水出しコーヒー


 水出しコーヒー 
2002/09/14

東京へは、めったに出向きませんが
「忘れられない味」と言うのがあって
それがこの、「水出しコーヒー」であります。

JRの神田駅を南口から出て、昭和通りの方へ
ちょいと行きますと、目立ちませんが
狭い地下への階段を降りたところに
小さな喫茶店があります。

女性の方が、お一人で切り回していて、
あの神田界隈の喧騒から、ここへ入りますと
別世界へ来たようであります。

来れば、大抵は立ち寄って、
一息入れる(「サボる」という言い方もある)店です。

9月も上旬はまだ暑く、「コ、コーヒー飲みたぁい
と、入りましたです。いつもオリジナルブレンドの
ホットコーヒーと相場が決まっておりますが
ナニゲに、メニューを見ておりますと
メニューの下の隅に、それだけ手書きで
水出しコーヒー」とあります。

聞きますと、スパイラルのガラス管から滴下させる、
よく見かけるような、マシンではないけれど水から抽出した
コーヒーであると―。
機械が小さいので1日の分もそんなに出来ないんですよぉ」と。

そ、それ下さい。
出てきましたのは、縦長の、小ぶりのワイングラスのような
ガラスの器に入った「コーヒー」であります。
水で抽出して、冷蔵庫でキリリと冷やしたものを
そのまま注いであります。氷なんぞは入っておりません。

一口飲みまして、これはもぉ感動でありました。
琥珀色の輝きは、香りだけを残して、かすかな甘味が
苦味を、まるく包み込んでおります。
私は、半分をそのままで、残りの半分にシロップを
少し入れて、いただきました。

家で、思い出しながら、まったくの我流で作りました、
水出しコーヒー」を、どうぞ。