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Jinべぇのプラスチック製のCDケースの
上に、昨年から気になっておりましたも
のがございました。
実はこれ、昨年の秋に、散髪屋の前の
街路樹の下で見つけたものです。
散髪は、どうも苦手で、行くならば待ち
時間ナシ、休日の朝一番と決めておりま
す。
従いまして、開店時間の前には店先に
たどり着きまして、待つわけであります
(結局待つのにね)。
この散髪屋の前の歩道に植わっており
ますのが「木」でして、植物音痴のJinべ
ぇにとりましては、「木」なのであります。
ふっと根元を見ますと、トゲトゲの直径
3cmくらいの実が転がっております。
その怪しげな風体に惹かれまして、ポ
ケットにしのばせて、家へ持って帰りまし
た。
しかし、アレですね、これくらいの実を
ポケットに、しのばせるだけでも、あたり
をキョロキョロ見渡しますですね(ドキド
キ)。
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帰りまして、妻と
「お、これをみろ。散髪屋の前に落ちておっ
た。何の実だろね。」
「街路樹なんだから、プラタナスかなんかじゃ
ぁないの。」
「これ、庭に埋めるとプラタナスが生えてくる
のか。」
「やめてよ。プラタナスなんか。」
他愛もない会話の後、この実は、部屋の
CDケースの上に置かれたままでありまし
た。
やがて、カリカリになり、中からそれこそ、
種らしきものが、いっぱいこぼれ散りまして、
ま、あたりを汚すわけでもないので、年末の
大掃除も無事に乗り切りまして、今日に至っ
ております。
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で、
「うむ、そろそろ、これの氏素性を調べぬ
と。」
ということで、「プラタナス」「鈴懸の木」
と調べてまいりますと、よく似た実という
ことで、この「楓」(多くは「紅葉葉楓」(モミ
ジバフウ)と言う種類なのだそうですが)に
行き当たりました。
プラタナスの実が、ボンボンのような感
じに対しまして、「紅葉葉楓」はトゲトゲの
実だそうで。成る程、「トゲトゲ」ですね。
更に、
「実際に木についているところはないか
いな」
と、近所を探しましたら、枯れ枝に、しが
みついております「楓の実」がありまし
た!
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