むかし、おとこありけり

むかし、おとこありけり
伊勢物語 東下り(九段)の里
2010/05/16

いらっしゃいませ。
良い季節なんですから、気ままなぶらり旅なんてのもよろしいじゃないですか。
忙しい? 思い切りですよ。思い切り。

はい。愛知県は知立市の「黒蜜まんじゅう」。



 
 古典の教科書でお馴染みの愛知県知立市にある「かきつばた」を見に出かけました。

 かきつばたはこの地の無量寿寺のそれが対象となっておりまして、やはりこの季節、掻き入れ時なんでしょうね、 近隣に臨時広い駐車場もございました。
 
 もっとも伊勢物語の「東下り」にありますのは、道も良くわからないままに迷いまして、
 「三河の国、八橋といふ所にいたりぬ。そこを八橋といひけるは、水ゆく河の蜘蛛手なれば、橋を八つわたせるによ りてなむ、八橋といひける」
 とたどり着き、沢へ降り、木陰を見つけて乾飯(ほしい)を食べようとしたらば、かきつばたが咲いていた
 ―という状況でありますから、無量寿寺のかきつばたが、物語のそれかは、ただひたすら想像に身を任せることと なります。
 

 群生は、中々のものでありましたです。
 花弁の形状などや、群れて咲いている状況は派手めでありますが、その色合いから、渋い感じで、華やかな世界 ではございませんですね。

 花を見て、都に残した妻を思い、乾飯に涙を落とす世界も分かる気が致します。
 菜の花畑ですと、こうは行きません(笑)。

 季節感を添えるように、お寺の入り口にある屋台では、串刺しにした筍を焼いたものを売っておりました。
 醤油の香ばしい匂いがたちこめて・・買っちゃいました。
 

 もう一つ、庭園内では、例のお菓子の「ヤツハシ」も「名前の由来である」と、盛んに販売されておりました。

 八橋検校(やつはしけんぎょう)を偲んで琴を模ったお菓子でなかったべか?と思いつつも、
 在原業平・京都・八橋・かきつばた で、この命名ルーツも、
 「あり」かなと思ってしまうJinべぇでありました。

 それはともかく、この手のレポート。どうしても「花より団子」になりますですね(笑)。

「から衣 きつつなれにし つましあれば はるばるきぬる たびをしぞ思ふ」