子なわで,素線を1層ないし数層より合せたもので作られている(図-1). |
| 679 | ストランドロープ | ストランドロープ | 固有一般 | 〈Br〉P156[stranded rope] 素線(ワイヤ)を1層あるいは数層より合せたいわゆるストランド*(子なわ)をさらにより合せたロープ.ストランドを心綱のまわりに1層だけより合せた単層ストランドロープと,2〜3層よった多層ストランドロープがある(図-3). |
| 680 | ストロングバック | ストロングバック | 固有一般 | 〈Br〉P156[strong back] 突合せ溶接*による変形を防止するために取り付ける一種の拘束治具.主として角変形の防止に用いられる.図-5は継手*開先*の目違い直し治具(ドッグピース)を併用したストロングバックの配置例である. |
| 681 | ストロングホールドこうほう | ストロングホールド工法 | 固有一般 | 〈Br〉P156[strong-hold system (method)] PC定着工法の一つ.PC鋼材*としてPC鋼より線*を用いる.緊張側の標準定着具は,アンカーヘッド,くさび,支圧板,トランペット管で構成され,PCケーブルを同時に緊張し,くさび方式で定着する.(図-6). |
| 682 | スパイラルロープ | スパイラルロープ | 固有一般 | 〈Br〉P156[spiral rope] ロープを構成する素線(ワイヤ)を1層あるいは数層より合わせたロープ.ストランド*(子なわ),片より,一重よりロープとも呼ばれる.弾性係数*が大きく伸びが少ないため,中小つり橋の主ケーブルに用いられる(図-4). |
| 683 | スパッタ | スパッタ | 固有一般 | 〈Br〉P156[spatter] アーク溶接*などにおいて,溶融時に飛散し溶接金属*とならない金属類. |
| 684 | スパンドレル | スパンドレル | 固有一般 | 〈Br〉P156[spandrel] 上路アーチ橋の路面とアーチ*との間の部分. 拱腔ともいう(p.159図-1). |
| 685 | スパンドレルアーチ | スパンドレルアーチ | 固有一般 | 〈Br〉P156[spandrel arch] 橋床を支持するためにスパンドレル*に設けたアーチ* (p.159図-2). |
| 686 | スパンドレルブレーストアーチ | スパンドレルブレーストアーチ | 固有一般 | 〈Br〉P158[spandrel-braced arch] スパンドレル*を骨組構造としたアーチ*で,一般にはアーチに曲げ剛性がなく軸方向力のみが生じる部材を用いたアーチ,すなわちアーチリブ*のないアーチをいう(図-3). |
| 687 | スプライス | スプライス | 固有一般 | 〈Br〉P158[splice] 添接*のこと.⇒添接. |
| 688 | スプリンギング | スプリンギング | 固有一般 | 〈Br〉P158[springing] アーチ*の端部,すなわちアーチが始まる点.起拱点ともいう(p. 9図-1). |
| 689 | スベーサ | スベーサ | 固有一般 | 〈Br〉P158[spacer] コンクリート部材において,鉄筋*やPC鋼材*のがぶり*や鉄筋と鉄筋のあき*,鉄筋とPC鋼材のあきなどを確保するための治具で,モルタルブロック製,プラスチック製,金属製が,形も正方形や円形などがあり,使用場所や部材*の種類に応じて使い分ける(図-4). |
| 690 | すべりししょう | すべり支承 | 固有一般 | 〈Br〉P158[sliding bearing] 移動および回転機構によって支承*を分類した場合の一つで,二つの物体が接触部でずれる機構の支承.これに対して,ずれを伴わず接触部が移動する機構の支承をころがり支承*という.実務上では回転機構に対してはあまりいわず,移動に対して支承がどちらに属するかで分類するのが一般的である(図-6). ⇒ころがり支承. |
| 691 | すみにくようせつ | すみ肉溶接 | 固有一般 | 〈Br〉P158[fillet weld] 接合しようとする材片で形成される隅角部に,三角形状の溶接金属*を盛って接合する溶接*.図-5のように分類される. |
| 692 | スラグまきこみ | スラグ巻込み | 固有一般 | 〈Br〉P158[slag inclusion] 溶接金属*内にスラグが介在するもので,多層盛りの場合,前層の残留スラブがそのまま次層の溶接金属に残るものと,溶接棒*操作が悪くて,溶接金属内にスラブが混入したものとがある.スラグ巻込みは,溶接金属の耐食性を低下し,また,その形状から鋭い切欠きとなって継手*の疲労強度を低下させる. |
| 693 | スラブ | スラブ | 固有一般 | 〈Br〉P158[slab] 版状の構造部分をいい,橋りょうでは一般に床版*を指す.⇒床版. |
| 694 | スラブきどう | スラブ軌道 | 固有一般 | 〈Br〉P158[slab track] プレキャストコンクリート*製の軌道スラブを橋床*(一般にはRC床版)に据え付け,スラブ*と橋床との間に間げき調節材(一般にはセメントアスファルト)を注入した軌道構造をいう.新幹線の高速運転に対する安定や保守の節減のため開発されたもので,各種の形式のものがあるが,その代表的なものはA形である(p.161図-1).また,騒音軽減のため,軌道スラブとセメントアスファルトとの間に弾性体(スラブマット)をはさむことが.ある. |
| 695 | スラブきょう | スラブ橋 | 固有一般 | 〈Br〉P158[slab bridge] 床版橋*のこと.⇒床版橋. |
| 696 | スラブどめ | スラブ止め | 固有一般 | 〈Br〉P160[slab anchor] 非合成のプレートガーダー*橋などにおいて,鉄筋コンクリート*床版*を鋼げたに固定する結合材.一般に鋼げたに鉄筋*を溶接*したものが用いられる.なお,合成げた*の場合のように鉄筋コンクリート床版と鋼げたを力学的に一体化する場合の結合材はずれ止め*と呼び,スラブ止めと区別される(図-2). |
| 697 | スランプ | スランプ | 固有一般 | 〈Br〉P160[slump] コンクリートのコンシステンシー*を調べる試験(スランプ試験)において,スランプコーンを引き上げたとき,コンクリートが自重により下がる状態.スランプする値をスランプ値という.スランプ試験は, JIS*A 1101 によって行うが,その方法は,混合し終ったコンクリートをスランプコーンに3層に分けて詰め,各層を突き棒でならした後,25回均等に突き,上面をならしてからコーンを鉛直に引き抜き,コンクリート頂の下がり量を測定する(図-4). |
| 698 | スリーストランドこうほう | スリーストランド工法 | 固有一般 | 〈Br〉P160[three strands system (method)] PC鋼材*の定着工法の一つ.PC鋼材としてPC鋼より線*3本からなるPCケーブル*を用いる.定着具は,三角錐台状の雄コーンと中を三角錐状にくり抜いた円筒形の雌コーンで構成され,定着*はくさび形式で行われる.(図-3). |
| 699 | スリングロープ | スリングロープ | 固有一般 | 〈Br〉P160[] 台付けワイヤ*のこと.⇒台付けワイヤ. |
| 700 | ずれどめ | ずれ止め | 固有一般 | 〈Br〉P160[shear connector, dowel] 合成構造に用いられる結合材.鋼コンクリート合成げた*において,鋼げたと鉄筋コンクリード*床版との間の水平せん断力に抵抗し,かつ床版*の浮き上りを防止し,両者を一体とするために,鋼げたの上フランジ*上面に取付ける構造部品.ブロック,みぞ形,それらと輪形筋とを併用したものなどがあるが,近年ではスタッド*が多く用いられる(図-5). |
| 701 | スロットようせつ | スロット溶接 | 固有一般 | 〈Br〉P160[slot weld] 重ね合わせた二枚の一方に長円形の穴をあけ,その中に肉盛する溶接*.みぞ溶接ともいう.(図-6). |
| 702 | せいかじゅう | 静荷重 | 固有一般 | 〈Br〉P160[static load] 動荷重*の対語で,振動や衝撃などの動力学的な影響を伴わない荷重*.構造物の自重などの死荷重*がその代表的なものであるが,橋りょうの設計においては,活荷重*,地震荷重*,風荷重*など本来は動荷重であるものも,その動力学的影響を静荷重に換算し,静荷重とし取り扱うのが一般的である. |
| 703 | せいさくヤード | 製作ヤード | 固有一般 | 〈Br〉P160[ ] プレキャストコンクリート*などの部材*を製作する場所をいう.コンクリート部材の製作ヤード内に設置される設備として,@製作台,A資材貯蔵場,B鉄筋*,型わく*などの加工組立場,C機器材倉庫,D資器材運搬路,E門型クレーンと軌道,F養生設備,G動力および給排水設備,Hそのほか事務所などがある. |
| 704 | せいしどあつ | 静止土圧 | 固有一般 | 〈Br〉P162[earth pressure at rest] 土に接した構造物が動かないときに受ける圧力(図-1). |
| 705 | ぜいせい | 脆性 | 固有一般 | 〈Br〉P162[brittleness] 材料などのもろさをいい,その破壊がほとんど変形を伴わずに生じる場合にこれを脆性であるといい,そのような破壊を脆性破壊という.靭(じん)性*の対語. |
| 706 | せいていこうぞうぶつ | 静定構造物 | 固有一般 | 〈Br〉P162[statically determinate structure] 支点反力や断面力*が力のつり合い条件だけで求められる構造物.⇒不静定構造物. |
| 707 | せいてっきん | 正鉄筋 | 固有一般 | 〈Br〉P162[positive reinforcement] 床版*またははり*において,正の曲げモーメント*によって起こる引張応力*を負担するように配置した鉄筋*.これに対して負の曲げモーメントのそれを負鉄筋*という. |
| 708 | せいどう・しどうかじゅう | 制動・始動荷重 | 固有一般 | 〈Br〉P162[braking and traction force] 列車や自動車が橋りょう上で制動または始動を行うと,その加速度に対する反作用として進行方向の力が車輪から橋りょうに伝えられる.この力を制動・始動荷重といい,橋軸方向の縦荷重として設計に考慮する.鉄道橋*の制動・始動荷重は車輪やレールの材質,レール表面状態,列車速度,散砂の有無などによって変化するが,国鉄建造物設計標準では荷重値と作用高さを定めている.道路橋*では一般にこの荷重*を考慮する必要はないが,自重が極端に軽い橋および軌道がある場合など特別な場合においては考慮する必要がある.この場合,その大きさは活荷重*の10%とし,橋面上1.8mの高さに作用させる. |
| 709 | せきぞうアーチきょう | 石造アーチ橋 | 固有一般 | 〈Br〉P162[masonry arch bridge] 石材で作ったアーチ橋*.引張りに弱く圧縮に強い石材の特徴を生かした形式の橋として古くから架設され,海外では古代ローマ時代に普及発展した.わが国では九州,沖縄地方に数多く残されており,7橋が重要文化財に指定されている.石橋,眼鏡橋,目鑑橋,車橋,太鼓橋,虹橋,石拱橋など数多くの呼び名がある(表-1,図-2). |
| 710 | せこうつぎめ | 施工継目 | 固有一般 | 〈Br〉P162[construction joint] 施工目地*のこと.⇒施工目地. |
| 711 | せこうめじ | 施工目地 | 固有一般 | 〈Br〉P162[construction joint] 硬化したあるいは硬化しはじめたコンクリートと新たに打つコンクリートの接触面にできる継目.打継目,施工継目ともいう.大断面の構造物,ラーメン橋脚,箱げた*などでは施工上一度にコンクリートを打設することが困難である.このため適当な位置で分割してコンクリートを打設しなげばならない.このような場合にできる継目をいうが,施工目地は,漏水,ジャンカなどの欠陥が生じやすいので,入念に施工しなければならない. |
| 712 | せっけいかじゅう | 設計荷重 | 固有一般 | 〈Br〉P162[design load] 構造物の設計に用いる荷重*で,その荷重が作用した場合に構造物の応力*などが設計上の許容値以下となるように,構造物の安全性を照査する荷重.橋りょうの設計荷重には死荷重*,活荷重*,温度変化の影響,風荷重*,地震の影響などがあり,道路橋*については道路橋示方書*に,鉄道橋*については国鉄建造物設計標準に,その種類,大きさ,組合せなどが規定されている. |
| 713 | せっけいきじゅんきょうど | 設計基準強度 | 固有一般 | 〈Br〉P164[design strength] コンクリート部材の設計において基準となる圧縮強度.一般にσckで表し材令28日の強度が用いられる.特に強度の発生の遅い場合とか特殊な施工や構造物の場合はσckを90日とする場合もある. |
| 714 | せっけいしんど | 設計震度 | 固有一般 | 〈Br〉P164[design seismic coefficient] 構造物の設計に用いる震度*.⇒震度法. |
| 715 | せっこうきょう | 石工橋 | 固有一般 | 〈Br〉P164[masonry bridge] 主要部分を石材,れんが,コンクリートなどで造った橋の総称.また,石材で造った橋を石橋* (stone bridge)れんがで造った橋をれんが橋*(brick bridge)コンクリートで造った橋をコンクリート橋* (concrete bridge)という. |
| 716 | せつぞくぐ | 接続具 | 固有一般 | 〈Br〉P164[coupler] PCC鋼材*を相互に接続するための部品. |
| 717 | せっちケーソン | 設置ケーソン | 固有一般 | 〈Br〉P164[laying-down caisson] 上ぶたも底版もない,鋼製,または鉄筋コンクリート*製などの箱わくを,あらかじめ水平に整形した水底の支持層*の上に据え付け,箱わく内に水中コンクリートを打設して築造するケーソン*.海底の地盤が良好で,根入れ深さ*の小さい場合などに有利である.適用施工水深の限界は50m前後である(図-1, p.107図-1). |
| 718 | セットバック | セットバック | 固有一般 | 〈Br〉P164[set back] 橋りょうの架設*に際して,架設を容易にするためあらかじめ支点*を移動させておくこと.たとえば,連続げた橋*の架設において,既設部分の支点を正規の位置より後にずらし,最後の部分(閉合ブロック)を落し込みやすくすること.また,つり橋*のケーブル*架設において,塔頂でケーブルがすべらないように塔頂のケーブル支点(サドル*)の位置をあらかじめ移動させることもしばしば行われる(図-2). |
| 719 | セットりょう | セット量 | 固有一般 | 〈Br〉P164[[定着具の]slippage at anchorage] ポストテンション方式*によるプレストレストコンクリート*において,PC鋼材*を緊張したのち定着具でコンクリートに固定する際に,PC鋼材のわずかなスリップやなじみなどによって,PC鋼材の定着部が移動する量.これによってPC鋼材の引張力が減少する.ねじ式やボタン式の定着方式では,その量は無視できるほど小さいが,くさび式では比較的大きいので,設計や施工において,これを考慮する必要がある.⇒有効引張力,定着具. |
| 720 | セップ | SEP | 固有一般 | 〈Br〉P164[self-elevating platform] 自己昇降式足場*のこと.⇒自己昇降式足場. |
| 721 | セミキルドこう | セミキルド鋼 | 固有一般 | 〈Br〉P166[semi-killed steel] 脱酸の程度によって分類した鋼材の一つで,キルド鋼*とリムド鋼*の中間のもの.⇒キルド鋼. |
| 722 | セルフシールドアークようせつ | セルフシールドアーク溶接 | 固有一般 | 〈Br〉P166[self-shielded arc welding, fluxcored arc welding] フラックス*入りワイヤを用い,シールドガスを使用せずに行う半自動アーク溶接*のこと.ガスシールドアーク溶接*に比べ風の影響を受けにくいため,屋外作業に多く用いられている(図-1,2). |
| 723 | せんかいきょう | 旋開橋 | 固有一般 | 〈Br〉P166[swing bridge] 鉛直軸を中心に水平に回転させて橋げたを開閉する方式の可動橋*.施回橋と書くこともある.(図-3). |
| 724 | せんかん | 潜函 | 固有一般 | 〈Br〉P166[pneumatic caisson] ニューマチックケーソン*のこと.⇒ニューマチックケーソン. |
| 725 | ぜんきょう | 全強 | 固有一般 | 〈Br〉P166[full strength] 設計上耐えられる部材*の最大の強さ.すなわち,部材に生ずる応力*が許容応力*となる断面力*(荷重*)をいう. |
| 726 | せんくつ | 洗掘 | 固有一般 | 〈Br〉P166[scour] 流水によって河床や海底の土砂が洗い流されること.流水中に構造物が建造されるとこの現象は大きくなりやすい.洗掘の程度は水深,流速,構造物の形状などの要因による.河川内や海岸周辺に建造する構造物については,設計時に洗掘について検討する必要がある(図-4). |
| 727 | せんこうかじゅう | 先行荷重 | 固有一般 | 〈Br〉P166[pre-load] ある地層または土にそれまでにかかった荷重*のうち最大のものをいう.土は一般に先行荷重以上載荷されると,先行荷重以下の場合に比べて大きな変形性状を示す.特に粘土の場合は,先行荷重を先行圧密荷重と呼び,そのような荷重を受けた粘土を過圧密粘土という.過圧密粘土は正規圧密粘土と圧縮特性のみならず強度特性も大きく異なる. |
| 728 | せんししょう | 線支承 | 固有一般 | 〈Br〉P166[line bearing] 広義には受圧部が線接触している形式の支承*を意味するが,一般には一方を平面,他方を円柱面とし,水平方向の移動を接触面でのすべりによって行われる支承をいう.その形状から小判型支承と呼ばれる鋳鋼(鉄)製の支承が最も一般的に用いられる.(図-5). |
| 729 | せんじょうかねつほう | 線状加熱法 | 固有一般 | 〈Br〉P166[line heat method (of flame straightening)] 加熱矯正法*の一つで,線状に加熱し水冷する方法をいう(p.169図-1).⇒加熱矯正法. |
| 730 | せんすいきょう | 潜水橋 | 固有一般 | 〈Br〉P166[submerged bridge] もぐり橋*(潜橋)のこと.⇒潜橋. |
| 731 | センターステイ | センターステイ | 固有一般 | 〈Br〉P166[center stay] つり橋*において,ケーブル*と補剛げた*あるいは橋床*(つり構造部*)との間の橋軸方向の相対的な変位を防ぐため,支間*中央に設ける両者間の結合構造.センターダイアゴナルスティ(center diagonal stay),センタータイ(center tie)ともいう(図-2). |
| 732 | せんだんおうりょく | せん断応力 | 固有一般 | 〈Br〉P168[shearing stress] 垂直応力と対比される応力*で,部材*のある断面を切った場合にその断面と平行な方向に部材をずらすように作用する応力のことをいう.せん断応力によって生ずるひずみをせん断ひずみといい,それぞれせん断応力をτ,せん断ひずみをδ,せん断弾性係数をGとすればτ=G・δという関係を有する. |
| 733 | せんだんしけん | せん断試験 | 固有一般 | 〈Br〉P168[shearing test] 土体に外力が作用した場合,変形が生じ,最後はせん断破壊してしまう.このときの最大のせん断抵抗を土のせん断強さという.せん断試験は,主としてこの土のせん断強さや強度定数を決定するための試験である.このほかに土の変形に関する定数を求めることもできる.代表的な試験法として,一軸圧縮試験*,三軸圧縮試験*,一面せん断試験があり,土質の種類などによって使い分ける. |
| 734 | せんたんしじ | 先端支持 | 固有一般 | 〈Br〉P168[point bearing] くい*の支持力*は,通常,周面摩擦力*と支持層*に打ち込まれた先端部分の支持力の両方によって確保される.このうち特に先端部分の支持力を期待する場合に先端支持という(図-3). |
| 735 | せんだんだんせいけいすう | せん断弾性係数 | 固有一般 | 〈Br〉P168[modulus of transverse elasticity, shear modulus of rigidity] 材料の弾性的なずれ変形に関する弾性係数*の一つ.横弾性係数,剛性率ともいう.せん断応力*をτそれによって生じるせん断ひずみをδで表わすとせん断弾性係数GはG =τ/δとなる.また,ヤング係数*をEとし,ポアソン比*をvとするとG=E/{2(1+v)}で表わされる. |
| 736 | せんだんていこうかく | せん断抵抗角 | 固有一般 | 〈Br〉P168[angle of shearing resistance] せん断試験*によって求められる破壊時の垂直応力とせん断応力*との関係を示す直線が(三軸圧縮試験*の場合は破壊包格線)が横軸となす角をせん断抵抗角(=φ)という.一般にせん断試験で得られるせん断抵抗角を内部摩擦角*と呼ぶことが多いが,厳密な意味での内部摩擦角は,破壊時における間げき比または含水量を想定しないと一義的には定められない(図-4). |
| 737 | せんだんりょく | せん断力 | 固有一般 | 〈Br〉P168[shearing force] 部材*中のある断面を考えた場合に,その断面にそって作用する力のこと.断面力*の一つで,部材軸方向にそって曲げモーメント*が変化する場合,その変化率がせん断力となる(p.191図-1). |
| 738 | ぜんてんせつ | 全添接 | 固有一般 | 〈Br〉P168[full splice] 添接法の一つで,両側から添接板*をあてて添接*すること(p.171図-1).⇒添接. |
| 739 | せんようせつ | せん溶接 | 固有一般 | 〈Br〉P168[plug weld] プラグ溶接*のこと.⇒プラグ溶接. |
| 740 | そうきょうポルトランドセメント | 早強ポルトランドセメント | 固有一般 | 〈Br〉P170[high-early-strength Portland cement] 普通ポルトランドセメント*よりも石灰とアルミナを少し多くし,また粉末度を高くして,短期強度を高くしたセメント.普通ポルトランドセメントの材令28日強度を7日でうる.しかし,凝結時間および長期強度は大差はない.早強ポルトランドセメントを用いたコンクリートは,硬化時の発熱量が高く,短期強度が大きいことから,寒中コンクリート*,工期の短縮などに有利であるが,発熱量が多いことなどからひびわれが発生しやすい.ベロセメントともいう(p.197表-1). |
| 741 | そうじょうげた | 槽状げた | 固有一般 | 〈Br〉P170[trough girder] 鉄道橋*に用いられる橋げたの一つで,横げた*で連結した2本のI形けたの間で1本のレールを支持する形式をいう.レール面からけた*の最下端までの距離をできるだけ小さくする必要のある場合の短支間の橋に用いられる.トラフガーダーともいう(図-2). |
| 742 | そうたいみつど | 相対密度 | 固有一般 | 〈Br〉P170[relative density] ある砂の間げき比(空げきの体積と土粒子の体積の比)をeとし,その砂の最もしまった状態および最もゆるい状態のそれをそれぞれemin,およびemaxとした場合, |
| 743 | そうだんめん | 総断面 | 固有一般 | 〈Br〉P170[gross section] 1)鋼部材のボルト継手やりベット継手*において,ボルト孔あるいはりベット孔を控除しない断面.⇒純断面 |
| 744 | そうはんおうりょく | 相反応力 | 固有一般 | 〈Br〉P170[reversal stress, reciprocal stress] 死荷重*と活荷重*とによって生じる応力*の符号が異なる場合に,その応力を相反応力という.また,この相反応力を生じる部材*を相反応力部材という. |
| 745 | そくけいかん | 側径間 | 固有一般 | 〈Br〉P170[side span] 径間*が三つある橋(3径間)の両外側の径間(図-3). |
| 746 | そくどうきょう | 側道橋 | 固有一般 | 〈Br〉P170[frontage road bridge] 幹線道路などに隣接して平行に設けられる道路を側道といい,側道を設けるために架けられる橋をいう.歩道が設けられていない橋に隣接して架けられる歩道橋*がその例である. |
| 747 | ソケット | ソケット | 固有一般 | 〈Br〉P172[socket] つり橋*や斜張橋*のケーブル*あるいはPC鋼材*を定着させるため,その端部に取付ける定着具.ケーブルなどのソケットヘの固定は,一般にケーブルの端部を茶せん状に解きほぐし,亜鉛(亜鉛合金)を鋳込む方法が用いられる(図-1). |
| 748 | そこスラブ | 底スラブ | 固有一般 | 〈Br〉P172[bottom slab] ケーソン*において底面地盤反力を側壁*や隔壁に伝達するために底の部分に設けるスラブ*.オープンケーソン*の底スラブは一般にケーソン本体を沈下させたのちに,水中でコンクリートを打設して作られる(p.45図-2).ニューマチックケーソン*の場合は作業室内をコンクリートやグラウト*で埋めて底スラブとする(p.229図-1).底版ともいう. |
| 749 | そこつざい | 粗骨材 | 固有一般 | 〈Br〉P172[coarse aggregate] ⇒骨材. |
| 750 | そじちょうせい | 素地調整 | 固有一般 | 〈Br〉P172[cleaning] 被塗面上の錆,油脂,汚れその他塗料の付着性や防錆性に有害な物質を除去すること.ケレンともいう.素地調整の方法にはブラスト*法,酸洗い,手動あるいは動力工具による方法などがある(表-1). |
| 751 | そせい | 塑性 | 固有一般 | 〈Br〉P172[plasticity] 外力によって生じた変形(ひずみ)が,その外力を取り除いたあとも消失せず,原形にもどらない材料の性質.一般に弾性*と対比される.⇒弾性. |
| 752 | そでいしがき | 袖石垣 | 固有一般 | 〈Br〉P172[wing masony] 袖石積*のこと.⇒袖石積. |
| 753 | そでいしずみ | 袖石積 | 固有一般 | 〈Br〉P172[wing masonry] 橋台*取付け部の斜面保護のための石積をいう(図-2). |
| 754 | そでようへき | 袖擁壁 | 固有一般 | 〈Br〉P172[ ] 橋台*取付け部の斜面保護のための擁壁をいう. |
| 755 | そとげた | 外げた | 固有一般 | 〈Br〉P172[outside girder] 耳げた*のこと.⇒耳げた. |
| 756 | ソフトバッキング | ソフトバッキング | 固有一般 | 〈Br〉P172[]⇒裏当て材. |
| 757 | そり | そり | 固有一般 | 〈Br〉P172[camber (2) warping] (1)キャンパー*のこと.⇒キャンパー. |
| 758 | ソリッドリブアーチ | ソリッドリブアーチ | 固有一般 | 〈Br〉P172[solid-rib arch, ribbed arch] アーチリブ*が充腹構造のアーチ* (p.175図-1). |
| 759 | そりばし | そり橋 | 固有一般 | 〈Br〉P174[humped bridge, hump back bridge, semi-circular bridge] 路面が橋軸方向に上に凸な曲面をなし,径間の中央でそり(反り)上がっている橋.一般の道路に用いられることは少なく,社寺の境内や参道,庭園などに設けられる場合が多い(図-2). |
| 760 | そりゅうりつ | 粗粒率 | 固有一般 | 〈Br〉P174[fineness modulus] コンクリート骨材用のふるい*0.15, 0.3, 0.6, 1.2, 2.5, 5, 10, 20, 40, 80 mmを用いて骨材のふるい分け試験を行い,各ふるいにとどまる試料の重量百分率の和を100で割った値をいう.この値はO〜10の間の数値となるが,同じ粗粒率を示す骨材の粒慶分布は無数にある.したがって,粗粒率が大きければ,その骨材の平均粒径が大きいことを意味するが,これによって骨材の粒慶上の性質のすべてを表わすものではない. |
| 761 | ソールプレート | ソールプレート | 固有一般 | 〈Br〉P174[] 支承*部において,荷重*を均一に作用させるためけたなどの下面に取り付ける鋼板(p.167図-5). |
| 762 | ダイアフラム | ダイアフラム | 固有一般 | 〈Br〉P176[diaphragm] 箱形断面*のなどの閉断面部材において,その形状を保持するために内部に部材軸に直角に配置する板.隔板,隔壁ともいう(図-1). |
| 763 | たいきゅうせい | 耐久性 | 固有一般 | 〈Br〉P176[[骨材の] durability] 骨材*の耐久性とは,骨材が気象作用を受けた場合使用に耐えられる年月によってきめられる骨材の性質をいう.気象作用を受ける構造物に用いる骨材の耐久性試験はJIS*A 1122 によって行う. |
| 764 | たいけいこう | 対傾構 | 固有一般 | 〈Br〉P176[sway bracing, cross frame, diaphragm] 2本以上のけた*やトラス*を相互に連結するため,それに交差する形で鉛直あるいはほぼ鉛直に配置した骨組構造.支点*部に設けるものを端対傾構*,それ以外の支間中間部に設けるものを中間対傾構*という.風や地震などの水平荷重を各主げた*に伝達すると同時に鉛直荷重に対しても荷重を配分する効果があり,けた(トラス)の横倒れ座屈*の防止,構造物全体としての剛性の増大の役割もする(図-2). |
| 765 | だいこうけいぐい | 大口径ぐい | 固有一般 | 〈Br〉P176[large diameter pile] 大口径ぐいという呼び方はある定まった径以上のくい*に対していうのではなく相対的なもので,一般に既製ぐい*で径1m以上,場所打ちぐい*で径2m以上のものを指すことが多い.くい径が大口径化したのは,構造物の大型化と施工機械の進歩による要因が大きい.特徴は,@1本あたりの鉛直,水平の支持力が大きい.A群ぐい効果が生じない,Bくいの本数を減らすことでフーチングを小さくできる.C大型機械で急速施工が可能である. |
| 766 | たいこうせいこうざい | 耐候性鋼材 | 固有一般 | 〈Br〉P176[atmospheric corrosion resisting steel, weathering steel] 大気中に暴露すると,はじめの間は一般の鋼材と同様に腐食するが,時間の経過とともにさびが安定化し,次第に腐食速度が遅くなり,ある期間を経過するとほとんど腐食が進まなくなるような性質を有する鋼材.さびの安定化はCu, P, Ni, Cr, Mo, Siなどの合金元素によるものといわれるが,さびの安定化は常に期待できるものではなく,塩分や亜硫酸ガスの影響下では安定化しない. JIS*G 3114 に「溶接構造用耐候性熱間圧延鋼材」の規格があり,塗装*することを前提としたP材と塗装しないことを前提としたW材とがそれぞれ1種〜3種について規定されている(表-1.2). |
| 767 | たいこばし | 太鼓橋 | 固有一般 | 〈Br〉P176[humped bridge, hump back bridge, semi-circular bridge] 通路となる路面が半円形状に反り上った橋(p. 179図-1). |
| 768 | たいざい | 対材 | 固有一般 | 〈Br〉P178[counter]⇒ついざい(対材). |
| 769 | だいさんきそう | 第三紀層 | 固有一般 | 〈Br〉P178[tertiary] 地質学的には,中生代に次ぎ約7000万年前からの新しい地質時代である第三紀に堆積した地層をいう.古第三紀と新第三紀に分けられる.古第三紀の岩石は固結の進んだものがあるが,新第三紀の岩石はいわゆる軟岩にはいり,一軸圧縮強度*はこの時代までの岩石の数百分の一から十分の一にすぎない.大規模構造物の基礎*や大型のトンネルの建設にあたっては十分な検討が必要である. |
| 770 | だいしゃ | 台車 | 固有一般 | 〈Br〉P178[bogies, carriage] 部材*などの重量物を移動するために用いられるレール上を移動する車(図-2). |
| 771 | たいすうげんすいりつ | 対数減衰率 | 固有一般 | 〈Br〉P178[logarithmic decrement] 減衰力や加振力のように運動速度に比例した力を受けつつ振動する物体の振幅は刻々と変化するが,この振幅の変化率を表わしたもので,一般に記号δを用いる. |
| 772 | だいせん | 台船 | 固有一般 | 〈Br〉P178[deck barge] 甲板が平らな床構造で平底の箱形状の船.一般に鋼製の非自航形式で,橋りょう工事では部材*の輸送,ポンツーン式架設*の作業船,クレーンを塔載してクレーン船とするなどして用いられる.デッキバージ,フラットバージともいう(図-3). |
| 773 | だいづけワイヤ | 台付ワイヤ | 固有一般 | 〈Br〉P178[sling wire rope] 部材などをつり上げる場合に,部材などに直接取り付けるワイヤロープをいう(p.201図-1). |
| 774 | タイドアーチきょう | タイドアーチ橋 | 固有一般 | 〈Br〉P178[tied arch bridge] 下路アーチ橋の一種.アーチ*両端の支点*を互いにタイ(tie)でつないだアーチ橋*.外的静定構造で,一般のアーチ橋では鉛直荷重によって支点部に水平反力が生じるが,タイドアーチ橋では鉛直反力だけが生じることが特徴である.ローゼ橋*やランガー橋*もけた(トラス)によって両支点がつながれ,その意味ではクイドアーチとみなせるが,一般にはタイに曲げ剛性のない場合をいう(図-4, 5). |
| 775 | たいふうさく | 耐風索 | 固有一般 | 〈Br〉P178[wind cable, storm cable] 小規模のつり橋*において,風による横方向への変位や振動を防ぐために設けられるケーブル(p.181図-1). |
| 776 | たいふうせっけい | 耐風設計 | 固有一般 | 〈Br〉P178[wind resistant design] 構造物を設計する際には,風に対する安全性の照査が必要であるが,静的な風荷重*に対する照査のほかに,タワーや長大橋りょうのように可撓性の高い構造物においては,さままざな振動現象に対する照査が必要となる.これら静的,動的な風の影響に対する照査を総称していう.静的な耐風設計では,風荷重を載荷し照査すればよいが,動的な耐風設計においては,定量的な評価がむずかしく,風胴実験によって安全性を確認している(表-1). |
| 777 | タイブル | タイブル | 固有一般 | 〈Br〉P180[ ] PC鋼線*またはPC鋼より線*に,腐食を防ぐ目的から外周をポリエチレンで被覆したもの.これ自体単独に用い,外気に接しても腐食しないことから,アウトサイドケーブル*,けた落橋防止装置のけた連続結材,アースアンカー材などに用いられる(図-2). |
| 778 | タイプレート | タイプレート | 固有一般 | 〈Br〉P180[stay plate, battenplate, tie-plate] 形鋼*あるいは鋼板を組み立てて部材*とするいわゆる組合せ部材*において,それらを組み立てるために用いる鋼板.綴り板(図-3). |
| 779 | だいブロックかせつこうほう | 大ブロック架設工法 | 固有一般 | 〈Br〉P180[large block erection] 橋りょうの架設工法の一つで,橋体をあらかじめ大きなブロックに組み立て,これを架設現場に運搬,架設*する工法(図-4).⇒一括架設工法. |
| 780 | たいりょく | 耐力 | 固有一般 | 〈Br〉P180[[金属材料の]proof stress] 高張力鋼*のように降伏点*を明瞭に示さない鋼材に対して,あらかじめ定めておいた永久ひずみ*に対応する応力度*のことを耐力という.一般に降伏点の代わりに用いられるが,JIS*では0.2%永久ひずみに対する応力度を耐力としている(0.2%耐力)(図-5).⇒降伏点. |
| 781 | たいりょくようせつ | 耐力溶接 | 固有一般 | 〈Br〉P180[stress weld, strength weld] とじ合せ溶接*に対応する用語で,力の伝達を目的とした溶接*. |
| 782 | たかはし | 高橋 | 固有一般 | 〈Br〉P180[ ] 橋の古い呼び名の一つで,水面近くに架けられた橋に対して,水面から離れ高い位置にかけられた橋をいう. |
| 783 | ダクト | ダクト | 固有一般 | 〈Br〉P180[duct] ポストテンション方式*のプレストレストコンクリート*において,PC鋼材*を配置し,コンクリートの硬化後に緊張するためにコンクリート中にあけた孔.一般にコンクリート中にシース*を埋め込むことによって作られる. |
| 784 | たそうきょう | 多層橋 | 固有一般 | 〈Br〉P180[multi-deck bridge] 一つの橋に2段以上の通行路を設けた橋. |
| 785 | たちゅうしききそ | 多柱式基礎 | 固有一般 | 〈Br〉P180[multi-column pile foundation] 水中または海中で用いられる基礎*形式のーつで,一般には,複数の大口径ぐい*を,水面上にくい頭部が出るように打設し,そのくい頭部を鉄筋コンクリートスラブで連結する.長所として,@締切りが不必要.A工期が短い.B流水圧を受ける面積が少ない.C掘削土量が少ない.Dフーチング*コンクリートが気中で打設可能などがあり,一方,剛性の高い基礎に比べて,変形や振動が大きいなどの短所がある(p.183図-1). |
| 786 | たてげた | 縦げた | 固有一般 | 〈Br〉P180[stringer] 橋の床組*を構成する部材*の一つで,床版*や枕木を支持するため主げた*(主構*)に平行に橋軸方向に配置されるけた*.縦げたは主げた間に配置された床げた*で支持される.トラス橋*,アーチ橋*,つり橋*や主げた間隔の大きなけた橋などで用いられる(図-2). |
| 787 | たて[ち]むきしせい | 立向き姿勢 | 固有一般 | 〈Br〉P182[vertical position] 溶接線がほぼ鉛直な継手*に対し,上または下から鉛直にビード*を置いていく溶接姿勢.この姿勢により施工する溶接を立向き溶接と呼ぶことがある.⇒下向き姿勢(p.133図-1). |
| 788 | たてリブ | 縦リブ | 固有一般 | 〈Br〉P182[longitudinal rib] 鋼床版*や箱げた*のフランジ*などにおいて,それに使用する鋼板を補強するために,板の長手方向に取付けた補剛材.⇒鋼床版(p.105図-3). |
| 789 | たなはし | 棚橋 | 固有一般 | 〈Br〉P182[ ] 橋の古い呼び名の一つで,斜面に棚のように架けられた橋. |
| 790 | ダブルウエブだんめん | ダブルウエブ断面 | 固有一般 | 〈Br〉P182[double-web section] 二枚のフランジ*と二枚のウエブ*で構成される部材の断面,すなわち箱形断面*のこと.これに対しI形断面のように1枚のウエブを用いた断面をシングルウエブ断面*という(図-3). |
| 791 | ダブルレーシング | ダブルレーシング | 固有一般 | 〈Br〉P182[]⇒レーシング. |
| 792 | ダブルワーレントラス | ダブルワーレントラス | 固有一般 | 〈Br〉P182[double warren truss] トラス*の形式の一つで,ワーレントラス*を重ねた形式のトラス.橋りょうでは主として横構*に用いられる(図-5). |
| 793 | タールエポキシじゅしとりょう | タールエポキシ樹脂塗料 | 固有一般 | 〈Br〉P182[tar epoxy resin paint] エポキシ樹脂,コールクール,ビチューメン,顔料*,硬化剤および溶剤をおもな原料とする塗料.耐水性など防錆力に優れるが,耐紫外線性に劣ることから,箱げた*の内部などの塗装*に用いられる. |
| 794 | タワークレーン | タワークレーン | 固有一般 | 〈Br〉P182[tower crane] 塔状の柱の上にブームなどのつり上げ装置を配置したクレーン.レール上を走行する走行式と固定式とがあるが,固定式のものは比較的狭い場所に設けることができ,かつ大きな作業半径が得られ,また,タワーを自力で継ぎ足し高くすることができるものもあり,高所作業にも適する(図-4). |
| 795 | たわみ | たわみ | 固有一般 | 〈Br〉P182[deflection] けた*や床版*に荷重*が作用した場合に生じる変形量をいう.部材軸線のある方向への変形後の状態を示す曲線をその方向のたわみ曲線といい,また,たわみ角とはそのたわみ曲線の任意点での接線と変形前の部材軸線とがなす角をいう(図-6). |
| 796 | たんいさいこつざいりょう | 単位細骨材量 | 固有一般 | 〈Br〉P182[fine aggregate content] コンクリート1m3を造るときに用いる細骨材*の量.一般に重量(kg)で表わす.またコンクリートの配合*を表わす場合,単位粗骨材量*と単位細骨材量の合計と単位細骨材量との比を細骨材率*という. |
| 797 | たんいすいりょう | 単位水量 | 固有一般 | 〈Br〉P184[unit content of water] コンクリート1m3を造るときに用いる水の量.一般に重量(kg)で表わす.またコンクリートの配合*を表わす場合,単位セメント量*と単位水量との比として水セメント比(W/C)が用いられる.コンクリートの配合は,単位水量をできるだけ少なくする必要があることから,適当なAE剤*,分散剤を用いられる. |
| 798 | たんいセメントりょう | 単位セメント量 | 固有一般 | 〈Br〉P184[unit content of cement] コンクリート1m3を造るときに用いるセメントの量.一般に重量(kg)で表わす.またコンクリートの配合を表わす場合,単位セメント量と単位水量*との比として水セメント比*( W/C)が用いられる.単位セメント量が比較的多いコンクリートを富配合コンクリート,少ないコンクリートを貧配合コンクリートという. |
| 799 | たんいそこつざいりょう | 単位粗骨材量 | 固有一般 | 〈Br〉P184[coarse aggregate content] コンクリート1m3を造るときに用いる粗骨材*の量.一般に重量(kg)で表わす. |
| 800 | たんげんアーチきょう | 単弦アーチ橋 | 固有一般 | 〈Br〉P184[arch bridge with single rib] 下路式アーチ橋では,一般に左右二つのアーチリブ*が用いられるが,アーチリブが中央の一つだけのアーチ橋*をいう(図-1). |
| 801 | たんこう | 鍛鋼 | 固有一般 | 〈Br〉P184[forging steel] 鋼塊をハンマやプレスなどによって塑性加工することを鍛造といい,炭素鋼鋼塊を鍛造または圧延と鍛造により成形したものを鍛鋼という.鍛造は,所定の形状に成形すること,粗大な結晶粒を破壊して微細化し,鋼塊中にある気泡や亀裂などを圧着して靭性*を増すことを目的として行われる.炭素鍛鋼品はJIS*G 3201 に規格されている. |
| 802 | たんざいかせつ | 単材架設 | 固有一般 | 〈Br〉P184[piece by piece erection] 面材架設*やブロック架設に対応する用語で,トラス橋*などにおいて構造物を構成する部材*を一本ずつ順次組み立てていく架設法をいう.一般に架設*する一つの単位の重量が小さく,クレーンなどの設備が小さくてすむが,現場作業が多く現場の工期が長くなる. |
| 803 | たんさんガスアークようせつ | 炭酸ガスアーク溶接 | 固有一般 | 〈Br〉P184[CO2 gas shielded arc welding] ガスシールドアーク溶接*の一種で,シールドガスとしておもに炭酸ガスを用いるものをいう.工場における代表的な半自動溶接*方法である(図-3). |
| 804 | たんじゅんきょう | 単純橋 | 固有一般 | 〈Br〉P184[simple bridge] 両端を単純支持*したけた*やトラス*を主構造として用いた橋(図-2). |
| 805 | たんじゅんげた | 単純げた | 固有一般 | 〈Br〉P184[simple girder] けた*を支持条件で分類した場合の一つで,両端を単純支持*したけた.また,主げた*に単純げたを用いた橋を単純げた橋(simple girder bridge)という.⇒けた(p. 93図-4),単純橋(図-2). |
| 806 | たんじゅんしじ | 単純支持 | 固有一般 | 〈Br〉P184[simple support] けた*などの支持方式の一つで,回転を拘束せず荷重作用方向の変位を拘束した支持方式・支点*には荷重作用方向の反力だけが生じる. |
| 807 | たんじゅんせんだんしけん | 単純せん断試験 | 固有一般 | 〈Br〉P186[simple shear test] 直接せん断試験の一種.一面せん断*では,せん断面が定まっているので,供試体内の応力*やひずみの分布が複雑になる.これらを一様に近づけるために考案されたのが単純せん断試験である.Kjellman(チェルマン)やBierrumとLandvaの試験機などがある. |
| 808 | たんじゅんトラス | 単純トラス | 固有一般 | 〈Br〉P186[simple truss] トラス*を支持条件で分類した場合の一つで,両端を単純支持*したトラス.また,主構*に単純トラスを用いた橋を単純トラス橋(simple truss bridge)という(図-1).⇒単純橋(p.185図-2). |
| 809 | たんじゅんばり | 単純ばり | 固有一般 | 〈Br〉P186[simple beam] 単純げた*のこと.⇒単純げた. |
| 810 | だんせい | 弾性 | 固有一般 | 〈Br〉P186[elasticity] 外力によって生じた変形(ひずみ)が,その外力を取り除いた場合に消失し,原形にもどる材料の性質.⇒塑性. |
| 811 | だんせいかじゅう | 弾性荷重 | 固有一般 | 〈Br〉P186[elastic load] 曲げを受ける部材*において,その部材の曲げモーメント*Mを曲げ剛性EI(E:ヤング係数*,I:断面二次モーメント*)で除したM/EIをいう.弾性荷重をその部材に作用する荷重として求めた曲げモーメントおよびせん断力は,それぞれたわみおよびたわみ角となる(図-3). |
| 812 | だんせいけいすう | 弾性係数 | 固有一般 | 〈Br〉P186[modulus of elasticity, elastic modulus] 弾性体に弾性限度内の外力を加えたときに生じる応力*とひずみとの関係を表す係数で,特に弾性係数はその関係が比例関係にあるときの比例定数をいう.弾性係数のおもなものとしてはヤング係数*,せん断弾性係数*,ポアソン比*などがある. |
| 813 | だんせいししょう | 弾性支承 | 固有一般 | 〈Br〉P186[elastic support] 作用する力すなわち反力に比例して支持点が変位する支承*. |
| 814 | だんせいはたんさ | 弾性波探査 | 固有一般 | 〈Br〉P186[seismic prospecting] 物理探査法の一つで地震探査と呼ばれる,屈折法と反射法に分けられるが,土木関係では屈折法がほとんどである.原理的には,人工振源から発生した弾性波の到達時間を多数の観測点で測定し,伝播に要する時間を調べ,それによって地質や地盤構造を推測する(図-2). |
| 815 | たんせんだん | 単せん断 | 固有一般 | 〈Br〉P186[single shear] リベット*などの支圧接合*において,力が作用すると接合材はせん断されようとする.そのせん断されようとする面が一面の場合をいう.一面せん断ともいう.これに対しせん断されようとする面が二面の場合,複せん断*あるいは二面せん断*という.同じリベットを用いても,1本あたりで伝播できる力(リベット値*)は単せん断か複せん断かによって異なってくる(図-4). |
| 816 | だんぞくようせつ | 断続溶接 | 固有一般 | 〈Br〉P186[intermittent welding] すみ肉溶接*のうち,溶接金属*が連続せず断続しているもの.その配列によって,並列溶接(chain welding)と千鳥溶接(staggered welding)がある.橋りょうでは仮付け溶接*に用いられるが,本溶接にはほとんど用いられない(図-1). |
| 817 | たんたいけいこう | 端対傾構 | 固有一般 | 〈Br〉P188[end sway bracing] けた*やトラス*の端部あるいは連続けた*(トラス)の支点*上に配置する対傾構*.水平荷重を支点に伝達する役目をなす.⇒対傾構. |
| 818 | たんちゅう | 端柱 | 固有一般 | 〈Br〉P188[end post] トラス*を構成する部材*のーつで,トラス*の端部に斜めに配置した部材(図-2). |
| 819 | たんちゅう | 短柱 | 固有一般 | 〈Br〉P188[short column] 断面積に比較して長さの短い圧縮部材*で,座屈*の危険のない部材.長柱*の対語. |
| 820 | たんてっきん | 単鉄筋 | 固有一般 | 〈Br〉P188[single reinforcement] 鉄筋コンクリート*部材において,引張側に配置された鉄筋*のみを有効として計算した鉄筋*のことをいう.これは,鉄筋コンクリート部材の応力*を計算する際に主鉄筋の配置状態を区別したもので,単鉄筋のほかに,引張側と圧縮側に配置した主鉄筋を有効とするものを複鉄筋*という(図-4). |
| 821 | ターンバックル | ターンバックル | 固有一般 | 〈Br〉P188[turn buckle] 両端部に右ねじと左ねじを有するナットと丸鋼からなる部品で,長さの調節に用いられる.雌ねじを有するナットを中央に設けその両側に雄ねじを有する鋼棒を配するもの(図-3)と鋼棒の両側にナットを配するものとがあり,前者ではナットを後者では鋼棒を回転させることによって長さを調節する. |
| 822 | たんほごうざい | 端補剛材 | 固有一般 | 〈Br〉P188[end stiffener] 支点*上の垂直補剛材*.⇒補剛材(p.283図-3). |
| 823 | だんめんいちじモーメント | 断面一次モーメント | 固有一般 | 〈Br〉P188[geometrical moment of area] ある軸について,断面微小面積とその軸からの距離との積を断面全体にわたって総和したものを,その軸に関する断面一次モーメントという. |
| 824 | だんめんけいすう | 断面係数 | 固有一般 | 〈Br〉P188[section modulus, modulus of section] 断面の中立軸*に関する断面二次モーメント*を中立軸から断面の縁端までの距離で除した値.曲げモーメント*をこの断面係数で除すことによって縁維応力が得られる. |
| 825 | だんめんにじはんけい | 断面二次半径 | 固有一般 | 〈Br〉P188[radius of gyration of area] 図心軸に対する断面二次モーメント*を断面積で除したものの平方根をいい,回転半径ともいう.オイラー公式*を用いて長柱*の全体座屈強度を求めるときなどに必要となる. |
| 826 | だんめんにじモーメント | 断面二次モーメント | 固有一般 | 〈Br〉P188[geometrical moment of inertia] ある軸について,断面の微小面積とその軸からの距離の自乗との積を断面全体にわたって総和したものを,その軸に関する断面二次モーメントという.はりの曲げ応力*を算出する場合などには,図心を通る軸に対する断面二次モーメントが用いられる. |
| 827 | だんめんりょく | 断面力 | 固有一般 | 〈Br〉P188[section force] 部材*をある断面で仮想的に切断した場合のその断面に作用している応力*の合力.合力は必ずしも断面の図心に作用せず,またその方向も断面に直角ではない.この場合その合力を成分に分け,図心を通り断面に直角な方向に作用する力を軸力(軸方向力),断面に平行な方向に作用する力をせん断力,図心軸まわりのモーメントを曲げモーメントといい,一般に断面力をこの三つで表す(図-1). |
| 828 | ちえんざい | 遅延剤 | 固有一般 | 〈Br〉P190[retarder] コンクリートの凝結を遅延させる作用を持つ混和剤*.遅延剤には,単に遅延作用のみを有するものもあるが,一般には遅延効果とともに減水効果も併せ持たせた遅延型減水剤や同物質を主成分とする減水型遅延剤が用いられる. |
| 829 | チェーンつりばし | チェーンつり橋 | 固有一般 | 〈Br〉P190[chain suspension bridge, chain bridge, link bridge] 鎖式つり橋*のこと.⇒鎖式つり橋. |
| 830 | チェーンブロック | チェーンブロック | 固有一般 | 〈Br〉P190[chain block] 滑車,歯車,鎖を組み合せた装置で,重量物のつり上げ,つり降ろしやワイヤロープ*の緊張などに用いられる.ウォーム歯車形と平歯車形があり,装置は小形で人力によって比較的大きな力をだすことができる(図-2). |
| 831 | ちかれんぺき | 地下連壁 | 固有一般 | 〈Br〉P190[cast-in-site diaphragms wall] ⇒地中連続壁. |
| 832 | ちくとう | 築島 | 固有一般 | 〈Br〉P190[coffering island] 下部構造施工の必要上,河川や湖沼内などに構築した島.陸上部と同様の施工するために用いられる.築島の種類は,水深によって異なるが,単純に土砂を積み上げたものから,鋼矢板*を使用した二重締切やセル構造のものまである. |
| 833 | ちたいりょく | 地耐力 | 固有一般 | 〈Br〉P190[soilbearing stress] 地盤が,せん断破壊することなく荷重*を支えうる最大の能力.単位面積あたりの荷重で表示することが多い.地耐力は,地盤の種類(粘着力,せん断抵抗角*,土の単位重量)載荷面積,根入れなどの影響を受ける. |
| 834 | ちちゅうれんぞくへき | 地中連続壁 | 固有一般 | 〈Br〉P190[cast-in-site diaphragms wall] 地中にある長さの溝を掘削して鉄筋コンクリート*の壁を構築し,この壁を連続的に施工して土留め壁,止水壁,構造物の基礎*とする構造物.また,コンクリートぐいを連続して施工し壁とする柱列方式も,広義には地中連続壁に含まれるが,直接壁を造る方式を壁式地中連続壁と呼び,区別することもある.掘削時の溝壁の崩壊防止には,一般に安定液が用いられるが,掘削には各種の方法が用いられる.また,壁の施工には,溝の中に鉄筋かごを建込んた後,トレミー管でコンクリートを打設する方法が一般的に用いられる.特徴は,@施工時の騒音・振動が少ない,A壁体の剛性が高く,止水性が良い,B近接施工が可能である,Cほとんどの地盤で施工可能である,などである.地下連続壁,地下連壁,連続地中壁などとも呼ばれる(図-3). |
| 835 | ちどりリベット | 千鳥リベット | 固有一般 | 〈Br〉P190[staggered riveting, zigzag riveting] その配置が基盤目上になく,ジグザグに配置されているリベット* (p. 193図-1). |
| 836 | チャンネル | チャンネル | 固有一般 | 〈Br〉P192[] みぞ形鋼*のこと.⇒みぞ形鋼. |
| 837 | ちゅうおうけいかん | 中央径間 | 固有一般 | 〈Br〉P192[center span] 径間*が三つある橋(3径間)の中央の径間(図-2). |
| 838 | ちゅうかんたいけいこう | 中間対傾構 | 固有一般 | 〈Br〉P192[intermediate sway bracing] けた*やトラス*の支点*上以外すなわち支間*部に配置する対傾構*.⇒対傾構. |
| 839 | ちゅうかんほごうざい | 中間補剛材 | 固有一般 | 〈Br〉P192[intermediate stiffener] 支点*上以外の中間に配置した補剛材*.⇒補剛材(p.283図-3). |
| 840 | ちゅうくうきょうきゃく | 中空橋脚 | 固有一般 | 〈Br〉P192[hollow pier] 内部に空洞を設けた橋脚*.特に高い橋脚の場合,荷重軽減のために採用されることが多い(図-3). |
| 841 | ちゅうくうぐい | 中空ぐい | 固有一般 | 〈Br〉P192[hollow pile] 内部が空洞のくい*.鋼管ぐい, PC*ぐい, RC*ぐいなどがある.施工には,打撃,振動,圧力,埋込み工法などが用いられる.既成ぐい*の大部分は中空ぐいである. |
| 842 | ちゅうくうしょうばんきょう | 中空床版橋 | 固有一般 | 〈Br〉P192[hollow slab bridge] コンクリート床版橋の一種で,橋体の重量を軽減するため,橋体の内部を空胴にした床版橋*.ホロースラブ橋ともいう.⇒床版橋(p.147図-1). |
| 843 | ちゅうこう | 鋳鋼 | 固有一般 | 〈Br〉P192[cast steel] 平炉や電気炉で溶かし,鋳型に鋳め込んで成形した鋼.鋳鋼品は,鋼の強度を保持しつつ任意の形状の製品が作られること,組織が均一で機械的性質に方向性がないことに特徴があり,橋りょうでは支承*にしばしば用いられる. |
| 844 | ちゅうじょうず | 柱状図 | 固有一般 | 〈Br〉P192[columnar section, boring log] ボーリング*結果を整理して,地層の概要を表現する図.地層の種類,厚さ,N値*などをボーリングを行った地点に図示し,ボーリング結果のない中間区間の地層はこれから推定する(図-4). |
| 845 | ちゅうせきそう | 沖積層 | 固有一般 | 〈Br〉P192[alluvium deposit] 最新の地質時代である第四紀は,100〜200万年前から現在までをいう.この時代の最後の氷期の終末する約1万年前を境にして,前半を洪積世,後半を沖積世という.この沖積世に堆積した地層を沖積層と呼ぶ.三角洲,扇状地,おぼれ谷,はんらん原など現在人間の生活に最も関係の深い層である.沖積層は堆積の時代が新しいため,固結度が低く,軟らかく通常土として扱われる.軟弱地盤*となっていることが多い. |
| 846 | ちゅうにゅうこうほう | 注入工法 | 固有一般 | 〈Br〉P192[impregnation method] 地盤改良,止水,充填などのために,薬液,セメントミルク,アスファルトなどを,地盤や構造物に注入する工法をいう.また,注入される流動性の材料をグラウト*という.プレパックトコンクリート,トンネルの覆工背面,土留め構造物の空げきなどに用いる充填グラウト,地盤改良のための改良グラウト,ダム,シールド,堤防などの止水グラウトがある.注入工法の適用にあたっては,十分な検討とその効果の確認が重要である.⇒〉グラウト. |
| 847 | ちゅうようねつポルトランドセメント | 中庸熱ポルトランドセメント | 固有一般 | 〈Br〉P194[moderate heat Portland cement] ポルトランドセメントの一種で,水和熱の発生を少くするように成分を調整したセメント.普通ポルトランドセメント*に比べ,ケイ酸,酸化鉄がやや多く,アルミナ,石灰がやや少ない.水和反応力がゆっくり行われるため,初期材令における発熱量が少なく,ダム,大断面構造物などのマスコンクリートに用いられている.初期材令強度は低いが,長期材令強度は普通ポルドランドセメントより一般に大きい. |
| 848 | ちゅうりつじく | 中立軸 | 固有一般 | 〈Br〉P194[neutral axis] はり*や版*などの部材本が曲げを受けた場合,ある面を境界として一方は伸び他方は縮む.その境界となり伸縮のない面を中立面(neutral plane, neutral surface)といい,中立面と部材の断面との交線を中立軸という.部材が曲げのみを受ける場合は,断面の中立軸はその図心軸に一致する(図-1). |
| 849 | ちゅうろきょう | 中路橋 | 固有一般 | 〈Br〉P194[half-through bridge, midheight-deck bridge] 通行路の位置で橋を分類した場合の一つで,けた*やトラス*あるいはアーチ*などの中間部に通行路を設けた橋(図-2).⇒上路橋(p.147図-3). |
| 850 | ちょうおんぱたんしょうしけん | 超音波探傷試験 | 固有一般 | 〈Br〉P194[ultrasonic testing] 超音波を試験体中に伝えて,この試験体が示す音響的性質を利用して,内部欠陥を知る方法で,反射法,透過法,共振法がある.鋼構造物の検査では,反射法のうち斜角探傷が一般に用いられる.超音波のエコーはブラウン管上で読み取るのが一般であるが,マイコンの利用でデジタル表示することもできる(図-3). |
| 851 | ちょうかいきょう | 跳開橋 | 固有一般 | 〈Br〉P194[bascule bridge] 橋軸に直角で水平な軸のまわりに回転させることによって,橋げたを開閉する方式の可動橋*.開閉する橋げたが一つのものを一葉跳開橋(single-leaf bascule bridge),それが二つで両側に開閉するものを二葉跳開橋(double-leaf bascule bridge)という(図-4). |
| 852 | ちょうきじぞくかじゅう | 長期持続荷重 | 固有一般 | 〈Br〉P194[continuing load] 構造物に持続して作用する荷重*.永久荷重ともいう.けた*の自重,舗装,高欄*,軌道などの荷重かこれにあたる.これに対して時間により変化する荷重を変動荷重といい,自動車荷重,温度変化,地震荷重*などがこれにあたる. |
| 853 | ちょうしつこう | 調質鋼 | 固有一般 | 〈Br〉P194[refining steel, heat treated steel] 焼入れ*や焼もどし*などの熱処理を行って,強度や靭性*など鋼材の特性を向上させることを調質といい,調質した鋼を調質鋼という.熱処理鋼ともいう. |
| 854 | ちょうそうきょうポルトランドセメント | 超早強ポルトランドセメント | 固有一般 | 〈Br〉P194[super high early strength Portland cement] セメントモルタルの材令1日の圧縮強度が早強ポルトランドセメントの約2倍,すなわち200kg/cm2程度のセメントをいう.製造法は普通ポルトランドセメントとほとんど同じであり,早期強度が高いという性質以外すなわち耐久性,長期材令強度などは,普通ポルトランドセメントと変わりなく,安定したセメントである.わが国においては昭和44年に初めて市販されたまだ新しいセメントである(表-1). |
| 855 | ちょうそっこうセメント | 超速硬セメント | 固有一般 | 〈Br〉P196[ ] 早期強度の発現を目的として開発されたセメント(ジェットセメントともいう)で,セメント自体の凝結*時間は非常に短いが,専用の凝結調整剤(ジェットセッター)を目的に応じて適量用いることにより,モルタル*およびコンクリートの凝結を任意に調節することができる.早期強度として材令2〜3時間で200 kg/cm2が得られる.長期強度も安定しており28日強度で400 kg/cm2以上にもなる.このほか,低温(5°C程度)でも強度の発現が良く,乾燥収縮*が小さく,水密性も高いなどの利点もある(表-1). |
| 856 | ちょうちゅう | 長柱 | 固有一般 | 〈Br〉P196[long column] 断面積に比較して長さの長い圧縮部材*で,断面の図心軸に圧縮応力*を受けた場合に,その圧縮応力が弾性領域内のある値で座屈*が生じる部材*.短柱*の対語. |
| 857 | ちょうばん | 頂版 | 固有一般 | 〈Br〉P196[upper slab] 上スラブ*のこと.⇒上(うわ)スラブ. |
| 858 | ちょくきょう | 直橋 | 固有一般 | 〈Br〉P196[right bridge, squared bridge] 斜橋*の対語で,橋軸が直線で橋軸と支承線とのなす角が直角な橋(図-4).⇒直線橋. |
| 859 | ちょくぐい | 直ぐい | 固有一般 | 〈Br〉P196[vertical pile] 地盤に鉛直に設置したくい*.斜ぐい*という語句に対して用いる(図-1). |
| 860 | ちょくげんトラス | 直弦トラス | 固有一般 | 〈Br〉P196[parallel chord truss, straight chord truss] 上弦材*と下弦材*が直線状に互いに平行に配置されたトラス*.平行弦トラス*ともいう(図-2). |
| 861 | ちょくせつかじゅう | 直接荷重 | 固有一般 | 〈Br〉P196[direct load]⇒間接荷重. |
| 862 | ちょくせつきそ | 直接基礎 | 固有一般 | 〈Br〉P196[spread foundation] 支持層*が浅い場合に用いられる基礎*で,上部工からの荷重*を,基礎底面で直接支持層に伝える形式の基礎.道路橋標示方書の基礎形式の設計上の区分によると,図-3でDf/B≦1/2の基礎が直接基礎である.長所は,@支持層の確認ができるので施工は確実である.A建設公害を少なくできる.B他工法に比べて経済的であることが多い,などがあり,短所は,1)同一荷重に対する所要面積が大きい.2)凍上,洗掘の影響を受けやすい,などである. |
| 863 | ちょくせんきょう | 直線橋 | 固有一般 | 〈Br〉P196[straight bridge] 曲線橋*の対語で,橋軸が直線の橋.直線橋には直橋*と斜橋*があり,前者は橋軸と支承線のなす角が直角な橋,後者はそれが直角でない橋をいう(図-4). |
| 864 | ちょっこういほうせいばん | 直交異方性版 | 固有一般 | 〈Br〉P196[orthotropic plate] 異方性版*の一つで,断面係数*,ヤング係数*などの力学的な特性が直交する二軸に関して異なる版.⇒異方性版. |
| 865 | ついざい | 対材 | 固有一般 | 〈Br〉P198[counter] トラス*の斜材*が荷重の載荷状態によって引張力を受けたり圧縮力を受けたりする場合に,その斜材と交差し反対の傾きを持つ斜材を配置することがある.これを対材という.ある斜材が圧縮力を受ける載荷状態においては,その斜材に対応する対材は引張力を受け,かつ斜材を無視してもトラスは安定である.このため,対材を配置することによって圧縮力を受ける斜材を無視することができ,斜材を常に引張材として設計できる利点がある.斜材にアイバー*など圧縮力に対する抵抗力の小さい部材*を用いる場合,引張力と圧縮力の両方を受ける支間*中央部付近の斜材に対材を設けていたが,近年では斜材が圧縮力に対しても抵抗できるように設計するためあまり用いられないが,横構*の設計にこの考え方が用いられることがある.たいざいと読むこともある(図-1). |
| 866 | つかぎ | 来木 | 固有一般 | 〈Br〉P198[rail post] 来柱*のこと.⇒来柱. |
| 867 | つかばしら | 来柱 | 固有一般 | 〈Br〉P198[rail post] 高欄*を構成する部材*の一つで,中間の柱.本来は木製高欄での名称であるが,現在では材料の種類にかかわらずこの名称で呼ばれる.束木ともいう(図-2, p.299図-1). |
| 868 | つかれ | 疲れ | 固有一般 | 〈Br〉P198[fatigue] 疲労*のこと.⇒疲労. |
| 869 | つきあわせつぎて | 突合せ継手 | 固有一般 | 〈Br〉P198[butt joint] 接合しようとする材片を相互に突き合わせて接合する継手*(図-3). |
| 870 | つきあわせようせつ | 突合せ溶接 | 固有一般 | 〈Br〉P198[butt weld] 接合しようとする材片を相互に突き合わせて行う溶接*.突合せ部に開先*を設けて溶接するグルーブ溶接*が用いられる. |
| 871 | つきげた | 突げた | 固有一般 | 〈Br〉P198[Gerber girder, cantilever girder] ゲルバーげた*のこと.⇒ゲルバーげた. |
| 872 | つぎて | 継手 | 固有一般 | 〈Br〉P198[joint] 部材*などを継ぐことあるいは継いだ部分. |
| 873 | つぎはし | 継橋 | 固有一般 | 〈Br〉P198[ ] 橋の古い呼び名の一つで,ところどころに柱を立て,その間に板を継ぎ渡した橋.多くの橋が継渡されているように見えることからこの名がある.また,川の中に小島などがあり,そこでつながっている橋をいうこともある. |
| 874 | つりあいだんめん | つりあい断面 | 固有一般 | 〈Br〉P198[balanced section] 鉄筋コンクリート*部材において,曲げによるコンクリートの縁維圧縮応力度および最遠の引張鉄筋*の応力度が,同時にともにそれぞれの許容応力度*に等しいものとなる断面.また,このような断面におけるコンクリートの断面積に対する鉄筋の断面積の比を,つりあい鉄筋比という(図-4). |
| 875 | つりあしば | つり足場 | 固有一般 | 〈Br〉P200[suspended scaffolding, hanging scaffolding] 下方や横方向から支持した足場*に対し,上方からつって支持した足場の総称.このほか,ワイヤロープ*をほぼ水平に引渡し,その上に設けた足場もいう(p.199図-5). |
| 876 | つりかなぐ | つり金具 | 固有一般 | 〈Br〉P200[metal fitting for hanging] 部材*などをワイヤロープ*でつる場合,ワイヤロープを固定するために部材に取り付ける金具(図-1). |
| 877 | つりけいかん | つり径間 | 固有一般 | 〈Br〉P200[suspended span] ゲルバーげた*の径間*の一つ.⇒ゲルバーげた. |
| 878 | つりげた | つりげた | 固有一般 | 〈Br〉P200[suspended girder, suspended beam] @ゲルバーげた*を構成するけた*の一つ.⇒ゲルバーげた. |
| 879 | つりこうぞうぶ | つり構造部 | 固有一般 | 〈Br〉P200[suspended structure] つり橋*を構成する構造部分の一つで,床組*や補剛げた*などケーブル*からつり材*(ハンガー)によってつられている部分の総称. |
| 880 | つりざい | つり材 | 固有一般 | 〈Br〉P200[hanger, suspender] アーチ橋*,つり橋*などで補剛げた*や橋床*をつり支えるために配置される引張力を受ける部材*(図-3). |
| 881 | つりしょうばんきょう | つり床版橋 | 固有一般 | 〈Br〉P200[suspended slab bridge] ほぼ水平に張渡したPC鋼材*あるいはケーブル*をコンクリートで取り巻き,その上を直接歩行者や自動車が通る路面とする形式の橋(図-4). |
| 882 | つりてんびん | つり天秤 | 固有一般 | 〈Br〉P200[balance beam, spreader beam]⇒天秤. |
| 883 | つりばし | つり橋 | 固有一般 | 〈Br〉P200[suspension bridge] 通行路となる路面を構成する床組*あるいは補剛げた*を,空中に張り渡したケーブル*からつり下げた形式の橋.一般に長大支間の橋りょうに適するが,深い渓谷など山間部に架ける橋としても用いられる.路面を構成する部分は曲げ剛随のあるけた*,すなわち補剛げたを用いる補剛つり橋*と曲げ剛性のない床組を用いる無補剛つり橋*とがあり,後者は歩行者専用のつり橋に用いられる(図-5). |
| 884 | つるばし | つる橋 | 固有一般 | 〈Br〉P200[suspension bridge made of vine] 橋の古い呼び名の一つで,った(蔦)や藤のつる(蔓)を架け渡してつくったつり橋*.昔の簡易なつり橋の一つ. |
| 885 | ティーエルしきおしだしこうほう | TL式押出し工法 | 固有一般 | 〈Br〉P202[TL incremental launching system(method)] プレストレストコンクリート*橋の架設工法である押出し工法*の一つ.橋台*部に設けたセンターポールジャッキで引張鋼棒を引張る,あるいは鉛直水平ジャッキで直接橋体を移動させるなどの方法で押し出し,橋脚*上などの橋体の支点にはコンクリートブロック上にテフロン板を設けたすべり支承*を設けて橋体をすべらす(図-1).⇒押出し工法. |
| 886 | ていかくどしきようせつ | 低角度式溶接 | 固有一般 | 〈Br〉P202[spring contact arc welding] 被覆アーク溶接*による半自動溶接方法*の一つ.図-2に示すような装置を用い,溶接棒*をスプリングで機械的に溶接線にならわせる方法であり,溶接棒が溶融するに従って,溶接棒と溶接*の成す角度は変化していく. |
| 887 | ティーかじゅう | T荷重 | 固有一般 | 〈Br〉P202[T-load, T-loadings] 道路橋示方書*に規定された活荷重*のうち,床版*および床組*の設計に用いられる自動車荷重.T荷重には,一等橋*の設計に用いられるT-20と,二等橋*の設計に用いられるT-14とがあり,総重量はそれぞれ20t,14 tである(表-1). |
| 888 | ティーがたこう | T形鋼 | 固有一般 | 〈Br〉P202[T-steel] 断面形状がT形の形鋼*.T形断面を圧延するものとH形鋼*のウエブ*を切断するCT形鋼*がある(図-3). |
| 889 | ティーげたきょう | Tげた橋 | 固有一般 | 〈Br〉P202[T-girder bridge, T-beam bridge] 主げた*の断面形状によって橋を分類した場合の一つ.主げたの断面形状がT字形(Tげた)となっている橋で,主としてコンクリート橋*に用いられる.また,下フランジ*があってもそれが上フランジ*に比べて小さい場合にはTげた橋と呼ぶことが多い(図-4). |
| 890 | ていこうモーメント | 抵抗モーメント | 固有一般 | 〈Br〉P202[resisting moment] 部材*のある断面において,設計上耐えられる最大の曲げモーメント*.許容曲げ応力度と断面係数*の積で表わされ,設計荷重*によって生ずる曲げモーメントすなわち設計曲げモーメントは抵抗曲げモーメント以下としなければならない. |
| 891 | ていしゲージ | 停止ゲージ | 固有一般 | 〈Br〉P202[stop gauge]⇒貫通ゲージ. |
| 892 | ディーゼルパイルハンマー | ディーゼルパイルハンマー | 固有一般 | 〈Br〉P202[Diesel pile hammer] 2サイクルのディーゼルエンジンと同様の作動原理でラムを押し上げ,その後自由落下させて,くい*や矢板*を打ち込むハンマー*.バイブロハンマー*とともに現在最も多く用いられている(p.205図-1).特徴としては,@工費が安く,A硬い地盤にも打込み可能である,B騒音が大きい,C柔らかい地盤では打設しにくい,などがあげられる.最近防音カバーなどの騒音対策の方法が開発されている. |
| 893 | ていちゃくぐ | 定着具 | 固有一般 | 〈Br〉P204[anchorage elements] ポストテンション方式*のプレストレストコンクリート*部材において,PC鋼材*を硬化したコンクリートに固定するための部品.固定(定着)法には,くさび作用により定着するくさび式定着,PC鋼材の端部をねじ加工しナットと支圧板を用いて定着するねじ式定着,PC鋼材の先端を特殊な製頭機を用いてボタン状の頭をつくってアンカーヘッド面に支持させるボタンヘッド式定着の3種類がある.また,緊張する側(緊張端)の定着具とコンクリート中に埋め込んで使用する側(固定端)の定着具では構造が異なっている場合が多いので注意を要する. |
| 894 | ていちゃくけいかん | 定着径間 | 固有一般 | 〈Br〉P204[anchor span] ゲルバーげた*の径間*の一つ.⇒ゲルバーげた. |
| 895 | ていちゃくげた | 定着げた | 固有一般 | 〈Br〉P204[anchor girder] ゲルバーげた*を構成するけた*の一つ.⇒ゲルバーげた. |
| 896 | ていばん | 底版 | 固有一般 | 〈Br〉P204[bottom slab] 底スラブ*のこと.⇒底(そこ)スラブ. |
| 897 | ディビダークこうほう | ディビダーク工法 | 固有一般 | 〈Br〉P204[DYWIDAG system (method)] PCC鋼材*の接続および定着工法の一つで,西ドイツのDyckerhoff & Widmann社が開発した工法.昭和33年にわが国へ導入され,PC*橋としては世界最大級の浜名大橋をはじめとし数多くの長大PC橋に用いられている.PC鋼材としては,PC鋼棒*のφ26mmおよびφ32mmが一般に用いられる.定着具*は,特殊ナットと支圧銅板より構成され,ねじ定着を行う.通常φ26 mmではカラーナットとアンカープレート*を,φ32mmではテーパーナットとアンカーブロックを使用する(図-2). |
| 898 | ディープウエル | ディープウエル | 固有一般 | 〈Br〉P204[deep well] 地下水位低下工法の一つであるディープウエル工法で用いる深井戸をいう.通常は径30〜40cmの立くいを掘削し,削孔ストレーナを有するパイプを挿入し,パイプの外側にフィルター材を充填して深井戸をつくる.ディープウエル工法では,この井戸内に流出する水を水中ポンプなどで排水する.ディープウエル工法は,@広い範囲で大きな地下水位低下を必要とする場合,A透水性の大きな地盤の場合などに用いられる(図-3). |
| 899 | ていぶはかい | 底部破壊 | 固有一般 | 〈Br〉P204[base failure] 円弧すべりによる破壊形態の一つで,すべり面が深部で固い土層の表面に接して,斜面先より下を通る場合をいう(図-4). |
| 900 | ディープビーム | ディープビーム | 固有一般 | 〈Br〉P204[] けた*の高さが支間*の1/2をこえる部材*をいう.ディープビームの応力分布は,一般の部材のように維ひずみ*が中立軸*からの距離に比例するという仮定が成立たなくなり,複雑な応力分布となる. |
| 901 | ディン | DIN | 固有一般 | 〈Br〉P204[German Industrial Standard] 西ドイツの工業規格で, Deutsche Industrie Normの略. |
| 902 | テストピット | テストピット | 固有一般 | 〈Br〉P204[] 地盤の土の構成や力学特性を直接確認するために掘る穴.実験用の土槽もいう. |
| 903 | デッキバージ | デッキバージ | 固有一般 | 〈Br〉P204[] 台船*のこと.フラットバージともいう.⇒台船. |
| 904 | デッキプレート | デッキプレート | 固有一般 | 〈Br〉P204[] 床版*として用いる鋼板.橋りょうの鋼床版*では表面の鋼板をいい,これを縦リブ*や横リブ*で補剛して鋼床版とする.⇒鋼床版. |
| 905 | てっきょう | 鉄橋 | 固有一般 | 〈Br〉P206[iron bridge] 正しくは橋の主要構造に鉄材(鋳鉄または錬鉄)を用いた橋をいう.しかしながら,かつて橋りょう部材に鉄材を使っていたことからその名残りをとどめ,鋼材を用いたいわゆる鋼橋* (steel bridge)を含めて鉄橋と俗称されることが多い.なお,八幡橋(卜ラス橋,明治11年,東京都)および神子畑鋳鉄橋(アーチ橋,明治16〜18年,兵庫県)が重要文化財に指定されている(図-1). |
| 906 | てっきん | 鉄筋 | 固有一般 | 〈Br〉P206[reinforcement] コンクリート部材において,コンクリートを補強する目的で,コンクリート中に埋め込む鋼材をいう.表面が平滑な丸鋼(熱間圧延棒鋼)と凹凸のある異形鉄筋*(熱間圧延異形棒鋼)があり, JIS* G 3112 に規格がある.表-1は橋りょうに用いられる鉄筋である. |
| 907 | てっきんコンクリート | 鉄筋コンクリート | 固有一般 | 〈Br〉P206[reinforced concrete] 鉄筋*とコンクリートが外力に対して一体となって働くようにしたものをいう.圧縮応力*に対してはコンクリートが,引張応力*に対しては鉄筋が分担するもので,コンクリートおよび鉄筋の長所をそれぞれ利用したものである.RCと略称することもある. |
| 908 | てっきんひ | 鉄筋比 | 固有一般 | 〈Br〉P206[steel ratio, reinforcement ratio, ratio of reinforcement] 鉄筋コンクリート*部材の断面において,コンクリートの断面積に対する鉄筋*の断面積の比. |
| 909 | てっこつてっきんコンクリート | 鉄骨鉄筋コンクリート | 固有一般 | 〈Br〉P206[steel framed reinforced concrete] コンクリートは引張りに弱い.それを補強するため一般にはコンクリート中に鉄筋*を配置するが(鉄筋コンクリート*),鉄筋だけでなく形鋼*などの鉄骨を配置し,力学的にそれらが一体として働くようにした構造.断面における鋼材の占める割合いが,1%以上で8%以下,鉄骨と鉄筋の比が0.25%以上で4%以下の場合に,一般に鉄骨鉄筋コンクリードとして扱う.高さの高い橋脚*などで,鉄筋だけを用いるとその配置が難しい場合に用いられる.英語名からSRCと略称することもある. |
| 910 | てつどうきょう | 鉄道橋 | 固有一般 | 〈Br〉P206[railway bridge] 橋を用途別にわけた場合の一つで,鉄道を通すために架けられた橋. |
| 911 | てつどうきょうせっけいしほうしょ | 鉄道橋設計示方書 | 固有一般 | 〈Br〉P206[specifications for design of railway bridges] railway bridges |
| 912 | てのべげた | 手延ベげた | 固有一般 | 〈Br〉P208[erection nose, launching nose] 鋼橋*の送出し架設*やコンクリート橋*の押出し工法*においては,送出し(押出し)時には橋体が片持ちの状態となる.その片持ち状態となる橋体の長さを短くし,応力*の低減や転倒に対する安定性の確保を目的として,架設する橋体の先端に取り付ける架設用のけた*(トラス*)(p.207図-2). |
| 913 | てのべしきかせつ | 手延べ式架設 | 固有一般 | 〈Br〉P208[launching erection] 鋼橋*の送出し架設*やコンクリート橋*の押出し工法*の一つで,橋体の先端に手延べげた*(トラス)と呼ばれる架設用のけた*を取り付け,送出す(押出す)架設方法(p.207図-2). |
| 914 | テープあわせ | テープ合わせ | 固有一般 | 〈Br〉P208[ ] 鋼構造物の構築においては製作工場と建設現場がはなれているため,両者の精度を均一化することを目的として,製作に先立ち,製作工場で使用する鋼巻尺と建設現場で使用する鋼巻尺とをつき合わせて,相対誤差を確認し合う.これをテープ合わせと呼んでいる.テープ合わせが行えないときは,精度の高い基準巻尺と照合して,これに代える場合もある. |
| 915 | てようせつ | 手溶接 | 固有一般 | 〈Br〉P208[hand welding, manual welding] 溶接棒*の供給や運棒などの溶接作業をすべて手作業で行う*溶接.通常被覆アーク溶接*をさすことが多い. |
| 916 | デルマック | デルマック | 固有一般 | 〈Br〉P208[] ディーゼルパイルハンマーが西ドイツのデルマック社で開発されたため,ディーゼルパイルハンマーの俗称としてデルマックが用いられる.ディーゼルパイルハンマーは昭和26年にデルマックsz 500 型ハンマーが輸入され,その後国内で製造されるようになってからは急激に用いられるようになった. |
| 917 | てんかいきょう | 転開橋 | 固有一般 | 〈Br〉P208[rolling bridge, rolling drawbridge, pull-back drawbridge,] 車輪やローラーによって岸に引き込んで橋げたを開閉する方式の可動橋*(図-1). |
| 918 | てんかねつほう | 点加熱法 | 固有一般 | 〈Br〉P208[spot heat method (of flame straightening)] 加熱矯正法*によって溶接ひずみ*除去を行う場合に,点状に局部加熱する方法をいい点焼き法ともいう.また,加熱点の分布形からお灸とも俗称する.主として薄板のひずみとり*に用いられる(図-2).⇒加熱矯正法. |
| 919 | でんきけんそう | 電気検層 | 固有一般 | 〈Br〉P208[electric logging] 地質調査の目的でボーリング*が行われる際,コア*採取の代わりか,またはコア採取とともに地盤性状をより総合的に判断するために,ボーリング孔内で岩や土の物理量の測定をすることを物理検層という.電気検層は物理検層の一つで,ボーリング孔内に電極を挿入し,電気比抵抗や自然電位を測定する.帯水層の深度,間げき率,岩相などに関する情報を得る. |
| 920 | てんざい | てん材 | 固有一般 | 〈Br〉P208[filler] 填材.フィラー*のこと.⇒フィラー. |
| 921 | てんししょう | 点支承 | 固有一般 | 〈Br〉P208[point bearing, point support] 受圧接触部の接触状態によって支承*を分類した場合の一つで,二つの受圧面が点で接触する形式の支承.⇒ピボット支承(p.253図-1). |
| 922 | てんじょうスラブ | 天井スラブ | 固有一般 | 〈Br〉P210[ceiling slab] ニューマチックケーソン*の作業室の天井となっているスラブ*をいう.設計上,天井スラブは施工時および竣工後の各荷重状態のうち,最も不利な組合せで,検討しなければならない(図-1). |
| 923 | てんせつ | 添接 | 固有一般 | 〈Br〉P210[splice] 鋼部材の接合方法の一つで,接合する部材*を突き合わせその側面に接合用の鋼板をあて,ボルト,リベット*あるいはすみ肉溶接*で接合する方法.接合用の鋼板を添接板*といい,それを接合する板の片側だけにあてる場合を片側添接*,両側からあてる場合を両側添接*あるいは全添接*という(図-2). |
| 924 | てんせつばん | 添接板 | 固有一般 | 〈Br〉P210[splice plate] 部材*の添接*において,部材を接合するために側面に添える鋼板(図-2). |
| 925 | てんとう | 転倒 | 固有一般 | 〈Br〉P210[over-turning] 下部構造*の設計においては,躯体や基礎*自体の強度に対する安全性の照査のほか,支持地盤の支持力*,滑動,転倒に対する安全性の照査すなわち安定性の照査が行われる.このうち転倒は下部構造が傾き倒れることをいい,転倒に対する安全率は,転倒の支点となる点に関して転倒させようとするモーメント(転倒モーメント)に対するそれと逆向きのモーメントとの比で表わされる(図-3). |
| 926 | てんば | 天端 | 固有一般 | 〈Br〉P210[level crown] 構造物*の上部の面を意味する俗語.橋脚天端,フーチング天端という使い方をする.下端(したば)に対応する語句. |
| 927 | てんびん | 天秤 | 固有一般 | 〈Br〉P210[balance beam, spreader beam] 重量物などを2点以上でワイヤロープ*でつる場合,ワイヤロープをできる限り鉛直に近い状態にするために用いるはり*や,わく.つり天秤ともいう(図-4). |
| 928 | テンプレート | テンプレート | 固有一般 | 〈Br〉P210[template] @型板のこと.⇒型板. |
| 929 | どあつ | 土圧 | 固有一般 | 〈Br〉P210[earth pressure] 土と構造物が接触するときに,構造物に作用する土の圧力を土圧という.土圧の大きさは土質,締固めの程度および壁体の変位の状態に支配される.土圧は壁体の移動の方向および量によって主働土圧*,静止土圧*および受働土圧*に分類される.土圧を計算する代表的な方法としてCoulombの土圧論, Rankineの土圧論, Terzaghiの土圧論などがある. |
| 930 | どあつけいすう | 土圧係数 | 固有一般 | 〈Br〉P212[coefficient of earth pressure] 土中の任意の点における応力*状態のなかで,鉛直方向の垂直応力に対する,水平方向の垂直応力に対する比を土圧係数と呼ぶ.土圧係数にも土圧*と同様に,主働・静止・受働の3種類がある.土圧係数の代表的なものとしてCoulomb, Rankineのものがある. |
| 931 | とうかくとうどほう | 擁角擁度法 | 固有一般 | 〈Br〉P212[slope deflection method] 不静定構造物の解法の一つ.構造物の節点(支点*)および部材*の回転角を弾性方程式と呼ばれる方程式の未知数とし,同方程式を解いて節点回転角および部材回転角を求め,これらを用いて支点反力や断面力を計算する解法.高次の不静定ラーメンを解く場合に有効な解法で,未知数として弾性変形量を採用していることから,この解法は変形法に属する.たわみ角法ともいう. |
| 932 | どうかじゅう | 動荷重 | 固有一般 | 〈Br〉P212[dynamic load] 静荷重*の対語で,時間とともに大きさや作用位置が変化し,振動や衝撃などの動力学的な影響のある荷重*.活荷重*,地震荷重*,風荷重*などがその代表的なものである.橋りょうの設計においては,動力学的な影響は,たとえば活荷重の衝撃係数のように静的荷重に換算する方法が用いられる. |
| 933 | とうけつゆうかい | 凍結融解 | 固有一般 | 〈Br〉P212[freezing and thawing] 寒冷地においてコンクリート中の水が凍ったり,解けたりする現象をいう.コンクリート中の水が凍結するとその体積が増し大きい氷圧力を生じ,コンクリートにひびわれが生じることもある.このような凍結融解がくり返されると,コンクリートが崩壊してしまうことがある. |
| 934 | どうすいあつ | 動水圧 | 固有一般 | 〈Br〉P212[dynamic water pressure] 水中にある構造物,または水に接する構造物が地震時に周辺の水から受ける圧力.下部構造*の場合,設計上は,一般に振動加速度に比例する力を水より受けるものとして扱う. |
| 935 | どうだんせいけいすう | 動弾性係数 | 固有一般 | 〈Br〉P212[dynamic modulus of elasticity] 動的な試験によって求めたヤング係数*で,凍結融解*などによるコンクリートの劣化の程度を示す指標として用いられる.試験法には,コンクリートに振動を与えて得られる固有振動数から求める共鳴振動法のほか,波動法や超音波法があるが, JIS* A 1127 に共鳴振動法が規定されている. |
| 936 | どうてきていこう | 動的抵抗 | 固有一般 | 〈Br〉P212[dynamic resistance] 土に地震動または衝撃荷重などの急激な荷重*が加わった場合の土のせん断抵抗,またはくい*打込みの際の貫入抵抗.一般に静的な場合と動的な場合では土の力学的性質が異なる. |
| 937 | とうほうせいばん | 等方性版 | 固有一般 | 〈Br〉P212[isotropic plate] 断面係数*,ヤング係数*などの力学的な特性が方向によらず同一な版.⇒異方性版. |
| 938 | どうろきょう | 道路橋 | 固有一般 | 〈Br〉P212[highway bridge, road bridge] 道路の橋りょう.道路橋示方書*においては道路橋を一等橋*,二等橋*に分類している. |
| 939 | どうろきょうしほうしょ | 道路橋示方書 | 固有一般 | 〈Br〉P214[specification for highway bridges] わが国の道路橋の設計・施工に関する基準を定めたもので,道路法に規定する高速自動車国道,一般国道,都道府県道および重要な市町村道における支間200 m 以下の橋に適用される.道路橋示方書は建設省が通達する「橋,高架の道路等の技術基準」の主体をなすもので,共通編,鋼橋編,コンクリート橋編,下部構造編,耐震設計編の5編からなっている. |
| 940 | どかじゅう | 土荷重 | 固有一般 | 〈Br〉P214[ground pressure] 地中構造物に作用する土の重量による荷重*.単に構造物の直上部分の土重量を意味するものではなく,土かぶりの厚さ,地盤の種類,施工法や土のアーチング効果によって,その大きさが異なる(p.213図-1). |
| 941 | どかぶり | 土かぶり | 固有一般 | 〈Br〉P214[over burden] 任意の土中の点または,土中の構造物の上面から地表面までの土の高さをいう.土がぶり荷重によってもたらされる鉛直方向の圧力を土かぶり圧という(p.213図-1). |
| 942 | とくしゅかじゅう | 特殊荷重 | 固有一般 | 〈Br〉P214[particular load] 橋りょうの主要構造部を設計する場合に,すべての橋りょうに考慮する必要はないが,その種類,構造形式,架橋地点の状況などの条件によっては,特に考慮しなければならない荷重*.道路橋示方書*で特殊荷重として規定されているものには,雪荷重*,遠心荷重*,制動荷重,施工時荷重,衝突荷重,波圧などがある. |
| 943 | とじあわせようせつ | とじ合わせ溶接 | 固有一般 | 〈Br〉P214[stitch welding] 力の伝達を目的とせず,部材*を組み立てたり,重ね合わせた板を密着させるために行う溶接*.これに対し力の伝達を目的とする溶接*を耐力溶接という. |
| 944 | どしつちゅうじょうず | 土質柱状図 | 固有一般 | 〈Br〉P214[ ] ⇒柱状図. |
| 945 | とそう | 塗装 | 固有一般 | 〈Br〉P214[painting] 防錆や美化を目的として塗料を塗ること.鋼橋*の塗装は,一般にプライマー*,下塗,中塗,上塗の工程で行われる.下塗までは工場で(工場塗装),中塗以降を現場で(現場塗装)行なうことが多い(p.213表-1). |
| 946 | どたん | 土丹 | 固有一般 | 〈Br〉P214[mudstone] 粘性土系の軟岩および固結した粘土でN値*30〜50以上のものをいう.第三紀層の新期や第四紀洪積層よりなる地盤である.一般に構造物の支持層*としては問題が少ない. |
| 947 | とつえん | 突縁 | 固有一般 | 〈Br〉P214[flange] フランジ*のこと.⇒フランジ. |
| 948 | どどめ | 土留め | 固有一般 | 〈Br〉P214[sheathing] 土砂くずれを防ぐために,切土または盛土の側面を支える擁壁,矢板壁,親ぐい,横矢板などの総称(p.217図-1). |
| 949 | どばし | 土橋 | 固有一般 | 〈Br〉P216[earth-paved bridge] 路面に土砂を敷いた橋.つちばしともいう. |
| 950 | とぶづけ | とぶづけ | 固有一般 | 〈Br〉P216[] 溶融亜鉛めっきの俗称. 430〜470°C程度の溶融した亜鉛浴中に鉄鋼製品を浸潰したあと引き上げ,鉄鋼の素地上に亜鉛を皮膜するもので,橋りょうでは高欄*,支承*,排水ますなどに用いられているが,近年で鋼橋の本体となる鋼部材にも用いられるようになっている. |
| 951 | とら | とら | 固有一般 | 〈Br〉P216[stay wire] クレーンのポストなど高い柱状のものを建てる場合,転倒しないようにその上部から斜めに張るワイヤロープ*.このようなワイヤロープを張ることを“とらをとる,とらを張る”などという.とら綱,控索ともいう(図-2). |
| 952 | トラス | トラス | 固有一般 | 〈Br〉P216[truss] 真直ぐな直線部材で構成された骨組構造で,構造力学上で部材*相互を結合する点(節点)すなわち部材両端が自由に回転するように結合されている構造.荷重*は節点にのみ作用するとみなすので,トラスを構成する部材には曲げモーメント*およびせん断力*は作用せず,軸力*のみが作用する(p.215図-1). |
| 953 | トラスきょう | トラス橋 | 固有一般 | 〈Br〉P216[truss bridge] 主構造にトラス*を用いた橋(図-3). |
| 954 | トラスドランガーきょう | トラスドランガー橋 | 固有一般 | 〈Br〉P216[trussed Langer bridge] つり材*を傾斜させトラス状に配置したランガー橋*(図-4). |
| 955 | トラッククレーン | トラッククレーン | 固有一般 | 〈Br〉P216[truck crane] トラックのシャーシ(専用に設計されたものも多い)上に360°の旋回ができるクレーン装置を搭載した自走式のクレーン.作業中は車体の両側に張出すアウトリガーによって荷重を支え安定性を増すようになっている.走行用とクレーン装置用の原動機とは別になっている(p.219図-1). |
| 956 | トラフガーダー | トラフガーダー | 固有一般 | 〈Br〉P216[] そう(槽)状げた*のこと.⇒そう状げた. |
| 957 | トラフリブ | トラフリブ | 固有一般 | 〈Br〉P216[trough rib, U-shaped rib] 鋼床版*の縦リブ*などに用いられる逆台形状の補剛材*.鋼床版用としては,冷間成形のものが日本鋼構造協会規格JSS U 08“鋼床版用U形鋼”として規格されている(p.219図-3).⇒U形鋼(p.305表-1). |
| 958 | トラベラークレーン | トラベラークレーン | 固有一般 | 〈Br〉P216[travelling crane] 移動式クレーンの総称.橋りょうの架設においては,既設の橋体上にレールを敷設し,架設個所に移動しながら部材を組立てに用いる方式のものが多く用いられる(図-2). |
| 959 | ドリフトピン | ドリフトピン | 固有一般 | 〈Br〉P216[]鋼部材を組み立てる場合に,リベット*やボルト孔を合わせるために打込む先端の細くなった丸棒の金具 |
| 960 | トルクけいすうち | トルク係数値 | 固有一般 | 〈Br〉P218[torque coefficient] 高力ボルト接合のボルト軸力の管理方法であるトルク法*において,導入ボルト軸力とトルクの関係を示す定数で,次式で示される値.単にトルク係数ともいう. |
| 961 | トルクほう | トルク法 | 固有一般 | 〈Br〉P218[calibrated wrench [tightening]method] 高力ボルト接合において,高力ボルト*の導入軸力の管理方法の一つ.高力ボルトヘの軸力の導入は一般にナットを回転することによって行われる.導入される軸力Nが,ナットを回転させようとする力いわゆるトルクTに比例することを利用して,ナットを締め付けたときのトルクを知ることによって導入軸力を管理する方法. |
| 962 | トルクレンチ | トルクレンチ | 固有一般 | 〈Br〉P218[torque wrench] トルク法*によって高力ボルトを締め付ける場合に用いるボルト締付け器具.手動のものと圧縮空気あるいは電気を動力とするものがある.手動式のものは,スパナの柄を長くした形のもので,これを人力で回転させてボルトを締め付ける.トルクの検出は柄の中にある卜―ションバーあるいは板ばねのしなりを目盛で読み取ることによって行われる.また,この器具は締め付けたボルトに対するトルクのチェックにも用いられる.圧縮空気あるいは電動のものは,所定のトルクに達すると締付けを中止するようにトルクをコントロールすることができるようになっている(図-4). |
| 963 | トルシアがたこうりょくボルト | トルシア形高力ボルト | 固有一般 | 〈Br〉P218[torshear type high strength bolt] ボルト軸部先端にピンテール(つかみ部)を有し,ボルト締付け時にナットを回転させるための回転力(トルク)の反力をピンテールに取らせ,所定のトルクが作用するとピンテールが破断溝で切断され,ナットに所定のトルクすなわちボルトに所定の軸力が導入されるようになっているボルト.したがって,このボルトの締付けはピンテールの破断によって行われ,また,検査はピンテールの破断の有無を確認することによって行われる.このため,締付け作業および検査が一般の高カボルト*に比較して容易であるが,ボルトヘの導入軸力がトルク係数値*(ナットとワッシャーの摩擦)とピンテールの破断強度に支配されるためそれらの管理が重要となる.土木および建築構造物用の規格として日本鋼構造協会規格JIS1109があるが,道路橋用としてはこれとは別に,日本道路協会規格「摩擦接合用トルシア形高力ボルト・六角ナット・平座金のセット」が規定されている(図-5). |
| 964 | トレッスルきょうきゃく | トレッスル橋脚 | 固有一般 | 〈Br〉P218[trestle bent] 細長い鋼製の部材*をトラス状に組み立てた骨組形式の橋脚*.橋脚の高さが高く,出水などの危険のない場所の橋脚に用いられたが,近年ではあまり用いられない.また.この形式の橋脚を用いた橋りょうをトレッスル橋(trestle bridge)という(図-1). |
| 965 | ドロップハンマー | ドロップハンマー | 固有一般 | 〈Br〉P220[drop hammer] モンケンと呼ばれる重錘を自由落下させてくい*や矢板*などを打ち込む装置.ドロップハンマーは単純な構造なので故障が少なく,くい打ちやぐらの選定しだいで,狭い場所での施工も可能である.また騒音もディーゼルハンマーより小さい.一方,打込み能率が悪い,大口径のくいや長尺ぐいには適さないなどの問題もある(図-2). |
| 966 | ないぶしんどうき | 内部振動機 | 固有一般 | 〈Br〉P222[internal vibrator] ⇒バイブレーター. |
| 967 | ないぶまさつかく | 内部摩擦角 | 固有一般 | 〈Br〉P222[angle of internal friction] 土のせん断強さをクーロンの破壊基準式で表わした場合,せん断面に働く垂直応力とせん断応力*との関係を示す比例定数tanφの角度φをせん断抵抗角*と呼ぶ.この値は試験条件によって異なるが,砂の排水試験のような場合はほぼ一定値で,このような場合のφを内部摩擦角という.⇒せん断抵抗角. |
| 968 | なかうめどしゃ | 中埋め土砂 | 固有一般 | 〈Br〉P222[sand filled in hollow structure] 構造物の中空部に充てんされる土砂.ケーソン*,セルラーブロックのように土砂の自重によって浮力による浮き上がりを防止するものと,セル式岸壁,二重締切などのように中埋め土砂自体の持つせん断抵抗によって,構造物の安定を確保する目的のものに分けられる.中埋めには,転圧を十分行うのが困難な場合が多いため,一般には良質な砂が用いられる(図-1). |
| 969 | なかぐい | 中杭 | 固有一般 | 〈Br〉P222[intermediate pile] 鋼管ぐい*などの既製ぐい*を現場において3本以上継ぎたした継ぎぐいのうち,最上段および最下段のくい以外の中間のくい(図-2). |
| 970 | なかげた | 中桁 | 固有一般 | 〈Br〉P222[inside girder, interior girder] 3本以上の主げた*を並列したいわゆる多主げた橋において,内側に配置したけた.内げたともいう(図-3).⇒耳げた. |
| 971 | なかぬりとそう | 中塗塗装 | 固有一般 | 〈Br〉P222[middle coat painting] 鋼橋*の塗装*は,一般にプライマー*,下塗,中塗,上塗の工程で行われる.中塗塗装は,下塗と上塗の中間に行われ,両者の塗装との密着性を良くする,下塗の塗膜が上塗の塗膜を浸さないようにする,下塗塗装の防食効果を補う,上塗の色調を整えるなどの目的を持つ(p.213表-1). |
| 972 | ながればし | 流れ橋 | 固有一般 | 〈Br〉P222[ ] 洪水に対処するために考え出された橋の形式で,橋げたの高さまで増水すると橋げたが水面に筏のように浮び川下に流れ出す形式の橋.橋げたが流失しないように橋げたと橋脚*はロープで結ばれ,洪水が終わるとロープをたくリ寄せ,橋げたを元の位置に戻すようになっている. |
| 973 | ななめひっぱりおうりょく | 斜引張応力 | 固有一般 | 〈Br〉P224[diagonal tensile stress] 部材軸に斜めの断面に作用する引張応力*.斜め引張応力σdは,部材軸に直角な断面のせん断応力*τと垂直応力σによりσd= (σ+ √σ2 + 2τ2)で表わされ,その断面の部材軸となす角θは,tan2θ=2τ/σで与えられる. |
| 974 | ななめひっぱりてっきん | 斜引張鉄筋 | 固有一般 | 〈Br〉P224[diagonal tension bar, diagonal tension rein forcement] コンクリート部材において,斜引張応力*に対処するために配置する鉄筋*.一般に,部材*に作用する力が大きくなると,断面に生じる斜引張応力が増加し,コンクリート自身で抵抗できる応力*を超える.このため曲げモーメント*に対すると同様に斜引張応力に対しても同等以上の安全度を確保させねばならず,鉄筋を用いて補強を行う.斜引張鉄筋としては, p.223図-4に示すような,スターラップ*と折曲げ鉄筋*とが使用される. |
| 975 | なまコンクリート | 生コンクリート | 固有一般 | 〈Br〉P224[ready mixed concrete] レデーミクストコンクリート*のこと.⇒レデーミクスコンクリート |
| 976 | なまりけいさびどめベント | 鉛系さび止めベント | 固有一般 | 〈Br〉P224[red-lead anticorrosive paint (coating)] 亜酸化鉛(Pb2O)を顔料*とする亜酸化鉛さび止めベント(JIS K 5623),塩基性クロム酸鉛(PbCrO4)を顔料とする塩基性クロム酸鉛さび止めベント(JIS K 5624),シアナミド鉛(PbCN2)を顔料とするシアナミド鉛さび止めベント(JIS K 5625)の総称.ボイル油をおもなビヒクルとする1種,フェノール樹脂やアルキド樹脂のワニスをビヒクルとする2種があり,鋼橋*の下塗塗料には1種が広く用いられる. |
| 977 | なんがん | 軟岩 | 固有一般 | 〈Br〉P224[soft rock] 土と硬岩の中間の強度を持つ軟質な岩.一般に一軸圧縮強度*が100〜200 kg/cm2以下の岩で,力学的性質が含水状態によって大きく右左される.また掘削の際には,吸水膨潤,スレーキング現象などにより表層の劣化を起こしやすい.成因により,堆積軟岩・風化軟岩,火山軟岩などに大別され,洪積世後期〜新第三紀に生成されたものである(表-1). |
| 978 | なんこう | 軟鋼 | 固有一般 | 〈Br〉P224[mild steel] 炭素をおもな合金元素とする炭素鋼で,炭素の量が比較的少なく,その含有量が0.12〜O.20%のもの.一般に降伏点*は22〜30 kg/mm2,引張強さは38〜48 kg/ mm2 程度である. |
| 979 | なんじゃくじばん | 軟弱地盤 | 固有一般 | 〈Br〉P224[poor ground] 構造物の基礎地盤*として,支持力*が不十分で圧縮性が大きいなど,構造物に悪影響を及ぼすおそれのある地盤.一般にはN値*が4以下の粘性土*地盤をさし,主として三角州,おぼれ谷跡などの新しい沖積地に多く存在する. |
| 980 | にじおうりょく | 二次応力 | 固有一般 | 〈Br〉P224[secondary stress] ある仮定に基づいて計算された応力*を一次応力*というのに対し,仮定と実際との相違によって生ずる一次応力以外の付加的な応力をいう.たとえば,トラス*では部材の両端はヒンジ*と仮定し,曲げ応力*は生じないものとして応力計算される.しかし,実際のトラス部材の両端は必ずしもヒンジ構造とはなっておらず,その場合曲げ応力が生じる.これをトラスの二次応力という.設計では,一般に二次応力は無視し,設計で見込む安全率*でカバーする場合が多い. |
| 981 | にじぶざい | 二次部材 | 固有一般 | 〈Br〉P226[secondary member] 横構*など主要部材*以外の二次的な機能を持つ部材*.⇒主要部材. |
| 982 | にじゅうかんコーンかんにゅうしけん | 二重管一貫入試験 | 固有一般 | 〈Br〉P226[double-tube cone penetration test] 周囲摩擦の影響を分離するため.二重管式のロッドを用いて円錐形のコーンを土中に貫入させ,その貫入抵抗から原位置における土の硬軟,相対的な締まり具合を判定する試験.先端抵抗と周面摩擦の分離測定ができるオランダ式貫入試験機と,先端抵抗だけを測定する軽量小型の二重管式コーンベネトロメーターがある(p.225図-1). |
| 983 | にそうきょう | 二層橋 | 固有一般 | 〈Br〉P226[double-deck bridge] 一つの橋に上下二段の通行路を設けた橋(図-1).⇒上路橋(p.147図-3). |
| 984 | にとうきょう | 二等橋 | 固有一般 | 〈Br〉P226[second class bridge] 道路構造令に規定された設計自動車荷重14tで設計する橋.道路橋示方書*に規定された活荷重*TL-14を用いて設計される.二等橋として設計するのは,主要地方道を除く都道府県道および市町村道で日計画交通量1000台未満の場合であるが,これらの道路にあっても大型車交通量が特に多い場合などでは一等橋として設計することもある. |
| 985 | にヒンジアーチ | 2ヒンジアーチ | 固有一般 | 〈Br〉P226[two hinged arch] 両端にヒンジ*を設けたアーチ*.一次不静定構造で,鋼アーチ橋の構造形式としてしばしば用いられる.二鋏拱(図-2). |
| 986 | ニーブレース | ニーブレース | 固有一般 | 〈Br〉P226[knee brace] 鉛直と水平に配置された部材の結合部において,両者を剛に結合するために隅角部に補助的に設ける補強材.隅控構,隅材,肱材などともいう(図-3). |
| 987 | にほうこうばん | 二方向版 | 固有一般 | 〈Br〉P226[two-way slab] 4辺を支持した長方形の版*のこと.また,4辺で支持した長方形の版であっても,短辺と長辺の比によってはそれを長辺だけで支持するとみなし,一方向版*ということがある.一般に鉄筋コンクリート床版の主鉄筋*の配置と関連づけられ,二方向に主鉄筋を配置された床版を指すことが多い.二方向スラブともいう(図-4).⇒一方向版. |
| 988 | にまた | 二又.二股 | 固有一般 | 〈Br〉P226[shear legs] 斜めにたてた2本の丸太やパイプなどの頂部を相互に結合し,そこに滑車やチェーンブロックなどを組み込んだ荷づり設備(図-5). |
| 989 | にめんせんだん | 二面せん断 | 固有一般 | 〈Br〉P226[double shear] 複せん断*のこと.⇒複せん断,単せん断(p.187図-4). |
| 990 | にめんまさつ | 二面摩擦 | 固有一般 | 〈Br〉P228[double friction] 摩擦接合*において,力を伝達する摩擦面が二面ある場合をいう(p. 227図-6).⇒一面摩擦. |
| 991 | ニューマチックケーソン | ニューマチックケーソン | 固有一般 | 〈Br〉P228[pneumatic caisson] ケーソン*の一種で,底部に設けた作業室内に圧縮空気を送り込み,この空気圧で地下水の流入を防ぎ,人力あるいは機械により底部を掘削して沈下させ,所定の支持層に到達させる方式の基礎.沈下完了後は作業室および天井スラブ上部をそれぞれコンクリートおよび土砂で中埋めする.空気ケーソンまたは潜函ともいう(図-1). |
| 992 | にようちょうかいきょう | 二葉跳開橋 | 固有一般 | 〈Br〉P228[double-leaf bascule bridge] 相対する両者2個の橋げたが可動する跳開橋*.⇒跳開橋(p.195図-4). |
| 993 | ニールセンきょう | ニールセン橋 | 固有一般 | 〈Br〉P228[Nielsen system bridge] ローゼ橋*の一種で,アーチリブ*と補剛げた*を結ぶつり材*を綾状に配置した橋.一般につり材にはワイヤロープ*が用いられるが,棒鋼を用いる場合もある. Nielsenが発案したことからこの名がある(p.231図-1). |
| 994 | ねいれこうか | 根入れ効果 | 固有一般 | 〈Br〉P228[embedment effect] 基礎*の地盤への根入れが,支持力*や変形などの安定特性を増加させる効果.基礎底面より上の土のせん断抵抗に起因するものと,土の自重による周辺地盤の押えの効果によるものとがある.理論的な厳密解による根入れ効果は算定が困難なため,通常は経験的に根入れ地盤面以上の土を上載荷重とみなした支持力や地盤反力係数*に対して,土のせん断抵抗を無視したことに対する補正を行う. |
| 995 | ねいれふかさ | 根入れ深さ | 固有一般 | 〈Br〉P228[embedded depth] フーチング*,ケーソン*,くい*,矢板*などで,現地盤面から基礎底面までの地中に入っている部分の深さ.将来の洗掘などによる地盤の変状を考慮した設計地盤面からの根入れ深さを有効根入れ深さという(p.231図-2). |
| 996 | ねがためコンクリート | 根固めコンクリート | 固有一般 | 〈Br〉P228[ ] 洗掘*などから基礎*を保護または補強するため打設されたコンクリート. |
| 997 | ねぎり | 根切り | 固有一般 | 〈Br〉P228[pit excavation] 基礎構造物などを構築するために地盤面以下の土砂岩盤を掘削すること. |
| 998 | ねじり | ねじり | 固有一般 | 〈Br〉P228[torsion, twist] 部材*の一端を固定し,他端に部材軸線に垂直な面内において偶力を加えたときに生じる部材の変形のような回転を伴う変形現象をいう.このような変形に伴って部材内部に生じる応力*をねじり応力という.ねじりには単純ねじりとそりねじりがあり,回転変形に伴う部材軸方向の変形,すなわち,そりが拘束されない場合を単純ねじりといい,拘束される場合をそりねじりという.なお,単純ねじりはSt-Venantのねじりとも呼ばれる(p.231図-3). |
| 999 | ねじりせんだんしけん | ねじりせん断試験 | 固有一般 | 〈Br〉P230[torsional shear test] 中空円筒の供試体の上下面にねじりモーメントを加えて,土のせん断強さを求める試験.供試体を無制限に変形させることができるため,土の大ひずみ領域におけるせん断強さを求めることが可能であり,一面せん断試験と比較してひずみの一様性が期待できる(図-4). |
| 1000 | ねつえいきょうぶ | 熱影響部 | 固有一般 | 〈Br〉P230[heat-affected zone]溶接*,切断などの熱で,溶接はしないが母材組織や機械的性質に変化を受けた部分をいう.⇒溶接金属. |
| 1001 | ねっかんかこう | 熱間加工 | 固有一般 | 〈Br〉P230[hot-forming, hot-working] 鋼材を炉またはガスバーナーにより加熱し,赤熱状態で所定の形状に加工すること.熱間加工は,高温下で鋼の降伏点*が低下し,変形能が大きくなることを利用するもので,加工硬化を生じないことが特徴である.このため大きな塑性ひずみを与えることが可能であり,鋼材の板厚が大きく小さな曲げ半径が必要な場合の曲げ加工などに有利である.しかし,調質高張力鋼*では,調質効果が失われ,材質が変化することがあるので注意が必要である.⇒冷問加工. |
| 1002 | ねまき | 根巻き | 固有一般 | 〈Br〉P230[ ] 基礎*を保護または補強するために基礎の周辺をとり巻いて打設されたコンクリートあるいは鋼製橋脚のフーチング*との結合部において打設されるコンクリートで,結合部の補強,自動車の衝突または腐食のための防護などを目的としたもの. |
| 1003 | ねんせいど | 粘性土 | 固有一般 | 〈Br〉P230[cohesive soil] 地下水の変動に対して短時間に間げき水圧の変動が追随しない土で,土のせん断抵抗が主として粘着力からなり,載荷重による圧密沈下特性などを有する.土に含まれるシルト以下の細粒分(74μ以下)の含有率がおおむね20〜40%以上のもの |
| 1004 | ノーガスアークようせつ | ノーガスアーク溶接 | 固有一般 | 〈Br〉P230[self-shielded arc welding, flux cored arc welding] ⇒セルフシールドアーク溶接. |
| 1005 | のどあつ | のど厚 | 固有一般 | 〈Br〉P230[throat, throat depth] 図-5に示す溶接部の寸法.のど厚には理論のど厚と実際のど厚があるが,単にのど厚といえば前者を指し,溶接部における応力*の伝達が行われる溶接部の有効厚さとして強度計算の基本寸法として用いる.すみ肉溶接*では溶接断面内の二等辺三角形の高さをいい,突合わせ溶接*では接合する材片の板厚をとり,板厚が異なる場合は薄いほうの板厚をとる. |
| 1006 | はあつ | 波圧 | 固有一般 | 〈Br〉P232[wave pressure] 波の作用による圧力.波圧は波高や海底地形などによって異なり,重複波圧と砕波圧に大別される.前者は波が砕けずに完全反射をする場合の圧力で,後者は波が砕ける場合に現れる衝撃的な圧力である. |
| 1007 | ハイアムアンカー | HIAmアンカー | 固有一般 | 〈Br〉P232[HIAm anchor] ケーブル*の定着工法の一つ.定着はソケット*で行うが,先端にボタン状の頭部を設けたケーブルの素線をスペーサープレートでソケット内に配置し,エポキシ樹脂,鋼球および亜鉛粉末の混合物で固定する.一般にケーブルには素線径7mmの平行線ストランド*が用いられ,その防食のため高密度ポリエチレン管で被覆し,ケーブルとのすき間をグラウトする方式が用いられる.ケーブル,アンカー,防食用ポリエチレン管などで構成するケーブルをHiAmアンカーケーブルと称し,斜張橋*のケーブルなどに用いられる. HiAmはHigh Amplitudeの略(図-1). |
| 1008 | はいきん | 配筋 | 固有一般 | 〈Br〉P232[arrangement of bar] 鉄筋コンクリート*構造などにおいて,鉄筋*を配置すること. |
| 1009 | はいごう | 配合 | 固有一般 | 〈Br〉P232[mix proportion] コンクリートまたはモルタル*を造るときのセメント,水,骨材*,混和材料*の割合をいう.配合は一般に重量配合で行われ,示方書または,責任技術者によって指示される示方配合*と,現場における材料の状態および計量方法に応じて定めた現場配合*およびプラント配合*がある.配合の表わし方は一般に表-1による. |
| 1010 | はいごうきょうど | 配合強度 | 固有一般 | 〈Br〉P232[target strength] コンクリートの配合*を定める場合に目標にする強度.一般に普通ポルトランドセメント*を用いた場合は材令28日強度を,早強ポルトランドセメント*を用いた場合は材令7日強度をもっていう.配合強度の決定は,現場におけるコンクリートの品質のばらつきおよび構造物の重要度を考慮して行われるが,橋に用いられるコンクリートの示方配合は,設計基準強度*に図-2の変動係数から定まる割増係数を乗じて決められる. |
| 1011 | はいすいこう | 排水工 | 固有一般 | 〈Br〉P232[drainage] 表面水による浸食や,浸透水による盛土路体や切土のり面の崩壊など,水が原因となって生じる災害を防止するために設ける施設.表面排水,地下排水,のり面排水ならびに構造物の裏込め部の排水や施工時の排水などに分けられる(図-3). |
| 1012 | はいすいそうち | 排水装置 | 固有一般 | 〈Br〉P234[drain] 橋りょうの路面上の雨水などを排水するための設備.一般に路面上の水は路面の横断こう配によって路肩部へ流れ,縦断こう配*によって排水ますへ導かれ,そのままあるいは排水管を経て所定の個所に集めて放水される(図-1). |
| 1013 | パイプアーチ | パイプアーチ | 固有一般 | 〈Br〉P234[pipe arch] アーチリブ*に鋼管(パイプ)を用いたアーチ*.特殊なものとして水道水などの輸送路となる鋼管自体を構部部材としてのアーチとして用いたものがある(図-2). |
| 1014 | バイブレーター | バイブレーター | 固有一般 | 〈Br〉P234[vibrator] コンクリートの打設に際して,空げきの少ない密実なコンクリートを造るため,また,コンクリートをすみずみまでいきわたらせるため,振動を与える機械.型わく*に振動を与える型わく振動機とコンクリート中に差し込んで振動を与える棒状の内部振動機がある.内部振動機には,原動機の種類および連結方式によって,フレキシブル形,直結形,直結形電動機内蔵式がある(図-3). |
| 1015 | バイブロハンマー | バイブロハンマー | 固有一般 | 〈Br〉P234[] 起振機の偏心重錘を回転させ上下振動を与えて,くい*を打込みまたは引抜く機械.上下振動によってくいの周面摩擦抵抗を減少させて打ち込むため,打撃工法に比べて騒音の発生が少なく,くい頭部の座屈*も少ない.ただし,先端地盤が固くなると貫入が困難になるため,支持ぐい*にはあまり使用されず,土留め矢板の打込み,引抜きなどによく使用される.⇒ハンマー. |
| 1016 | はいめんもりど | 背面盛土 | 固有一般 | 〈Br〉P234[back fill] 橋台*のような構造物の背面側の盛土.橋台においては,この盛土の部分は通行する車両によって締め固められ沈下しやすいため,路面の不陸を防止する目的で踏掛版*が使用されることもある(図-4). |
| 1017 | はいりょくてっきん | 配力鉄筋 | 固有一般 | 〈Br〉P234[distributing reinforcement, transverse reinforcement] コンクリートの版構造において,荷重*による応力*を広く分布させるために配置する鉄筋*で,一般に版*の支間*に直角方向に配置する鉄筋をいう(図-5). |
| 1018 | パイルドライバー | パイルドライバー | 固有一般 | 〈Br〉P234[] 既製ぐい*の打込み機械の総称.⇒ハンマー. |
| 1019 | パイルハンマー | パイルハンマー | 固有一般 | 〈Br〉P234[pile (driving) hammer] 広義には既製ぐい*の打込み機械の総称.狭義には,打込み機械のうちで,くい頭に打撃を与える部分をいう.⇒ハンマー. |
| 1020 | パイルベント | パイルベント | 固有一般 | 〈Br〉P234[pile bent] くい頭を地上に突き出させ,横ばりで結合した基礎*.水深が深い場所や簡単な橋脚*に多く用いられる.橋軸方向の剛性が弱く地震時の変形が大きいなどのため,通常重要な構造物には用いられない.くい式橋脚ともいう(p.237図-1). |
| 1021 | パイロットホール | パイロットホール | 固有一般 | 〈Br〉P234[] 基準孔*のこと.⇒基準孔. |
| 1022 | パイロットロープ | パイロットロープ | 固有一般 | 〈Br〉P236[pilot rope] つり橋*のケーブル架設やケーブルクレーン*のケーブル張渡しなどにおいて,手がかりとするために最初に渡すロープ.細い軽量のロープをパイロットロープとして渡し,これを手がかりに順次太いロープに盛り替える方法が一般に用いられる(図-2). |
| 1023 | ハウトラス | ハウトラス | 固有一般 | 〈Br〉P236[Howe truss] トラス*の形式の一つで,図-3のように腹材*を配置したトラス.その特徴は斜材*が圧縮力を受けることにあり,主として木橋*に用いられる. Willam Howeが1840年に特許をとったことからこの名がある. |
| 1024 | パウリトラス | パウリトラス | 固有一般 | 〈Br〉P236[] 上下弦材が曲弦で,その形状が凸レンズに似たトラス*.発案者の名からこの名があり,レンズトラス*,レンティキュラートラス*ともいう.⇒レンズトラス(p.323図-4). |
| 1025 | バウルレオンハルトこうほう | バウルレオンハント工法 | 固有一般 | 〈Br〉P236[Baur-Leonhardt method]PC鋼材*の定着工法の一つ.西ドイツにおいて開発された工法で,所要のPC鋼材をまとめて大断面の長方形シース*に収めて配置するのが特徴で,集中配置工法である.PC鋼材としては,PC鋼より線*のφ9.3 mm およびφ12.4 mm を用い,任意の本数により大型集中ケーブルを構成することができ,1ケーブルあたりの緊張力が数千tのものもある.定着方法には,PC鋼材をほぼ半円形のループ状に巻きつけるループ定着と,コンクリート中に拡散して埋め込む扇状定着とがある(図-5). |
| 1026 | パーカートラス | パーカートラス | 固有一般 | 〈Br〉P236[Paker truss] トラス*の形式の一つ.曲弦プラットトラス*の一種で,支点*を除く上弦の格点*が放物線あるいはそれに近い曲線上に配置されたトラス(図-4). |
| 1027 | ばかぼう | 馬鹿棒 | 固有一般 | 〈Br〉P236[ ] 工事現場で,ありあわせの棒を所定寸法に作った簡単な定規.同一な寸法を繰返し測る場合,たとえば,鉄筋*間隔などの測定,確認にしばしば使用される. |
| 1028 | はぐち | 刃口 | 固有一般 | 〈Br〉P236[cutting edge] ケーソン*の先端部で,沈下の際に真先に地中に貫入する部分.ケーソンの沈下を容易にするため,形状は土質に応じて決定され,通常は刃口金物で補強されている.また沈下に伴う刃口抵抗は,掘削により地山がゆるめられるため1t/u程度であるが,ケーソンが傾斜するとかなり大きくなる場合がある(図-6). |
| 1029 | はこがただんめん | 箱形断面 | 固有一般 | 〈Br〉P236[box section] 部材*の断面形状の一種で,中空で閉じた断面をいう.単に箱断面ともいう. |
| 1030 | はこげた | 箱げた | 固有一般 | 〈Br〉P236[box-girder] 中空の閉じた断面のけた*IげたやTげたなどに比べて曲げ剛性およびねじれ剛性が大きく,長支間の橋や曲線橋*の主げた*,つり橋*や斜張橋*の補剛げた*に用いられる.断面形状は方形および逆台形が一般的であるが,つり橋や斜張橋には特殊な断面が用いられることがある(p.239図-1). |
| 1031 | はこげたきょう | 箱げた橋 | 固有一般 | 〈Br〉P238[box-girder bridge] 主げた*の断面形状によって橋を分類した場合の一つで,主げた*に箱げた*を用いた橋(図-1, 2). |
| 1032 | はこぬき | 箱抜き | 固有一般 | 〈Br〉P238[ ] コンクリート構造物の施工において,コンクリート打設と同時施工できないものに対して前もってその設置部分のコンクリートをあけておくこと.箱型の型わく*で仕切ってその部分はコンクリートが詰まらないようにしておくことからこの名がある. |
| 1033 | バージ | バージ | 固有一般 | 〈Br〉P238[barge] 台船*のこと.⇒台船. |
| 1034 | パーシャルプレストレッシング | パーシャルプレストレッシング | 固有一般 | 〈Br〉P238[partial prestressing] プレストレストコンクリート*部材で,設計荷重*がかかったとき部材引張部に引張応力*が生じることを許すが,その応力が,コンクリートの許容引張応力度を超えない大きさのプレストレス*を与えること(図-3).⇒フルプレストレッシング. |
| 1035 | ばしょうちぐい | 場所打ちぐい | 固有一般 | 〈Br〉P238[cast-in-place pile] 機械または人力によって掘削した孔の中にコンクリートを打設し,現場で築造する鉄筋コンクリート*ぐい.大口径かつ大深度にわたるくい*の施工が可能であり,低騒音,低振動のものが多い.また施工中に支持層*を確認することができるが,掘削の際に地盤をゆるめるおそれがある.施工方法により機械掘削によるオールケーシング*,リバース,サーキュレーション*,アースドリル*また人力掘削による深礎*などの各工法に分類される(図-4). |
| 1036 | ばしょうちコンクリート | 場所打ちコンクリート | 固有一般 | 〈Br〉P238[cast-in-place concrete, concrete in site] 現場打ちコンクリート*のこと.⇒現場打ちコンクリート. |
| 1037 | はしら | 柱 | 固有一般 | 〈Br〉P238[@columnAcolumn, pillar, post, pole] @力学用語の一つで,主として部材軸に直角方向に力が作用する部材*すなわち曲げを受ける部材をはり*というのに対し,主として部材軸方向の力が作用する部材を柱という.なお,軸方向力と曲げを受ける部材をはり一柱という(p.243図-2).A荷重*を支えるための鉛直,あるいはほぽ鉛直に立てられた細長い部材*のこと. |
| 1038 | はしらしききょうきゃく | 柱式橋脚 | 固有一般 | 〈Br〉P238[ ] 橋座*とフーチング*上面の区間を柱形式とした橋脚*.ロッカー式と固定式があり,ロッカー式は上下端をヒンジ*構造としたもので,柱は軸力*のみを受けるため,他形式のものに比べ橋脚を細くできる.固定式のものはフーチングとの結合を剛にしたものである(p.241図-1). |
| 1039 | パス | パス | 固有一般 | 〈Br〉P238[] 溶接*の進行方向に沿った一回の溶接操作をいう. |
| 1040 | バスケットハンドル | バスケットハンドル | 固有一般 | 〈Br〉P238[〔アーチ〕basket-handle] 両側の二つのアーチリブ*を内側に傾斜させたアーチ橋*をバスケットハンドル形のアーチ橋という.その姿が手かごの取っ手(バスケットハンドル)に似ていることからこの名がある(図-2). |
| 1041 | ばたかく | 端太角 | 固有一般 | 〈Br〉P240[ ] 型わく*を保持するために配置する角木材.このことから鋼製パイプを含めて型わくを保持する棒状の材料の総称として用いることが多い.単に端太ともいう.また,横方向および縦方向に配置したものをそれぞれ横端太および縦端太ともいう(図-4). |
| 1042 | バックルプレート | バックルプレート | 固有一般 | 〈Br〉P240[buckle plate] 鉄道橋*の閉床*に用いる鋼板で,4辺が支持され,中央部がへこんだ形状のもの.一般に厚さ7〜8mmのものが用いられる.おう板(凹板)ともいう(図-3). |
| 1043 | バットレスきょうだい | バットレス橋台 | 固有一般 | 〈Br〉P240[buttressed abutment] 土圧*を受ける壁を支えるため,土圧の作用側と反対の面に直角に張り出した支え壁を持つ橋台*.支え壁式橋台ともいう(図-5). |
| 1044 | はつり | はつり | 固有一般 | 〈Br〉P240[] ⇒ガウジング. |
| 1045 | はねきばし | はね木橋 | 固有一般 | 〈Br〉P240[timber (wooden) cantilever bridge] 刎木橋.ひじ(肱)木橋*のこと.⇒ひじ木橋. |
| 1046 | はねばし | はね橋 | 固有一般 | 〈Br〉P240[@lift bridge, bascule bridge Atimber (wooden) cantilever bridge] @跳橋,撥橋.昇開橋*あるいは跳開橋*のこと.⇒昇開橋,跳開橋.A刎橋.ひじ(肱)木橋*のこと.⇒ひじ木橋. |
| 1047 | バフェッティング | バフェッティング | 固有一般 | 〈Br〉P240[buffeting] 構造物が風による力を受ける場合,その力は気流の乱れにょって変動し,構造物に不規則な振動をもたらす.このような振動現象をいう.自然の風の乱れによる場合と風上側の物体によって引き起こされた乱れによる場合とがある.長大橋を設計する際には,この不規則振動によって生じる応力*の増加分を平均的な風速にうわ乗せし補正することによって対処している. |
| 1048 | はらいた | 腹板 | 固有一般 | 〈Br〉P240[web] ウェブ*のこと.ふくばんともいう.⇒ウエブ. |
| 1049 | はらおこし | 腹起し | 固有一般 | 〈Br〉P240[waling, wale] 土留め*または締切において,親ぐい*や矢板*を支え,切ばり*へ荷重*を伝える役割を果たす水平方向のはり*.通常はH形鋼*などが使用され,荷重を均等に伝達するため矢板との空げき部にコンクリートを打設することがある(p.217図-1). |
| 1050 | はらてっきん | 腹鉄筋 | 固有一般 | 〈Br〉P240[web reinforcement] ⇒ふくてっきん(腹鉄筋). |
| 1051 | パラベット | パラベット | 固有一般 | 〈Br〉P240[parapet wall] 橋台*の上部にあり,橋台背面の土圧のほか,輪荷重*または踏掛版*の影響によって作用する荷重*を支える壁.軟弱地盤*上の橋台のように橋台が側方移動したり,地震時のけた*の移動などによりパラベットと上部構造*が接触して変状することがあるため,十分に補強しておく必要がある.胸壁ともいう(図-5). |
| 1052 | パラボリックトラス | パラボリックトラス | 固有一般 | 〈Br〉P242[] ボーストリングトラス*の一種で,弦材*の格点*が放物線上に配された曲弦トラス*.⇒ボーストリングトラス. |
| 1053 | パラレルワイヤストランド | パラレルワイヤストランド | 固有一般 | 〈Br〉P242[] 平行線ストランド*のこと.⇒平行線ストランド. |
| 1054 | バランスドアーチ | バランスドアーチ | 固有一般 | 〈Br〉P242[balanced arch, cantilever arch] アーチ*を主体的な構造とし,その両側を支点*を越えて伸ばした構造.伸ばした部分の先端を支持した構造,それを片持ちとし,さらにつりげた*を設けた構造とがある(図-1). |
| 1055 | はり | はり | 固有一般 | 〈Br〉P242[beam, girder] けた*に同じ.また,部材軸方向の圧縮力を受ける部材*を柱*(column)というのに対し,その対語として曲げを受ける部材をはりということもある(図-2). |
| 1056 | はりだし | 張出し | 固有一般 | 〈Br〉P242[cantilever] 片持ちのこと.たとえば,張出し架設=片持ち架設. |
| 1057 | バルチモアトラス | バルチモアトラス | 固有一般 | 〈Br〉P242[Baltimore truss] トラス*の形式の一つ.平行弦で分格間を持つプラットトラス*をいう.アメリカのBaltimore Bridge Co, が発案したことからこの名がある(図-4). ⇒ペチットトラス. |
| 1058 | バルブプレート | バルブプレート | 固有一般 | 〈Br〉P242[bulb plate] 図-3のような断面の形鋼*.鋼板の補剛材*として用いられることが多く,橋りょうでは鋼床版*の縦リブ*に多く用いられる.球平形鋼ともいう. |
| 1059 | ばん | 版 | 固有一般 | 〈Br〉P242[slab] 幅や長さに比較して高さの低い構造の総称.スラブ*. |
| 1060 | ハンガー | ハンガー | 固有一般 | 〈Br〉P242[hanger] つり材*のこと.⇒つり材. |
| 1061 | ばんげた | 飯げた | 固有一般 | 〈Br〉P242[plate girder] 鋼板を組み立てて造ったけた*で,一般にI形断面のけたをいう(図-5). |
| 1062 | はんじどうようせつ | 半自動溶接 | 固有一般 | 〈Br〉P242[semi-automatic welding] 溶接作業のうち,溶接棒*の供給あるいは運棒のいずれかを自動的に行う溶接方法.溶接棒の供給を自動化したものにはガスシールドアーク溶接*などが,運棒を自動的に行うものとしてはグラビティ溶接*などがあるが,一般に前者を指すことが多い. |
| 1063 | はんじゅうりょくしききょうだい | 半重力式橋台 | 固有一般 | 〈Br〉P242[semi-gravity type abutment] おもに本体の重量によって背面土圧に抵抗するが,躯体の一部に生じる引張応力*に対しては鉄筋*を配置して自重の軽減を図った橋台*.逆T式*と重力式*との中間形式のもので,標準的な高さは4〜6m程度である(図-6).⇒橋台. |
| 1064 | ハンチ | ハンチ | 固有一般 | 〈Br〉P242[haunch] ラーメン*やカルバート*の隅角部において,応力*の流れをよくし,応力集中*が生じないように設ける斜めの増厚部. |
| 1065 | パンチングシアー | パンチングシアー | 固有一般 | 〈Br〉P244[] 押抜きせん断力*のこと.⇒押抜きせん断力. |
| 1066 | ハンドホール | ハンドホール | 固有一般 | 〈Br〉P244[hand hole] トラス橋*などに用いられる箱形断面*部材*において,継手*のリベット*あるいはボルト締めを行うために手を部材の内側に入れることができるように,部材にあける穴(図-1). |
| 1067 | はんぱつけいすう | 反発係数 | 固有一般 | 〈Br〉P244[coefficient of restitution] くい*の打止め管理において,リバウンド量*からくいの動的支持力を判定する際に用いるハンマー*とくいの間の衝突効率を表わす係数.くいの種類,やっとこ*の使用などによって異なる. |
| 1068 | ハンマー | ハンマー | 固有一般 | 〈Br〉P244[hammer] 既製ぐい*の打込み用機械で,打込み機構が打撃式と振動式のものとがある.打撃式のものは主として落すいのエネルギーによりくい*を土中に貫入させる方式で,ドロップ*,ディーゼル*,スチーム,油圧ハンマー*などがある.振動式のものは起振機による起振力を利用してくいを土中に貫入させる方式で,バイブロハンマー*と称される(表-1). |
| 1069 | ピアー | ピアー | 固有一般 | 〈Br〉P244[pier] 橋脚*のこと.⇒橋脚. |
| 1070 | ピアーアバット | ピアーアバット | 固有一般 | 〈Br〉P244[] 背面の土圧の影響を受けず,上部構造*からの荷重*のみを受ける形式の橋台*.軟弱地盤*地域などで採用される.橋脚式橋台*ともいう.⇒橋台. |
| 1071 | ピーアールシー | PRC | 固有一般 | 〈Br〉P244[prestressed reinforced concrete] コンクリート部材の引張り部に生じるひびわれを制御することを目的として,プレストレシング*を行うプレストレストコンクリート*.一般には,死荷重*と活荷重*によるコンクリートの引張応力度*はその許容値以下とし,その他の荷重*の組合せに対しては,ひびわれの発生を認めるが,その幅が一定値(0.1mmあるいは0.2mm)以下となるように設計される. |
| 1072 | ピーアンドゼットこうほう | P&Z工法 | 固有一般 | 〈Br〉P244[P&Z system (method)] プレストレストコンクリート*橋の架設工法の一つ.橋りょうの既設部分に設けた移動式の架設げた*(送りげた)から型わく*装置を懸垂し,橋脚*の両側に上部工を順次張り出しながら施工する工法.一般の移動式支保工*とは異なり,支間*150 m 程度の橋の施工が可能である.西独のPolensky & ZoUner社が開発したことからこの名がある(図-2). |
| 1073 | ひいつきょう | 避溢橋 | 固有一般 | 〈Br〉P244[bridge for relief open] 盛土による道路などが連続して作られる場合,盛土にかこまれた地域が出水時に水没しないように内水を排除する目的で造る橋. |
| 1074 | ビーエス | BS | 固有一般 | 〈Br〉P246[British Standards] イギリスの規格.わが国の日本工業規格(JIS*)に相当する.英語名British Standardsの略. |
| 1075 | ピーエスコンクリート | PSコンクリート | 固有一般 | 〈Br〉P246[prestressed concrete] プレストレストコンクリート*のことで,PSはprestrssedの略.⇒プレストレストコ |
| 1076 | ピーエッチシーぐい | PHCぐい | 固有一般 | 〈Br〉P246[pretensioned spun high strength concrete pile] PCぐい*のうちで圧縮強度がσck=800 kg/cm2の高強度コンクリートを用いたプレテンション方式*遠心力高強度プレストレスコンクリートぐい.PC鋼材*の量,コンクリートの引張強度などはPCぐいと同等であるが,曲げ特性は優れている.高強度PCぐいのうちオートクレーブ養生(高温高圧蒸気養生)するものを特にACぐいもしくはHCぐいと呼んだが,現在では養生方法の開発などにより, PHCぐいに統一されている.⇒PCぐい. |
| 1077 | ひかえかべしききょうだい | 控え壁式橋台 | 固有一般 | 〈Br〉P246[counterforted abutment] 直接土圧*を受ける前壁を支えるため,土圧の作用側に直角に張り出した控え壁を持つ橋台*.控え壁と前壁とはT形ばりを形成して土圧などの荷重*による曲げモーメント*に抵抗する(図-1). |
| 1078 | ひきだしかせつ | 引出し架設 | 固有一般 | 〈Br〉P246[draw erection] 鋼橋*の架設法の一つで,送出し架設*のこと.⇒送出し架設. |
| 1079 | ひきぬきしけん | 引抜き試験 | 固有一般 | 〈Br〉P246[pull-out test] くい*の周面摩擦力を測るため,現場でくいを引き抜いて,その抵抗を測定する試験.もしくは,鉄筋*とコンクリートの付着強度試験で,コンクリート供試体に埋め込んだ鉄筋の引抜力と相対すべり量との関係を調べる試験. |
| 1080 | ひきはし | 引橋 | 固有一般 | 〈Br〉P246[ ] 橋の古い呼び名の一つで,通路となる板を取り除き橋げただけを残すことができるようにした橋. |
| 1081 | ひきわたしばし | 引渡橋 | 固有一般 | 〈Br〉P246[log bridge, single log] 丸木橋*のこと.⇒丸木橋. |
| 1082 | ピーシー | PC | 固有一般 | 〈Br〉P246[@prestressed concrete Aprecast concrete] @プレストレストコンクリート*のことで,英語名の略.⇒プレストレストコンクリート.Aプレキャストコンクリート*のことで,英語名の略.⇒プレキャストコンクリート |
| 1083 | ひしがたトラス | 菱形トラス | 固有一般 | 〈Br〉P246[rhombic truss] トラス*の形式の一つで,菱形が形成されるように斜材*を配置したトラス.ダブルワーレントラス*の一つとみなしうるが,図-2の(a)(b)の形式を菱形トラス,(c)をダブルワーレンとすることもある.また,(d)〜(f)は分格間を設けたものである.現在では橋の主構造として用いられていることはほとんどなく,横構*に用いられる. |
| 1084 | ひじきばし | ひじ木橋 | 固有一般 | 〈Br〉P248[timber cantilever bridge, wooden cantilever bridge] 肱木橋.木橋*の一つで,両岸から斜上方に角材を突出させ(刎木,肱木),その両先端に木げた(行げた)を渡した形式の橋.甲斐の猿橋(山梨県),黒部の愛本橋(富山県)は特に有名で三奇橋のなかに数えられるが,愛本橋は既にない.はね(刎)橋,はね木橋ともいう(p.247図-3). |
| 1085 | ピーシーぐい | PCぐい | 固有一般 | 〈Br〉P248[prestressed concrete pile] プレストレス*を導入した既製コンクリートぐい.圧縮のプレストレストを与えているためRCぐいに比べ曲げ特性が優れており,打込み作業時の頭部の衝撃に対して強くひびわれを生じることが少ない.現在はプレテンション方式*の遠心力締固め蒸気養生による工場製品が大量に使用されており,このPCぐいのコンクリートの基準強度はσck=500 kg/cm2と高強度のものが用いられている(p.247図-4). |
| 1086 | ピーシーケーブル | PCケーブル | 固有一般 | 〈Br〉P248[cable for prestressed concrete] 素材となるPC鋼線*またはPC鋼より線*を所定の本数に組み合わせたもの.PC鋼線またはPC鋼より線の組合せは各定着工法によりその種類も多い.また同一定着工法内でも多種類のものが使用される. |
| 1087 | ピーシーこうざい | PC鋼材 | 固有一般 | 〈Br〉P248[steel for prestressed concrete] プレストレストコンクリート*に応力*を導入するための,PC鋼棒*,PC鋼線*, PC鋼より線*の総称.PC鋼材は降伏点*や引張強度が大きく,破断時の伸びが大きいこと,レラクセーション*が小さいこと,鋼材に曲りぐせがないこと,有害な傷がなく表面に油などが付着していないこと,錆びていないこと,コンクリートに対し付着性のよいことなどが要求される. |
| 1088 | ピーシーこうせん | PC鋼線 | 固有一般 | 〈Br〉P248[wire for prestressed concrete] PC鋼材*の一種で,コンクリートにプレストレス*を与えるために用いる高強度の鋼線.丸鋼(SWPRl),異形線(SWPD1)があり, JIS' G 3536 にその規定がある(表-1). |
| 1089 | ピーシーこうぼう | PC鋼棒 | 固有一般 | 〈Br〉P248[steel bar for prestressed concrete] PC鋼材*の一種で,コンクリートにプレストレス*を与えるために用いる高強度の鋼棒.丸鋼(SBPR),異形棒(SBPD)があり, JIS*G 3109 にその規定がある(表-2). |
| 1090 | ピーシーこうよりせん | PC鋼より線 | 固有一般 | 〈Br〉P248[steel strand for prestressed concrete] PC鋼材本の一種で,コンクリートにプレストレス*を与えるために用いる高強度の鋼線をよったもの. JIS*G 3536 にその規定がある(表-1). |
| 1091 | ピーシーやいた | PC矢板 | 固有一般 | 〈Br〉P248[prestressed concrete sheet pile] プレストレス*を導入したコンクリート製矢板.一般のコンクリート製矢板に比べ強度特性が優れており,鋼製,木製矢板のように腐食することがないが,現在では一般に鋼矢板*が普及しており,PC矢板を用いることはきわめて少ない. |
| 1092 | ひずみとり | ひずみとり | 固有一般 | 〈Br〉P250[straightening] 切断や溶接*により変形した鋼板あるいは鋼部材を矯正してもとどうりにすること.ローラーがけ,プレスなどの機械的矯正法と,ガス炎による加熱矯正法*がある. |
| 1093 | ピーダブリューエス | PWS | 固有一般 | 〈Br〉P250[parallel wire strand] 平行線ストランド*のことで,英語名の略.⇒平行線ストランド. |
| 1094 | ビッカースかたさ | ビッカース硬さ | 固有一般 | 〈Br〉P250[Vickers hardness] 材料の硬さを示す指標の一つ.⇒硬さ試験. |
| 1095 | ピッチ | ピッチ | 固有一般 | 〈Br〉P250[] ボルトあるいはりベッド継手*において,配置されたボルトあるいはリベット*の作用力方向の間隔.⇒ゲージ(p. 93図-2). |
| 1096 | ピット | ピット | 固有一般 | 〈Br〉P250[[ボルト,リベット] pit] 溶接金属*の表面にできる穴.溶接欠陥*の一つ. |
| 1097 | ピット | ピット | 固有一般 | 〈Br〉P250[bit] ボーリング機械や削岩機のロッドの先端に取り付けて,土や岩を掘削またはせん孔する工具.回転式と衝撃式のものがあり,刃先材料によってダイヤモンドビットとメタルビットに分類される(図-1). |
| 1098 | ひっぱりおうりょく | 引張応力 | 固有一般 | 〈Br〉P250[tensile stress] 垂直応力の一つで,部材*のある断面を切った場合に,その断面に垂直な方向から引くように作用する応力*のこと.⇒応力. |
| 1099 | ひっぱりてっきん | 引張鉄筋 | 固有一般 | 〈Br〉P250[tension bar, tensile reinforcement] コンクリート部材の引張応力*が生じる部分に配置される鉄筋*.引張鉄筋は,引張応力を分坦するほかコンクリート部材にひびわれが生じてもその幅が大きくなるのを防ぐとともに,部材の靭性*を増すために配置される(図-3). |
| 1100 | ひっぱりぶざい | 引張部材 | 固有一般 | 〈Br〉P250[tension member] 軸方向引張力が作用する部材*のこと.⇒部材(p.261図-1). |
| 1101 | ひっぱりフランジ | 引張フランジ | 固有一般 | 〈Br〉P250[tension flange] 部材*を構成するフランジ*のうち,引張応力*が生じるフランジ(図-4).⇒圧縮フランジ. |
| 1102 | ビード | ビード | 固有一般 | 〈Br〉P250[bead] 溶接*によって作られた溶接金属*をいう.一回の溶接操作によって作られた溶接金属をいうこともある(図-2). |
| 1103 | ひはかいしけん | 非破壊試験 | 固有一般 | 〈Br〉P250[nondestructive test] 材料あるいは製品の性質や形状寸法に変化を与えないで,その材料の健全性を調べる方法で,鋼構造物では次のようなものがある.@ 放射線透過試験*,A 超音波探傷試験*,B 浸透探傷試験*,C 磁粉探傷試験 |
| 1104 | ビービーアールブイこうほう | BBRV工法 | 固有一般 | 〈Br〉P250[BBRV system (method)] PC鋼材*の定着工法の一つ.スイスで開発されたもので昭和32年にわが国に導入された.PC鋼材としては,φ5.7mmのPC鋼線*を71〜102本を単位として構成したケーブル*が用いられる.定着方法は,そのPC鋼線の先端を特殊な製頭機で冷間加工*したボタン状の頭を支圧板またはアンカーヘッド面に支持させて定着させる(p.251図-5). |
| 1105 | ビーピーししよう | BP支承 | 固有一般 | 〈Br〉P252[bearing with bearing plate] 支承板支承*のことで,ベアリングプレート支承の略.⇒支承板支承. |
| 1106 | ピーピーダブリュエス | PPWS | 固有一般 | 〈Br〉P252[prefabricated parallel wire strand] 平行線ストランド*のことで,英語名の略.⇒平行線ストランド. |
| 1107 | ヒービング | ヒービング | 固有一般 | 〈Br〉P252[heaving] 粘性土*地盤を土留め*して掘削する際に,土留め工背面の土が粘性流動を起こし,土留め材の先端をまわりこんで移動するため掘削底面がふくれ上がる現象(p.251図-6). |
| 1108 | ひふくアークようせつ | 被覆アーク溶接 | 固有一般 | 〈Br〉P252[shielded metal arc welding] アーク溶接*の一種で,心線に被覆剤を塗付した被覆アーク溶接棒を用い,被溶接物との間に発生したアークにより溶接*する方法で,代表的な手溶接*方法である.被覆剤はアークを安定化し,スラグとなって溶融池およびビード*を保護し,ビード形状を美しくするなどの働きがある(図-2). |
| 1109 | ピボットししょう | ピボット支承 | 固有一般 | 〈Br〉P252[pivot bearing] 固定支承*の一つで,一般に受圧接触部となる上沓の下端を凹状球面に,下沓の上端を凸状球面とした支承*で,全方向に回転できることが特徴である.凹状の球面と凸状の球面の半径が実質的に等しいものと凹状の半径が凸状のそれよりかなり大きいものに大別され,前者は受圧接触部が球面となることから球面支承*,後者はそれが点となることから点支承*と呼ばれる(図-1). |
| 1110 | ひょうじゅんかんにゅうしけん | 標準貫入試験 | 固有一般 | 〈Br〉P252[standard penetration test] ボーリング孔を利用する地盤調査法で,重量63.5 kgのハンマーを75 cm自由落下させ,標準貫入試験*用サンプラー*を30cm打ち込むのに要する打撃数N値*を求めて,サンプラーに入った資料とともに原位置におおける土層の種類,土の硬軟,相対的な締まり具合などを判定する試験.現在多用されている地盤調査法であり,これによってさまざまな地盤定数が求められるよう工夫されておりJIS*規格も制定されている(図-3). |
| 1111 | ひょうじゅんさ | 標準砂 | 固有一般 | 〈Br〉P252[standard sand] セメントの強さ試験を行うためのモルタルを造るのに用いられる砂をいう.モルタルの強さは砂の品質によって異なるので,試験条件の差をなくするために試験に用いる砂を規定したものである.わが国においては,山口県豊浦郡豊浦町産の天然けい砂から雑物を除去して,規格に従って粒度を調整した砂をいう.通称豊浦標準砂ともいう. |
| 1112 | ひょうじゅんせっけい | 標準設計 | 固有一般 | 〈Br〉P252[standard design] 土木工事の設計,施工,積算,契約などにおける業務の簡素化および構造物の精度の向上を図ることを目的として,土木工事の共通的な構造物について標準化,規格された設計をいう.建設省土木構造物標準設計が制定されており,橋りょうに関するものとしては,PC単純Tげた橋,PC単純中空床版橋,活荷重合成プレートガーダー橋などがある(表-1). |
| 1113 | ひょうめんすい | 表面水 | 固有一般 | 〈Br〉P254[surface water] 骨材*の表面に付着している水.表面水は配合水の一部となるもので,通常重量百分率で示される.湿潤状態の骨材重量から表乾状態の骨材重量をひいた値を表乾状態の骨材重量で除して100を乗じた値(%)で表わされる.表面水の試験方法はJIS* A 1111-1976に規定されている. |
| 1114 | ピルツきょう | ピルツ橋 | 固有一般 | 〈Br〉P254[mushroom-shaped slab bridge] 西ドイツのディッカーホフドマン社によって開発された橋の構造形式の一つで,ピルツの語源は,構造が茸形に似ていることから茸のドイツ語pilzからきている.1本の橋脚から四方に版*またはけた*を張り出した構造で,ゲルバー形式のものと連続形式のものがある(図-1). |
| 1115 | ひろう | 疲労 | 固有一般 | 〈Br〉P254[fatigue] 構造物が多数回のくり返し荷重を受け,その繰返し荷重*によって発生する応力*が静的破壊を生じる応力より低い応力であっても,構造物がその機能を失うことを疲労という.また,発生した疲労亀裂が進展し,破壊に至ることを疲労破壊といい,橋りょうのように移動くり返し荷重を受ける構造物では設計上重要な検討項目である.疲労に最も影響する因子はくり返される応力の変動幅とそのくり返し回数,継手*などの形状からくる応力集中*度,溶接欠陥*や残留応力*,使用される材料などである.設計にあたっては,一般にモデル化した試験体によって疲労試験を行い,事前に上記の因子別に疲労強度を確かめておく必要がある.疲労試験結果は通常,応力範囲を基準に整理され,応力範囲と疲労寿命の関係は両対数で直線関係となるS-N線図で表わされる.このS-N線図を基に橋りょうの供用期間中に発生する繰返し応力とその回数から疲労強度(一般には疲労許容応力度)が求められる.鉄道橋*は全荷重に占める活荷重*の割合が大きく,また,設計活荷重に近い列車がくり返し載荷されるため,きめ細かい疲労検算が行われる.図-2,表-1に国鉄建造物設計標準(鋼鉄道橋)に定めている継手の疲労等級区分と基本疲労許容応力範囲(200万回疲労強度)を示す.道路橋*においても鋼床版*のように活荷重応力の占める割合の大きい部材は疲労の照査が必要であり,道路橋示方書*では疲労を考慮したT荷重*1台載荷に対する縦リブ*の許容応力度*が定められている. |
| 1116 | ピン | ピン | 固有一般 | 〈Br〉P254[pin] 部材*の接合に用いられる円形断面の棒状の部品.接合された部材はピンを軸として回転が自由となる.また,このことから回転自由という意味に総称的に用いられ,ピン支承,ピン継手,ピン連結などの用語として用いられる.このほかとめ金やくさびのような意味で,割ピン,テーパーピンあるいはドリフトピン*などの部品にもピンという名称が用いられる(p.257図-1, 2). |
| 1117 | ヒンジ | ヒンジ | 固有一般 | 〈Br〉P254[hinge] 部材*の結合点あるいは支点*の構造の一種で,回転が自由で移動が拘束された構造.したがって,ヒンジでは曲げモーメント*は零となる.古くはホと称した. |
| 1118 | ピンししょう | ピン支承 | 固有一般 | 〈Br〉P256[pin bearing] @ ピン*を軸として回転する形式の支承*.上沓および下沓からくし状に突き出したリブ*をかみ合わせ,リブにあけられた孔にピンを挿入したせん断形式のもの,上沓の下端および下沓の上端をそれぞれ半円筒形状に加工し,重ね合わせによってできる円形の孔にピンを挿入した支圧形式のものがある.A また,構造力学用語として回転だけが自由な支持の意味で用いることもある(図-1). |
| 1119 | ピントラス | ピントラス | 固有一般 | 〈Br〉P256[pin-connected truss] トラス*構造の設計では,格点*における部材*の連結は回転が自由ないわゆるピン*(ヒンジ)結合と仮定される.この仮定に合致するように格点での部材の結合をピン構造としたトラスをいう.初期のトラス橋に多く用いられたが,近年では用いられない(図-2). |
| 1120 | ファイバーコンクリート | ファイバーコンクリート | 固有一般 | 〈Br〉P256[] 繊維補強コンクリートともいい,コンクリート中に短い繊維質材料を一様に分散させることによって,コンクリートの引張強度,曲げ強度,ひびわれに対する抵抗性を増し,靭性*を著しく高めたコンクリートをいう.繊維質材料には,鋼繊維,ガラス繊維などが用いられる. |
| 1121 | ブイエスエルこうほう | VSL工法 | 固有一般 | 〈Br〉P256[VSL system (method)] PC定着工法の一つ.スイスにおいて開発されたもので,使用するPC鋼材*は,PC鋼より線*のφ12.4, 12.7, 15.2 mm の3種類である.1ケーブルあたりのストランドりこは1本から55本まで任意の本数を使用することが可能である.定着方法は,緊張側においてはくさび方式となっており,アンカーヘッドのテーパーの付いた孔にストランドを1本ずつくさびにより定着する.EまたはECタイプがある.また固定側の定着方法は,埋込み方式でループ定着のVタイプ,グリッパー使用のPタイプほか数種類ある(図-3). |
| 1122 | フィニッシャービリティー | フィニッシャービリティー | 固有一般 | 〈Br〉P256[finishability] 骨材*の最大寸法,細骨材率*,細骨材*の粒度,コンシステンシー*などによるコンクリートの仕上げやすさの程度を示すまだ固まらないコンクリートの性質. |
| 1123 | フィラー | フィラー | 固有一般 | 〈Br〉P256[filler] 板厚の異なる鋼板を突合せ継手*で連結する場合に,連結板と母材とのすき間をなくするために挿入する鋼板.てん材(填材)ともいう(図-4). |
| 1124 | フィレット | フィレット | 固有一般 | 〈Br〉P256[fillet] @トラス*のガセット*などで応力集中*を緩和するために設ける隅角部の曲線状の部分(図-5).Aすみ肉のこと.たとえばすみ肉溶接*をfillet welding という. |
| 1125 | フィーレンデールきょう | フィーレンデール橋 | 固有一般 | 〈Br〉P258[Vierendeel bridge] ラーメン*橋の一種で,上下に配置した部材*を鉛直な腹材*で連結し,かつ各部材がその結合点で剛に結合されている橋.トラス*やアーチ*と異なり,各部材には軸方向力のほか曲げモーメント*,せん断力*が作用する.発案者の名Vierendeelからこのように呼ばれる(図-1). |
| 1126 | フィンガージョイント | フィンガージョイント | 固有一般 | 〈Br〉P258[] 鋼製の伸縮装置*の一つで,櫛形の2枚の鋼板を組み合せて路面に設置する形式の伸縮装置*.⇒伸縮装置(p.149図-1). |
| 1127 | フィンクトラス | フィンクトラス | 固有一般 | 〈Br〉P258[Fink truss] トラス*の形式の一つ.一般には屋根トラスとして用いられる.トラス初期には鉄道橋*にも用いられたが,剛性が低く振動が大きいため用いられなくなった. Albert Finkが発案したことからこの名がある(図-3). |
| 1128 | ふうきんしんどう | 風琴振動 | 固有一般 | 〈Br〉P258[vortex oscillations]⇒渦励振. |
| 1129 | フォイルサンプラー | フォイルサンプラー | 固有一般 | 〈Br〉P258[foil sampler] おもにやわらかい粘性地盤において,サンプリングチューブを土中に押え込み,原位置における連続した試料を採取するためのサンプラー*.サンプリングチューブ内面と試料の摩擦を除去し,金属フォイルテープと試料との付着力を利用してサンプルの自重による変形を防止するため,乱さない状態での連続した長い試料の採取が可能である(図-2).⇒サンプリング. |
| 1130 | ふくざい | 腹材 | 固有一般 | 〈Br〉P258[web member] トラス*の上下弦材の間やアーチ*のスパンドレル*など構造物の腹部に配置された部材*の総称.一般にはトラスの斜材*と垂直材*を指す(図-4). |
| 1131 | ふくせんだん | 複せん断 | 固有一般 | 〈Br〉P258[double shear] リベット*などの支圧接合*において,力が作用すると接合材はせん断されようとする.そのせん断されようとする面が二面の場合をいう.二面せん断ともいう.⇒単せん断(p.187図-4). |
| 1132 | ふくてっきん | 複鉄筋 | 固有一般 | 〈Br〉P258[double reinforcement] 鉄筋コンクリート*部材において,引張側および圧縮側に鉄筋を配置し,ともに有効として設計する鉄筋*.これに対して引張側に配置した鉄筋のみ有効とするものを単鉄筋*という(図-5). |
| 1133 | ふくてっきん | 腹鉄筋 | 固有一般 | 〈Br〉P258[web reinforcement] 斜引張鉄筋*すなわち折曲げ鉄筋*やスターラップ*のこと.けた*の腹板*(ウエブ*)に配置することからこの名がある.はら鉄筋ともいう.⇒斜引張鉄筋. |
| 1134 | ふくばん | 腹板 | 固有一般 | 〈Br〉P258[web] ウエブ*のこと.はらいたということもある.⇒ウエブ. |
| 1135 | ぶざい | 部材 | 固有一般 | 〈Br〉P258[member] 構造物を構成する各要素をいう.部材はそれに作用する荷重の種類によって,はり*部材,はり一柱部材,柱*部材に分類されることがある.また作用応力の種類によって曲げ部材*,圧縮部材*,引張部材*に分類される(p.261図-1). |
| 1136 | ふさいかげん | 不載荷弦 | 固有一般 | 〈Br〉P260[unloaded chord] トラス橋*の上下弦材のうち,橋床を取付けない方の弦材*.すなわち,上路橋*では下弦材*,下路橋では上弦材*をいう.載荷弦*の対語.⇒載荷弦(p.119図-1). |
| 1137 | ふじばし | 藤橋 | 固有一般 | 〈Br〉P260[ ] 橋の古い呼び名の一つで,両岸に藤のつるを架け渡してつくった橋.昔の簡易なつり橋*の一つ. |
| 1138 | ふせいていこうぞうぶつ | 不静定構造物 | 固有一般 | 〈Br〉P260[statically indeterminate structure] 支点反力および断面力*がつり合い条件だけでは求められず,変形条件を合わせ用いなければならない構造物.また,つり合い条件だけでは支点反力が求められない場合を外的不静定,支点反力が求められてもつり合い条件だけでは断面力が求められない場合を内的不静定という.これに対しつり合い条件だけで求まる場合,上記に対応してそれぞれ静定構造物,外的静定,内的静定という. |
| 1139 | ブーソアアーチ | ブーソアアーチ | 固有一般 | 〈Br〉P260[voussoir arch] ブーソアとはアーチリング*を構成する石すなわちアーチ石(arch stone)を意味し,ブーソアアーチは,切石を組み上げて作った石積アーチのこと.アーチには圧縮力のみが作用することに特徴があり,このことから無筋コンクリートもこの範ちゅうに入れることもある(図-3). |
| 1140 | フタルさんじゅしとりょう | フタル酸樹脂塗料 | 固有一般 | 〈Br〉P260[phthalic resin coating (paint), aikyd resin coating (paint)] 乾性油にフタル酸や多価アルコールを反応させて作った樹脂をビヒクルとした塗料.作業性がよく,乾燥性,耐候性,光沢などの塗膜性能が優れ,鋼橋の中塗,上塗塗料として広く用いられている. |
| 1141 | ふちいし | 縁石 | 固有一般 | 〈Br〉P260[curb, curb stone (米), kerb (英)] ⇒えんせき. |
| 1142 | ふちゃく | 付着 | 固有一般 | 〈Br〉P260[bond] 異種の材料が互いにひっつくこと.鉄筋*やPC鋼材*とコンクリートの付着は,次の三つに分けられる.@コンクリートと鉄筋との付着面に直角方向の引張りに対する粘着抵抗,A鉄筋表面のあらさによる摩擦抵抗,B異形鉄筋*の場合のように節による機械的抵抗. |
| 1143 | ふちゃくおうりょく | 付着応力 | 固有一般 | 〈Br〉P260[bond stress] 鉄筋コンクリート*などコンクリートと鋼材とを一体にした部材*において,コンクリートと鋼材とが相対的にずれようとする場合に,ずれようとする方向と逆方向に生じる境界面上の応力のこと(図-2). |
| 1144 | フーチング | フーチング | 固有一般 | 〈Br〉P260[footing] 構造物の柱*または壁部分を受け,基礎*あるいは地盤へ荷重*を伝えるために設けられる版状の構造物.直接基礎*の場合は支持地盤に直接接し,くい基礎*の場合はくい頭部を連結し,躯体からの荷重をくいに伝達するとともに,全体の剛性を確保する目的で構築される.形式により独立フーチング,複合フーチング,連続フーチングなどに分類される(p.261図-4). |
| 1145 | ふつうポルトランドセメント | 普通ポルトランドセメント | 固有一般 | 〈Br〉P262[nomal Portland cement ] 最も一般的な用途に使われるセメントで普通セメントともいう.日本におけるセメント生産量の約90%を占めている.また各種セメントの性質を表わす場合の基本とされるものである.各種セメントの化学成分を表-1に示す. |
| 1146 | フック | フック | 固有一般 | 〈Br〉P262[hook] @鉄筋*をコンクリートに定着させるため,鉄筋の端部の折曲げた部分(図-1).A荷などをつり上げる場合に用いるかぎ形の金具(図-2). |
| 1147 | ふてっきん | 負鉄筋 | 固有一般 | 〈Br〉P262[negative reinforcement] スラブ*またははり*において,負の曲げモーメントりこよって起こる引張応力*を受けるように配置された主鉄筋*をいう.⇒正鉄筋. |
| 1148 | ふとうちんか | 不等沈下 | 固有一般 | 〈Br〉P262[differential settlement ] 構造物の支点*や基礎地盤の沈下量が一様でない場合の沈下.上部構造*に障害を与え,しばしば破壊の原因となる.不同沈下ともいう.特に連続げた*などで基礎形式または基礎*の支持地盤が異なるような場合は不等沈下の原因となることがある(図-3). |
| 1149 | ふなばし | 舟橋 | 固有一般 | 〈Br〉P262[pontoon bridge, bateau bridge ’] 水上に舟をならべて浮べ,その上に板を渡した橋.舟梁,浮梁,浮橋*.⇒浮橋. |
| 1150 | フープコーンこうほう | フープコーン工法 | 固有一般 | 〈Br〉P262[hoop cone system (method)] PC鋼材*の定着工法の一つで,PC鋼材としてはPC鋼線*を用いる.定着具は雄コーン,くさび,雌コーン座金,シム(あるいはナット)および支圧板で構成されている.PC鋼線の定着具への固定はくさび方式で,雄コーンの外周ねじを用いてセンターホールジャッキで緊張したあと,シムあるいはナットで支圧板に固定する(p.265図-1). |
| 1151 | ふへきしききょうだい | 扶壁式橋台 | 固有一般 | 〈Br〉P262[buttressed abutment, counterforted abutment] 直接土圧*を受ける前壁を支えるため,適当な間隔でこれと直角方向に隔壁*を張り出して補強した橋台*.この壁が土圧の作用側についているものを控え壁式橋台*といい,反対の面についているものをバットレス橋台*(支え壁式橋台)という.一般に橋台の高さが7m以上になると逆T式橋台*のものより経済的に有利になる場合が多い.⇒控え壁式橋台,バットレス橋台. |
| 1152 | ふみかけばん | 踏掛板 | 固有一般 | 〈Br〉P262[approach slab, approach cushion] 橋台*は強固に支持され沈下しにくいが,橋台背後の盛土は沈下しやすい.このため橋台とその背後で路面に段差が生じやすい.この段差が生じるのを防ぐため,橋台の背後に設ける可擁性の版.アプローチクッションともいう(図-4). |
| 1153 | プライマー | プライマー | 固有一般 | 〈Br〉P262[primer] 防錆効果と同時に金属の素地と塗り重ねる塗料との密着性を良くすることを目的として,素地に最初に塗る塗料.鋼橋*に使用される代表的なものとしてエッチングプライマー*,ウォッシュプライマー*がある. |
| 1154 | プラグようせつ | プラグ溶接 | 固有一般 | 〈Br〉P264[plug weld] 重ね合わせた2枚の板の一方に丸い穴をあけ,その中に肉盛する溶接*.重ね合わせた板を密着させる場合などに用いられる.せん溶接ともいう.また,肉盛りの量によって充填プラグ溶接,部分充填プラグ溶接,すみ肉プラグ溶接と呼ばれる(図-2). |
| 1155 | ブラケット | ブラケット | 固有一般 | 〈Br〉P264[bracket] 床組*に用いられる張出しげたなど一端固定他端自由な片持部材の総称(図-3). |
| 1156 | プラスチシチー | プラスチシチー | 固有一般 | 〈Br〉P264[plasticity] 容易に型に詰めることができ,型を取るとゆっくり形を変えるが,くずれたり,材料が分離したりすることがないような,まだ固まらないコンクリートの性質. |
| 1157 | ブラスト | ブラスト | 固有一般 | 〈Br〉P264[] 研掃材粒子を圧縮空気などで高速で吹き付けて,鋼材表面のさびなどを除去すること.研掃材粒子の種類によって,サンドブラスト*(砂),ショットブラスト*(鋼粒),グリッドブラスト*(鋼砕粒)に分けられる.形状に関係なく良好な素地が得られる確実なケレン*の方法である.鋼橋*の製作においては,鋼板の状態で行う原板ブラストと組立後の部材*に対して行う製品ブラストがある. |
| 1158 | フラックス | フラックス | 固有一般 | 〈Br〉P264[] 溶接材料の一種で,アーク溶接*におけるアークの安定,溶接部のシールド,溶融金属から酸化物その他の有害物質を分離する目的で使用される粉末状物質.サブマージアーク容接*では,電極に先行するホッパーから継手部に粉末状のフラックスを供給するが,被覆アーク溶接*などのように,心線にフラックスを塗布して一体化した溶接棒*を用いる方式もある. |
| 1159 | フラッター | フラッター | 固有一般 | 〈Br〉P264[flutter] 風によって構造物に引き起こされる破壊的な現象で,一旦振動が生じると振幅が発散的に増大するいわゆる自励振動*の一つで,ねじれ方向の振動現象のことをいう.ねじれ振動だけのものを,ねじれフラッター,ねじれと曲げが連成したものを曲げねじれフラッターもしくは古典的フラッターと呼称する.実際の構造物においてフラッターを生じた典型的な例としては,タコマ・ナローズ橋の落橋事故が挙げられる. |
| 1160 | フラットジャッキ | フラットジャッキ | 固有一般 | 〈Br〉P264[] ジャッキの一種で,一般の油圧ジャッキが使用できない高さが低い作業空間で使用可能な偏平なジャッキ.外縁部には注入孔と排出孔を取り付けてあり,注入孔より液体を加圧して器中に注入すると,2板の軟硬板が移動することによって押し上げ,または下げることができる.用途としては構造物の持ち上げ,反力調整,圧力の測定,変形の修正など,いろいろの用途がある. |
| 1161 | フラットスラブ | フラットスラブ | 固有一般 | 〈Br〉P264[flat slab] はり*を設けず柱*で剛に直接支持した版*.一般に柱頭部にはドロップパネル,カラムキャピタルが設けられる.この構造を用いた橋りょうにピルツ橋*がある(図-4). |
| 1162 | プラットトラス | プラットトラス | 固有一般 | 〈Br〉P266[Pratt truss] 狭義には図-1に示すように腹材*を配置した平行弦トラス*をいうが,広義には基本的な骨組として腹材を(1)のように配置したトラスの総称として用いる. Thomas W. Prattが1844年に特許をとったことからこの名があるが,当初は中央付近に(1)の(b)のように部材(counter)を用いていたが,現在ではそれを除いた(1)の(a)の形式が用いられる.死荷重*に相当する満載等分布荷重によって斜材*に引張力が生じるのがその特徴である.また,曲弦トラス*とした形式にパーカートラス*があるが,現在では曲弦プラットトラスと呼ぶほうが一般的である.このほか,分格トラス*形式にベチットトラス*,バルチモアートラス*,ベンシルハニアトラス*がある(図-1). |
| 1163 | フランジ | フランジ | 固有一般 | 〈Br〉P266[flange] 部材*を構成する部分の一つで,曲げあるいは曲げとせん断を受ける部材において,曲げ軸に平行あるいはほぼ平行に配置されている部分.突縁ともいう.主として曲げに抵抗し,引張応力*および圧縮応力*が生じるフランジをそれぞれ引張フランジ*および圧縮フランジ*という.これに対し,曲げ軸に垂直あるいはほぼ垂直に配置されている部分をウエブ*(腹板*)といい,主としてせん断に抵抗する.また,I形断面などでは曲げ軸に関係なく,二つの平行に配置された部分をフランジ,それを結ぶ部分をウエブともいう(図-2). |
| 1164 | フランジやまがた | フランジ山形 | 固有一般 | 〈Br〉P266[flange angle] 鋼板をリベット*で組立てI形断面のけた*とする場合,フランジ*とウエブ*をつなぐためその隅角部に添える山形鋼*(図-3). |
| 1165 | プラントはいごう | プラント配合 | 固有一般 | 〈Br〉P266[ ] レデーミクストコンクリート*工場において,設備,使用する骨材*の品質,品質管理状態などからその工場の変動係数を求め,示方配合*を修正して,その工場のプラントに合うようにした配合*. |
| 1166 | フリクションカット | フリクションカット | 固有一般 | 〈Br〉P266[friction cut] ケーソン*周面の摩擦抵抗を減少させて,ケーソンの沈下を容易にするためにケーソン外周に付けた段違い.これによって周辺地盤をみだす恐れがあるため,それが悪影響をおよぼす場合はつけないこともある(図-4). |
| 1167 | ブリージング | ブリージング | 固有一般 | 〈Br〉P266[bleeding] コンクリートを打ち込んでしばらくすると,粒子の沈下に伴いコンクリート上面に水が浮き出してくる.この現象をブリージングという.ブリージングによって,コンクリート表面に浮かびでて沈殿した物質をレイタンス*という.コンクリートの打継ぎをする場合は,このレイタンスを取り除かねばならない.また,ブリージングはコンクリートの水密性や耐久性などに影響を及ぽすので,注意を要する.ブリージングを少なくするには,単位水量*を少なくしたり,減水剤*,AE剤*を使用する方法がある. |
| 1168 | ブリネルかたさ | ブリネル硬さ | 固有一般 | 〈Br〉P266[Brinell's hardness] 材料の硬さを示す指標の一つ.⇒硬さ試験. |
| 1169 | ふりょく | 浮力 | 固有一般 | 〈Br〉P268[buoyancy] 水位面以下にある構造物などに作用する上向きの合力.その大きさは排水体積と同体積の流体の重量に等しく,作用点は排水体積部分を流体に置き換えたときの重心の位置に相当する.基礎*などの設計において将来の水位面に変動などが予測される場合,便宜的に安定上は浮力を考慮し,支持力*上はこれを考慮しないなど安全側の設計をする場合がある. |
| 1170 | ふるい | ふるい | 固有一般 | 〈Br〉P268[sieve] 骨材*を大きさ別に分けるために用いる網をつけた器具.コンクリート用骨材のふるい分け試験に用いる金属性の標準網ふるいの規格は,土木学会,日本建築学会で定められている. |
| 1171 | フルサイズこうほう | フルサイズ工法 | 固有一般 | 〈Br〉P268[ ] ボルト(リベット*)孔を最初から仕上り孔径であける工法で,同一形状の部材*あるいは同一形状の継手*を多量に製作する互換性工法*の一環とし発達したものである.この工法では,部材寸法およびボルト孔の位置に高い精度が要求されるので,溶接*による収縮量が十分把握されなければならない.工作にあたっては,NC*けがき,テンプレート*による孔あけなどが採用される.⇒サブサイズ工法. |
| 1172 | フルプレストレッシング | フルプレストレッシング | 固有一般 | 〈Br〉P268[] プレストレストコンクリート*部材で,設計荷重がかかったとき部材引張部に引張応力*が生じることを許さないようにプレストレス*を与えること(p.237図-3). |
| 1173 | フレキシブルタワー | フレキシブルタワー | 固有一般 | 〈Br〉P268[flexible tower] つり橋*の塔の形式の一つ.基部が固定され,頂部でケーブル*に固定された構造であるが,活荷重*や温度変化による塔頂の水平移動に対して塔頂に作用する水平力が小さく,あたかもケーブルが塔頂で可動支承*で支持されていると同等な力学的性状を示す.長支間のつり橋*の塔に用いられる.可擁性塔ともいう(図-1). |
| 1174 | ブレーキトラス | ブレーキトラス | 固有一般 | 〈Br〉P268[] 鉄道橋*のトラス*や下路プレートガーダーなど縦げた*を有するけた*において,縦げたに作用する制動荷重および始動荷重またはロングレール縦荷重*などを主構*または主げた*に伝える目的で設けられる部材本をブレーキトラスという.ブレーキトラスは伸縮装置*の設けられていないひとつづきの縦げたに対し,その全長の中央付近に設ける.閉床式*のけたで床構造が鋼床版*,RC床版などの場合はこれにより縦荷重を主げたに十分伝達できるので,ブレーキトラスを設ける必要はない. |
| 1175 | プレキャストげた | プレキャストげた | 固有一般 | 〈Br〉P268[precast beam, precast girder] 工場や製作ヤード*などであらかじめ製造したのち,所定の場所まで運搬し,架設組み立てるコンクリートげた.それらの種類としては,ポストテンション*Tげた*,Iげた,箱げた*等が,プレテンション*Tげた,Iげた,Hげた,箱げたなどがある(図-2). |
| 1176 | プレキャストコンクリート | プレキャストコンクリート | 固有一般 | 〈Br〉P270[] 工場や現場近くの製作ヤード*などであらかじめ製造したのち,所定の場所まで運搬し組み立てるコンクリート. |
| 1177 | プレキャストブロックこうほう | プレキャストブロック工法 | 固有一般 | 〈Br〉P270[precast-concrete-block method] コンクリート橋*において,主げた*を橋軸直角方向に分割したコンクリートブロックを工場あるいは現場付近の製作ヤード*で造り,架設地点に運搬して組み立て一体構造の橋とする工法.ブロックの接合面にはエポキシ樹脂系接着剤を塗布したあとプレストレッシング*して,一体化するプレストレストコンクリート*形式が一般に用いられる.ブロックの組立を支保工*を用いて行う方法,片持式架設*による方法のほかに地上で組み立ててけたを造り,それを架設する方法も用いられる(p.269図-3). |
| 1178 | フレシネーこうほう | フレシネー工法 | 固有一般 | 〈Br〉P270[Freyssinet method] PC鋼材*の定着接続工法の一つ.フランスのユージン・フレシネーによって開発され昭和27年にわが国へ導入された.PC鋼材には,PC鋼線*またはPC鋼より線*が用いられる.定着具*には鉄筋コンクリート*製および鋼製のフレシネーコーンを用い,くさび形式によって定着される(図-2). |
| 1179 | ブレーストアーチ | ブレーストアーチ | 固有一般 | 〈Br〉P270[braced arch, framed arch] 骨組構造で構成されたアーチ*.アーチリブ*を骨組構造としたブレーストリブアーチ・(図-3)とスパンドレル*を骨組構造としたスパンドレルブレーストアーチ*(p.159図-3)とがあるが,狭義には前者を指す. |
| 1180 | ブレースドチェーンつりばし | ブレースドチェーン橋 | 固有一般 | 〈Br〉P270[braced-chain suspension bridge, suspension ridge with rigid cable] 橋の剛性を大きくするため,ケーブル*に相当する部分にトラス*構造を用いたつり橋*(図-1). |
| 1181 | ブレーストリブアーチ | ブレーストリブアーチ | 固有一般 | 〈Br〉P270[braced-rib arch] リブ*がトラス*構造となっているアーチ*.これに対し,リブが充腹構造となっているアーチをソリッドリブアーチ*という(図-3). |
| 1182 | プレストレス | プレストレス | 固有一般 | 〈Br〉P270[prestress] 設計荷重*により生じる応力*を打ち消すようにあらかじめ計画的にコンクリートに与えておく応力*. |
| 1183 | プレストレストコンクリート | プレストレストコンクリート | 固有一般 | 〈Br〉P270[prestressed concrete] PC鋼材*によってプレストレッシング*されたコンクリート.コンクリートは圧縮に強いが引張に弱い.この特徴に対処するため,死荷重*や活荷重*によって生じる引張応力*を減殺するため,その部分にあらかじめPC鋼材で圧縮応力を加えたコンクリート.プレストレス*の与え方によって,プレテンション方式*とポストテンション方式*に分けられる.PCあるいはPSコンクリートとも略称される(図-4). |
| 1184 | プレストレストコンクリートぐい | プレストレストコンクリートぐい | 固有一般 | 〈Br〉P270[] ⇒PCぐい. |
| 1185 | プレストレスりょく | プレストレス力 | 固有一般 | 〈Br〉P270[prestressing force] プレストレッシング*により部材*断面に作用している力. |
| 1186 | プレストレッシング | プレストレッシング | 固有一般 | 〈Br〉P272[prestressing] プレストレスカ*を与えること.プレストレッシングの方法には,コンクリート硬化前にプレストレッシングするものと硬化後に行うものとがあり前者をプレテンション方式*と後者をポストテンション方式*という. |
| 1187 | プレテンションほうしき | プレテンション方式 | 固有一般 | 〈Br〉P272[pretensioning system] 定着台などにPC鋼材*を定着させ,コンクリートを打つ前にPC鋼材に引張力を与えておき,コンクリートが硬化したのちに,PC鋼材の定着*をゆるめるかまたはPC鋼材を切断してPC鋼材の引張力を解放し,コンクリートとの付着*によってプレストレス*を与える方法.プレテンション方式は,多数の部材を縦列的に同時にプレストレスが導入できること,定着台の規模に制約されることなどから,比較的寸法が小さい部材*を大量生産するのに適しており,工場生産される場合が多い(図-1). |
| 1188 | プレートガーダー | プレートガーダー | 固有一般 | 〈Br〉P272[plate girder] 鋼板あるいは形鋼*を組み上げて造ったけた*.一般にはI形断面のけたをいうが,箱げた*もこの範ちゅうに入れることもある.また,このけたを主げた*として用いた橋をプレートガーダー*橋という(図-2). |
| 1189 | プレビーム | プレビーム | 固有一般 | 〈Br〉P272[preflection beam, pre-beam] l形断面を有する鋼げたに曲げ変形を生じさせる荷重*を与え,引張側フランジ*のまわりにコンクリート打設し,硬化後に鋼げたに与えていた荷重を取り去ることにより,コンクリートに圧縮プレストレスを導入したけた.一般名はプレフレクションビームで,プレビームは商品名(図-3,表-1). |
| 1190 | プレフレクションビーム | プレフレクションビーム | 固有一般 | 〈Br〉P272[]⇒プレビーム. |
| 1191 | フレームプレーナー | フレームプレーナー | 固有一般 | 〈Br〉P272[flame planer] 自動ガス切断機*の一種で,電動台車に多数のトーチを取り付けて,多数の平行な切断を同時にできるようにしたもの(図-4). |
| 1192 | フローしけん | フロー試験 | 固有一般 | 〈Br〉P272[flow test] モルタル*の軟かさ,すなわち流動性を知る試験.試験器具としてフローテーブル,フローコーン,突き棒を用いる.まず,標準砂*1040 g, セメント520 g, 水338 cc をハチに入れ,3分間激しくこね混る.乾いた布でふいたフローテーブルの中央にフローコーンを置き,モルタルを2層につめる.各層はその先端が層の1/2まで入るように全面を15回突き棒で突き,表面をならす.次に,フローコーンを真上にあげて取り去り,10秒間に15回フローテーブルを沈下させる.その場合のモルタルの広がり,すなわち,最大径とそれに直角方向の径との平均値をmm単位で表わした数値をフロー値という.2回繰り返し平均値を用いる. |
| 1193 | フローティングクレーン | フローティングクレーン | 固有一般 | 〈Br〉P274[floating crane] 船にクレーンを組み込んだもので,非自航式固定ジブクレーン船と旋回自航式クレーンがある.つり上げ能力は30〜100t級が多いが, 500〜3000t級もあり,橋りょうの一括架設工法*に多用される(図-1). |
| 1194 | フローティングケーソン | フローティングケーソン | 固有一般 | 〈Br〉P274[] 河川内や海中に構築するケーソン*で,本体の一部または全部を陸上部で製作し,水中に浮かべて曳航し,現地で据付け,沈下させるもの. |
| 1195 | ブローホール | ブローホール | 固有一般 | 〈Br〉P274[] 溶接金属*の内部に生ずる空洞.溶接金属に溶解した水素が凝固時に放出されるとき,あるいは他のガスが溶接金属内に残存したり,また,ガスの放出途中で凝固したときに生ずる.継手*の汚れ,水分,溶接電流とアーク長,急冷などの影響を受けて発生する.ブローホールは継手の疲労強度を低下させる.気孔ともいう. |
| 1196 | ぶんかくトラス | 分格トラス | 固有一般 | 〈Br〉P274[truss with subdivided panels] トラス*の形式の一つで,斜材*の中間に格点*を設け垂直材*(副垂直材sub-vertical)や斜材(副斜材sub-diagonal)を付加したトラス.トラス高が大きい場合に,斜材を適当な傾きにすると格間長が大きくなることから,それを小さくするために用いられる.そのおもな目的は床組*の支間*の短縮にあるが,圧縮材に対しては座屈長を短くする,引張材に対しては振動の防止などの効果がある.図-3の(a)および(b)は平行弦プラットトラス*を分格トラスとしたもので(バルチモアートラス*),(a)では副斜材に圧縮力,(b)では引張力が生じ,この場合の副斜材をそれぞれ副抗圧材(sub-strut)および副抗張材(sub-tie)という.なお,設計計算では,副斜材および副垂直材は格間に作用する荷重*を格点に分配する役目だけで,トラス全体の計算では無視するのが一般である.また,(a),(b)の点線の部材は圧縮部材の座屈長を小さくするために設けるもので,力を受ける部材ではない(図-2, 3).⇒バルチモアートラス,ベンシルハニアトラス,ベチットトラス. |
| 1197 | ぶんぱいよこげた | 分配横げた | 固有一般 | 〈Br〉P274[cross beam for load distribution] 荷重分配横げた*のこと.⇒荷重分配横げた. |
| 1198 | ベアリングプレートししょう | ベアリングプレート支承 | 固有一般 | 〈Br〉P274[bearing with bearing plate] 支承板支承*のこと.⇒支承板支承. |
| 1199 | へいごう | 閉合 | 固有一般 | 〈Br〉P274[closing, closure] 橋りょうなどの構造物を施工する場合,部材*を順次組み立てていき,最後の部材を入れ一連の連続した構造物とすること(図-4). |
| 1200 | へいこうげんトラス | 平行弦トラス | 固有一般 | 〈Br〉P274[paranel chord truss. straight chord truss] 上弦材*と下弦材*が直線状に互いに平行に配置されたトラス*.直弦トラス*ともいう.⇒直弦トラス(p.197図-2). |
| 1201 | へいこうせんケーブル | 平行線ケーブル | 固有一般 | 〈Br〉P274[parallel wire cable] 素線(ワイヤ)をよらず平行のまま束ねて作ったケーブル*.支間*の短いつり橋*には素線をよって作ったいわゆるワイヤロープ*がケーブルに用いられるが,長支間のつり橋では,直径約5mmの素線を平行に束ねた平行線ケーブルが用いられる.その架線方法には現場で素線の単位で架線する方法(エアスピニング工法*)と工場で製作した平行線ストランド*を一つの単位として架線する方法がある.また,近年では斜張橋*のケーブルにもこの平行線ケーブルが多く用いられるようになっている(図-1). |
| 1202 | へいこうせんストランド | 平行線ストランド | 固有一般 | 〈Br〉P276[parallel wire strand] 一般にワイヤロープ*ではそれを構成する素線をよって作られるが,素線をよらず平行のままたばねたストランド*(子縄).素線(ワイヤ)は一般に直径約5mmのものが用いられ,つり橋*や斜張橋*などのケーブル*に用いられる(p.275図-5). |
| 1203 | へいしょう | 閉床 | 固有一般 | 〈Br〉P276[closed flloor] 鉄道橋*で床(道床)を有する形式.鋼やコンクリート床版あるいはバックルプレート*上に砂利を置いた砂利道床式,床版に直接レールを定着したスラブ軌道*式がある(図~2).⇒開床. |
| 1204 | へいそくこうか | 閉塞効果 | 固有一般 | 〈Br〉P276[plugging effect] 鋼管ぐい*のように先端が開放されているくい*を地中へ打ち込むと,先端部へ土が侵,入し,くい内面と土の摩擦で土が徐々に栓をしたように固まり,閉端ぐいと同じ状態になること.閉塞効果を発揮するためには良質な地盤に十分に貫入させる必要がある(図-3). |
| 1205 | へいばんさいかしけん | 平板載荷試験 | 固有一般 | 〈Br〉P276[plate bearing test] 地盤の強度を調査する試験で,水平にならした地盤の上に,直径30cmの円板(載荷板)をおき,これにジャッキなどで荷重*を加え沈下量をダイヤルゲージで読みとり,荷重−沈下曲線から地耐力など地盤の諸強度を見出す(図-4). |
| 1206 | へいめんししょう | 平面支承 | 固有一般 | 〈Br〉P276[plane bearing, surface bearing, even bearing] 受圧部の接触状態によって分類した場合の支承形式の一つで,受圧部が平面と平面とで接触している支承*.回転に対する機能がほとんどなく,回転が無視できるほど小さな場合に用いられる(図-5). |
| 1207 | へいようきょう | 併用橋 | 固有一般 | 〈Br〉P276[combined bridge] 道路と鉄道など一つの橋で二つ以上の用途に用いる橋(図-6). |
| 1208 | べきほうそく | べき法則 | 固有一般 | 〈Br〉P276[[風速]power law] 大気境界層中の風は地表面の摩擦力の影響を受け,地表面に近づくにつれてその風速は徐々に低くなる.このような地表面からの高さと風速との関係を表わす法則である. 風速が高度のべき乗に比例するというもので,次式で表わされる(図-7). |
| 1209 | ベチットトラス | ベチットトラス | 固有一般 | 〈Br〉P276[Pettit truss] 部材*の組みかたによって分類した場合のトラス*の一つの形式で,分格間を有するプラットトラス*をいう.これには平行弦のバルチモアトラス*とパーカートラス*に分格間を設けた曲弦のベンシルバニアトラス*とがあるが,ベチットトラスを曲弦に限定しベンシルバニアトラスと同義に用いることもある.なお,図の(a)は分格間の斜材*に圧縮力,(b)はそれに引張力が生じるようにしたものである(図-1). |
| 1210 | ベノトこうほう | ベノト工法 | 固有一般 | 〈Br〉P278[Bento method] フランスのベノト社で開発された場所打ちぐい*工法で,オールケーシング工法*のこと.⇒オールケーシング工法. |
| 1211 | ヘヤークラック | ヘヤークラック | 固有一般 | 〈Br〉P278[] コンクリート部材などに生じる微細なひびわれ. |
| 1212 | ベーリーきょう | ベーリー橋 | 固有一般 | 〈Br〉P278[Bailey bridge] アメリカで開発された軍事用および一般用の応急橋*.軽量,小型のパネルを構成単位とし,このパネルを組み合わせてトラス橋*や橋脚*を形成する. |
| 1213 | ヘルツのこうしき | ヘルツの公式 | 固有一般 | 〈Br〉P278[Hortz's fomula] 半径の異なる二つの球面,あるいは二つの円筒面などが接触する場合の支圧*応力を求める式であり,一般に支承*の設計に用いられる.この公式の誘導にあたっては,接触面積が曲率半径に比べて十分小さいという仮定が設けられており,用いる場合にはこの点に注意する必要がある(表-1). |
| 1214 | へんけいけいすう | 変形係数 | 固有一般 | 〈Br〉P278[modulus of deformation] 土や岩の見かけの弾性係数*.土や岩盤などは一般に弾性*体でなく,明らかな破壊を示さなくとも荷重*〜変位曲線は非線型形状を示す.しかしながら,設計の便宜上ある範囲内では,地盤も弾性的な挙動をすると見なし,変形係数を算出する. |
| 1215 | ベンシルバニアトラス | ベンシルバニアトラス | 固有一般 | 〈Br〉P278[Pennsylvania truss] トラス*の形式の一つ.曲弦プラットトラズすなわちパーカートラス*に分格間を設けたトラス.曲弦分格プラットトラスともいえる.また,ベチットトラス*ともいう(図-1).⇒ベチットトラス. |
| 1216 | へんしんけいしゃかじゅう | 偏心傾斜荷重 | 固有一般 | 〈Br〉P278[eccentric inclined load] 基礎底面の図心に対して,偏心および傾斜して作用する荷重*.偏心傾斜荷重に対する地盤の支持力*はそうでない荷重に対するものより低い.これは,偏心によって地盤への有効載荷幅が減少すること,傾斜によって地盤の破壊が早期におこることによる.荷重の傾斜角は(水平荷重/鉛直荷重),偏心量は(モーメント/鉛直荷重)で定義される(図-2). |
| 1217 | ベンチマーク | ベンチマーク | 固有一般 | 〈Br〉P278[] 測量によって高さが測定されている点で,高さを測るいわゆる水準測量の基準とする点. |
| 1218 | ベンデルししょう | ベンデル支承 | 固有一般 | 〈Br〉P278[rocking bearing, tilting bearing] ロッカー支承*のこと.⇒ロッカー支承. |
| 1219 | ベント | ベント | 固有一般 | 〈Br〉P278[bent] 橋りょうの架設*において橋体などを支持するために設ける仮の支柱(p.281図-1). |
| 1220 | ポアソンひ | ポアソン比 | 固有一般 | 〈Br〉P280[Poisson's ratio] ある材料に軸方向力を加えた場合,その材料は軸方向に伸びまたは縮むと同時に,軸に直角な方向に縮みまたは伸びる.ポアソン比とは,これら二つの変形の関係を表すもので,軸方向ひずみεeに対する軸直角方向ひずみεtの比をいう.なお,このポアソン比の逆数をポアソン数という.橋りょうの主要材料である鋼材およびコンクリートのポアソン比は使用材料,強度,応力などによって異なるが,それぞれ設計上では一般に3/10,1/6が用いられている. |
| 1221 | ホイップルトラス | ホイップルトラス | 固有一般 | 〈Br〉P280[Whipple truss] トラス*の形式の一つで,プラットトラス*の格閣長を短くすることをおもな目的として,一つの斜材*を2格間に配し,かつ隣接する斜材を1格間で重複させたトラス. Squire Whippleが発案したことからこの名がある(図-2). |
| 1222 | ボイリング | ボイリング | 固有一般 | 〈Br〉P280[boiling] 透水性の砂質地盤に遮水性の土留め*締切をして掘削する際に,掘削側の地下水位と背面側地下水位との差によって,地下水が締切材料先端をまわり込んで背面側から掘削面側に流れる.この場合,堀削側地盤内において砂に作用する上向きの浸透水圧が砂の水中重量より大きくなると,締切り材料付近で砂の湧き上がりが生じるが,この現象をいう(図-3). |
| 1223 | ぼうげんざい | 防舷材 | 固有一般 | 〈Br〉P280[fender] 船舶が接岸するとき,または繋留中に波や風で動揺するとき,接触による衝撃を緩和させて船体および構造物の損傷を防ぐ器材.また,船舶の衝突力を弱めるため,河川や海中に築造される橋脚*や橋脚の周囲に構築された船舶衝突防護工に取り付けられることもある.防弦材には木材,ゴム式や油圧式,スプリング式などがある. |
| 1224 | ほうしゃせんとうかしけん | 放射線透過試験 | 固有一般 | 〈Br〉P280[radiographic examination] 放射線(一般にX線)が物質を透過する度合いは,物質の種類と厚さなどによって変化する.物質中に空洞などの欠陥があると,欠陥部分とその周辺の健全な部分を透過した放射線の強さに変化が生ずる.この変化の状態から欠陥を調べる試験を放射線透過試験といい,鋼構造で最もよく用いられる非破壊試験*である.試験にはアイソトープなどを用い,フィルムに撮影し,これによって判定する(図-4). |
| 1225 | ぼうしん | 棒心 | 固有一般 | 〈Br〉P280[foreman] とび工などの指揮者,世話役.ぼうがしら(棒頭)ということもある.ぼうしんは,英語のboatswain (水夫長)がなまったともいわれる. |
| 1226 | ぼうず | 坊主 | 固有一般 | 〈Br〉P280[ginpole] “坊主丸太”の略で,ジンポール*の支柱など重量物を支える1本の丸太の総称.転じてジンポールのこともいう.⇒ジンポール. |
| 1227 | ぼうちょうけいすう | 膨張係数 | 固有一般 | 〈Br〉P282[expansion coefficient] コンクリートおよび鋼材などは,温度が上昇すると膨張し,下降すると縮む.温度差1°Cあたりのひずみを膨張係数といい,長さの伸縮に対するものを線膨張係数,体積の膨張,縮みに対するものを体積膨張係数という. |
| 1228 | ぼうちょうコンクリート | 膨張コンクリート | 固有一般 | 〈Br〉P282[expansive concrete] 膨張材をセメント,水,細骨材*および粗骨材*などとともに練り混ぜたもので,硬化後も体積膨張を起こすコンクリートの総称.膨張コンクリートには,コンクリートにひびわれを生じさせないようにするための無収縮のものと,鉄筋などで膨張を拘束してコンクリートに圧縮応力*を発生させる(ケミカルプレストレス)ものとがある.膨張材には,アルミネート,せっこう,鉄粉などがある. |
| 1229 | ほうづえきょう | 方づえ橋 | 固有一般 | 〈Br〉P282[strutted beam bridge] 下側に斜めに配置した支材(方づえ)で,けた*を支持した橋.支材によって橋げたの支間*を小さくできることに特徴があり,古くは木橋に用いられたが,近年では鋼橋*,コンクリート橋*にも用いられ,こ道橋*として多用されている(図-1). |
| 1230 | ほごうアーチきょう | 補剛アーチ橋 | 固有一般 | 〈Br〉P282[stiffened arch bridge] 橋床*の位置に曲げ剛性のあるけた*(補剛げた*)あるいはトラス*(補剛トラス*)を設けたアーチ橋*.路面に作用した荷重*はアーチ*とけたとに分配して支持される.その剛性がけたによって補われていることからこの名がある.これに対し曲げ剛性のない部材を用いたものを無補剛アーチ橋*といい,荷重はつり材*あるいは支柱によってアーチに伝達して支持される(図-2). |
| 1231 | ほごうげた | 補剛げた | 固有一般 | 〈Br〉P282[stiffening girder] つり橋*やアーチ橋*において,橋全体および橋床*部の剛性を補うために設ける曲げ剛性のあるけた*.補剛げたがトラス構造の場合,これを補剛トラスという(図-2, p.285図-1).⇒補剛アーチ橋,補剛つり橋. |
| 1232 | ほごうざい | 補剛材 | 固有一般 | 〈Br〉P282[stiffener] 鋼部材を構成する鋼板において,その剛性を高め局部座屈を防止し,その耐荷力を大きくするために取り付ける鋼片.また,けた*の場合に腹板*にけた軸方向(一般には水平)に取り付けたものを水平補剛材*,けた軸直角方向に取り付けたものを垂直補剛材*といい,垂直補剛材のうち支点*上に取り付けたものを端補剛材*,支間*部に取り付けたものを中間補剛材*という(図-3). |
| 1233 | ほごうつりばし | 補剛吊り橋 | 固有一般 | 〈Br〉P282[stiffened suspension bridge] 自動車などがスムーズに通行できるように,橋床*部に曲げ剛性のあるけた*(補剛げた*)あるいはトラス*(補剛トラス*)を設けたつり橋*.これに対し曲げ剛性のない橋床を直接ハンガー*でつったつり橋を無補剛つり橋*という(p.285図-1). |
| 1234 | ほごうトラス | 補剛トラス | 固有一般 | 〈Br〉P282[stiffening truss]⇒補剛げた. |
| 1235 | ポストテンションほうしき | ポストテンション方式 | 固有一般 | 〈Br〉P284[post tensioning system] コンクリートが硬化し所定の強度が確保された後,PC鋼材*に引張力を与え,コンクリート部材そのものを定着台として定着具*により定着させてプレストレス*を与える方法.ポストテンション方式には,プレストレスを与えた後,PC鋼材を収容するためのシース*(ダクト*)にグラウチングを施しPC鋼材の被覆を行う方法と,グラウチンクを施さないアンボンドポストテンション工法の2種類がある(図-2). |
| 1236 | ポストトラス | ポストトラス | 固有一般 | 〈Br〉P284[post truss] トラス*の形式の一つ.図-3に示すような骨組のトラスで,古くアメリカで最も経済的である腹材の配置として考えだされたものであるが,その後それが否定された. |
| 1237 | ボーストリングトラス | ボーストリングトラス | 固有一般 | 〈Br〉P284[bowstring truss] トラス*の形式の一つ.支点*および上弦の格点*が放物線あるいはそれに近い曲線上に配置されたプラットトラス*.また腹材*の配置や上下弦を区別せず,一方の弦の格点が上記の曲線上に配置されたトラスの総称としても用いる.弓弦トラス,弓状トラス,弓形トラスともいう.さらに曲線が放物線の場合をパラボリックトラス*というが,ボーストリングトラスと同義語に用いることが多い(図-4). |
| 1238 | ホスピタルロック | ホスピタルロック | 固有一般 | 〈Br〉P284[] ニューマチックケーソン*工事において,潜函病にかかった人を再度高圧下の状態におき,徐々に気圧を下げ,正常な状態にもどす装置.潜函病は,高圧下の正体から急激に常圧にもどると,血液中に窒素ガスが気泡として入る病気をいう. |
| 1239 | ほそながひ | 細長比 | 固有一般 | 〈Br〉P284[slenderness ratio] 部材*の長さlを断面二次半径*(回転半径)rで除した値l/r.圧縮力を受ける部材(柱*)の座屈*に関するパラメータとなるもので,細長比が大きいほど座屈応力が小さくなる. |
| 1240 | ポソラン | ポソラン | 固有一般 | 〈Br〉P284[pozzolan] コンクリートの混和材*の一種で,それ自体に水硬性はないが,コンクリート中の水に溶けている水酸化カルシウムと常温で徐々に化合して,不溶性の化合物を作るようなシリカ質物質を含んだ微粉状態の材料をいう.ポソランによってコンクリートの長期材令における強度,耐久性,水密性などが改善される.ポソランには,フライアッシュ,火山灰,けい酸白土などがある. |
| 1241 | ポータル | ポータル | 固有一般 | 〈Br〉P284[portal] 橋門*のこと.⇒橋門構. |
| 1242 | ボックスげた | ボックスげた | 固有一般 | 〈Br〉P284[box-girder] 箱げた*のこと.⇒箱げた. |
| 1243 | ほどうきょう | 歩道橋 | 固有一般 | 〈Br〉P284[pedestrian bridge, foot bridge] 歩行者,自転車の用に供する橋. |
| 1244 | ポニートラス | ポニートラス | 固有一般 | 〈Br〉P284[pony truss] 下路あるいは中路トラス橋において,上弦材*が横方向に横構*などで連結されず,路面上が完全な空間になっているトラス*.短支間のトラス橋*でトラス高が低い場合に,路面上の建築限界*をおかさないようにこの形式のトラスが用いられる(図-1). |
| 1245 | ボーリング | ボーリング | 固有一般 | 〈Br〉P286[boring] 機械を用いて地盤に孔をあけるか,あるいは地盤を構成している土層や岩をサンプリングすること.地盤調査用のボーリングは大部分がロータリーボーリングで,先端にメタルクラウンを付けてコアーチューブを回転し,柱状サンプル(コア)を採取するとともに,一様な孔があけられる. |
| 1246 | ボーリングこうないしけん | ボーリング孔内試験 | 固有一般 | 〈Br〉P286[loading test in boring hole] 地盤の強度,変形特性を調べるため,ボーリング孔内においてゴムチューブの加圧などにより水平放射状の圧力を孔壁に加え,そのときの圧力と孔壁の変位を測定する試験,この試験を実施することにより,静止土圧,破壊・降伏圧や変形係数*,地盤反力係数*を得ることができる.試験方法は開発した会社により多少異なる.現在主として使われている機種はプレシオメーター,L・L・T,K・K・Tの3種類である(図-2). |
| 1247 | ボールシン | ボールシン | 固有一般 | 〈Br〉P286[] とび用語で,部材*を組み立てる場合にリベット*やボルト孔を合わせるために打込む先端の細くなった丸棒の金具.ボロシンともいい, bore shimがなまったものといわれている. |
| 1248 | ボルマントラス | ボルマントラス | 固有一般 | 〈Br〉P286[Bollman truss] トラス*の形式の一つ.両側の支点*から配置した2本の斜材*で各格点*を支持する形式のトラス.トラス初期には用いられたが,剛性*が低く振動が大きいことから用いられなくなった(図-3). |
| 1249 | ボロシン | ボロシン | 固有一般 | 〈Br〉P286[]⇒ボールシン. |
| 1250 | ホロースラブきょう | ホロースラブ橋 | 固有一般 | 〈Br〉P286[hollow slab bridge] 中空床版橋*のこと.⇒中空床版橋,床版橋. |
| 1251 | ポンツーンきょう | ポンツーン橋 | 固有一般 | 〈Br〉P286[pontoon bridge] 舟橋*のこと.⇒舟橋. |
| 1252 | ポンツーンしきかせつ | ポンツーン式架設 | 固有一般 | 〈Br〉P286[pontoon erection, floating erection] 組み上げた橋体を台船*などの舟に乗せ架設*する方法.橋体を舟で架設地点まで運搬し,潮の干満,舟への水の注入あるいはリフトアップ装置などによって橋体を所定の位置に据付ける.また,橋体の一端を陸上におき,他端を舟で支えて所定の位置に引き出す方法(送出し工法*)もある.浮舟式架設ともいう(図-4). |
| 1253 | マーキング | マーキング | 固有一般 | 〈Br〉P288[marking] 鋼構造物を現場で組み立てるために,部材番号,部材の方向,合わせマークなどを記入すること.一般に塗料によって行われるが,合わせマークはポンチなどで印をつける場合がある. |
| 1254 | まくようじょう | 膜養生 | 固有一般 | 〈Br〉P288[membrane curing] コンクリートを打設後,むしろ,マット養生*や散水するなどの湿潤養生が困難な初期の期間に行うもので,膜養生剤をコンクリート表面に散布することによって水の蒸発を防ぐ養生*.膜養生で水密な膜をつくるには十分な量の散布が必要であり,養生剤はコンクリード表面の水光りが消えた直後に,縦横両方向の2回以上に分けてむらのないように散布する必要がある.この養生方法は床版コンクリートのように養生面の広い場合によく用いられる. |
| 1255 | マグようせつ | マグ溶接 | 固有一般 | 〈Br〉P288[active-gas metal arc welding, metal active-gaswelding] ガスシールドアーク溶接*の一種で,炭酸ガスとアルゴンとの混合気体をシールドガスとして用いるものをいう.炭酸ガスアーク溶接*の経済性とミグ溶接*の特性を合わせ持った溶接方法である(図-1). |
| 1256 | マクロしけん | マクロ試験 | 固有一般 | 〈Br〉P288[macrostruture test] 溶接部の表面を平滑に研削し,薬液で腐食させる(エッチング)と,肉眼でも組織の違いが認められるようになる.これによって,われ,ブローホール*,不純物,溶込み不良,結晶粒の大小やその方向を調べる試験(図-2). |
| 1257 | まげおうりょく | 曲げ応力 | 固有一般 | 〈Br〉P288[bending stress] 部材*に曲げモーメント*が作用した場合に生ずる応力*.圧縮応力*と引張応力*が中立軸と呼ばれる軸を境界にして作用し,それぞれの応力の総和は等しく,両者の偶力は作用する曲げモーメントに等しい.曲げ応力引まその圧縮応力,引張応力両者を指し,その大きさは,部材の中立軸に関する断面二次モーメントをI,中立軸からの距離をy,作用している曲げモーメントをMとすれば,σ=(M/I)・yで求められる(図-3). |
| 1258 | まげぶざい | 曲げ部材 | 固有一般 | 〈Br〉P288[bending member] 主に曲げモーメント*を受ける部材*をいい,力学的にははり*と呼ばれる.⇒はり,部材. |
| 1259 | まげモーメント | 曲げモーメント | 固有一般 | 〈Br〉P288[ bending moment] 部材*をある断面で仮想的に切断した場合,その断面に作用する合力の断面の図心を通る軸に関するモーメントをその軸に関する曲げモーメントという.また,その合力を成分に分け,図心を通り断面に直角な方向に作用する力を軸方向力(軸力*),断面に平行な方向に作用する力をせん断力*といい,一般に断面に作用する力(断面力*)をこの三つで表す(図-1). |
| 1260 | まさつかく | 摩擦角 | 固有一般 | 〈Br〉P290[friction angle]⇒内部摩擦角. |
| 1261 | まさつぐい | 摩擦ぐい | 固有一般 | 〈Br〉P290[friction pile] くい先端が良質な支持層*に達していないくい*.主としてくい本体と周面地盤との摩擦で支持されているくい.良質な支持層が深い場合や,周辺地盤の沈下とともにある程度の沈下を許すような構造物の基礎*に用いられる(図-2).⇒支持ぐい. |
| 1262 | まさつせつごう | 摩擦接合 | 固有一般 | 〈Br〉P290[friction grip connection] 鋼部材の接合法の一つで,重ね合せた鋼板をボルトで締め付け,鋼板相互の接触面に生ずる摩擦によって力を伝達する接合法.伝達する力がボルトに作用せず,ボルト孔のずれの精度が支圧接合*に比べてゆるやかにできるのが特徴である.ボルトに高力ボルト*を用いることが多く,これを高力ボルト摩擦接合*といい,施工に熟練を要しないことや騒音が少ないことから,鋼橋の現場継手は大部分がこの接合法によっている(図-3).⇒高力ボルト摩擦接合. |
| 1263 | ましぐい | 増しぐい | 固有一般 | 〈Br〉P290[reinforcing pile] 設計上の荷重*を当初設計したくい*本数では支持できないと判断され,施工途中からくい本数を増やすこと.増しぐいの原因としては,施工不良や当初予想していた地盤と実際の地盤との相違によるくいの支持力不足,設計荷重*と異なる荷重が載荷されるなどがあげられる. |
| 1264 | マスコンクリート | マスコンクリート | 固有一般 | 〈Br〉P290[] 1個所に大きな容量を打つコンクリート.セメントの水和熱による温度の上昇によって,ひびわれ,強度低下が生じることがあるので水和熱が大きい場合は対策を考えて施工しなければならない. |
| 1265 | マットようじょう | マット養生 | 固有一般 | 〈Br〉P290[mat curing] コンクリートの養生方法の一つで,コンクリート打設完了後,コンクリート表面にマットを敷き並べ,マットの上に散水し湿潤状態で養生*すること. |
| 1266 | まづめコンクリート | 間詰コンクリート | 固有一般 | 〈Br〉P290[filling concrete] 部材*相互の結合や,防水などを目的とし,硬化したコンクリートにあるすき間や部材と部材との間に打ち込むコンクリート.中埋めコンクリートともいう(図-4). |
| 1267 | まめいた | 豆板 | 固有一般 | 〈Br〉P290[honey comb] コンクリート部材でモルタル*が満されず,粗骨材*のみが集まっている部分をいう.ジャンカ,巣,あばたともいう. |
| 1268 | まるきばし | 丸木橋 | 固有一般 | 〈Br〉P290[log bridge, single log] 1本の丸太を架け渡してその上を通路とした橋.独木橋とも書き,また,丸橋(まるばし,まろばし),引渡橋,一本橋などともいう. |
| 1269 | まるリベット | 丸リベット | 固有一般 | 〈Br〉P292[rounded head rivet] リベット*の一種で,リベットの頭が丸くなっているリベット.⇒リベット(p.321図-1,表-1). |
| 1270 | まわしようせつ | まわし溶接 | 固有一般 | 〈Br〉P292[boxing] すみ肉溶接*において,欠陥となりやすい始終端をなくすため,表裏の溶接*を連続させる部分の溶接(図-1). |
| 1271 | みかづきアーチ | 三日月アーチ | 固有一般 | 〈Br〉P292[crescent arch , sickleshaped arch] 中央部で太く両側にいくにしたがって徐々に細くなり,三日月のような形状をしたアーチ*(図-2). |
| 1272 | ミグようせつ | ミグ溶接 | 固有一般 | 〈Br〉P292[inert-gas metal arc welding, metal inert-gas welding] ガスシールドアーク溶接*の一種で,シールドガスにアルゴンやヘリウムなどの不活性(イナート)ガスを主として用いるものをいう.ミグ溶接では吸湿水分量が少ないので耐われ性がよく,このため80 kg級高張力鋼*の溶接*などに使用される. |
| 1273 | みずかじゅう | 水荷重 | 固有一般 | 〈Br〉P292[water load] ニューマチックケーソン*の沈下荷重を増加させるため.ケーソン*内部の中空部に入れる水.ケーソンを沈下させていくと,ケーソン周辺の摩擦力,ケーソン刃先の抵抗,浮力が増加するため,ケーソン自重のみでは沈下荷重が不足する場合がある.この際,内部に水もしくは土砂を入れることにより沈下荷重を増加させる(図-3). |
| 1274 | みずセメントひ | 水セメント比 | 固有一般 | 〈Br〉P292[water-cement ratio] 練りたてのコンクリート(モルタル*)における水(W)とセメント(C)との重量比で,W/C(%)で表示する.コンクリートの強度,耐久性などに大きな影響を及ぼす. |
| 1275 | みぞがたこう | みぞ形鋼 | 固有一般 | 〈Br〉P292[channel, channel steel] 断面形状が[ 形の形鋼*.チャンネルともいう(図-4). |
| 1276 | みぞようせつ | みぞ溶接 | 固有一般 | 〈Br〉P292[slot weld] スロット溶接*のこと.⇒スロット溶接. |
| 1277 | みちいた | 導板 | 固有一般 | 〈Br〉P292[skid] 部材*などの重量物をコロを用いて移動させる場合に,コロの下に敷く板(図-5). |
| 1278 | みみげた | 耳桁 | 固有一般 | 〈Br〉P292[outside girder, string, exterior girder] 3本以上の主げた*を並列したいわゆる多主げた橋において,両側の最外側に配置したけた*(図-6). |
| 1279 | ミルスケール | ミルスケール | 固有一般 | 〈Br〉P292[] 鋼を空気中で加熱した場合に生成する酸化物をスケールといい,熱間圧延作業中に鋼の表面に生じたものを特にミルスケールという.黒皮ともいう. |
| 1280 | むきんコンクリート | 無筋コンクリート | 固有一般 | 〈Br〉P294[plain concrete] 鋼材で補強しないコンクリートをいう.ただし,コンクリートの収縮ひびわれその他に対する用心のために鋼材を用いたものも無筋コンクリートという. |
| 1281 | むしゅうしゅくモルタル | 無収縮モルタル | 固有一般 | 〈Br〉P294[ ] モルタル*が乾燥収縮*によって体積が減少するのを防ぐために,鉄粉,アルミニウム粉末などを入れて,無収縮はもとより多少の膨張をさせるようにしたモルタルをいう.これらのモルタルは,沓*の下面およびアンカーボルト*の周囲の充填やPCのダクト・内に注入するPCグラウトに用いられる. |
| 1282 | むしろようじょう | むしろ養生 | 固有一般 | 〈Br〉P294[curing with straw mat] コンクリートの養生*方法の一つで,コンクリート打設後,その表面にむしろを敷き並べ散水し湿潤状態にする養生. |
| 1283 | むしんどうむそうおんこうほう | 無振動無騒音工法 | 固有一般 | 〈Br〉P294[ ] 工事による振動や騒音の発生を少なくした基礎*の施工法の総称.低振動低騒音工法ともいう.場所打ちぐい*工法は一般にこの工法の範ちゅうに入り,既製ぐい*では中掘り工法,プレボーリング工法,圧入工法などがある.また,ケーソン*,直接基礎*などをこれに入れることもある. |
| 1284 | むほごうアーチきょう | 無補剛アーチ橋 | 固有一般 | 〈Br〉P294[unstiffened arch bridge] 橋床*部にけた*やトラス*を設けず,橋床部を支柱あるいはつり材*で支持しているアーチ橋*.橋床に作用する荷重’は,すべて支柱あるいはつり材を介してアーチ*に伝達される(図-1).⇒補剛アーチ橋. |
| 1285 | むほごうつりばし | 無補剛つり橋 | 固有一般 | 〈Br〉P294[unstiffened suspension bridge] 橋床*部にけた*やトラス*を設けず,ケーブル*からハンガー*で橋床を直接つったつり橋*.路面が荷重*によって変形しやすく,人道用の簡単なつり橋に用いられる(図-2). ⇒補剛つり橋. |
| 1286 | めいた | 目板 | 固有一般 | 〈Br〉P294[splice plate] とび用語で,添接板*のこと.⇒添接板. |
| 1287 | めがねばし | 眼鏡橋 | 固有一般 | 〈Br〉P294[megane-bashi, eye glasses bridge] 石造アーチ橋*のこと.二つ並んだアーチの水面に映った姿が眼鏡のように見えることからこの名がある.本来は2連の石造アーチ橋をいうが,石造アーチ橋の総称として用いられることも多く,固有名詞としても用いられている.目鑑橋と書くこともある(図-3). |
| 1288 | めくらめじ | 盲目地 | 固有一般 | 〈Br〉P294[dummy joint] コンクリートは乾燥収縮*,温度変化などによって伸縮するため,クラックが生じやすい.これを防止するために設ける継目.目地ともいう,一般に継目部に小さなすき間をあけ,目地材でシールしたものをいう. |
| 1289 | メーソンリーアーチきょう | メーソンリーアーチ橋 | 固有一般 | 〈Br〉P296[masonry arch bridge] 石,れんがを積重ねて作ったアーチ橋本の総称であるが,石で造った石造アーチ橋゛を指すことが多い(図-1). |
| 1290 | メタリコン | メタリコン | 固有一般 | 〈Br〉P296[metalikon] 金属溶射*のこと.⇒金属溶射. |
| 1291 | メタルフォーム | メタルフォーム | 固有一般 | 〈Br〉P296[] 鋼製,アルミニウム合金製などの金属製型わくのこと.⇒鋼製型わく. |
| 1292 | めちがい | 目違い | 固有一般 | 〈Br〉P296[ ] くい*の現場継手の上下のくいの板厚部のくいちがい量.目違い量が大きいと継手の溶接性に問題が起こるばかりでなく,設計上の断面力が取れなくなるなどの問題が起こる.したがって,目違い量は2mm以下となるように上,下のくいの組み合わせを考慮する必要がある(p.295図-4). |
| 1293 | メナーゼヒンジ | メナーゼヒンジ | 固有一般 | 〈Br〉P296[Mesnager hinge] 鉄筋コンクリート*構造に用いるヒンジ*の一つで,連結しようとする部材の連結部にX字形に交差した鉄筋*を配置したヒンジ(図-2). |
| 1294 | メランアーチ | メランアーチ | 固有一般 | 〈Br〉P296[Melan arch] コンクリートをおもな材料として用いたいわゆるコンクリートアーチのうち,その補強材に鉄骨を用いたアーチ*(図-3). |
| 1295 | めんがいざくつ | 面外座屈 | 固有一般 | 〈Br〉P296[outplane buckling, out of plane buckling] トラス*やラーメン*などの構造物を一つの平面内にある構造すなわち平面構造と考える場合,構造物や部材*がその平面外の方向の変形を起こして座屈*すること.けた*の横倒れ座屈*もその一つである. |
| 1296 | めんごて | 面ごて | 固有一般 | 〈Br〉P296[bull-nose trowel] コンクリートの仕上げ用に使用するこて.各コンクリート面に見合った形状のコテが用いられる(図-4). |
| 1297 | めんざいかせつ | 面材架設 | 固有一般 | 〈Br〉P296[ ] 単材架設ネやブロック架設に対応する用語でけラス橋*において主構*などあらかじめ部分的に平面構造として組み,それを一つの単位として現場で組み立てる架設法(図-5). |
| 1298 | めんとり | 面取り | 固有一般 | 〈Br〉P296[bull-nose troweling, beveling, edging, chamfer] コンクリート構造物や製品において角が欠けるのを防止するため,あらかじめ角をとっておくこと(図-6). |
| 1299 | めんないざくつ | 面内座屈 | 固有一般 | 〈Br〉P296[buckling in plane] トラス*やラーメン*などの構造物を一つの平面内にある構造すなわち平面構造と考える場合,構造物や部材がその平面内に含まれる方向の変形を起こして座屈*すること. |
| 1300 | もくきょう | 木橋 | 固有一般 | 〈Br〉P298[timber bridge, wooden bridge] 主要部分を木材で作った橋.一般に用いられるものとして,単げた橋,方づえ橋*,卜ラス橋*,つり橋*があり,特殊なものとしてアーチ橋*,ラーメン橋*,はね橋*などがある.示方書として木道路橋設計示方書案(昭和15年11月,内務省)があるが,木橋は耐荷力が小さく耐久性に劣ることから現在はほとんど用いられない.また,錦帯橋(岩国市),猿橋(大月市)は三奇橋の中に数えられ名勝記念物となっており,さらに木造けた橋7橋が重要文化財に指定されている(表-1,図-1). |
| 1301 | もぐりばし | 潜橋 | 固有一般 | 〈Br〉P298[submerged bridge] 河川に架けられる橋で,路面が平常は水面より上にあるが,増水時には水中に没する橋.路面を低い位置に設けうることから下部構造*を小さくでき,比較的少ない工費で架橋できる利点があるが,増水時には交通不能となる欠点がある.潜水橋ともいう(図-2). |
| 1302 | モーメントプレート | モーメントプレート | 固有一般 | 〈Br〉P298[moment plate] 鋼げたの腹板*の添接*において,ボルトやリベット*を腹板の応力分布に合わせて効率的に配置するため添接板*を分割することがある.この場合腹板の縁部に設ける添接板をモーメントプレート,中央部に設ける添接板をシアープレート*という.一般には上下2枚のモーメントプレートと1枚のシアープレートを用いるが,合成げた*などでは下側1枚のモーメントプレートと1枚のシアープレートを用いる場合もある(図-3). |
| 1303 | もりこぼしきょうだい | 盛りこぼし橋台 | 固有一般 | 〈Br〉P298[ ] 橋台前面にも盛土を施工した橋台*.狭義には橋台がラーメン*形式で,背面盛土を盛りこぼした橋台をいう.背面盛土の土圧*を軽減する効果を目的として構築されてきたが,最近は軟弱地盤*での側方流動対策としての利用が多い(p.301図-1). |
| 1304 | モール・クーロンのはかいほうらくせん | モール・クーロンの破壊包絡線 | 固有一般 | 〈Br〉P298[Morr-Coulomb's rupture envelope] 一連の三軸圧縮試験*結果から得られた応力状態をモールの応力円*で示した場合に,これらの応力円の包絡線をモールの破壊包絡線(破壊基準)といい,この包絡線を直線で近似したものをモール・クーロンの破壊包絡線という(p.301図-2). |
| 1305 | モルタル | モルタル | 固有一般 | 〈Br〉P298[mortar] セメント,水,細骨材*および必要に応じて混和材料*を練り混ぜたもの,またはそれが固まったもの. |
| 1306 | モールのおうりょくえん | モールの応力円 | 固有一般 | 〈Br〉P298[Mohr's circle, Mohr's stress circle] 応力状態が2方向だけに関係し,その2方向に垂直な方向に無関係な場合(平面応力状態)においては,ある点におけるあらゆる方向の断面の応力状態(垂直応力とせん断応力*)を一つの円上の座標で表すことができる.この円をモールの円,またはモールの応力円という(p.301図-3). |
| 1307 | もんがたクレーン | 門形クレーン | 固有一般 | 〈Br〉P300[goliath crane, portal crane] クレーンの一種で,ゴライアスクレーン*のこと.⇒ゴライアスクレーン. |
| 1308 | モンケン | モンケン | 固有一般 | 〈Br〉P300[monkey] ドロップハンマー工法に用いるおもり.モンケンは一般的には鉄製で,その重さは0.4〜4tである.施工上の注意事項としては,@モンケン重量は,くい重量より重いものを使用する.A落下高は1m前後の低い高さで使用する(p.221図-2). |
| 1309 | やいた | 矢板 | 固有一般 | 〈Br〉P302[sheet pile] 締切や土留め*に使用される板状のくい.木製,コンクリート製,鋼鉄製などの矢板があるが,取扱いが容易,耐力が大きいなどの利点から鋼製の矢板(鋼矢板*)が一般に使用されている.さらに,最近では,大規模な締切や橋りょうの基礎*に鋼管矢板*が多く使用される(図-1). |
| 1310 | やきいれ | 焼入れ | 固有一般 | 〈Br〉P302[quenching, hardening] 鋼材の熱処理の一つ.鋼をA3変態点より30〜50°C高い適当な温度(800〜950°C)に加熱した後,水や油などの冷媒中で急冷する操作をいう.焼入れを行うと,鋼は硬化し,引張強度や降伏点*は上昇するが,伸び率や絞り率は小さくなりもろくなる. |
| 1311 | やきなまし | 焼なまし | 固有一般 | 〈Br〉P302[annealing] 鋼材の熱処理の一つ.残留応力*の除去,硬さの低減,切削性や塑性加工性の向上,結晶組織の改善などを目的とする.加熱温度はその目的によって異なるが,加熱後ゆるやかに冷却する. |
| 1312 | やきならし | 焼ならし | 固有一般 | 〈Br〉P302[normalizing] 鋼材の熱処理の一つ.鋼をA3またはAcm.変態点より数10°C高い温度(800〜950°C)に加熱した後,大気中で静かに冷却する操作をいう.焼ならしの目的はさまざまであるが,一般には結晶粒の微細化,均一化によって靭性*が向上する.焼準(しょうじゅん)ともいう. |
| 1313 | やきもどし | 焼もどし | 固有一般 | 〈Br〉P302[tempering] 鋼材の熱処理の一つ.焼入れによって硬くてもろくなった鋼をA1変態点以下(200〜700°C)に再熱し,大気中で徐冷する操作をいう.残留応力*を除去し,硬さの調整,靭性*の向上を目的として行われる. |
| 1314 | やせうま | やせ馬 | 固有一般 | 〈Br〉P302[ ] プレートガーダー*のウエブ*など薄い鋼板にリブ*を溶接*した場合,中間部のウエブが溶接ひずみにより面外変形し,やせた馬のあばら骨のように見えることから,このような溶接ひずみ*をやせ馬あるいはやせ馬形式の変形と呼ぶ.通常加熱矯正法*により矯正される. |
| 1315 | やっとこ | やっとこ | 固有一般 | 〈Br〉P302[follow block, follower] くい*を地中や水中で打設する際,臨時に使用するくいのつぎ足し材.フーチング*の下端が地中部にあり,くい頭部が地表面まである必要がないとき,くい体とハンマー*の間にやっとこを用いくい頭部を所定の位置まで打ち下げる.やっとこを用いると,打撃効率が落ち,くい打ち精度も下がることが多いので注意を要する(p.303図-2). |
| 1316 | やつはし | 八橋 | 固有一般 | 〈Br〉P304[ ] 橋の古い呼び名の一つで,川などにくいを打ったり石を置いたりして,その間に通路となる板を渡した橋で,渡りやすい個所を選び折線状に多数の板を渡した橋. |
| 1317 | やまがたこう | 山形鋼 | 固有一般 | 〈Br〉P304[angle, angle steel] 断面形状がL形の形鋼*.橋りょうの二次部材*などに多用され,2辺の幅,厚さが等しい等辺山形鋼,厚さは等しいが幅が異なる不等辺山形,両者がともに異なる不等辺不等厚山形鋼がある.JIS*G 3192 に規格がある.アングルともいう(p.303図-3). |
| 1318 | やわら | 柔 | 固有一般 | 〈Br〉P304[softner] 部材*などをワイヤロープ*でまいてつる場合に,部材やワイヤロープが損傷しないように部材のかどのワイヤロープとの接触部にはさみ込む布,ゴムなどをいう(図-1). |
| 1319 | ヤングけいすう | ヤング系数 | 固有一般 | 〈Br〉P304[Young's modulus] 材料の弾性的な伸び縮みに関する弾性係数*の一つで,垂直応力σと垂直ひずみεとの関係を表わす比例定数.一般に弾性係数とも呼ばれる.ヤング係数をEとするとE=σ/εで定義される.縦弾性係数,ヤング率ともいう.鋼材は一般に2.1×106kg/cm2がとられる.コンクリートは厳密には鋼材のように応力*とひずみの間に比例関係を有していないが,設計上,比例関係を有するとみなす場合があり,鉄筋コンクリート*部材の応力度の計算では1.4×105=kg/cm2また鉄筋コンクリート部材の不静定力あるいは,弾性変形の算出および,プレストレストコンクリート*部材の設計計算ではコンクリートの強度に対応して一定値が用いられる. |
| 1320 | ヤングけいすうひ | ヤング係数比 | 固有一般 | 〈Br〉P304[ratio of Young’s modulus] 鉄筋コンクリート*における鉄筋*とコンクリートのように,異種材料を用いた合成構造における異種材料のヤング係数*の比.ヤング係数比を用いることによって,異種材料を同一のヤング係数を持つ材料として扱うことができ,設計計算が簡略化される利点がある. |
| 1321 | ゆあつハンマー | 油圧ハンマー | 固有一般 | 〈Br〉P304[hydraulic pile hammer] 油圧によってラムを上昇させ,これを自由落下させることによりくい*に打撃力を与え貫入させるハンマー*,油圧ハンマーは,ハンマー本体,パワーユニツトおよび防音キャップから構成され,低騒音型くい打ち機の一種である.その騒音は,くい打ち機*から30mの地点で80dB(A)以下である(図-2). |
| 1322 | ゆうげんへんけいりろん | 有限変形理論 | 固有一般 | 〈Br〉P304[nite deformation theory] 力のつり合い式を変形後の形状に基づいて解析する理論.微小変位理論に対比される.長柱*,薄板などの荷重変形関係などの弾性安定問題を扱う場合にこの理論によらなければならないことが多い.有限変位理論ともいう. |
| 1323 | ゆうげんようそほう | 有限要素法 | 固有一般 | 〈Br〉P306[finite element method] 連続体の構造解析に用いられる数値解析法の一つで,無限の自由度を有する連続体を,有限の自由度を有する有限要素の集合体として近似化し,その集合体に対して成立する方程式を解く方法のこと.一般に対象とする連続体を細かく分割するほど計算精度が高くなるが,それにつれて計算量が膨大となる.このため,その計算においては電子計算機を用いるのが通例である.英語名を略称してFEMと呼ばれることが多い. |
| 1324 | ゆうこうけいかん | 有効径間 | 固有一般 | 〈Br〉P306[effective span] 支間*のこと.⇒支間,径間(p.91図-1). |
| 1325 | ゆうこうざくつちょう | 有効座屈長 | 固有一般 | 〈Br〉P306[effective buckling length] ⇒オイラー公式. |
| 1326 | ゆうこうだか | 有効高 | 固有一般 | 〈Br〉P306[effective height] 鉄筋コンクリート*部材において,圧縮側のコンクリート表面から引張側の鉄筋*の図心軸までの距離(図-1). |
| 1327 | ゆうこうはば | 有効幅 | 固有一般 | 〈Br〉P306[effective width] Tげた橋*などに荷重*が作用すると,フランジ*の軸方向応力の分布はせん断おくれの影響でフランジ断面全体には一様とならず,ウエブ*の位置で最大となりそれから離れるに従がって小さくなる.有効幅は,計算を容易にするため,そのような軸方向応力の分布をある幅で一定とみなし,その部分が有効に働くとしたときのその幅をいう(図-3). |
| 1328 | ゆうこうひっぱりりょく | 有効引張力 | 固有一般 | 〈Br〉P306[〔PC鋼材の〕effective tensile force] プレストレストコンクリート*において設計上有効と考えるPC鋼材*の引張力.PC鋼材の引張力は,コンクリートの弾性変形,PC鋼材とシース*との摩擦,セット量*によって最初に引張端に与えた力より減少する.この減少し終わったものをプレストレッシング*直後の引張力という.さらに,その力はコンクリートのクリープ*および乾燥収縮*,PC鋼材のレラクセーション*によって時間の経過とともに減少し,一定の値になる.この値を設計上で有効と考え,有効引張力という.なお,定義は少し異なるが同義的な用語として有効プレストレスカがある. |
| 1329 | ゆかぐみ | 床組 | 固有一般 | 〈Br〉P306[floor system] 床版*や枕木を支持し,それらに作用する荷重*を主げた*(主構*)に伝える橋の構造部分.一般に縦げた*と床げた*で構成される(図-2). |
| 1330 | ゆかげた | 床げた | 固有一般 | 〈Br〉P306[floor beam] 橋の床組*を構成する部材*の一つで,縦げた*を支持し,それから伝わる荷重*を主げた*(主構*)に伝えるため,それに交差するように配置されたけた.横げた*ともいう.また,その構造がトラス*の場合に床トラス,横トラスということもある(図-2). |
| 1331 | ユーがたこう | U形鋼 | 固有一般 | 〈Br〉P306[U-shaped steel rib] 鋼床版*の縦リブ*に用いられるU形(逆台形)の冷間成形の形鋼.日本鋼構造協会規格JSS U 08 “鋼床版用U形鋼”として規格されている(p.305表-1). |
| 1332 | ゆきかじゅう | 雪荷重 | 固有一般 | 〈Br〉P308[snow load] 雪の重量による荷重.積雪のある地方の橋では,橋上の除雪,圧雪の有無などを考慮して,設計の際適切な雪荷重を設定する必要がある. |
| 1333 | ユニオンメルト | ユニオンメルト | 固有一般 | 〈Br〉P308[]⇒サブマージアーク溶接. |
| 1334 | ユーボルト | Uボルト | 固有一般 | 〈Br〉P308[U-bolt] U字形の鋼棒の両端にねじを切った金具.ワイヤロープ*のクリップ*留めなどに用いられる.⇒クリップ(p.87図-4). |
| 1335 | ようあつりょく | 揚圧力 | 固有一般 | 〈Br〉P308[uplift] 水中や地下水面下にある基礎*において底面に作用する上向きの力.水に流れがある場合は上流側底面で最大値,下流側底面で0となる揚圧力を考えるが,一般に基礎は地中かなり深く根入れされているので,設計では揚圧力として等分布力とする場合が多い. |
| 1336 | ようじょう | 養生 | 固有一般 | 〈Br〉P308[curing] コンクリートの硬化時にコンクリートの所要の強度を出させ,さらに初期の乾燥収縮*によるひびわれを防止するため,コンクリート打設後一定期間コンクリートを適当な温度と十分な湿潤状態を保つようにすること.構造物の形式,夏期,冬期など季節によって養生方法が変る.有害な振動,衝撃などを防止することも養生の一つである. |
| 1337 | ようじんてっきん | 用心鉄筋 | 固有一般 | 〈Br〉P308[additional bar] コンクリート部材において,コンクリートの乾燥収縮*,その他の計算上現われないコンクリートの引張応力*を受けさせるなどのように,用心のために用いる補助の鉄筋*をいう. |
| 1338 | ようせつ | 溶接 | 固有一般 | 〈Br〉P308[welding, weld] 金属材料の接合方法の一つ.二つまたは数個の金属固体を加熱または加圧により組織的に結合することにより一体とすることをいい,融接,圧接およびろう接に大別される.図-1は溶接の種類を示したものであるが,一般には融接をさすことが多い. |
| 1339 | ようせつきんぞく | 溶接金属 | 固有一般 | 〈Br〉P308[weld metal] 溶接部において,溶接棒*から溶融した金属(溶着金属*)と母材が溶融したものが混合し,凝固した部分をいう(図-2). |
| 1340 | ようせつけっかん | 溶接欠陥 | 固有一般 | 〈Br〉P308[flaw (defect) of welding] 溶接部の欠陥.溶接*の品質の良否は,材料(母材と溶接材料)の良否,施工の良否および技量(溶接作業)によって定まるものである.溶接には,非常に多くの因子が重なり合って影響を及ぼすためにこの適合性を欠き,欠陥が生じることがある.これらの欠陥として,@継手形状不良,Aビード形状不良,Bわれ,C内部欠陥,などがあげられる. |
| 1341 | ようせつこうぞうようあつえんこうざい | 溶接構造用圧延鋼材 | 固有一般 | 〈Br〉P310[rolled steel for welded structure] JIS*G 3106 に規定されている鋼材で,橋,建築,船舶,車両,石油貯槽その他の構造物に用いる特に溶接性の優れた熱間圧延鋼材. SM 41, SM 50, SM 50 Y, SM 53, SM58の5種があり,橋りょう部材としても最も一般的に用いられている(表-1). |
| 1342 | ようせつつぎて | 溶接継手 | 固有一般 | 〈Br〉P310[welded joint] 溶接*を用いた継手*.組み方によって各種の継手形式がある(p.309図-3). |
| 1343 | ようせつひずみ | 溶接ひずみ | 固有一般 | 〈Br〉P310[welding deformation, welding distortion] 溶接*において,溶融した金属が凝固する際に収縮するために生ずる部材*の変形をいう.継手*の種類,溶接の順序,方法あるいは部材の拘束状態などにより多くの種類がある.溶接ひずみを最小にするには,@溶接順序の検討,A逆ひずみ*,ひずみしろなどの予防法,B機械的あるいは加熱冷却による矯正法などの方法がある. |
| 1344 | ようせつぼう | 溶接棒 | 固有一般 | 〈Br〉P310[welding electrode] 一般に被覆アーク溶接棒をさし,棒状の心線に被覆材(フラックス*)を塗布した溶接材料のことをいう.被覆アーク溶接*に用いられ,電極としてアークを発生するとともに自ら溶融し,溶着金属*およびスラブを形成する.用途に応じて多くの種類がある. |
| 1345 | ようちゃくきんぞく | 溶着金属 | 固有一般 | 〈Br〉P310[deposited metal] 溶接操作により,溶接棒*やワイヤなどの溶加材から母材に溶着した金属をいう.⇒溶接金属. |
| 1346 | ようゆうあえんめっき | 溶融亜鉛メッキ | 固有一般 | 〈Br〉P310[hot dip galvanizing] 430〜470°C程度の溶融した亜鉛浴中に鉄鋼製品を浸漬したあと引き上げ,鉄鋼の素地上に亜鉛の皮膜をつくるもので,防錆や美化を目的として行われる.橋りょうでは高欄*,支承*,排水ますなどに用いられているが,近年では鋼橋*の本体となる鋼部材にも用いられるようになっている.どぶづけともいう. |
| 1347 | ようりょく | 揚力 | 固有一般 | 〈Br〉P310[lift] 流体中にある物体が流体から受ける流れの方向に直角な方向の力.風による揚力LはL=ρv2ACL/2で表わされる.ここにρは空気密度(=0.125 sec2/m4),vは風速,Aは基準面積で, CLは揚力係数(lift coeffcient)と呼ばれる係数である(p.313表-1).⇒抗力(p.109図-1). |
| 1348 | よくへき | 翼壁 | 固有一般 | 〈Br〉P310[wing wall] ウイング*のこと.⇒ウイング. |
| 1349 | よこげた | 横げた | 固有一般 | 〈Br〉P310[cross beam] 主げた*(主構*)に交差するように配置するけた*で,その目的によって二つに分類される.一つは縦げた*を支持し,路面に作用する荷重*を主げたに伝えるため床組*として設けるもので,一般に床げた*と呼ばれる(p.307図-2).他の一つは荷重を数多くの主げたで支持させるため主げたを相互に連結するもので,これを荷重分配横げたという(図-1).⇒床げた. |
| 1350 | よここう | 横構 | 固有一般 | 〈Br〉P312[lateral bracing, lateral] 風や地震など橋に作用する水平荷重に抵抗するため,けた*(トラス*)を相互に連結する水平あるいはほぼ水平に組まれた骨組構造.けた(トラス)の上側部分に配置したものを上横構*,下側部分に配置したものを下横構*という.おうこう,ラテラルともいう(図-1,p.217図-3). |
| 1351 | よこざくつ | 横座屈 | 固有一般 | 〈Br〉P312[lateral buckling, lateral-torsional buckling] ⇒横倒れ座屈. |
| 1352 | よこだおれざくつ | 横倒れ座屈 | 固有一般 | 〈Br〉P312[lateral buckling] けた*などが荷重*を受けた場合,荷重の作用方向と直角方向に倒れるように変形する座屈*.横座屈,面外座屈*ともいう(図-2). |
| 1353 | よこどり | 横取り | 固有一般 | 〈Br〉P312[lateral transfer, shift] 部材*などを横方向に移動させること. |
| 1354 | よこほうこうじばんはんりょく | 横方向地盤反力 | 固有一般 | 〈Br〉P312[lateral ground reaction] 基礎*に水平方向の力が加わったとき,基礎前面地盤から基礎に作用する反力. |
| 1355 | よこほうこうてっきん | 横方向鉄筋 | 固有一般 | 〈Br〉P312[transverse reinforcement] コンクリート部材において,スターラップ*や帯鉄筋*のように,部材軸に直角方向あるいはほぽ直角に配置する鉄筋*(図-3). |
| 1356 | よこむきしせい | 横向き姿勢 | 固有一般 | 〈Br〉P312[horizontal position] 溶接軸がほぼ水平な継手*に対し,側方から水平にビード*を置く溶接姿勢.水平姿勢ともいう.この姿勢により施工される溶接を横向き溶接ということがある.⇒下向き姿勢(p.133図-1). |
| 1357 | よこリブ | 横リブ | 固有一般 | 〈Br〉P312[transverse rib] 鋼床版*や箱げた*のフランジ*などにおいて,それに使用する鋼板を補強するために,板の横方向に取り付けた補剛材* (p.315図-1).⇒鋼床版(p.105図-3). |
| 1358 | よねつ | 予熱 | 固有一般 | 〈Br〉P312[preheating] 溶接*またはガス切断*の作業に先立って,継手部あるいは切断部に熱を加えること.急加熱急冷却によるわれ*の発生をふせぐことを目的とし,ガス炎や電気抵抗体などを用いて行われる. |
| 1359 | よぼり | 余掘り | 固有一般 | 〈Br〉P312[over break] 設計あるいは施工予定より余分に生じる掘削.地質や掘削機械により余掘量の多少は決まる.余掘量は少ないほうが好ましいが,もし,余掘りが生じた場合は,もとの地盤以上の強度の材質で埋め戻す必要がある. |
| 1360 | よもり | 余盛り | 固有一般 | 〈Br〉P312[[溶接の]reinforcement of weld] 強さから要求される厚さ以上に溶接金属*を余分に盛上げた部分.補強盛りともいう.溶接金属の強さは一般に母材より強く,補強としての価値はあまりなく,余盛りすることにょって下層の溶接金属を焼なまして組織を改善する効果がある.しかし,過度の余盛りや形状不良の余盛りは疲労強度などの低下の原因となるので注意が必要である. |
| 1361 | よもり | 余盛り | 固有一般 | 〈Br〉P314[extra banking] 設計上必要な高さより高く盛土すること.軟弱地盤*上に盛土を行う場合,圧密沈下などにより盛土高が不足する場合や,余盛りをすることによる土の重量増により圧密*を促進し残留沈下*量を少なくするために用いる.後者の場合,サーチャージとも呼ぶ(図-3). |
| 1362 | ライズ | ライズ | 固有一般 | 〈Br〉P316[〔アーチ〕arch rise] ⇒アーチライズ. |
| 1363 | らせんてっきん | らせん鉄筋 | 固有一般 | 〈Br〉P316[spiral hoop reinforcement] 円形断面の軸方向鉄筋*をらせん状に取り囲んで配置した鉄筋*をいう.この鉄筋は,軸方向鉄筋の座屈*防止,圧縮応力*による横方向拡大防止および組立のために用いられる.同様な目的で用いられる鉄筋としてらせん鉄筋のほかに帯鉄筋*がある(p.43図-6). |
| 1364 | ラチストラス | ラチストラス | 固有一般 | 〈Br〉P316[lattice truss] トラス*の形式の一つで,腹材*を綾状に配置したトラス.初期のトラスには用いられたが,高次不静定のために応力的に不明であること,腹材交叉部の構造の構成がむずかしいことから現在ではあまり用いられなくなっている(図-1). |
| 1365 | ラッピング | ラッピング | 固有一般 | 〈Br〉P316[wrapping] 防錆を目的とし,つり橋*などのケーブル*の表面を被覆すること.ケーブルの円周に沿ってすき間なく連続的にワイヤ(ラッピングワイヤ)を巻き付けるワイヤラッピング,プラスチック系のカバーで表面を覆うプラスチックラッピングがある(図-2). |
| 1366 | ラテラル | ラテラル | 固有一般 | 〈Br〉P316[] 横構*のこと.⇒横構. |
| 1367 | ラメラテア | ラメラテア | 固有一般 | 〈Br〉P316[lamellar tearing] 溶接*部において,板厚方向に付加された残留引張応力によって鋼板表面に平行方向に進展する剥離状のわれ*(図-3). |
| 1368 | ラーメン | ラーメン | 固有一般 | 〈Br〉P316[rigid frame] 基本的な構造形式のーつ.直線部材を組んで構成した骨組構造で,部材*が相互に剛結されている構造形式の総称.ドイツ語のRahmenからきた用語(図-4). |
| 1369 | ランガーきょう | ランガー橋 | 固有一般 | 〈Br〉P316[Langer bridge] 下路アーチ橋の一種.アーチ*,けた*およびそれらをつなぐつり材*で構成され,アーチは荷重*によって軸方向力のみが生じるものとして設計される.このためアーチは比較的細い直線部材を折線状に配置することによって作られ,ローゼ橋*に比べてアーチ部材を細くかつ格点*構造を簡単にすることができるのがその特徴である.けたの代わりに卜ラス*を用いることもある. Langerが発案したことからこの名がある.また,上路橋*の場合を逆ランガー橋あるいはスクブボーゲン(ドイツ語:Stabbogen)と呼ぶが,上路橋あるいは下路橋*にかかわらずアーチに軸方向力のみが生じるものとして設計するアーチ橋を総称してランガー橋と呼ぶこともある(図-1). |
| 1370 | らんかん | 欄干 | 固有一般 | 〈Br〉P318[handrail, railing] 高欄*のこと.技術用語としては欄干という用語は一般に用いられず,高欄を用いる.⇒高欄. |
| 1371 | りっきょう | 陸橋 | 固有一般 | 〈Br〉P318[viaduct] 河川,湖沼,海峡などの水上ではなく,陸上に架けられる橋.道路,鉄道の立体交差個所にかけられるものを,それぞれ,こ道橋*,こ線橋*という. |
| 1372 | リバウンドりょう | リバウンド量 | 固有一般 | 〈Br〉P318[rebound] 打撃によるくい打ち工事において,くい*体が打ち込まれた直後にもどる量.打止め時は打撃エネルギーの損失(音,熱,摩擦など)以外の大部分がくいの内部ゆがみに変換すると考えられるので,支持力*の推定に使われるくい打ち公式のなかのリバウンド量(弾性変形量)が重要な意味を持つ(図-2). |
| 1373 | リバースサーキュレーションこうほう | リバースサーキュレーション工法 | 固有一般 | 〈Br〉P318[reverse circulation drill method] 場所打ちぐい*の施工法の一種.地盤を掘削するのに回転ビットを用い,掘削土砂をドリルパイプを通じて泥水とともに排出する.掘削孔の孔壁を崩壊から防ぐために地表面近くには鋼製のスタンドパイプを建て込み,一般部は地下水位より約2m高く保った孔内泥水を入れる.孔内泥水は水頭差を保つとともに,砂質地盤では薄い粘性土膜(マッド・ケーキ)を作ることにより崩壊防止の役目をする.大口径(1.2〜4.0m)大深度(80m程度まで)のくい*を低振動低騒音で施工することができる(図-3). |
| 1374 | リブ | リブ | 固有一般 | 〈Br〉P318[rib] @ アーチリブ*のこと.⇒アーチリブ.A 鋼床版’や補剛板の補剛材*のこと.⇒鋼床版(p.105図-3). |
| 1375 | リブアーチ | リブアーチ | 固有一般 | 〈Br〉P318[] ソリッドリブアーチ*のこと.⇒ソリッドリブアーチ. |
| 1376 | リフト | リフト | 固有一般 | 〈Br〉P318[lift] 大量のコンクリートを打設する場合,1回の打設量がプラント能力,コンクリートの発熱量,鉄筋組立などの作業性など種々の要因で制限されることがある.このようなときの1回当り打ち上げるコンクリートの高さをいう. |
| 1377 | リベット | リベット | 固有一般 | 〈Br〉P318[rivet] 板や部材*などを継ぐ場合に用いる部品の一つ.板などを重ね合わせて孔をあけ,それにリベットをさし込み機械的に継ぐ.リベットは頭部と軸部とがらなり,棒鋼の一端に頭を持ったものを赤熱し,リベット孔にさし込んだのち他端をりベットハンマーで打撃して頭をつくって締める.頭部の形状により丸リベット,さらリベットなどがあるが,橋りょうでは一般に丸リベットが用いられる.鋲ともいう(p.321図-1,表-1). |
| 1378 | リベットち | リベット値 | 固有一般 | 〈Br〉P320[rivet value] 継手*において,リベット*1本あたりで伝えうる力の大きさ,すなわち,設計におけるリベット1本あたりの許容値.リベットのせん断強度と支圧強度のうち小さいほうで与えられる. |
| 1379 | リベットつぎて | リベット継手 | 固有一般 | 〈Br〉P320[rivet joint] リベット*を用いた継手*,古い鋼橋*には盛んに用いられたが,リベット工の不足や騒音が大きいことなどから,近年では橋りょうには用いられなくなっている. |
| 1380 | リーマー | リーマー | 固有一般 | 〈Br〉P320[reamer] リベット*孔やボルト孔をあける場合,まず小さな孔をあけて,これを正規の孔に広げることがある.この拡孔に用いるキリをリーマーという.また,拡孔することをリーミング(reaming)あるいはリーマー通しという. |
| 1381 | リーミング | リーミング | 固有一般 | 〈Br〉P320[reaming] ⇒リーマー |
| 1382 | リムドこう | リムド鋼 | 固有一般 | 〈Br〉P320[rimmed steel] 脱酸の程度によって分類した鋼材の一つ.⇒キルド鋼. |
| 1383 | りゅうすいあつ | 流水圧 | 固有一般 | 〈Br〉P320[flowing water pressure] 流れる水が,その流水中にある構造物に与える圧力.橋りょうの下部構造*の設計では,一般に流水圧は流水方向に対する鉛直投射面積に作用する水平荷重として取扱う.また,流水方向端部の形状によっても大きく影響される(図-3). |
| 1384 | りゅうどうか | 流動化 | 固有一般 | 〈Br〉P320[liquefaction] 地震動による間げき水圧の急激な上昇により,飽和した砂質土層がせん断強度を失い,土の構造に流動的な破壊が生じること.液状化ともいう.ゆるい飽和砂質土層が地震時に流動化し,橋りょうやそのほか種々の構造物に著しい被害を及ぼす(図-2). |
| 1385 | りょうがわてんせつ | 両側添接 | 固有一般 | 〈Br〉P320[full splice] 添接法の一つで,両側から添接板*を当てて添接*すること.全添接ともいう.⇒添接(p.211図-2). |
| 1386 | りょうこう | 綾工 | 固有一般 | 〈Br〉P320[lacing, latticing] レーシング*のこと.⇒レーシング. |
| 1387 | りんかじゅう | 輪荷重 | 固有一般 | 〈Br〉P320[wheel load] 車両のタイヤ1輪(ダブルタイヤの場合は2輪)から構造物などに作用する荷重.T荷重*において,輪荷重の値が前輪,後輪別に示されている.⇒T荷重. |
| 1388 | リング | アーチ | 固有一般 | 〈Br〉P320[arch ring]⇒アーチリブ. |
| 1389 | ルート | ルート | 固有一般 | 〈Br〉P320[root] 溶接金属*の底部と母材の接触する部分をいうが,単に開先*の底部やすみ肉溶接*における母材の交差部をさすこともある(p.321図-4). |
| 1390 | ループきょう | ルーブ橋 | 固有一般 | 〈Br〉P322[loop bridge] ループを描くように,すなわちらせん状に架けられた橋.高低差の大きな二つの道路あるいは高い位置に架けた橋を低い道路に狭い範囲で継ぐ場合,延長を長くしてゆるやかなこう配で継なぐために用いられる(図-1). |
| 1391 | れいかんかこう | 冷間加工 | 固有一般 | 〈Br〉P322[cold-forming, cold-working] 鋼材を熱を加えることなく常温で塑性変形させることにより所定の形状に加工すること.冷間加工では加工に大きな力を要するが,寸法精度のよいものが得られるのが特徴である.加工硬化により強度は高くなるが,靭性*は低下する傾向がある.口熱間加工(ねっかんかこう) |
| 1392 | レイタンス | レイタンス | 固有一般 | 〈Br〉P322[laitance] コンクリートあるいはモルタル*において,練り混ぜ水の過剰分の上昇(すなわちブリージング*)に伴い浮かび沈殿する微細な白色の物質.レイタンスはセメントと類似した化学成分を持っているが,硬化しても強度は小さいので,コンクリートの打継目*のレイタンスを除去しなければならない.また,レイタンスが生じることによって同時にセメントが損失し,コンクリートあるいはモルタルの強度を減ずることになる.これを解消するにはブリージングを生じさせないようにすること,すなわち減水剤*などを用いて単位水量*を少なくするのがよい. |
| 1393 | レオバこうほう | レオバ工法 | 固有一般 | 〈Br〉P322[Leoba system (method)] 西ドイツで開発されたPC定着工法の一つ.使用するPC鋼材*は,φ5mmおよびφ8mmのPC鋼線*であり,1ケーブルは8〜16本により構成されている.定着を行う方法には二通りある.一つは,PC鋼線をループ状に加工して定着鋼片とよばれる金具に引掛ける方法であり,他の方法は,PC鋼線を円筒状の金具にくさび定着する方法である.なお,これらはいずれも可動側定着として緊張側に使用する(図-5). |
| 1394 | れき | 礫 | 固有一般 | 〈Br〉P322[gravel] 土粒子を大きさで区分した場合の一つ,またはそれを多く含む地盤材料.単体としてのれきの大きさは2.0mm以上で75 mm以下の土粒子をいい,一般に岩石片で構成されている.地盤材料としての分類法では,れき粒土としてさらにさまざまに細分類されているが,粒度試験に基づき土の粒度組成を図示するために三角座標で表示すると図-2の ようになる. |
| 1395 | レーシング | レーシング | 固有一般 | 〈Br〉P322[lacing, latticing] 形鋼*あるいは鋼板を組み立てて部材*とするいわゆる組合せ部材*において,それらを組み立てるために組む綾状の構造をレーシング(綾工)といい,それに用いる帯状の鋼片をレーシングバー(綾片)という(図-3). |
| 1396 | レーシングバー | レーシングバー | 固有一般 | 〈Br〉P324[] 綾片.⇒レーシング. |
| 1397 | レデーミクストコンクリート | レデーミクストコンクリート | 固有一般 | 〈Br〉P324[ready mixed concrete] 整備されたコンクリート製造設備を有する工場から随時に購入することができるまだ固まらないコンクリート.生コンクリートともいう.レデーミクストコンクリートは,JIS*A 5308-1978 に規定されており,標準品と特注品とに区分されている.標準品は,コンクリートの種類,空気量,粗骨材*の最大寸法,呼び強度およびスランプ*により区分し,表-1〜3に示す○印のものである.特注品は同表に示す○印および●印の呼び強度とスランプとを組み合わせたものである. |
| 1398 | レラクセーション | レラクセーション | 固有一般 | 〈Br〉P324[relaxation] ひずみが一定であっても,時間の経過とともに応力*が減少していく現象.最初の応力に対するこの減少量の比をレラクセーション率という.プレストレストコンクリート*に用いるPC鋼材*の応力は,その耐力に対して比較的高い応力となっており,レラクセーションを無視できないので,プレストレス*の減少量にこの影響を考慮して計算する. |
| 1399 | れんがきょう | れんが橋 | 固有一般 | 〈Br〉P324[brick bridge] 主要部分をれんがで積み上げて造った橋. |
| 1400 | レンズトラス | レンズトラス | 固有一般 | 〈Br〉P324[lenticular truss] 曲弦トラス*の一つで, p.323図-4のように上下弦材が曲弦で,その形状が凸レンズに似たトラス*.レンティキュラートラス*あるいは発案者の名からパウリトラス*ともいう. |
| 1401 | れんぞくきょう | 連続橋 | 固有一般 | 〈Br〉P324[continuous bridge] 主げた*や主構*などの主構造が2径間以上にわたって力学的に連続している橋(図-1). |
| 1402 | れんぞくげた | 連続げた | 固有一般 | 〈Br〉P324[continuous girder] けた*を支持条件で分類した場合の一つで,3点以上で単純支持*したけた(p. 93図-4).連続ばりともいう.また,主げた*に連続げたを用いた橋を連続げた橋(continuous girder bridge)という(図-1). |
| 1403 | れんぞくちちゅうへき | 連続地中壁 | 固有一般 | 〈Br〉P324[cast-in-site diaphragms wall] 地中連続壁*のこと.⇒地中連続壁. |
| 1404 | れんぞくトラス | 連続トラス | 固有一般 | 〈Br〉P324[continuous truss] トラス*を支持条件で分類した場合の一つで,3点以上で単純支持*したトラス(p.187図-1).また,主構*に連続トラスを用いた橋を連続トラス橋(continuous truss bridge)という(図-1). |
| 1405 | れんぞくばり | 連続ばり | 固有一般 | 〈Br〉P324[continuous beam] 連続げた*のこと.⇒連続げた. |
| 1406 | レンティキュラートラス | レンティキュラートラス | 固有一般 | 〈Br〉P324[] レンズトラス*のこと.⇒レンズトラス. |
| 1407 | ローゼきょう | ローゼ橋 | 固有一般 | 〈Br〉P326[Lohse bridge] 下路アーチ橋の一種.アーチ*,けた*およびそれらをつなぐつり材*で構成され,アーチおよびけたに曲げ剛性のある部材*を用い,荷重*によってそれらに軸方向力のほか曲げモーメント*,せん断力*が生じるものとして設計したアーチ橋*.両端でのアーチ部材とけたの結合にはヒンジ*構造と剛結構造とがあるが一般には剛結構造が用いられる.Lohseが発案したことからこの名がある.ローゼ橋の特殊なものとしてニールセン橋*がある.また,アーチ部材およびけたに曲げ剛性のある上路アーチ橋を逆ローゼ橋と呼ぶことがある(図-3). |
| 1408 | ロッカーきょうきゃく | ロッカー橋脚 | 固有一般 | 〈Br〉P326[rocker pier] 曲げモーメント*が生じないように,上端と下端をヒンジ*構造とし,鉛直力のみを受けるようにした橋脚* (p.325図-2). |
| 1409 | ロッカーししょう | ロッカー支承 | 固有一般 | 〈Br〉P326[rocker bearing, tilting bearing] 可動支承*の一つ.部材*や部品で振子のように揺動するものをロッカーといい,ロッカーを用いた支承*をいう.図-1の(a)はローラー支承*のローラーの両側部を切り落としたもので,その性状はローラー支承と全く同じであり,移動機構は平面に対するロッカーのころがりである.ローラー支承の一つとされることもあるが,外見上の動きから一般にロッカー支承の一つとされる.図-1の(c)はロッカーの上下端をピン*結合したもので,移動および回転の機構は接触部のすべりである.また,図-1の(b)は上端がすべり下端がころがりとなっているものである.ドイツ語では(a)をStelzenlager,(b)および(c)をPendellagerと呼び,これから(b),(c)をベンデル支承と呼ぶことがある. |
| 1410 | ロックウエルかたさ | ロックウエル硬さ | 固有一般 | 〈Br〉P326[Rockwell hardness] 材料の硬さを示す一つの指標⇒硬さ試験. |
| 1411 | ロックドコイルロープ | ロックドコイルロープ | 固有一般 | 〈Br〉P326[locked coil rope] スパイラルロープ*の異種ともいえるロープで,外部摩耗,形くずれ,水などの浸入を少なくするため,最外層の素線にZ形異形線を用い,それらが互いにかみあって閉鎖するようになったロープ.断面が円状で表面が平滑であるのが特徴で,耐食性に優れ,斜張橋*のケーブル*など橋りょう部材に用いられる(図-2). |
| 1412 | ローラーししょう | ローラー支承 | 固有一般 | 〈Br〉P326[roller bearing, rolling bearing] 可動支承*の一つで,水平方向の移動が棒状の円柱体(ローラー)のころがりによって行われる支承*.1本のローラーを使用するものと複数本のローラーを使用するものとがある.1本ローラーの場合は回転可能であるが,複数ローラーの場合はそれ自体には回転機能がなく,ピン支承*,ピボット支承*,支承板支承*などの回転機構と同じような機能を有する回転部が別途設けられる(p.329図-1). |
| 1413 | ロングレールたてかじゅう | ロングレール縦荷重 | 固有一般 | 〈Br〉P328[longitudinal force due to long rails] 橋りょう上にロングレールがある場合,ロングレールと橋りょうとは温度変化に対する挙動が異なるため,レール締結部を介して互いに力を及ぼし合う.橋りょうの設計においてはこの力をロングレール縦荷重として考慮する.国鉄建造物設計標準ではこの荷重*の大きさを一軌道あたり1.0t/mとしている.ただし,一軌道あたり200tを超える荷重が作用すると,レールの破断や座屈*を生じるおそれがあるため,ロングレールが敷設される橋りょう上ではレール伸縮継目の位置,けた長,けたの固定,可動支承*の配置などに注意する必要がある. |
| 1414 | ワイヤクリップ | ワイヤクリップ | 固有一般 | 〈Br〉P328[] ⇒クリップ. |
| 1415 | ワイヤロープ | ワイヤロープ | 固有一般 | 〈Br〉P328[wire rope] 多数の鋼線をより合わせて作ったロープ.最も一般的な構造は心綱を中心におき,その周囲にストランド*(子なわ)をより合わせたものであり(ストランドロープ*),このほか鋼線を1層あるいは数層より合わせたスパイラルロープ*,鋼線を平行に束ねた平行線ストランド*などがある.ワイヤロープの用途は多方面にわたるが,構造用については日本鋼構造協会規格があり,ストランドロープ(JSS9),スパイラルロープ(JSS 10),ロックドコイルロープ*(JSS 11),平行線ストランド(JSS 12)について規定されている(図-1). |
| 1416 | ワーカビリチー | ワーカビリチー | 固有一般 | 〈Br〉P328[workability] コンシステンシー*による打ち込みやすさの程度および材料の分離に抵抗する程度を示すまだ固まらないコンクリートの性質.一般にワーカビリチーの良否はコンクリートの軟らかさに左右され,軟らかいコンクリートほどワーカビリチーが良いとされる場合が多いが,あまり軟らか過ぎて材料分離*が生じるようなことがあったり,締固め*中コンクリートが流れ過ぎいつまでも落ち着かない場合は,ワーカビリチーが良いとはいわない. |
| 1417 | ワーゲン | ワーゲン | 固有一般 | 〈Br〉P328[]⇒移動式作業車 |
| 1418 | わたしばし | 渡し橋 | 固有一般 | 〈Br〉P328[transfer bridge] 空中にけたやケーブル*を架け渡し,それに移動式の箱あるいは床をつり下げ,人,荷あるいは車などを乗せて運ぶ形式の橋.輸送橋ともいう. |
| 1419 | われ | 溶接部の | 固有一般 | 〈Br〉P328[weld cracking, weld metal cracking] 溶接*部のわれには,溶接金属*に生ずるものと,熱影響部に生ずるものがある.おもに溶接金属が凝固する際の収縮や拘束応力によって生じるもので,水素や溶接熱による急熱急冷によるぜい化によって助長される.溶接金属われには,凝固温度範囲またはピード*直下で発生する高温われと,約300°C以下で発生する低温われに大別される.また 発生場所,方向および形状で次のように分類されている(図-2). |
| 1420 | ワーレントラス | ワーレントラス | 固有一般 | 〈Br〉P328[Warren truss] トラス*の形式の一つで,斜材*の傾斜の方向を交互に変えたトラス. James Warren が発案したことからこの名がある.図-1の(a)および(b)は純ワーレントラスとも呼ばれその基本となるものである.(c)および(d)は純ワーレントラスの格間長を短くし,縦げた*の支間*および弦材*の座屈長を減ずるため垂直材*を設けたものであり,また,(e)は曲弦としたものである.以上の形式は,古くは短支間の橋に用いられるに過ぎなかったが,鋼溶接部材を用いる現在では最も一般的に用いられる形式である.(f),(g)は斜材の配置を一格間ずらしたワーレントラスを重ねた形式となっていることからダブルワーレントラス*と呼ばれ,現在では主として横構*に用いられる.(h),(i)は分格間を設けたもので現在ではあまり用いられない. |
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