震源地の分布 (1998.01.01〜1999.12.09)
地震予知関係のHPや掲示板に掲載される各地の宏観現象を注意深く見るとともに、自分で見た(感じた)宏観現象も積極的に投稿するようお願いします。
過去の検討 1999年
12/12:
「地震の前兆現象研究のための掲示板」に神奈川県西部の方向の中に ”最近大月市付近が震源となることが多くなった”とありました。山梨県東部では、数年のオーダー(3〜15年)で直下型の被害地震が発生しています。前回は、1996年3月6日に起きています(M5.8 河口湖で震度5)ので、すでに次の地震の危険期間の突入していると考えて良いと思います。周辺の方は地震に備えて非常用品の点検・準備を始めた方が良いと思います。
山梨県東部地震の履歴;(参考文献:わが家の防災マニュアル;櫛形町、気象庁地震データベース)1996/03/06 23:35 M5.8(震度;甲3府 河口湖5)
1988/09/05 00:49 M5.6(震度;甲府4 河口湖4)
1983/08/08 12:47 M6.0(震度;甲府4 河口湖3)
1976/06/16 07:36 M5.5(震度;甲3府 河口湖4)
1929/07/27 07:48 M5.5(震度;甲府4)
上記の地震の震源は、北緯35度 東経139度で震源の深さは20kmくらいでした。次回も北緯35度 東経139度の+/-0.1度の範囲が震源になると推定しています。
図3に見られるように無感地震の1日の発生数が50回付近と100回付近の急激な上下を繰り返しています。[N35+/-0.5 E140+/-1]付近は、まだ注意が必要と思います。
12月4日:
1998年1月1日から1999年12月4日までの北緯34〜37度 東経136〜142度で発生したM5.0以上の地震は下記の16個有ります。(内2個は無感地震)
1 1998/03/23 18:37 36.4N 141.2E 45km M5.3 茨城県沖
2 1998/04/09 07:45 36.9N 141.0E 93km M5.4 茨城県沖
3 1998/05/03 11:09 35.0N 139.2E 3km M5.7 伊東沖
4 1998/06/14 22:17 35.4N 140.8E 51km M5.6 九十九里浜沖
5 1998/08/16 03:31 36.3N 137.6E 5km M5.4 上高地付近
6 1998/08/29 08:46 35.6N 140.0E 67km M5.1 習志野沖
7 1998/12/17 21:49 36.1N 141.4E 50km M5.1 茨城県沖
8 1999/01/02 01:20 36.2N 141.8E 20km M5.0 茨城県沖 満月
9 1999/02/20 10:58 35.2N 141.6E 33km M5.2 勝浦東沖(無感) 新月+4日
10 1999/02/20 19:50 35.1N 141.9E 33km M5.0 勝浦東沖(無感) 新月+4日
11 1999/03/26 08:31 36.5N 140.6E 50km M5.1 茨城県北部 上弦+2日
12 1999/04/25 21:27 36.5N 140.5E 50km M5.2 茨城県北部 上弦+2日
13 1999/06/12 07:43 37.4N 142.0E 70km M5.2 福島県沖 新月−2日
14 1999/09/13 07:56 35.6N 140.2E 80km M5.1 千葉県北西部 新月+3日
15 1999/10/16 17:14 36.5N 141.5E 30km M5.0 茨城県沖 上弦−1日
16 1999/12/04 14:06 35.9N 140.9E 90km M5.0 茨城県沖 下弦+4日
図1〜3の地震分布等のプロットの中に1〜16の番号を書き込んだところがM5.0以上の地震のあった所(位置また年月日)です。
図2は震源位置を南北と東西に分解してみたものです。これを見るとこの期間のM5以上の地震は、ほとんど北緯35〜37度/東経139〜142度の範囲で起きており、この範囲を周期的に動いているようにも見えます。もっと長期間のデータを基にしないとはっきりしたことは言えませんが・・・
図3は1999年4月からの無感地震の1日あたりの発生数とM5.0以上の地震の発生の関係です。以前からリンク先の掲示板でも注意が出ているように1日あたりの発生数が少なくなると注意が必要です。発生数だけでなく発生場所のプロット(1日、過去1週間等)と併せて空白域をチェックする必要があります。
11/20追記:1日の発生数が50回まで減少し90回に増え始めています。100回を越し再度急激な減少を始めると要注意ではないかと思います。[N35+/-0.5 E140+/-1]付近に注意。
12/4追記:1日の発生数が50回まで減少し、埼玉県南東部−東京都内北部で深発地震及び霞ヶ浦での発生回数が増えたところで鹿島灘にM5が発生しました。
11/20追記:1日の発生数が50回まで減少し90回に増え始めています。100回を越し再度急激な減少を始めると要注意ではないかと思います。[N35+/-0.5 E140+/-1]付近に注意。
11月1〜16日:
図1〜3の地震分布等のプロットの中に1〜15の番号を書き込んだところがM5.0以上の地震のあった所(位置また年月日)です。
図2は震源位置を南北と東西に分解してみたものです。これを見るとこの期間のM5以上の地震は、ほとんど北緯35〜37度/東経139〜142度の範囲で起きており、この範囲を周期的に動いているようにも見えます。もっと長期間のデータを基にしないとはっきりしたことは言えませんが・・・
図3は1999年4月から11月までの無感地震の1日あたりの発生数とM5.0以上の地震の発生の関係です。以前からリンク先の掲示板でも注意が出ているように1日あたりの発生数が少なくなると注意が必要です。発生数だけでなく発生場所のプロット(1日、過去1週間等)と併せて空白域をチェックする必要があります。
11/16追記:1日の発生数が減少してきています。
東大地震研自動観測のデータが更新されなくなり(故障?)復旧した後1〜14日の間にM5クラスの地震が起きています。故意にデーターを出していないのではないかと勘ぐっています。[N35 E140]付近(+/-1度の範囲)に注意。
10月16〜31日:
図1〜3の地震分布等のプロットの中に1〜15の番号を書き込んだところがM5.0以上の地震のあった所(位置また年月日)です。
図2は震源位置を南北と東西に分解してみたものです。これを見るとこの期間のM5以上の地震は、ほとんど北緯35〜37度/東経139〜142度の範囲で起きており、この範囲を周期的に動いているようにも見えます。もっと長期間のデータを基にしないとはっきりしたことは言えませんが・・・
図3は1999年4月から10月までの無感地震の1日あたりの発生数とM5.0以上の地震の発生の関係です。以前からリンク先の掲示板でも注意が出ているように1日あたりの発生数が少なくなると注意が必要です。発生数だけでなく発生場所のプロット(1日、過去1週間等)と併せて空白域をチェックする必要があります。
これらのことより[N35 E139]、[N36 E141]、[N36.5 E140]付近(+/-0.5度の範囲)に注意が必要ではないかと感じました。
1999.10.10追記:今日、月齢を追記していて気が付いたのですが、茨城県北部のM5以上の有感地震は2回連続で[上弦+2日]で起きていますが偶然でしょうか?
1999.10.16追記:関東・東海・甲信越の無感地震の発生回数が100回/日を越し、50〜80回/日になったあたりでM5クラスが発生すると予想していました。
今日の無感地震の発生回数が107回(図3)になっていますが、これは10/15 22:00-10/16 22:00の回数です。(通常この時間帯のデータを取っています)10/15 19:00-10/16 19:00では89回でした。東大地震研自動観測のプロット図を見ると茨城県沖の余震(無感)がかなり発生したため回数が増えているようです。
1999.10.28追記:今日の東京大学地震研究所地震地殻変動観測センターの22時の過去24時間のプロットでは地震の発生回数が26回(図3)になっています。平均は約70回/日です。今後発生回数が少ない状態が続いたら要注意と思います。
また、過去1週間のデータを見ると富士山・丹沢の北側でフィリピン海プレートと北米プレートの接点に沿って80〜150kmの深発地震が起きています。
8月26日:
8/9千葉県北西部(深さ110km M4.6)、8/16東海道沖(深さ420km M5.3)と深深度の有感地震が続けて発生しています。
今後も無感地震の回数の変化、震源地及び震源の深さを注意深く観察する必要があると思います。
7月15日:
7/13に相模湾で無感地震が多発し、北緯34〜38.5 東経136.5-142のエリアでは7/12 23:30〜7/13 23:30 の無感地震発生回数は91回ありました。三浦半島沖から房総半島の館山沖にかけて空白になっているのが気になります。
7/14には同エリアでの無感地震は41回と減少しています。
今後の無感地震の回数の変化及び震源地を注意深く観察する必要があると思います。
2月21日:
北緯34〜37度 東経136〜142度のM−Tグラフを追加しました。
このグラフからも1998年9月以降”北緯34〜37度 東経136〜142度”の範囲で地震の回数が減っているのがはっきりわかります。
2月14日:
2月13日:
2月4日以降 要注意地域と言われている千葉東方沖から茨城沖にかけてM4に近い地震が続いています。
2月7日:
2月4日以降 要注意地域と言われている千葉東方沖から茨城沖にかけてM4に近い地震が続いています。
気象庁の発表では、
- 2/4 11:09 千葉県東方沖(35.4N 140.4E 70km M3.8)
- 2/7 00:22 茨城県沖(36.6N 140.9E 50km M3.9)
- 2/7 08:27 鹿島灘(36.2N 140.8E 30km M3.9)
この他に東大地震研の自動観測では、- 2/7 01:37 群馬県桐生市付近(36.398N 139.262E 154.2km M3.8)
の無感地震も観測されています。
昨年の上高地付近の群発地震の後、長野県中部〜上越(信濃川断層)、佐渡、能登半島沖、にも有感地震が多いようです。
太平洋側の関東・東海、北海道東部だけでなく、日本海側の新潟沖のプレート境界又は信濃川断層及び山崎断層北部(福井県)も注意が必要かもしれません。
1月30日:
>>>>> 東海アマチュア無線地震予知研究会様のコメント(1/16) <<<<<
★ 筆者より
貴重な資料をありがとうございました。今回のレポートは正直、難しい内容です。東海・関東の地震の原因は、マントル対流に引きずられるように分割された地殻ブロック(プレート)のうち、フィリッピン・小笠原・南海プレートが駿河湾・相模湾付近でユーラシア・アムールプレートに潜り込む過程で発生すると説明されています。したがって、歪みのかかる潜り込み点周辺で火山と地震の活動が活発になるわけですから、地震発生に地域的偏りが出るのは当然のように思われます。逆に、本来プレート活動に関係しない地域の地震は、大規模地震の前兆になるかもしれません。いずれにせよ、私もよく分かりません。
(追記)N34〜36、E136〜138、すなわち東海地域に地震が止まっていることは気づきませんでした。非常に深刻で重要な前兆だと思います。実は、鳥島近海に過去に例のない大深度地震が発生していて、東海地震の前兆ではないかと疑っているのです。
詳細は気づき次第掲示の予定。
1月15日:
- 12月23日以降 北緯34〜36度、東経138〜141度のエリアに地震が発生していない。嵐の前の静けさ?(北緯36〜37度、東経136〜138度のエリアは1998年8月〜10月の上高地周辺の群発地震を除くと発生頻度は低い)
- 1月12日から各地で観測されている地震雲のほとんどが東西方向である。
- 1月13日に南アルプスに沿って出た帯雲が地震雲とすると甲府盆地の東だけでなく伊那谷断層や糸魚川・静岡構造線の南側も可能性がある。
- 首都圏で電磁波、陸上の動物に関する宏観現象が報告されているが、魚に関する異常が見あたらない。
copy right allrigrht reseved Jan. 1999 H.Mizokuni