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卵(らん)のう

 5月のおわりころ、ガムシの成虫(せいちゅう)が、水面(すいめん)にういていた枯れ葉(かれは)のうらがわに卵(たまご)をうんだ。卵(らん)のうからは、先のとがったものが水面に出ていた。

卵(らん)のう たまごがはいっているふくろ。
成虫(せいちゅう) おとなの虫(むし)のこと。
No.01−1

No.01−2


幼虫(ようちゅう)

No.02
 産卵(さんらん)から1週間(しゅうかん)ほどで、幼虫(ようちゅう)がふ化(か)した。卵のうから出てきた幼虫は、全長(ぜんちょう)2cmほど。幼虫は20ぴきほどふ化した。

産卵(さんらん) たまごを産(う)むこと。
幼虫(ようちゅう) たまごからかえって、サナギになるまでのあいだのじょうたい。
ふ化(か) たまごがかえること。
全長(ぜんちょう) あたまからおしりまでのながさ。



 幼虫の頭(あたま)やからだは、黒(くろ)っぽい色をしています。下の写真(No.03−2)は、脱皮(だっぴ)をするところです。はじめは、背中のかわがたてにわれてきます。そこから、白くすけた幼虫のからだが出てきます。脱皮するたびに大きくなります。

脱皮(だっぴ) ふるいかわをぬいであたらしいかわにかわること。
 
No.03−1

No.03−2



No.04
 幼虫(ようちゅう)のからだには、短(みじか)い毛(け)のようなものがたくさんはえています。おしりの先には2本の細(ほそ)い糸(いと)のようなものがついています。おしりを水面(すいめん)ぎりぎりに出して、おしりにある穴(あな)から空気(くうき)をすっているようです。



 全長(ぜんちょう)5cmほどに成長しました。幼虫(ようちゅう)を、おなかのほうから見ました。頭(あたま)のほうにもおなかのほうにも黒(くろ)っぽいもようは見られません。 No.05



No.06
 するどいあごで、えさのタニシをつかまえました。からだをそらせるようにしてタニシのからにおしつけ、しっかりとえさをつかまえています。



 幼虫(ようちゅう)は、とてもこわそうな顔(かお)をしています。頭(あたま)は固(かた)く、口にはするどくとがったあごがあります。でも、からだはとてもやわらかく、ぶよぶよしています。てきからこうげきをうけると、ひとたまりもなさそうです。 No.07


さなぎ

No.08
 6月のおわりころ、幼虫(ようちゅう)のからだの大きさが、7〜8センチメートルくらいになると、さなぎになるために土の中にもぐります。土の中で、5センチメートルくらいの大きさのまるいくうどう(さなぎになるためのへや)をつくります。土にもぐってから10日くらいたって、幼虫(ようちゅう)はその中で脱皮(だっぴ)をしてさなぎになります。さなぎのからだは、まっ白です。とげのようなものがからだから出ています。



 さなぎは、おしりのかたい2本のとげのようなもの(No.09)と、頭(あたま)にあるかたいまつげのようなもの(No.10)で、うでたてふせのようなかっこうになり、からだが土につかないようしっかりとささえています。 No.09



No.10
 さなぎをそっとさわってみました。さなぎはびっくりしたのか、横向(よこむ)きになりました。まつげのようなものがとってもかわいいです。さなぎは、からだを上手(じょうず)に動(うご)かして、あっというまにもとのうでたてふせのようなかっこうにもどりました。



 さなぎの目が、青くなってきました。からだのあちこちが少し黒(くろ)っぽくなってきました。もうじき、羽化(うか)して成虫になります。

羽化(うか) 成虫(せいちゅう)になること。
No.11


成虫(せいちゅう)

No.12−1

No.12−2
 さなぎになってから10日くらいたつと、羽化(うか)します。上の写真は、羽化(うか)して間もない成虫のガムシです。おなかのあたりがまだ白い。
 成虫は、全体(ぜんたい)に黒(くろ)っぽい色をしています。ストロボを使(つか)った写真(しゃしん)では、茶(ちゃ)色っぽく見えることがあります。6本の足を動(うご)かして水中を動き回(まわ)ります。泳(およ)ぎ方はあまり上手(じょうず)ではないようです。                              



 成虫(せいちゅう)は、水草(みずくさ)などの植物(しょくぶつ)をよく食(た)べるようですが、いろいろなものをたべます。水面(すいめん)から顔(かお)を出してマグロのおさしみを食べているところです。 No.13



No.14
 成虫(せいちゅう)は、目のよこの方から、触角(しょっかく)を水面(すいめん)に出して空気(くうき)をすいます。すった空気は、からだの胸(むね)のところにためるしくみになっています。写真では、光って見えるところです。空気をためると、しばらくもぐっていられます。



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