今更のISDNルーター

今更のISDNルーター導入顛末記
NetVehicle-GX5
(2003/07/21)


 実験的試みは、『費用負担がかからない、現有システムにダメージを与えない』が親からの遺言 (失礼!存命です)でありますが。今回もその路線で、世はADSLBフレッツだと騒いでおります が、どこ吹く風のISDNルーター導入顛末記であります。

 このようなわがままが出ましたのは、ドライバ類、OS等のアップデートをダウンロードしながら、は たまた娘がインターネットカラオケで歌っているのを尻目に、別のお仕事をしで更には、CD-Rを焼く といった状況は何と言うことはないのですが、インターネットカラオケをやりながら隣の人はネット オークションに参加してそのまた隣はネットで鉄腕DASHのホームページを訪れて― などとい う現実にはほとんどない状況を満たしたいと思ってしまったからであります。



長年、愛用のT.A

 で、本日の主役(実は、ここ3週間くらいずっと主役です が・・・)が、こちらの富士通製の『NetVehicle-GX5』なの であります。
文字でお伝えするぶんには製品の綴りをそのまま書い てお伝えするだけですから、よろしいですね。これがまた 読めんのです。Netの「ネット」は良いとして、Vehicle そのまま雰囲気で「ヴィークル」でよろしいのでしょうか (汗)。
 特徴は、@縦置き、横置きどちらも可能ですね。Aハブ ポートを4つ持っております。BUSB接続も可能です。 な どと書いておりますが、こんなもなぁ、今のルーターは当 たり前の機能で、先端は無線でLAN構築されております ですね。

 でも、まぁ気を取り直して、まとめますとこんなです。


   NetVehicle-GX5

CPU (クロック)
MPC850DE (50MHz)
DRAM / FlashROM
8MB / 2MB
LAN
10BASE-T (RJ45) ×5ポート (HUB内蔵、4ポー ト + モバイルポート(※4))
USB×1ポート
WAN
DSU内蔵
ISDN U (RJ11) ×1ポート
ISDN S/T (RJ45) ×2ポート
COM (RS232C D-Sub 9ピン) ×1ポート
アナログポート
2ポート + モバイルポート
コンソール
×
表示パネル (LCD)
ASCIIキャラクタ 16桁×2行表示
表示ランプ (LED)
POWER、CHECH、B1、B2、LAN、COM、USB
ブザー
3パターン発音


 と、これだけのものです。これを仮に新規に導入して『1台のパソコンに設定する』あるいは『新規
でLAN構築をする』などでありますと、一つは、要するに解説書通りということ。
もう一つは、接続、メール関係のアカウントなどすべてゼロ・スタートということ。
 で、まだ何とかなるんでしょうが、現有のネットワークに導入するということになりますと、
ダメな場合に元の状態に戻してインターネットへの接続はもちろん現在のメールの送受信ホーム
ページの更新、など、今まで通りできなければ困りますから、どうしても、おっかなびっくりで、腰が
引けた状態で取り組む事になります。
 加えて、TCP/IPを中心としたネットワークに関する知識不足をまともに露呈する事と相成りまし
て、後の世に言う所の
ルーター:炎の3週間戦争』(言うか!そんなもん)なのであります。
 TAとルーターのコンピューターとの関係の違いは、次の図の通りであります。
【T.Aの接続イメージ例】
【ルーターの接続イメージ例】

 ナニが違うかと申しますと、TAの場合、ある一台のマシンに接続されておりますTAで構築されて
おりますインターネットの環境をLANによって、他のマシンが共用するわけです。ということは、その
TAの接続されておりますマシンが、立上っておりませんと他のマシンではインターネットは使えな
いのですね。
 これに対しまして、ルーターの場合は、冒頭に「こうしたい!」と申しましたように、それぞれのマ
シンで、独立してインターネットの環境を享受できるわけですね。
 もっとも、これ、今のブロードバンドルーターはこの状態にあるわけですが(淋)。
 電話に、FAXインターネットなどが並存する環境を想定しますと、ISDNルーターは、まとまりがよ
くて、よろしいのではないかと、悔し紛れに思う今日この頃。


 で、本題の設定で何が3週間もかかっておりましたのかと申せば、

 LANの構築自体がもともとウィンドウズのマシン群では理屈を知らなくても、いたって簡単である
事に主たる要因があると思われます。

 TAでインターネット環境を構築しておりますメインのマシンに対しまして、それぞれにLANカード
挿し込んで、NetBeuiTCP/IPのプロトコルを導入して、ネットワークウィザードの指示に従って、チ
ョイチョイとやりますと、それぞれのマシンのインターネット環境・その他もろもろが出来てしまうの
ですね。



 ルーターの導入の最初の段階では、まずアナログ系(電話・FAX・モデムなどですね)を接続し
て電源投入し、通話可能か確かめます。受話器を上げて「ツー」と音がしていたら良いのですね。

 次に、メインのマシン1台とルーターを接続し
て、富士通のサイトに行って設定をインターネット
で行います。
 これが繋がらない。
http:// 以下、このルーターのデフォルトのIPア
ドレスを入れますと繋がるはずなんですが―繋が
らない。すぐに内蔵のモデムがダイアルアップ接
続を試みようと致しまして、これ、もちろん繋がら
ない。
 第一週目は、ここで頓挫致しまして、全部外し
て元のTA接続にいたしました(トホ)。

 第二週目は、謙虚に学習の週であります。


*ルーターの裏面であります。ちなみに、縦
置きも出来るのです。

「ナニナニ?IPアドレスとナ?」
「ほゥ、世の中にはそういうものがあるのか」

ネットワーク部? ホスト部?」
「ホストを養成する部活か?全部英語で言えば
『ホストクラブ』!?(殴)」

ネット マ、マスク?

「プロバイダーから教えてもらったDNSサーバー
IPアドレスだぁ?そ、そんなものは聞いておらん
ぞ。」
 
 てな調子です。その道に詳しい方が聞いたら「アホ」みたいな話ですが、実話です。
 それでですね、初期の接続はメインマシンとやっておりますのですが、これのTCP/IPのプロパテ
ィをみましたらば、IPアドレスが設定されているんですね。このネットワーク部を共通にしてやらない
といかんようです。
 ルーターのIPアドレスを変更いたしまして、

イザッ!富士通のサイトへ
おお、繋がったではないか。
フムフム、かんたん設定とな?
設定完了
一般のURLでインターネットへの接続を試して見てください? もっともな話じゃ
それっ
つ、繋がらんではないか!」

ここで、全部外して、もとのTA接続にいたしました(もう止めようかな)(たかだか、別々のインター
ネット接続が出来るくらいの話なんだし・・・)


 
 第三週目。風邪を押してのゴルフを終えまして、のどは痛いは、熱もありそう。会社のホームペー ジも取り敢えず立ち上げは致しましたものの、修正箇所山積み。でも心は「ルーター・ルーター」。
再度接続致しまして、
メインマシンのIPアドレスは 「自動取得」。
ブラウザの 「接続」は「ダイアルアップしない」。

「イケーッ!」
「オオ― つ、繋がった」
メールの送受信。
「OK」
「な、なんかTAより早いみたい!サクサク感がある!」
いったん外して、ルーターとハブとをUpLink接続。
「隊長!全台OKです!」
長い道のりでありましたが、無事に設定を終える事が出来ました。
 

 最後になりましたが、LANを始めて組みました際、簡単に設定できたわけですが、LANカードのメ ーカーでありますGHさんのユーザーマニュアルに親切な教訓がありましたので痛切な反省を込め て紹介しておきます。

 以上のように、LANを組む為には、ただLANカードを買ってきて挿せばいいというようなものでは ないのです。もしあなたが初めてLANを組むのならば、ネットワークの参考書を何冊か買ってきて 読まれることを強く推奨します。(以下略)

(了)

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