少々、訳ありのことがあって「もの」を求めて、連休に愛知県の瀬戸市を訪れました。
瀬戸市はもちろん、「せともの」の瀬戸で、その郊外で愛知万博が2005年に開催されますことも
あって、訪れてみますと、中心部付近は観光客を見込んだ施設の建設も急ピッチで、
えー、「ガチャガチャ」と致しておりました。
「もの」と申しますのは『焼物』でございます(殴)。
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まずは、インターネットで下調べをいたしまし
た。
最近の事は、タウン情報と申しますか、各市
町村とも充実しておりまして、窯元で販売もし
ておりますところが、マップ付きで掲載されて
おりました。
が、あまりに多すぎます(汗)。
しかもこれ、観光地の土産物屋と違いまして、
繁華街に軒を連ねているわけではございませ
ん。
「窯元」ですので、作るのが主でございます
から、幹線からはだいたい奥まったところにご
ざいます。
で、また、よくよく調べて見ますと、この街は
明治からこの方、輸出用の食器・装飾品を中
心に栄えた街なんですね。
原材料の産地をバックボーンに、工場生産
主体の実用食器類、装飾品を作る街の中で、
工芸品・芸術作品を志される方々は、それこそ
街の四方八方に、お散らばりになられて、思い
思いのものを創作されるわけですが、求め、探
す者は、これ大変難儀な話で、マップを見て呆
然と致しました。
「こりゃ、周れねべゃ。」
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ところが、その中で比較的集約されておりま
す「赤津町」というのが目にとまりました。
調べてみますと、
(何でも、後追いで調べていくところが、これ、
味がございますな(殴)。)
「赤津焼」というのがございますそうで、釉薬を
使って焼き上げた焼物としては日本で最古参
のようであります。
約1300年の歴史があるそうな。
「赤津七釉」とは、灰釉、鉄釉、古瀬戸、
黄瀬戸、志野、御深井、そして織部を言うのだ
そうで、お馴染みのものばかりで、あきれてし
まいますね。
更に調べますと、瀬戸市中心部から少し離
れた、愛知県の北東に広がる山間部へと道を
辿る途中にあります集落で、平地に恵まれな
いところから、先ほどの工場生産主体の時代
も、あらかたの瀬戸の趨勢とは、一線を画し
て、集落単位で伝統工芸が残った様でありま
すな。
従いまして、あっさりと、そこを訪ねることと
致しました。
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作品を一堂に集めました「赤津会館」なるものもございますが、「こ、ここから上がるのか」みた
いなところを行きますから、車などで訪れる場合は、小ぶりな車がよろしいかと・・・。
近辺、ウロウロしましたが、伝統工芸一辺倒だけでももちろんなく、新しい感性の作品に取り
組む工房ももちろんございまして、ウォーキングを兼ねて、それらの工房を順番にみてまわって
いる人々も散見されました。
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「もの」探しは、さておきまして、静かなたたずまいに、町の中心部ではもう見ることもなくなっ
た、煙突なんぞも残っておりまして、非常によろしゅうございました。
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