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水生昆虫(すいせいこんちゅう)を育(そだ)てよう



水辺(みずべ)にすむ虫たちのことを
「水生昆虫(すいせいこんちゅう)」ということがあります。
ゲンゴロウ、ガムシ、ミズカマキリ、ミズスマシ、ヘビトンボ、
ホタル、トビケラ、マツモムシ、トンボのなかまなども水生昆虫です。
(北海道にはいないけどタガメやタイコウチもそうです)

水生昆虫の飼育(しいく)にチャレンジしてみよう!



準備(じゅんび)
採集(さいしゅう)するために
  • バケツ
  • あみ
  • ふたつきのいれもの・・・一緒にすると食べられてしまうものをわけていれるためのもの
  • ビニールぶくろ・・・水などを入れてももれないもの
  • そのた・・・長ぐつ、タオル、デジタルカメラ など
飼育(しいく)するために
  • 水そう(虫が飛んでにげないようにふたやあみつきのものがよい)
  • レンガ
  • 小石やすな
  • 水ごけ
  • 水草(みずくさ)
  • 広口びん・・・ジャムやのりの入っていたものなどがよい
  • エアーポンプ(水をろかするそうちでもよい)
  • エサ など


採集(さいしゅう)
 水生昆虫(すいせいこんちゅう)は、水辺(みずべ)を中心(ちゅうしん)にして行動(こうどう)しています。水辺を見つけたら、そっとのぞいてみよう。水草(みずくさ)の根本(ねもと)や葉(は)のかげに、何か見つかるかもしれないよ。水草の中など、水生昆虫のいそうなところを網(あみ)でさぐってみよう。
 デジタルカメラで、水辺のようすや見つけた水生昆虫などを撮影(さつえい)しておこう。
 水辺(みずべ)に生(は)えている水草(みずくさ)なども少しもらってこよう。底(そこ)にしずんでいるかれ葉(は)や小枝(こえだ)、土やどろなども一緒(いっしょ)に持(も)ち帰(かえ)るといいよ。水生昆虫のえさやすみか、産卵(さんらん)に必要(ひつよう)なものがわかるかもしれないよ。



すみかづくり
 レンガの上に、水ごけなどをのせる。水ごけの上から水をかけ、ゴミなどをあらい流(なが)す。
 ミズカマキリなどは、しめったこけなどにたまごをうみつけます。
 空(あ)きビンに土を入れ、水草(みずくさ)や木の枝などを立てす。
 ヤゴ(ようちゅう)がトンボ(せいちゅう)になるときは、水面から出た草などをよじのぼってきます。
 また、タガメなどは、水面に出た木の枝にたまごをうみます。
 レンガや水草(みずくさ)、小石(こいし)や小枝(こえだ)などを、水そうの中にならべる。レンガぎりぎりのところまで水を入れる。
 小石や小枝につかまって休んだりえさをつかまえたりします。
 水生昆虫(すいせいこんちゅう)を入れる。成虫(せいちゅ)になると、飛(と)んで移動(いどう)するものがいるので、網(あみ)のふたをかぶせておこう。
 いっしょにタニシやオタマジャクシをかうと、水そうのそうじをしてくれるよ。
 水面に油などのまくができると、死んでしまうことがあります。エアーポンプで水中に空気を送っていると、まくはできません。



世話(せわ)
 水生昆虫(すいせいこんちゅう)は、生きたエサを食べます。生きたエサが手に入らないときは、魚の切り身やペットショップに売っている冷凍(れいとう)のアカムシ(とかしてからピンセットなどでつまんで目の前で動かす)などでも育てることができます。
 食べ残したエサは、とりのぞいてあげよう。水がよごれてきたらとりかえてあげよう。ちょくしゃ日光は、あまりあたらないようにしよう。
アメンボ(体長12mm)
  • 水面(すいめん)に落(お)ちた虫をつかまえてエサにします。
ミズスマシ(体長7mm)
  • 水面(すいめん)に落(お)ちた虫などをエサにします。
  • 魚(さかな)の切り身を水面(すいめん)で動(うご)かすとよってきて食べる。
コオイムシ(体長25mm)
  • 小さな魚(さかな)や水生昆虫(すいせいこんちゅう)をつかまえてエサにします。
  • 水面(すいめん)に落(お)ちた虫をつかまえてエサにします。
  • 小さく切(き)った魚(さかな)の身を目の前で動(うご)かしてやると、つかまえる。
ガムシ(体長35mm)
  • 幼虫(ようちゅう)は、モノアラガイやタニシ(カラをくだいてあげる)など、水の中に住んでいる貝(かい)やオタマジャクシなどをエサにします。
  • 成虫(せいちゅう)は、水草(みずくさ)や魚(さかな)などいろいろなものをエサにします。
ゲンゴロウ(成虫)(体長35mm)
  • 弱(よわ)った小魚(こざかな)や水生昆虫(すいせいこんちゅう)などをエサにします。
  • 水面(すいめん)に落(お)ちた虫などをつかまえます。
  • にぼしや魚(さかな)の切り身などもたべます。
ミズカマキリ(体長50mm)
  • 水中で動(うご)いている生きものをつかまえてエサにします。(あまり大きなものはつかまえない)
  • 小さいうちは、アカムシなどをやると食べる。
  • バッタの幼虫(ようちゅう)や小さな虫などを水面(すいめん)に落(お)としてやると、つかまえてエサにします。
マツモムシ(体長15mm)
  • 水面(すいめん)に落(お)ちた虫などをつかまえてエサにします。
  • アカムシを口のところに落(お)としてやるとつかまえてエサにします。
トンボ(ヤゴ)(体長35mm)
  • 池や小川にいるアカムシ(カの幼虫)やオタマジャクシなどをエサにします。
  • 死(し)んでいるエサは、ピンセットなどではさんで、目の前で動かすとつかまえて食べる。
タガメ(体長60mm)
  • 池や小川にいる小魚やオタマジャクシなど生きているものならほとんどつかまえます。
  • 死(し)んでいるエサは、ピンセットなどではさんで、目の前で動かすとつかまえてエサにします。



やってみよう
  • 水生昆虫をつかまえてこよう。
  • 水生昆虫が気に入りそうなすみかを作ってあげよう。
  • オスとメスがいれば、繁殖(はんしょく)にチャレンジしてみよう。
  • 水生昆虫をウォッチングしてみよう。
  • このホームページをヒントに、ウォッチングレポートをつくってみよう。



きをつけよう
さいしゅうするとき
  • つかまえるときは、たくさんとりすぎないようにしよう。
  • 水辺(みずべ)に行くときは、持(も)ち主(ぬし)のゆるしをとってから採集(さいしゅう)しよう。
  • 生きものたちがたくさんすんでいるので、乱暴(らんぼう)な行動(こうどう)はしない。
  • 水辺(みずべ)は危険(きけん)なので、おとなと一緒(いっしょ)に行(い)こう。

そだてるとき
  • 水面(すいめん)にまくのようなものができると、水生昆虫が死(し)んでしまうことがあります。エアーポンプで水中に空気(くうき)を送(おく)り、水面をゆらしておくとまくはできません。オタマジャクシなどをいっしょにかってもいいよ。
  • エサがなくなったときや飼(か)い続(つづ)けることが難(むずか)しくなったときは、もとの水辺にかえしてあげよう。
  • 死んでしまった生き物は、二度と生き返りません。大切に育ててあげてね。




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