西海谷山稜 駒ヶ岳 鬼ヶ面山 鋸山 登山コース紹介

<従走路は登山道の整備が完全でない箇所があり、健脚向き・ルートハンテイングの出来る人向き>

 標高1487mしかないが、ドーム型の頂上が特色の駒ヶ岳は、糸魚川市民に親しまれてきた山である。南側にお駒の菱と呼ばれる岩壁を擁し、
南西壁には冬季に結氷した大滝「11面のカネコロン」(カネコロンはツララの意味)が現れ、1970年代にクライマーの注目を集めたが、結氷が軟らかく、
困難である。駒ヶ岳は毎年6月の第1日曜日の山開きで、本格的な登山シーズンを迎える。駒ヶ岳から雨飾山への西海谷山稜の登山道が
拓かれたのは1973(昭和48)年のこと、地元糸魚川市の依頼で、雨飾山荘(当時は梶山新湯)を経営する朋文堂と糸魚川市内の山岳会が協力して、
この作業にあたった。この縦走路は、左手に海川を隔てて烏帽子岳、阿弥陀山、昼闇山の東海谷山稜、右に緑豊かな根知谷を見下ろしながら、
切れ落ちた稜線を行くもの。ところどころにハシゴがかかり緊張するが、鋸岳を越えればみずみずしいブナの森が広がり、変化に富んだコースである。
下山口には雨飾温泉が湧き、のんびりできるのも嬉しい。日帰りでこんなコースを周遊できるのは、地元の特権といえるかもしれない。ただし、
初心者のいるパーティーなら20mのザイルを1本もっていったほうが安心だ。駒ヶ岳えの登山道は、根知谷の大神堂からと、
北側の御前山集落から山峡峠(今年の夏にはキャンプ場が開設される)経由の北尾根コースの2つがある。特に前者は、1976年に私達の会、
糸魚川勤労者山岳会によって開設され整備し、毎年山開き前の5月に登山道整備を行っている。道の草刈りやロープの張り替え、土嚢を積み、
登山者が気持ちよく安全に登山できるよう努めている、馴染みのコースだ。
 1998年秋、山寺から御前山を結ぶ林道が一部開通し、今まで4WDしかは入れなかった大神堂からのアプローチ道路にかわり、
普通車で直接登山道口まで入れるようになった。駒ヶ岳登山口の道標を後に、樹林帯の中をしばらく登ると、徐々に斜度がつ強くなってくる。
大きなシナの木の上部には冷たい清水が湧く水場があり、喉を潤すことができる。根知川を隔てて雨飾山の展望がいい岩場につき、さらに、
いノ字ノ滝の上部の沢にでる。南壁上部の糸滝が、黒い壁に白い布のように落ちている。キタアルプス展望

















 糸滝の手前から南西壁の下部にバンドが70〜80m走っていて、コースはこのバンドをトラバースしている。
 2mほどの鉄ハシゴを降りてバンドにはいる。岩質は軟弱な角礫凝灰石で、
剥離した岩塊が一面の砂利のように推積している。ここは土嚢を積み上げ、ロープを張りかえ、
登りやすくした。  糸滝上部の岩場のテラスは、根知谷を一望できる好展望の場所、ゆっくりと休憩しよう。
 さらにコブ尾根に出て、ブナの大木や雑木林の中を登ると、いつのまにか山頂に到着だ。
 例年6月上旬まで残雪が残る。駒ヶ岳の山頂は狭く、4畳半ほどの広さしかない。
 中央の祠には、記帳できるようにノートが備え付けてある。天候が良ければ雨飾山をはじめ、
これから進む鬼ヶ面山や鋸山を望むことができる。
 山頂を後にして、西海谷山稜の縦走に向かう。縦走路は山頂から少し左へ曲がってコールへ一気にさがって、
東峰への急登となっている。この下りには、フイックスロープがついているので、慎重に下ろう。
 ここから頸城独特の、狭い山域にヤブあり、ナイフリッジありの起伏に富んだ稜線が続く。
 東峰からすぐに垂直な壁に突き当たり、足が止まってしまうが、
コースはきちんとついている。ナイフリッジに緊張した場面が続くがフイックスロープが張られているので、しっかり確保をして通過しよう。
鬼ヶ面山の山頂は北峰と南峰とに分かれており、北峰が高い。ともに山頂は狭くて、数人立つのがやっとである。まわりはすべて急斜面で、
縦走路は海谷側を巻いて付けられている。南峰を過ぎると道は急降下し、シンボル岩を望むことができる。ここから雑木の尾根となり、
次のピークまで、
一番長い道のりとなる。途中、湿地帯の窪地を通り、再び岩稜の尾根を進むことになる。このあたりは、西海谷山稜の最奥に位置し、
約15mほどのキレットを持つている。
ここには鉄ハシゴがもうけられ、緊張させられる。(6/14日土砂崩れあり、ザイルが心要)(崩壊箇所修復済み)
 さらに稜線はやせ尾根へと変化するが、ロープにつかまれば安心して進める。いくつかのピークを越えるとようやく鋸山に着く。
最高点に三角点があるものの4,5人座るのが精一杯の広さしかない。足下に南壁、対岸は鉢山。左前方には昼闇山、焼山、金山。
背後には烏帽子岳、阿弥陀山。前方には雨飾山がそびえている。
 展望を楽しんだら頂上直下のザレと露岩帯のクサリ場を通り、最低鞍部で道はT字路となる。正面を進めば雨飾山え、
右に曲がれば雨飾温泉への道である。鞍部周辺はブナ、ミズナラなどの広葉樹の大木の森。この中を下っていくと小さな沢。
さらに東の沢を渡ると、道は水平に巻くようになる。樹林帯の尾根に出ると、対岸には雨飾温泉の屋根が見えてくる。高度倉沢を渡り、
沢づたいに下ると雨飾登山道と出合い、雨飾温泉に到着する。露天風呂「都忘れの湯」に入り、山の汗を流そう。

◎参考タイム

駒ヶ岳登山口 3時間 駒ヶ岳 2時間 鬼ヶ面山 1時間30分 鋸岳 1時間
鞍部分岐 1時間30分   雨飾温泉

◎2万5千図 越後大野・雨飾山

◎アプローチ  JR北陸線糸魚川駅からタクシー45分位で山寺経由登山口手前まで
          マイカーなら登山口まで入る。
          雨飾温泉まで車で入れる。
◎問い合わせ先 
        糸魚川市商工観光課 0255−52−1511

         雨飾山荘       090−9016−3212

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