映画のセリフはなぜ聞き取れない?

「英語のリズム」、聞いたことがない人も多いはず。実はこれが映会話理解には大変重要

簡単な言葉で構成されている英語の会話、伝えたい部分はストレスをかけて解るように話さないと要点がぼける

逆に日常使う分かりきったような部分は弱く話してリズムをつけ、簡潔に話す。

日本語にはあまりない表現方法なので、弱い部分が聞き取りずらい。

母音の音の認識が間違っている
この口の形
どの母音?

セリフはカタカナ英語で話していない

 a british spy an assassin

映画のセリフは分けてみると 聞こえる、わかる、話せます
  一度覚えるともう
カタカナ音には戻れません
話語はリズムがあって英会話になる

0:18:48部分

Copyright (C) 2018 Ichi englishhouse  All Rights Reserved

・・・・・・

セリフ音はDVDでご確認ください
20世紀フォックスホームエンターテインメントジャパン
Die Another Day
 より

目で文字を見て発音するのではなく、発音記号で音を確認して発音する

uh as in supply

uh as in pull

シャドウイング: セリフをあとから追って同じように発話すること
リピーティング: セリフを聞いてその会話を繰り返すこと

上の画像はRachel's englishというサイトの母音の口のかたちです。どの母音だか
分りますか?分かりづらいと思います

なぜならカタカナ音と違ってすべて喉を開いて喉の奥からア、エ、イ、オ、ウを出す
からです。すなわち
あいまいな音なのでアイウエオ、どの音のようにも聞こえます
また、セリフにはリズムがあり 弱勢、中勢、強勢弱勢音はほとんど聞こえないのです

はっきり音を出すとなめらかに発話できないのです。(口先で音を作っていない)




セリフは途切れなく一気にしゃべりますので聴く方はあたかも一つの長い単語のように聞こえ理解不能になります素早く簡潔に話すためでもあるのですが、リンキング(連結、フラップ(同化)、リダクション(脱落)、ウイーキング(弱化)といわれる現象を起こし、音が激変化してしまいます。
英語字幕で1行程度だとひと固まりで一気に話し、2行程度の字幕でもよく聞くと数か所の音のかたまりという
場合が多い

セリフはカタカナ英語で話していません、しかし頭では理解できる音、カタカナ音
に直して理解しようとします

当然音はまったく違うので聞き取れません。今までの英語の知識は役に立ちません

画像セリフを除く

・・・・・・

カタカナ英語で表すと
 (ローマ字読み)

母音の音は喉の奥から出す音であいまいな音

*

IPA音声記号と音のかたまり

カタカナ英語で映会話は理解できない

下線部分はassassinという単語ですが冒頭のa音は
前の子音に付きます
ana sassin アナ サシン
an assassin.

uh as in supply

セリフは音のかたまりで話す

セリフには日本語にないリズムがある

はっきり話す部分が聞き取れても弱く聞き取りにくい部分が聞き取れないと
native会話は聞き取れない

*映会話・映語・・映画での会話

aa as in bat

aw as in low

ah as in father

A British spy,

uh as in butter

ee as in she

eh as in bed

ih as in sit

画像をクリックすればこのシーンの会話音が聴けます

oo as in boo

すべて母音ですがどの絵がどの音というよりすべて日本語のように口先から出す音ではなく、喉の奥から出す音なのであいまいな音になるので

(ローマ字よみが習慣になっている)

音の変化ありきでつながっているので会話を区切って聞き取ることはむずかしい

(話し言葉)

ティッス   アナサン

リズムをカタカナ文字の
大きさので表現
文字の大きさに合わせ強弱を意識して読む

セリフの強弱を表現すると

・・・・・・

・・・・・・

Rachel's American Englishより

シャドウイング、リピーティングしようとする時に実感します。
同じようには決してしゃべれません。

みどりの記号をクリックすればセリフを
分割した音が出ます

英語字幕中の単語の数は
5つですが、
発話する音のかたまりは
2つです。

2つの単語を発音してるように聞こえます(左の発音記号参考)

簡単な(中学校程度の)単語でも
聞き取れないというのはこの音のかたまりで話すからです

  ア ブリティッシュ スパイ   アンアサシン

英語字幕

・・・・・・

発音記号で音の再確認が必要