2012/9/8

「核融合発電に全人類の叡智を集めよ」

 

3・11以前は勿論、以降も核融合発電の話は耳にしていない。2030年代の原発依存

度が0%、15%、25〜30%とか言っているが、原発推進派は0%の場合、電力不足

と共に、原発技術が廃れることを心配している。原発の代替は現在の水力・火力発電に加

え太陽光発電や風力発電等の再生可能エネルギーの増強であるが、当面はそれに頼らざる

を得ないとしても人類最大の課題は「地上の太陽」である核融合発電である。原発の如く

放射能の問題はなく、また燃料は海中に無尽蔵に存在する重水素である。数十年前から、

後十年で実用化すると言われ続け、技術の進歩はあるにせよ現在に至ってもまだ見通しは

立っていない。これまで、旧ソ連のトカマク型や、米国・ローレンス・リバモア国立研究

所や大阪大学のレーザー型が開発されているが今一歩である。今こそ全人類の悲願達成の

ため、欧州原子核研究機構(CERN)の如く共同研究機構を設立し世界の頭脳と資金を

集め、また日本の全ての原発技術者も投入し10年後の実用化を目指し研究推進の旗振り

をすべきと考える。資金としては電力会社が原発立地の自治体に原発が停止しても支払い

続けるであろう死に金の数百億円も充てるとよい。また、その実現に最も貢献した3名に

ノーベル賞受賞を確約するようノーベル財団に積極的に働きかけることもすべきであろう。