そうよ!SOYO

そうよSOYO
SY-6VBA133 −
(2002/11/30)

電脳休暇村」と謳うからには、こちらの方も時々は、やりませんとね・・・。

オッホン!で、SOYOのボードでありますが、こちらのボードも紆余曲折の割りには、結論から申し ますと「衝動買い」であります。

SOYO」というメーカーは台湾では中堅どころで、一時は結構名前も
売れておりましたですが、最近はあまり聞きませんね。性能云々よりは
やはり、日本市場に向けての営業戦略と申しますか、売り方が下手なんで
しょうね(ボード単体を売るのを目的とすればですよ)。ボードを単体で
買ってく人なんざぁ、あなた、ゴチャゴチャいじりたい人ばかりですわね。

で、よく売れてる台湾のボードメーカーは、荒っぽく言ってしまえば、
@ボードにオマケ的要素を、たくさん盛り込む。(BIOSが二つある
  とか・・)
A買っていった人が色々と勝手に調整できる機能を盛り込む。

を、日本市場に向けて、きっちり抑えてきております。
このあたりは、その筋のマニア間で「口コミ」で、即、伝わりますね。
(かばい立て:もちろん、ボードとしての基本的な信頼性もあるにはあります。)

その観点から見ますれば、SOYOは、ボクだけの印象かもしれませんが
大人しい、印象があります。オーソドックスな感じがします。

が、今回のSY−6VBA133というボードは、ちょいと趣を異にしまして、
オーバークロックの機能を前面に押し出しておりましたので・・・ついつい。
エー、このようなボードであります。懐かしいSLOT1ですね。


反対側からも見てみましょうね。

同じですね。別の写真ですが、180度回転させれば済む話ですね。
で、オーバークロック用にどの程度のことが出来るか―といった事を
説明書から拾ってみますと・・・

1、特徴
@CPU FSB周波数
 SY-6VBAは驚異的な広範囲のCPU FSB周波数設定をサポートします―とあります。
 具体的には 66,75,81,83,・・中略・・140,142,144,150,155 までです。
ACPU倍率
 2.0倍〜8.0倍までとなっております。
BCPUのコア電圧
 標準の電圧設定に対して、2.5%、5%、7.5%、10%アップの電圧を指定できます。
CAGP clockCPU FSB周波数から分周されますが、ジャンパーピンの設定で
 1.0,1.5,2.0 に出来ます。
要するに、説明書で言うところの
「圧倒的なオーバークロックの潜在能力を秘めています」
ということですね。微妙な表現ですね。この手の日本語訳が
シビれますね。意気込みが感じられます。(涙々)
この、日本語訳の説明書がたまらんので、どんどん横道にそれますが、
注意事項」なんてところも、強烈と言えば、強烈です。
親切ですが、初めて読むと結構緊張します。

2、注意事項 
   マザーボードまたはその他のコンポーネントを扱う前に、あなた自身を接地するよう注意してください。 (中略)空気が乾燥しているとき、または空調環境でマザーボードを扱う時には、特別な警戒が必要である 事に留意してください。
 静電気の放電から装置を保護する為の措置としては―
・静電気保護パッケージから取り出すときに、あなた自身を放電させる事。
・作業中に頻繁に自身を接地させるか、接地ベルトを着用する事。
ふむ。「接地ベルト」なんてのが、あるんだ・・・・。

で、主なスペックとしては
@CPUプロセッサーSLOT1ですね。FSBは66,100,133MHzいずれもOKです。
AメモリーSDRAMです。600/100/133MHz いずれもOKです。最大が512MBまで。
BチップセットApollo Pro 133であります。(説明書では、高性能低価格省エネルギーの特徴をもつとあ ります。いずれも大切な事ですね。)
   チップの構成は、VT82C693A と VT82C596B で構成されております。
ここらで、一息入れて、又写真なんぞ。

「た−いくつぅ」「わか−んなーぃ」  ま、そうおっしゃらずに(汗)。
ね、最後に「オーバークロック」についてだけ、おじさんに説明させて、ね。
「・・・・。」

 で、オーバークロックとは何ぞや―でありますが、標準設定のクロックから周波数を上げてやると、当たり 前のことですが処理速度が速くなります。例えばPEN3 500のCPUがベースクロック100MHzとして倍率が5 の設定で500MHzということになっておりますが、このベースを133MHzにしてやりますと、倍率は固定され ておりますから665MHzになります!市販価格は周波数が高い方が値段も高いですから、これが簡単に出 来るんだったら、うれしくなりますね。
 甘いのです。これが。そんな意味のない商品展開をするわけがない。ただ、半導体部品は基準値に対し て一定のマージンを持っております。この許容範囲のところでチャレンジするわけです。自作の人たちは。
 但し、これをやるには、マザーボードの方でやれる体制になっていないと如何ともし難いわけですね。
 では、マザーボードにその機能があるとして「じゃ簡単ジャン」かと言うと、これも甘い。定格よりクロックア ップさせると言う事はCPUの動きもそれだけ活発になるのですから、発熱量も上がる。一生懸命冷やしてや るわけですね。このような事を、知恵と勇気を振り絞って、自作家は日夜チャレンジしておるのです。
が、説明書は突き放します。
「ユーザーのオーバークロック設定に対して○○社は、システムの安定性を保証いたしません。オーバーク ロックによる異常動作は、保証の対象になりません。」

自己責任」― 大切な言葉ですね。今の社会に要求されてますね。
人を頼りにしない。人にその責任を転嫁しない。自分の責任において何事も行う。
自作の人たちは、はるか昔からこの世界に身を置いているのですね。
(了)

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