デジタルフォーカスゲージの製作(その1)
天体撮影時のピント合わせは目と勘が頼り!
気に入らないと延々とやってしまいがちです
私は今のところデジタル一眼カメラでの撮影が多いのですが老眼になって
視力も低下してしまい、カメラファインダーでのピント確認に苦労してい
ます、デジカメはUSBにてパソコンと接続すればパソコン側からコント
ロールもできますし、撮影毎に画像をパソコンに取り込み即座に写真を見
ることができますし大きな画面でピントズレを確認できますので、老眼に
はもってこいです、またカメラにはそのソフトが付属していますので別途
購入する必要は無いと思います。
しかし撮影結果をみて「ここだ!」というピントの合った時の画像を確認
できても、その時のピントノブの位置は?・・・ここが問題でした
メモリを付けてその都度メモる方法も簡単でしょうが、ドローチューブの
移動量は極僅かですし暗闇での読み取りは至難の業です、ということで各
々のピント位置をデジタル表示して画像と一緒にメモしておけばと考えた
次第です。
撮影の望遠鏡はシュミカセ(C8)とR200SSをよく使用しますが
今回はR200SSにしぼって考えてみました。
百聞は一見に・・で試作したものが次の写真のものです
概要は、ラックピニオン接眼部のフォーカスノブの片側のシャフトに
ロータリーエンコーダー( 200パルス/回転)を取り付け、エンコー
ダーの出力パルスを簡単なカウンター回路で表示させるといった簡単
なものです
次は実際にピント合わせ用に恒星(ベガ)を撮影し、その時のカウン
ターの値を表したサンプル画像です
この撮影結果をもとにピント合わせの簡単な方法は以下の通りです
<機材と手順>
R200SS + GPD2−PC ガイドなし 、EOSkisD. USBにてパソコンに接続、標準ソフト
「リモートキャプチャ」使用
シャッタースピード 30sec(オール) パソコン側からコントロール 、画像サイズ最小(読み込み書き込みが早い)
にてパソコンに自動取り込み、各ポジションの撮影後再現性テスト撮影も続けて実施(2ショット分)
[データー画像の説明]
bP〜bWまでの8ショット、右下の赤色数字はデジタルカウンターの数値
最初にカメラのファインダーでピントをおおまかに合わせ、少し合焦位置の内側で止める
その位置(00)から合焦位置に向けてノブを徐々に回してカウント開始、ファーストショットbPの結果がかなりずれ
ていたのでbQ〜bRは(02)(04)とした、合焦しそうになってきたのでbSは(05)とした、bTは(06)
としたがピントが外れたためここでSTOP、bS(05)がベストということになるが再現性を確認のため、一旦ノブ
を(02)辺りまで戻し最初と同じ方向へ回して(05)に合わせて撮影、結果を確認、それがbUです、さらに
(06)にして撮影しピンとのずれることを確認(bV)、もう一度先ほどのように(05)にして撮影し合焦を確認、
良ければその値(05)で本番開始!!
文章で書くとややこしそうですが実際の作業は簡単なことです
目だけでのピント合わせは気になりだすと延々とやりがちですが、このようにパソコンの大きな画像で確認できることと
ピント位置をデジタル数字で合わせられるのは実際にやってみてすごく割り切れる感じがして精神的にも楽でした(^-^)
以上、続きは工事中です
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