Rev.00   2011. 2.19
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    Grooveshark の音楽を自コンピュータに保存する方法

                  (Wireshark による方法)


 対応 OS --- Win, Mac
 Web browser --- Firefox, Chrome, I.E, etc. 必要

 Wireshark は本来ネットワーク上に流れるパケットを解析するためのソフトだ。
 このソフトで Grooveshark からの streaming によるパケットを取込み、その中から
MP3に関わるものだけを取出し保存することが出来る。

 基本的方法のため、Grooveshark に限らず YouTube など、Streaming (progressive download) の
動画などにも適用できるが、そのサイトがどの様な方式でデータを送って来るのかを
解析する必要があるため、直ちにそのデータを音声、映像などとして保存できる訳ではない。
 この方法は基本的で素朴な方法であるが、使い方に慣れるまで結構大変。


 以下 Grooveshark に対する方法を、手順に従い説明する。

1. Wireshark の入手
  次のサイトから Wireshark を入手する。

http://www.wireshark.org/download.html

  上記サイトに接続すると、Windows 用と OS X 用 それぞれのダウンロードリンクが
 出るので、自コンピュータに合うものをダウンロードする。
  自コンピュータが Windows (32-bit) の場合は、上記サイト中の Windows PortableApps (32-bit) を
 入手するのが良い。
  この記事の改訂時点で、Wireshark の安定版の版数は 1.12.1 である。


  以下の説明は Windows 用になっている。

2. インストール
  上記で入手したファイルを実行し、画面の指示に従えばよいが、途中でインストールディレクトリを
 指定するための画面が出る。 default(既定) のままでは正しいパスにならないので、任意の希望の
 インストールディレクトリを画面内で選択して、次へ進む。
  このソフトのインストールでは streaming によるパケットを取込むための WinPcap もインストールされる。


3. 起動と初期設定

  以下の説明では、画面が旧版(1.10.7)のものになっているが、現在の版(1.12.1)でも同様で使用可能。

 (3.1) Wireshark を起動すると次の画面が出る。(表示内容は一例)



 (3.2) 上記画面の左上 [Filter:] の欄に、手動で次の文字列を入力する。

http.content_type == "audio/mpeg"

    この文字列は、MP3 に対応する MIME Type であり、MP3 に関わるパケットだけを取込む
   様に、この MIME Type でフィルタを設定する。

    入力した状態を次の画面に示す。
    次に [Apply] の語をクリックし、その次に [Save] の語をクリックする。



    すると次の画面が出るので [OK] ボタンをクリックする。

    

    なお、文字列の手入力が必要なのは初回だけで、次回からは Save されたその文字列を [Filter:] 欄右端の
   ▼マークで呼び出し、[Apply] の語をクリックすればよい。(ふたつ上の画面で)


 (3.3) 次の画面でメニューバーから [Capture], [Options] とクリックすると、更にその次の画面が出る。
     (表示内容は一例)



  

 (3.4) 上記画面の上側の欄内には、インストールされているネットワークデバイス名が表示
   される。(表示内容は一例)
    この画面中に表示されているデバイスの中で、実際に使用するデバイスのチェックボックスへ
   チェックを入れる。

    次に [Start] ボタンをクリックする。すると次のパケット待ち画面になる。



    上記画面が出る前に次の画面が出る場合は、[Continue without Saving] ボタンを
   クリックする。

     

 
4. Grooveshark で目的の曲を検索・再生
  Web browser で Grooveshark の画面を出し、目的の曲を検索し、再生する。
  ここでは、Grooveshark の画面表示を省略する。

  目的の曲の再生中は、Wireshark の画面を前面に出しておく。


5. パケット取込み
  目的の曲のパケット取込み中は、次の画面の最下部に [Packets:] の表示が出て、そのカウントが
 上昇して行く。(最下部の赤丸で囲った箇所) [Packets:] の表示欄を右側へ広げると良い。

  パケット取込みにかかる時間は、一例として、演奏時間 18分、bitrate 160kbps の曲で、
 3分 30秒 程度かかる。



 (5.1) パケット取込みが完了すると、上記画面で、中段 Pane 最下行に "Media Type" の文字列が出る。
   先ずは、メニューバーから [Capture], [Stop] とクリックし、パケットの取込みを止める。

    この時、Grooveshark の画面では目的の曲を再生中だが、再生を中止しても良い。

 (5.2) Wireshark の画面は上記の様になっていて、中段 Pane 最下行の "Media Type" の
   文字列部分を右クリックする。
    すると次の様なプルダウンメニューが出る。




6. MP3ファイルの保存
  上記画面でプルダウンメニューの [Export Selected Packet Bytes] をクリックすると、
 ファイル保存のための画面が出る。(画面表示省略)
  拡張子を .mp3 とする任意のファイル名を指定し、ファイル保存する。

  以上で mp3 ファイルが保存される。

7. Wireshark の終了
  Wireshark を終了させようとする時、次の画面が出る。
  この画面では [Quit without Saving] をクリックして終了する。

     



  以上の方法は odie5533.com による記事(2011年 2月 時点) の内容を元に、それに一部補足したものだが、
 現在この記事は削除され、参照できない。


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 == 注 意 ==

 以上、Grooveshark で聴く音楽を自分のコンピュータに保存する方法を紹介したが、
この方法を利用する場合の注意事項を次に示す。

  Streaming data 保存に関する注意事項