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「Iwill」力強い社名でございますね。「やるぞ!」てな感じが伝わって
まいりますね。もちろんこれも台湾のメーカーでありまして、ものの本
によりますと新荘市という台北市の近くにあるようでございます。
このメーカーのマザーボードとしての接点は後のことでございまして、
初めはハードディスクの転送規格でUATA66とかUATA100とかありま
す、あれの(「あれ」じゃわからんがな)PCIバスに挿しますコントローラ
ーカードであるとかですね、あるいはこれの本家筋に当たりますRAID
カードとか、Slot1でSoket370のCPUを使いますときに使用しますドー
ターカードなどのメーカーとして承知しておりました。
当時、BXチップはATA33までの対応でございましたので、データの転
送規格として高いATA66対応のこのカードを愛機に装着すべく、張り
切って電脳街へ赴きましたらば、店の冷めたお兄ちゃんが
「あはっ、今のハードディスク、読み出しも書き込みも30MB/秒にも届
いてませんから、一緒ですよぉ」
と夢を砕くような発言をさらりと言いおりましてナ、それでも
「い、いいです。こ、これ下さい。」
とカードを買って参りましたのを覚えております。考えてみますと当時
のお店のお兄ちゃんたち、これ、骨っぽかったのか、変に愛想振り撒
いての商売っ気ってのは総じてありませなんだ。そこへ繰り出す客が
またこれを上回る猛者で、こうなると食うか食われるかの(大袈裟だっ
ての)戦いですわね。こちらも知識をちゃんと持たなければ店の人に質
問してはいけない―みたいな感じがありました。
で、その後この「Iwill」。マザーボードメーカーとして飛躍的な発展を
遂げたかというと、そうでもございませんで今ですとサーバー系のマ
ザーであるとか、AMD系のボードで見かけますが、それほど誰も彼も
といった具合に買い求めるメーカーでもないようであります。それで
も、名前の通ったメーカーとして必ず名前を連ねますから堅実なんでし
ょうね。
今回のこの「BD133u」は、Pen3の最終コアであります「Tualatin」対
応を謳いました、815EP(B-step)チップ搭載のボードでございます。目
玉はこれと、CmediaのチップでCM8738と申しますサウンドチップをオ
ンボードで搭載しまして、(←)左の写真のようなユニットを使いますと
5.1チャンネルのサウンドを実現できる事でございましょうか。取り急ぎ
BIOSの立ち上げ画面まで動作の確認致しましただけで、何も深入り
してございません。さてどうなりますことやら。
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