瀬戸・赤津町界隈
瀬戸赤津界隈
(2004/09/23)
  いらっしゃいませ
  今日は、瀬戸市赤津町から、生中継でありますよ!

  窯元に併設致しております、カフェギャラリーから、
  挽きたての、コーヒーをどうぞ!



 少々、訳ありのことがあって「もの」を求めて、連休に愛知県の瀬戸市を訪れました。
瀬戸市はもちろん、「せともの」の瀬戸で、その郊外で愛知万博が2005年に開催されますことも あって、訪れてみますと、中心部付近は観光客を見込んだ施設の建設も急ピッチで、
えー、「ガチャガチャ」と致しておりました。

 「もの」と申しますのは『焼物』でございます(殴)。
 まずは、インターネットで下調べをいたしまし た。
 最近の事は、タウン情報と申しますか、各市 町村とも充実しておりまして、窯元で販売もし ておりますところが、マップ付きで掲載されて おりました。
 が、あまりに多すぎます(汗)。
しかもこれ、観光地の土産物屋と違いまして、 繁華街に軒を連ねているわけではございませ ん。
 「窯元」ですので、作るのが主でございます から、幹線からはだいたい奥まったところにご ざいます。

 で、また、よくよく調べて見ますと、この街は 明治からこの方、輸出用の食器・装飾品を中 心に栄えた街なんですね。
 原材料の産地をバックボーンに、工場生産 主体の実用食器類、装飾品を作る街の中で、
工芸品・芸術作品を志される方々は、それこそ 街の四方八方に、お散らばりになられて、思い 思いのものを創作されるわけですが、求め、探 す者は、これ大変難儀な話で、マップを見て呆 然と致しました。

「こりゃ、周れねべゃ。」


 ところが、その中で比較的集約されておりま す「赤津町」というのが目にとまりました。
 調べてみますと、
(何でも、後追いで調べていくところが、これ、 味がございますな(殴)。)
「赤津焼」というのがございますそうで、釉薬を 使って焼き上げた焼物としては日本で最古参 のようであります。
 約1300年の歴史があるそうな。
「赤津七釉」とは、灰釉、鉄釉、古瀬戸、
黄瀬戸、志野、御深井、そして織部を言うのだ そうで、お馴染みのものばかりで、あきれてし まいますね。
 更に調べますと、瀬戸市中心部から少し離 れた、愛知県の北東に広がる山間部へと道を 辿る途中にあります集落で、平地に恵まれな いところから、先ほどの工場生産主体の時代 も、あらかたの瀬戸の趨勢とは、一線を画し て、集落単位で伝統工芸が残った様でありま すな。

 従いまして、あっさりと、そこを訪ねることと 致しました。
 作品を一堂に集めました「赤津会館」なるものもございますが、「こ、ここから上がるのか」みた いなところを行きますから、車などで訪れる場合は、小ぶりな車がよろしいかと・・・。

 近辺、ウロウロしましたが、伝統工芸一辺倒だけでももちろんなく、新しい感性の作品に取り 組む工房ももちろんございまして、ウォーキングを兼ねて、それらの工房を順番にみてまわって いる人々も散見されました。
 
 「もの」探しは、さておきまして、静かなたたずまいに、町の中心部ではもう見ることもなくなっ た、煙突なんぞも残っておりまして、非常によろしゅうございました。