これは、「レアもの」と申しますか、異色のマザーボードなのです。
インテルのチップセットによるマザーボードの歴史は440BXの比較的、長期安定期を経まして、2000年後
期に815、815Eへと移行を辿るのですが、これに伴いCPUの形状も、以前お話しましたSlot1からSoket370
のタイプへ移行していくのです。
FSB66,100,133のいずれも対応で、UDMAも33/66/100をサポートしておりまして、世の中が広がった事
は、それはそれでよろしかったのですが(基本的には440BXを圧倒するほどでもなかったのも事実なのです
が)、なにせあなた、それまでの、なけなしをはたいて買い求めましたSlot1(SECC2というやつですな)の
CPUが利用できない状況を生み出したわけですね。
さっさと中古市場で売りさばいて、気分一新で、次へ進んだ方々も多いのですが、Jinべぇのように「なんと
かならんのかいや!」てなもんで、悶々の日々の方も多かった時代だと思います。
そのような思いに必ず、マザーボードメーカーの1社ぐらいは答えてくれておりましたのも、この時代で、そ
れがこのABIT社のSH6というマザーボードなのであります。
とは言いましても、このボードを購入の時はかなり緊張致しました。
いずれにしても変則は変則の世界ですので、Web上でSH6にまつわる過去ログを読み漁りました。
どうも初期のものに何かとトラブルが多いようで、かと言ってRevision No.を一々確認しながらショップを巡回
致しますのもナニですし、第一そんなにあちこち置いてある物でもなかったのです。
で、結局、
「扱いにくいほど、愛情もわくかもしれん」
などと、訳のわからん気持の整理をつけて購入致しましたのです。
前置きが長くなりましたが、本日これの組み立ての一席。
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