![]() 「栗きんとん」考
2002/10/05
子供の頃は、母親が肺なんぞを患っておりましたものですから、母親の実家のほうでほとんどを過ごしました。父
親と、その二階に居候をしておったのであります。
母親の実家は琴・三味線などの修理・販売(一部製造)をやっておりました。祖父は根っからの職人で日がな一
日、三味線を作ったり、皮を張り替えたりで、営業はもっぱら祖母の役割でありました。その、私のじいさんが、朝食 はまったく取らず、朝は、お抹茶と饅頭一つと、相場が決まっておりました。
私の家では習慣がありませんが、今のインスタントコーヒーみたいなもんですな。
従いまして、抹茶だけは常備しておりまして、私もなくなると、近所のお茶屋へ買いに走らされました。
そんなこんだで、客への振舞いは無論、子供、果ては孫連中までも、赤ん坊の頃から、お抹茶を飲まされる―とい
った具合でありました。今になりまして、良かったなと思いますのは、要はインスタントコーヒーみたいなもんですか ら、肩肘張らずに、台所で立ったまま、パシャパシャとお抹茶を立てていただくことが、ごく自然に出来ることでありま す。何よりも一番スッキリします。 ![]() 「栗きんとん」考![]() |